総合病院
【デキレジ】脳梗塞②梗塞部位を予測する方法
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最終更新:2022年8月5日
不眠のみかた
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最終更新:2021年11月25日
【デキレジ】神経症候①しびれ
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気管切開のまとめ【種類・解剖・チューブ管理・外科的気管切開のポイント】
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#4 高Ca血症 | 電解質輸液塾
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造血の仕組みと血液がんの発生を解説
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最終更新:2022年7月2日
【デキレジ】神経症候①しびれ
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最終更新:2023年2月12日
【藤田総診】脂質異常症2019【浅野智也】
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健康診断で要精査 肝機能障害の対応方法
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最終更新:2022年4月20日
【デキレジ】頭痛×ER - 二次性頭痛のみかた -
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【デキレジ】腰椎穿刺 - 確実にキメるための7step -
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最終更新:2022年12月12日
【デキレジ】細菌性髄膜炎 - ERでの初期対応 -
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最終更新:2022年12月4日
【デキレジ】けいれん - ERでの初期対応 -
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最終更新:2022年11月12日
【デキレジ】脳梗塞⑨慢性期管理のキホン
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最終更新:2022年11月5日
【デキレジ】脳梗塞⑧NIHSSの覚え方・つけ方
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最終更新:2022年10月25日
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頭痛一次性頭痛のみかた デキレジは“こう動く”
01.Introduction 1
ER診療×頭痛 救急外来には,さまざまな頭痛患者さんが来院します. 出典:頭痛の診療ガイドライン2021 2 頭痛急患 3.2% 二次性 頭痛 58. 6% 一次性 頭痛 頭痛患者は多い/原因疾患はさまざま
頭痛診療:二次性頭痛 頭痛診療では,まず二次性頭痛の可能性を考えます. 参考:頭痛の診療ガイドライン2021 3
二次性頭痛:SNNOOP SNNOOPに1つでも当てはまる場合,二次性頭痛を疑いましょう. 出典:頭痛の診療ガイドライン2021 4
頭痛診療:一次性頭痛 危険な疾患を順に除外した後に,一次性頭痛を考えます. 5 緊急疾患 細菌性髄膜炎 くも膜下出血 その他の 二次性頭痛 脳動脈解離 脳腫瘍・膿瘍 緑内障 など 一次性頭痛 片頭痛 緊張型頭痛 群発頭痛
一次性頭痛:問診力 一次性頭痛においても,詳細な病歴聴取が重要です. 6 嘔気・嘔吐は伴いますか? 日常動作に支障がある程度の頭痛ですか? 頭痛はどれくらいの時間続きますか? 光を眩しく感じたり,音がうるさいと感じますか? じっと安静にしている必要がありますか? 眼の奥が傷んで,じっとしていられない程ですか?
デキレジになるには? 本スライドでは,片頭痛をメインに一次性頭痛のイロハをざっくりまとめました. 7 ①各頭痛の特徴を理解している ②各頭痛を適切に治療・予防できる
CONTENTS 8 Introduction 片頭痛 緊張型頭痛 群発頭痛 01 02 03 04
02.片頭痛 9
片頭痛:疫学 「有病者数」や「生活への障害度」が大きい片頭痛は,必ず抑えておくべき疾患です. 参考:頭痛の診療ガイドライン2021/N Engl J Med 2020;383:1866-76. 10 –EPIDEMIOLOGY- ・緊張型頭痛に次いで2番目に多い神経疾患 ・女性:男性=3:1 ・有病率ピークは35-39歳(約75%が≦35歳で発症) ・加齢に伴って軽快 ・家族歴を有することが多い ・発作に誘因を認めることも (月経,ストレス,チョコレート,チーズなど)
片頭痛:臨床像 片頭痛の臨床経過には4つの段階があります. 参考:頭痛の診療ガイドライン2021/N Engl J Med 2020;383:1866-76. 11
③視床が活性化 ➜皮質に痛覚情報伝達(痛み自覚) ③’血管作動性ペプチド(CGRP,substancePなど)放出 ➜血管が拡張・神経原性炎症が誘発 ②二次ニューロン(SpV)が活性化 ➜侵害受容伝達が視床に投射 ①何らかの刺激で三叉神経が興奮 ➜侵害受容伝達が脳幹に投射 片頭痛:病態 まだ完全には解明されてませんが,三叉神経の関与が示唆されています. 引用:N Engl J Med 2020;383:1866-76. 12
片頭痛:診断 二次性頭痛を除外した上で臨床診断します.診断の指標としてPOUND scoreが有名です. 13 4つ以上満たせば片頭痛の可能性が高い
薬物療法・急性期 薬物療法・予防 非薬物療法 片頭痛の治療 片頭痛治療は急性期治療と予防治療に分けられ,薬物療法が中心となります. 14
急性期治療 急性期治療における主役は,NSAIDとトリプタン製剤です. 15 軽〜中等症片頭痛の第一選択薬 ※妊婦ではアセトアミノフェン イブプロフェン®,ジクロフェナク® ナイキサン®,ロキソニン® など 効果がなければ早期にトリプタンへ変更 NSAID NSAIDが無効な片頭痛で用いる 1/3がnon-responder イミグラン®,マクサルト®,アマージ® レルパックス®,ゾーミック® 禁忌:虚血性心疾患・脳血管障害の既往 片麻痺性/脳幹性片頭痛など Triptan
急性期治療:トリプタン製剤 各トリプタン製剤にはそれぞれの特徴があります. 16
17 頭痛発作の早期(≦1時間) ※予兆・前兆期の使用は無効 薬を内服するタイミングは? 3回の発作治療に失敗したら, 別のトリプタン製剤に変更 (トリプタンローテーション) 効果判定はいつ行う? 効果不良なら2時間空けて追加内服可 ※推奨はされていない 追加で内服してもいい? NSAIDとトリプタンの併用は有用 各製剤で鎮痛不十分な場合に併用 NSAIDとトリプタンは併用できる?
急性期治療:新薬 近年は,新しいクラスの片頭痛治療薬が注目されています. CGRP:カルシトニン遺伝子関連ペプチド 18 Gepant Ditan
片頭痛:急性期治療まとめ 19
薬物乱用頭痛(Medication-Overuse Headache;MOH) 片頭痛慢性化の最も一般的な原因は,薬剤の使用過多といわれています. 参考:頭痛の診療ガイドライン2021 20 【診断基準】 頭痛が≧15日/月存在 3ヶ月を超えて頭痛治療薬を定期的に乱用 (トリプタン;≧10日/月,NSAID;≧15日/月) 【治療】 原因薬剤の中止,予防薬投与 【疫学】 年間有病率1-2%(海外) 中年層に多い 女性が≧7割 喫煙習慣・運動不足がリスク?
予防治療 急性期治療だけでは不十分な場合は,予防治療を併用します. 21 2回≧月の頭痛があり 生活に影響を及ぼす場合 頻度/期間/重症度を減らすことが目的 (最低2ヶ月は使用して効果判定) 薬物療法・急性期 薬物療法・予防
予防治療 予防治療に使用される主な薬剤は以下になります. 参考:頭痛の診療ガイドライン2021 22 ●プロプラノロール:β遮断 (インデラル®) ※リザトリプタンと併用禁忌 ●ロメリジン :Ca拮抗 (ミグシス®,テラナス®) ▲カンデサルタン :ARB (ブロプレス®) 降圧薬 抗うつ薬 抗てんかん薬 その他 ●バルプロ酸 (セレニカ®,デパケン®) ■アミノトリプチン:三環系 (トリプタノール®) ▲トピラマート (トピナ®) ▲A型ボツリヌス毒素 (ボトックス®) 呉茱萸湯 ●保険適応 ■保険診療における適応外使用が認められている ▲保険適応外
予防治療:新薬 近年は,新しいクラスの片頭痛予防薬が注目されています. CGRP:カルシトニン遺伝子関連ペプチド 23 GGRP関連薬剤
非薬物療法 薬物療法の補助として,非薬物療法を用いることもあります. 24 妊婦などは非薬理学的治療単独で予防することも
非薬物療法:ニューロモデュレーション 非侵襲的なニューロモデュレーションが,近年注目を集めています. 25 経皮的三叉神経刺激 (external trigeminal nerve stimulation:eTNS) 画像左:https://www.cefaly.com/ 非侵襲的迷走神経刺激 (non-invasive vagal stimulation:nVNS) 画像右:https://www.gammacore.com/ 神経を電気/磁気で刺激
片頭痛治療:まとめ 26 制吐薬 プロプラノロール/ロメリジン カンデサルタン/バルプロ酸 アミノトリプチン/トピラマート A型ボツリヌス毒素/呉茱萸湯 認知行動療法 ニューロモデュレーション 非薬物 予防療法 月に2回以上の頭痛 治療しても生活に影響 抗CGRP抗体/抗CGRP受容体抗体
03.緊張型頭痛 27
緊張型頭痛:疫学 日本における年間有病率は約22.4%と言われており,最多の一次性頭痛です. 参考:頭痛の診療ガイドライン2021 28 –EPIDEMIOLOGY- ・一次性頭痛のなかで最多 ・女性に多い(片頭痛ほどの男女差はない) ・確率された誘因・危険因子はない (肥満,運動不足,喫煙が危険因子とする報告も) ・高齢でも高い有病率
緊張型頭痛:診断 緊張型頭痛と診断されている患者の中には,片頭痛患者が紛れている可能性があります. 29
参考:頭痛の診療ガイドライン2021 30 緊張型頭痛:治療 NSAID(とアセトアミノフェン) による対症療法が,治療の主体. 片頭痛で使うトリプタン製剤は ガイドライン推奨されていない. NSAID チザニジン(テルネリン®)は, エビデンス不十分で推奨はない. しかし日本では頻用されており, 適応外使用も認められている. 筋弛緩薬 頻発反復性,慢性型に適応あり. アミノトリプチンが第一選択薬. 非薬物療法の選択肢に行動療法 (筋電図バイオフィードバック)がある. 予防薬
04.群発頭痛 31
群発頭痛:疫学 片頭痛/緊張型頭痛ほど多くはありませんが,群発頭痛の要点も押さえておきましょう. 32 –EPIDEMIOLOGY- ・他の一次性頭痛ほど多くない(56-401人/10万人) ・男性が女性の3-7倍 ・発症年齢は20-40歳代 ・大酒家,ヘビースモーカーが多い ・誘発/増悪因子として アルコール,ニトログリセリン,ヒスタミン
群発頭痛:病態 視床下部/ニューロペプチド/内頚動脈/三叉神経過剰興奮など複数の説があります. 33
群発頭痛:診断 群発頭痛×片頭痛の鑑別は,緊張型頭痛×片頭痛ほど難しくありません. 34
群発頭痛:治療 参考:頭痛の診療ガイドライン2021 35 急性期はスマトリプタン3mg皮下注 +酸素吸入(フェイスマスク7L/min 15分) に関するエビデンスが確立されている. 急性期治療薬 Ca拮抗薬のベラパミル(ワソラン®)の 適応外使用が認められているものの, maxは240mg/日(効果立証x360mg/日). 米国ではガルカネズマブが承認された. 予防治療薬 神経ブロック療法や三叉神経根切除 が予防として行われることがある. 最近は,ニューロモデュレーション などの導入が注目されてきている. 非薬物療法
三叉神経・自律神経性頭痛(TACs) 群発頭痛はTACsに分類されており,治療薬が異なる類似疾患との鑑別が必要です. 参考:頭痛の診療ガイドライン2021 36
参考:頭痛の診療ガイドライン2021 37 発作性片側頭痛 Paroxysmal Hemicrania 群発頭痛と共にTACsに分類されているが, インドメタシン反応性頭痛の1つでもある. (スマトリプタンや酸素吸入は有効性なし) 【群発頭痛との鑑別点】 発作が短く,日に5回以上,女性に多い 【治療】インドメタシンが著効,予防可能 ※日本採用はプロドラッグ(インフリー®)
一次性頭痛:まとめ 38
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