救命救急センター
救急当直で血小板減少に出会ったら 夜間検査でも鑑別できる?
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最終更新:2022年2月2日
ARDS STANDARD CARE ARDS患者を悪くしないためになにをしたらいいのか?
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最終更新:2022年2月24日
入門 急性疾患の患者中心のケア 人工呼吸器は一度つけたら外せない?
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最終更新:2022年1月10日
細菌性髄膜炎 - ERでの初期診療
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最終更新:2022年2月9日
麻酔科ローテーション初日でも焦らない!〜全身麻酔の流れ〜
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最終更新:2022年3月26日
造血幹細胞移植の原理
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最終更新:2022年2月28日
クリスマスはサンタが来るから小児救急受診数少ないのでは?
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最終更新:2022年12月27日
5分で学べる効率的で漏れのない申し送り【I-PASSをご紹介】
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最終更新:2021年6月7日
熱傷診療のまとめ【2021年 日本熱傷診療ガイドライン参照】
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最終更新:2022年5月22日
喀血が来た。あなたならどうする?
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最終更新:2023年3月30日
輸液をナトリウム(Na)量から考える【初期研修医1年目向け】
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最終更新:2023年3月30日
低体温症による心停止に対する体外循環式心肺蘇生
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最終更新:2023年3月27日
【原則を学ぶ!】ERでの整形外科診療のまとめ
#外傷 #整形外科 #骨折
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最終更新:2023年3月25日
人工呼吸器管理についてPart 1:基礎編
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最終更新:2023年3月22日
主訴:呼吸が苦しい エコーを使って鑑別しよう
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最終更新:2023年3月20日
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難しいことは分かりませんが… アナフィラキシー の対応を教えてください︕ ⾝体診察をなによりも⼤切にしよう ゆっくり救急医 救急科専⾨医・集中治療専⾨医 @Yukkuri_991
本スライドの対象者 アナフィラキシーの ファーストタッチを 学びたい医師・医学⽣ ワクチン接種を担当している先⽣も, ⼀緒にアナフィラキシーの復習をしましょう︕
アナフィラキシーとは︖ 複数臓器 に症状を出すアレルギー反応のこと
4.
アナフィラキシーで障害される4臓器 ⽪膚・粘膜 循環器 ⽪疹 紅潮 掻痒 浮腫 • 頻脈 • ⾎圧低下 • 意識障害 • • • • 呼吸器 • • • • 呼吸困難 喘鳴 気道狭窄 低酸素 消化器 • 腹痛 • 嘔吐
5.
診断基準は3つあります① OR ü ⽪膚または粘膜の症状のいずれかが存在し, 数分〜数時間で 急速に症状が発現 ü かつ, 呼吸器症状, 循環器症状の少なくとも1つをともなう 引⽤︓⽇本アレルギー学会, アナフィラキシーガイドライン (2014年)
6.
診断基準は3つあります② ü ⼀般的にアレルゲンとなりうるものへの暴露の後, 数分〜数 時間以内に発現し, ⽪膚・粘膜, 循環器, 呼吸器, 持続する消 化器症症状のうち2つ以上をともなう. 引⽤︓⽇本アレルギー学会, アナフィラキシーガイドライン (2014年)
7.
診断基準は3つあります③ 収縮期⾎圧の低下(成⼈) 平常時の70%未満または<90mmHg ü アレルゲンに暴露後, 数分〜数時間以内の⾎圧低下 ü いわゆるアナフィラキシーショック 引⽤︓⽇本アレルギー学会, アナフィラキシーガイドライン (2014年)
8.
アナフィラキシーと気付くのが意外と⼤変 ちょっとでもアナフィラキシーかも︖と思ったら… アナフィラキシーの⾝体診察 ABCD を 3 0 秒 以 内 に 実 ⾏ ︕ 患者が⽪膚症状を訴えないと「アナフィラキシーだ︕」と 分かるまで, 意外に時間がかかることがあります
9.
アナフィラキシーの⾝体診察ABCD A B C D Airway(気道) 会話は可能か︖頸部聴診でStridorを聴取するか︖ Breathing(呼吸) 呼吸数は︖努⼒呼吸はあるか︖胸部聴診でWheezeを Circulation(循環) 顔⾊は︖冷汗は︖橈⾻動脈は触れる︖頻脈あり︖ぐったり感は︖ Derma(⽪膚) 四肢・体幹に膨疹・紅斑あり︖⼝唇や⾆の腫脹は︖結膜充⾎︖
10.
⾝体診察ABCDを30秒で実⾏するためには 1. 声かけをしながら(A), パッと患者に近づき臥位・脱⾐ 2. ⼿⾸を触れ胸の動きを観察+頸胸部の聴診 (ABC) 3. ⽪膚変化を観察 (D) ⾎圧やSpO2の測定待ちをするためにぼーっとするのは❌ パッと⾝体診察をすれば, 診断と緊急度が概ねわかる︕
11.
アナフィラキシーの治療はまずコレ︕ アドレナリン 0.3mg ⼤ 腿 外 側 に 筋⾁注射 ※投与量は成⼈の場合 • アドレナリンは10分で最⾼⾎中濃度になり, 持続時間は短い • 症状が続く場合は繰り返し投与する • ⼼停⽌をきたすことがあるから絶対に静注しないで︕ アドレナリンの適応は, ほとんどが30秒の⾝体診察で 判断できるものばかりです(次ページで解説︕) 引⽤︓⽇本アレルギー学会, アナフィラキシーガイドライン (2014年)
12.
アドレナリンを使うとき ⽪膚・粘膜 消化器 呼吸器 循環器 全⾝性, 強い掻痒感, 顔⾯の腫脹, 咽頭痛 強い腹痛 ⾃制外の強い腹痛が続く 複数回の下痢・嘔吐 繰り返す嘔吐・便失禁 断続的な咳嗽 強い喘鳴, 呼吸困難 聴診で喘鳴を聴取 チアノーゼ, SpO2低下 軽い息苦しさ 嗄声・嚥下困難 蒼⽩, 頻脈 不整脈, ⾎圧低下 軽度の⾎圧低下 ぐったり, 不穏, 意識消失, 失禁 • ⾚の症状がある場合, 複数の⻩の症状がある場合に考慮 • 病勢の進⾏がはやい場合や, 過去にアナフィラキシーを起こしたことがある場合にも考慮 引⽤改変︓⽇本アレルギー学会, アナフィラキシーガイドライン (2014年)
13.
アドレナリン以外の治療 • 抗ヒスタミン薬(ポララミン®など) 主に⽪膚・粘膜症状の改善の効果があり, 呼吸・循環症状の救命効果はない • ステロイド(ソル・コーテフ®など) 主に⼆相性アナフィラキシーの予防⽬的 ※⼆相性アナフィラキシーとは, 時間が経ってからアナフィラキシー症状が再燃すること ※実はステロイドによる⼆相性反応の予防効果は明らかになっていない ステロイドの作⽤発現には数時間かかるので, 全⾝状態が落ち着いてからの投与でも遅くない • アドレナリンの救命効果を代替する薬はない︕ アドレナリン投与はなんとなく怖くて他の薬から投与してみる…は, やめよう︕ 参考︓⽇本アレルギー学会, アナフィラキシーガイドライン (2014年)
14.
Take home message アナフィラキシーとは4つの臓器(⽪膚・粘膜, 循環器, 呼吸器, 消化器)に症状を出す全⾝性アレルギーのこと アナフィラキシーの診療は, とにかく⾝体診察が⼤切 30秒あれば緊急度や重症度, アドレナリンの必要性がわかる 治療はとにかくアドレナリン0.3mgを⼤腿外側に筋注︕ アドレナリンの救命効果を代替する薬はない