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 やまて

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不眠のみかた

  • 脳神経内科

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  • 精神科
  • 不穏
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  • 抗精神病薬
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • むずむず脚症候群
  • ベルソムラ

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 やまて

総合病院

内容

中心となる選択薬が入れ替わったことで知られる不眠診療.

いま一度,外来・病棟における治療ストラテジーを確認しましょう.

本スライドの対象者

研修医/専攻医

テキスト全文

  • 1.

    不眠のみかた

  • 2.

     Contents 1 01.投薬の前に 02.投薬治療 03.入院時の不眠診療

  • 3.

    不眠診療の3要素 2 原因への対処 衛生指導 投薬治療 揃って初めて 不眠診療

  • 4.

    3 原因 すぐに睡眠薬を処方 まずは原因の検索 不眠症(=不眠+日中の生活に支障)と診断

  • 5.

    注意するべき身体疾患① 4 睡眠時無呼吸症候群(SAS) 閉塞性:気道が狭い (肥満,扁桃肥大,小顎) 中枢性:呼吸中枢障害 (脳梗塞,心不全など) いびき 無呼吸 低酸素 日中の眠気 心血管リスク上昇

  • 6.

    注意するべき身体疾患② 5 むずむず脚症候群(RLS) 両下肢の異常感覚 「焼け付く」 「虫が這う」 「引っ張られる」 動くと改善 やめると再出現 深夜にピーク 睡眠障害 抑うつ・不安状態 ドパミン輸送関連? (鉄欠乏,ビタミン欠乏, 妊娠,腎不全,透析, Parkinson病,薬剤性, 家族性     など) ムズムズ・・・

  • 7.

    6 原因

  • 8.

    7 指導 まずは睡眠衛生指導 原因の検索(生活習慣,身体疾患,薬剤性など) すぐに睡眠薬を処方 不眠症(=不眠+日中の生活に支障)と診断

  • 9.

    8 睡眠障害対処12の指針 厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」H.13研究報告書より

  • 10.

    9 睡眠障害対処12の指針 厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」H.13研究報告書より

  • 11.

    睡眠衛生指導 10 指導

  • 12.

     Contents 11 01.投薬の前にに 03.入院時の不眠診療 02.投薬治療

  • 13.

    12 投薬 原因の検索(生活習慣,身体疾患,薬剤性など) 睡眠衛生指導 不眠症(=不眠+日中の生活に支障)と診断 投薬治療

  • 14.

    睡眠薬治療のキホン 13 睡眠障害の パターンを把握 ベンゾジアゼピンを 避ける なるべく単剤処方

  • 15.

    不眠症のパターン 14 中途覚醒 入眠困難 早朝覚醒 熟眠障害

  • 16.

    推奨される睡眠薬 15 スボレキサント (ベルソムラ®) トラゾドン (デジレル®) レンボレキサント (デエビゴ®) ラメルテオン (ロゼレム®)

  • 17.

    16 ●自然な睡眠を促す ●依存性,筋弛緩作用が少ない ●認知機能低下リスクが少ない ●せん妄予防効果がある ▲持ち越しや過眠に注意 ▲悪夢を見ることがある  併用禁忌薬が多い (ITRZ,VRCZ,CAMなど) 推奨される睡眠薬① 種類:オレキシン受容体拮抗薬 処方:眠前 15-20mg 適正:中途覚醒,早朝覚醒,高齢者

  • 18.

    17 ●作用が速く,持ち越しが少ない ●依存性,筋弛緩作用が少ない ●認知機能低下リスクが少ない ●用量調整の幅が広い ▲睡眠効果が弱い ▲悪夢を見ることがある 推奨される睡眠薬② レンボレキサント (デエビゴ®) 種類:オレキシン受容体拮抗薬 処方:眠前 5-10mg 適正:入眠困難,中途覚醒,入院患者 2021.5 処方日数制限解除

  • 19.

    18 ●睡眠深度を増強する ●依存性,筋弛緩作用が少ない ●認知機能低下リスクが少ない ●用量調整の幅が広い ▲睡眠効果が弱い ▲不眠に対しては適応外処方 推奨される睡眠薬③ トラゾドン (デジレル®) 種類:SSRI 処方:眠前 25-50mg 適正:熟眠困難,高齢者

  • 20.

    19 ●概日リズムを調整する ●依存性,筋弛緩作用がとても少ない ●認知機能低下リスクがとても少ない ▲睡眠効果がとても弱い ▲効果発言までに期間がかかる 推奨される睡眠薬④ ラメルテオン (ロゼレム®) 種類:メラトニン受容体作動薬 処方:眠前/夕食後 8mg 適正:外来患者,高齢者

  • 21.

    20 推奨されない睡眠薬ベンゾジアゼピン受容体作動薬 転倒 認知機能低下 せん妄 依存形成 Positive Negative 強力な入眠作用 ? 持ち越し ? 健忘

  • 22.

    推奨されない睡眠薬ベンゾジアゼピン受容体作動薬 21 ベンゾジアゼピン受容体 神経活動の抑制 ベンゾジアゼピン受容体作動薬 細胞膜 GABAA受容体 Cl- Cl-

  • 23.

    22 ベンゾジアゼピン系 非ベンゾジアゼピン系 ベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系 作用部位 構造式 副作用 ベンゾジアゼピン骨格あり ベンゾジアゼピン骨格なし ベンゾジアゼピン受容体 ベンゾジアゼピン受容体 トリアゾラム(ハルシオン®) エチゾラム(デパス®) ブロチゾラム(レンドルミン®) フルニトラゼパム(サイレース®) ゾルピデム(マイスリー®) ゾピクロン(アモバン®) エスゾピクロン(ルネスタ®)※ 依存,せん妄,転倒など ベンゾジアゼピン系と同じ ≒ ※ルネスタ®は他剤よりリスクが少し低い

  • 24.

    23 強い 弱い 危険 安全 BZ系 非BZ系 ルネスタ ロゼレム トラゾドン デエビゴ ベルソムラ

  • 25.

    24 投薬 入眠困難:デエビゴ®  早朝覚醒:ベルソムラ® ロゼレム® デジレル® ルネスタ® 高齢者 認知症患者 時間がある 副作用回避 不安が強い 熟眠障害 増量・他剤変更しても不十分 睡眠薬治療のキホン

  • 26.

     Contents 25 01.投薬の前に 02.投薬治療 03.入院時の不眠診療

  • 27.

    入院時の不眠診療 26 原因への対処 衛生指導 投薬治療 入院中も キホンは同じ

  • 28.

    入院時はせん妄対策も重要 27 日中の過眠 リスク因子

  • 29.

    入院時のせん妄対策 28 準備因子 直接因子 促進因子 高齢,認知症,せん妄既往 アルコール多飲 不眠,疼痛,便秘 不安,環境変化 身体疾患,薬剤 手術,アルコール

  • 30.

    入院時のせん妄対策 29 準備因子 直接因子 促進因子 不眠対策につながる リスク評価 排泄/睡眠/疼痛の 薬剤コントロール, 病室環境調整 ハイリスク薬の 減量/中止/使用回避, 原疾患治療

  • 31.

    推奨される抗精神病薬 30 チアプリド (グラマリール®) リスペリドン (リスパダール®) クエチアピン (セロクエル®) ハロペリドール (セレネース®)

  • 32.

    31 ●唯一,保険適応がある ●過鎮静/持ち越しリスクが少ない ▲強いせん妄では効果が不十分 推奨される抗精神病薬① チアプリド (グラマリール®) 種類:ドパミンD2受容体遮断薬 処方:夕食後50mg1T 適正:ハイリスク(高齢者,認知症)

  • 33.

    32 ●持ち越しリスクが少ない ●鎮静効果が強い ●錐体路症状が出にくい ●用量調整に幅がある(max150mg) ▲起立性低血圧が多い  糖尿病では禁忌 推奨される抗精神病薬② クエチアピン (セロクエル®) 種類:非定型精神病(MARTA) 処方:夕食後25mg1T 適正:興奮が強い

  • 34.

    33 ●速効性がある ●幻覚・妄想に強い ●内容液の選択肢もある ▲過鎮静/持ち越しリスク ▲誤嚥性肺炎リスク ▲鎮静効果は弱い 推奨される抗精神病薬③ リスペリドン (リスパダール®) 種類:非定型精神病(SDA) 処方:夕食後0.5mg1T 適正:幻覚・妄想が強い

  • 35.

    34 ●絶食/拒薬にも投与可能 ●筋注の選択肢もある ▲過鎮静/持ち越しリスク ▲誤嚥性肺炎リスク  Parkinson病では禁忌 推奨される抗精神病薬④ ハロペリドール (セレネース®) 種類:ドパミンD2受容体遮断薬 処方:5mg+生食100ml 15-30分 適正:内服ができない

  • 36.

    35 ▲せん妄ハイリスク薬 ▲過眠/持ち越しリスク ▲認知機能低下リスク トリアゾラム(ハルシオン®) エチゾラム(デパス®) ブロチゾラム(レンドルミン®) フルニトラゼパム(サイレース®) ゾルピデム(マイスリー®) ゾピクロン(アモバン®) エスゾピクロン(ルネスタ®) 入院時内服なし➜使用を回避 入院時内服あり➜漸減・中止 ※半年以上の内服歴がある場合,  離脱症状(不眠,精神症状)に注意 推奨されない薬ベンゾジアゼピン受容体作動薬

  • 37.

    指示簿〜不眠時〜 36 ・不眠➜せん妄とならないように,  早めの投薬治療で先手を打つ ・デエビゴ/ベルソムラが無効の場合,  リスクが少し低いルネスタで対応 方針 不眠時 デエビゴ®5.0mg/ベルソムラ®15mg 不眠時 ルネスタ1mg これまでの内容を踏まえた指示簿の作成

  • 38.

    指示簿〜不穏時〜 これまでの内容を踏まえた指示簿の作成 37 方針 不穏時(糖尿病なし) セロクエル®25mg 2時間あけて 3回まで 不穏時(糖尿病あり) リスパダール®0.5ml  2時間あけて 3回まで 不穏時(内服不可/拒薬) セレネース®5mg+生食100ml 30分かけて 2時間あけて 3回まで 不穏時(ハイリスク&せん妄は軽度) グラマリール®50mg 2時間あけて 3回まで  ・セロクエルを第一選択薬としつつ,  糖尿病や転倒リスクをもとに変更 ・せん妄となった翌日は,  前日要した量を夕食後に内服

  • 39.

    入院時の不眠/せん妄診療 38 原因への対処 準備因子 衛生指導 投薬治療 直接因子 促進因子

  • 40.

    END

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