医師・医学生のためのスライド共有

Antaa Slide
診療科
特集

お知らせ

ログイン
【デキレジ】神経症候④不眠 L001.png

関連テーマから出会おう。

閲覧履歴からのおすすめ

Antaa Slide
【患者さん、ご家族むけ】認知症について、その予防について、できることとできないこと。

【患者さん、ご家族むけ】認知症について、その予防について、できることとできないこと。

山本大介

続けて閲覧
【J-SSCG2024準拠】敗血症診療のまとめ

【J-SSCG2024準拠】敗血症診療のまとめ

三谷雄己

続けて閲覧

1/42

関連するスライド

一枚上手なERてんかん診療に役立つTips

一枚上手なERてんかん診療に役立つTips

山本大介

124757

451

【デキレジ】神経症候④不眠

投稿者プロフィール
やまて 

総合病院

401,732

1,417

概要

普段何気なくやってしまいがちな不眠症診療.

「よく分からないけど指示簿セットを入力」を卒業して,睡眠・不眠の基礎を理解した上で睡眠薬を処方しましょう.

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医

投稿された先生へ質問や勉強になったポイントをコメントしてみましょう!

0 件のコメント

コメントするにはログインしてください

関連するスライド

一枚上手なERてんかん診療に役立つTips

一枚上手なERてんかん診療に役立つTips

山本大介

山本大介

124,757

451

感染症診療の基本的な考え方 -感受性検査結果の読み方-

感染症診療の基本的な考え方 -感受性検査結果の読み方-

高野哲史

高野哲史

37,453

139

睡眠薬(眠剤)の副作用とは?~眠気、健忘、ふらつき、依存~

睡眠薬(眠剤)の副作用とは?~眠気、健忘、ふらつき、依存~

大澤亮太

大澤亮太

16,526

83

地域で診る重症症例 -劇症型心筋炎-

地域で診る重症症例 -劇症型心筋炎-

田邉綾

田邉綾

36,773

71


やまて さんの他の投稿スライド

すべて見る


テキスト全文

不眠症の理解と睡眠薬の投与

#1.

不眠理解して投与する睡眠薬 まずは“コレだけ”

#2.

Introduction

#3.

参考:睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン 2 不眠症はcommon disease 不眠症は頻度の高い代表的な睡眠障害です. 不眠症 に罹患 6-10% 20% 成人 何らかの不眠症状 (入眠困難・中途覚醒・  早朝覚醒・熟眠困難など)

不眠症対策と診療の要点

#4.

--- 翌 日 --- 不眠症対策 とはいえ疎かになりがちな不眠症対策,ちゃんとできていますか?  先生の入院患者さん,夜なかなか寝ないんですよ.  とりあえず不眠時セット(マイスリー®)を入力っと. 誤嚥性肺炎 過鎮静 転倒 3

#5.

不眠症診療がデキる! 診療の要点を押さえて,不眠症状で適切に対応しましょう. 4 ①不眠診療の概観を理解している ②患者ごとに適切な睡眠薬を選択できる

#6.

CONTENTS 5 睡眠と覚醒 不眠症診療の方針 睡眠薬 入院時の不眠 01 02 03 04

睡眠と覚醒のメカニズム

#7.

01.睡眠と覚醒 6

#8.

覚醒 睡眠 睡眠と覚醒 まずは,睡眠と覚醒がどのような因子で決定するかを知りましょう. 7 神経伝達物質のバランスにより決定 原動力

#9.

覚醒 覚醒状態には,色々な神経伝達物質が関わっています. 8 覚醒 睡眠 オレキシン ヒスタミン アセチルコリン セロトニン ノルエピネフリン ドパミン グルタミン

#10.

睡眠 睡眠状態は,主にGABA(抑制性の神経伝達物質)が司っています. 9 覚醒 睡眠 NREM:GABA REMN:アセチルコリン

#11.

原動力 シーソーを動かす原動力として,以下のメカニズムがあります. 10 覚醒 睡眠 概日リズム -Process C- :時間が来たら眠くなる(目が覚める)  中枢;光刺激でメラトニン分泌を調節 / 末梢;すべての細胞に備わる転写・抑制ループ 恒常性   -Process S- :覚醒時間が長い(短い)と眠くなる(目が覚める)  覚醒(エネルギー放出)➔ アデノシンが増加して覚醒の神経伝達物質を抑制 ➔ 眠気

#12.

不眠症=バランスの崩れ 不眠症では,様々な理由からシーソーのどこかがバランスを崩しています. 11 バランスが崩れる➔不眠症 原動力

不眠症診療の方針と要因

#13.

02.不眠症診療の方針 12

#14.

不眠のタイプ 不眠症は急性/慢性不眠に分けられ,アプローチが異なります. 13

#15.

不眠症の経過:Spielmanの3Pモデル 不眠症(急性)を発症して慢性不眠へと移行する経過を,3つの因子で考えましょう. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 14

#16.

概日リズム 恒常性 睡眠環境 睡眠関連疾患 不眠症の要因 不眠症の要因は,シーソーの中心部・周辺部に分けて考えます. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 15 覚醒 睡眠 身体 疾患 精神 疾患

#17.

概日リズム 恒常性 睡眠環境 睡眠関連疾患 不眠症治療の方針 「不眠症と診断➔睡眠薬」ではなく,まずは周りの要因にアプローチしましょう. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 16 覚醒 睡眠 身体 疾患 精神 疾患

睡眠関連疾患とその対処法

#18.

概日リズム 恒常性 睡眠環境 睡眠関連疾患 身体疾患・精神疾患 不眠の原因となっている疾患や症状がないか確認します. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 17 覚醒 睡眠 身体 疾患 精神 疾患

#19.

概日リズム 恒常性 睡眠環境 睡眠関連疾患 睡眠環境・睡眠関連疾患 「睡眠時(前)習慣は適切か」「じつは睡眠関連疾患ではないか」も重要です. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 18 覚醒 睡眠 身体 疾患 精神 疾患

#20.

代表的な睡眠関連疾患 睡眠関連疾患の可能性について,必ず一度は考えましょう. 19

#21.

概日リズム 恒常性 睡眠環境 睡眠関連疾患 概日リズム・恒常性 Process C/Sが適切に働くような生活づくりが欠かせません. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 20 覚醒 睡眠 身体 疾患 精神 疾患

#22.

睡眠障害対処12の指針 患者さん対して,睡眠衛生(スリープヘルス)指導を行うことも重要です. 厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」H.13研究報告書より 21

睡眠薬の種類と作用機序

#23.

睡眠障害対処12の指針 患者さん対して,睡眠衛生(スリープヘルス)指導を行うことも重要です. 厚生労働省 精神・神経疾患研究委託費「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」H.13研究報告書より 22

#24.

03.睡眠薬 23

#25.

概日リズム 恒常性 睡眠環境 睡眠関連疾患 不眠症治療の方針 周辺部へのアプローチを十分にした上で,中心部に介入(睡眠薬)します. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 24 覚醒 睡眠 身体 疾患 精神 疾患

#26.

概日リズム 恒常性 睡眠環境 睡眠関連疾患 睡眠薬の作用点 睡眠薬を使用するときは,どこに作用しているのかを考えて処方します. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 25 覚醒 睡眠 身体 疾患 精神 疾患 睡眠薬の分類 ・作用点がシーソーの中心部/外側 ・中心部の覚醒を抑制/睡眠を活性化

#27.

睡眠の活性化:ベンゾジアゼピン受容体作動薬 ベンゾジアゼピン受容体作動薬は,「睡眠の活性化」により睡眠を促します. 26 覚醒 睡眠 GABA

睡眠薬の効果と副作用

#28.

ベンゾジアゼピン受容体作動薬 | ベンゾジアゼピン受容体 ⬇ 結合 ⬇ Cl-流入 ⬇ 神経活動の抑制 ベンゾジアゼピン受容体作動薬の作用機序 (BZ系・非BZ系ともに) GABAA受容体に働きかけることで,睡眠を活性化しています. 27 ┗ω1受容体;催眠・鎮静作用 ┗ω2受容体;筋弛緩・抗不安・        抗てんかん作用 GABAA受容体 Cl- Cl- GABA | GABA受容体 ⬇ 結合 ⬇ Cl-流入 ⬇ 神経活動の抑制 生理的睡眠 BZ受容体作動薬

#29.

覚醒の抑制:オレキシン受容体拮抗薬 オレキシン受容体拮抗薬は,「覚醒の抑制」により睡眠を促します. 28 覚醒 睡眠 オレキシン

#30.

概日リズム 恒常性 睡眠環境 睡眠関連疾患 概日リズム:メラトニン受容体作動薬 メラトニン受容体作動薬は,シーソーの周辺部に作用する睡眠薬です. 図:睡眠専門医がまじめに考える睡眠薬の本 29 身体 疾患 精神 疾患 覚醒 睡眠

#31.

覚醒の抑制:抗ヒスタミン作用 「覚醒抑制」による睡眠作用を期待して,抗ヒスタミン薬を使うことがあります. 30 覚醒 睡眠 ヒスタミン

入院時の不眠と薬剤選択

#32.

睡眠薬:まとめ 31

#33.

04.入院時の不眠 32

#34.

併用薬 相互作用により 副作用・効果減弱 腎・肝不全 代謝・排泄障害により 副作用・効果遷延 年齢 高齢者の睡眠薬は 認知症・転倒リスク↑ 入院時の不眠 睡眠薬を処方する前に,次のことを確認しましょう. 33

#35.

薬剤選択の基準 「副作用を最小限に抑えるにはどの薬か」という考えが最も重要です. 34 気をつけるべき副作用は何か? 高齢者 併存症 (前立腺肥大症,緑内障など) 併用薬

#36.

副作用:用量依存性 用量依存性の副作用は,すべての睡眠薬で起こる可能性があります. 35

ベンゾジアゼピン系薬剤の注意点

#37.

各睡眠薬の作用時間 できる限り作用時間の短い薬から始めるのが鉄則です. 36 持ち越し リスク高

#38.

副作用:薬剤特異性 一部の薬剤では,特定の副作用が発生しやすいことがあります. 37 ? ? zzz

#39.

ベンゾジアゼピン受容体  ┗ω1受容体;催眠・鎮静作用  ┗ω2受容体;筋弛緩・抗不安・抗てんかん作用 「ベンゾジアゼピン系薬剤」と「非ベンゾジアゼピン系薬剤」 ともにベンゾジアゼピン受容体作動薬ですが,非BZ系の方が多少安全とされています. 38 GABAA受容体 Cl- Cl- ※非BZでも高齢者の転倒リスクは増加 ※ω1選択性は低用量のときのみ ※用量依存性がないわけではない ベンゾジアゼピン受容体作動薬 ┗ BZ系 :ω1,ω2両方に作用 ┗ 非BZ系:ω1選択性あり    BZ  ➔転倒リスクがBZ系より低い 

#40.

離脱発作 (けいれんなど) ベンゾジアゼピン受容体作動薬の調整 副作用の多いBZ薬ですが,すでに常用していた場合の急な中止は危険です. 39 急な断薬はしない・量の増減に留めておく BZ薬 常用患者 精神疾患の悪化 長期内服していた 精神疾患の 治療として使っていた 急な断薬 大幅な内容変更

Antaa Slide

医師・医学生のためのスライド共有

投稿者インタビュー
Antaa QA

医師同士の質問解決プラットフォーム

App StoreからダウンロードGoogle Play Storeからダウンロード

会社概要

Antaa, Inc. All rights reserved.

Follow us on Facebook
Follow us on Twitter