テキスト全文
熱中症の基礎知識と症状
#1. もう迷わない!熱中症! °C 50 50 40 40 30 30 20 20 10 10 0 0 10 10 20 20 30 30 40 40 軽症だからこそ気を付けたい初期対応と帰宅指示
#2. 当セミナーのゴール • ・熱中症は除外診断であることを再確認する ● 新ガイドラインの重症度分類と対応を理解する . ・帰宅可否判定と指導
内容を自信をもって実践できる
#4. 症例提示(16歳男性) ● 野球練習中に倒れめまい・頭痛 ● 来院時 T 38.5℃, HR 110,GCS 14, 嘔気あり ? 軽症そうだし、帰れそう... ?
軽症熱中症の初期対応
#5. ● ● 熱中症の疫学 2023年5−9月救急搬送 91,467人・死亡例は毎年1,000人超 ● 高齢者室内例に注意労作性非労作性熱中症熱中症屋内でも起きる
! 発生する場所屋外屋内高齢者典型的な若年男性のスポーツ患者背景中壮年男性の労働独居基礎疾患あり
#6. 熱中症は除外診断 ● 高体温 + 意識変容 = 敗血症・甲状腺クリーゼなどが鑑別 ● 特に非労作性・室内発症では感染症合併を疑う ***) K ***
#7. 重症度分類のポイント •度 : 軽症 II度:中等症 |度:臓器障害あり ● • IV度新設深部体温40℃ + GCS≤8 または多臓器不全 • gIV度=表面体温40℃+意識障害 ◆即アクティブクーリング COL
#8. 重症度分類と診療アルゴリズム表面体温 40.0℃以上 (もしくは皮膚に明らかな熱感あり) + GCS ≦ 8 (もしくはJCS≧100) 深部体温 39.9℃以下 qN度【深部体温測定は不要】 . 早急に深部体温を測定して,重症度を判断・Active Cooling の早期開始重症度 I度症状めまい, 立ちくらみ、生あくび、大量の発汗, 筋肉痛, 筋肉の硬直 (こむら返り), 意識障害を認めない Ⅱ度頭痛,嘔吐,倦怠感虚脱感, 集中力や判断力の低下 (JCS ≦1) Ⅲ度 (2024) 下記の3つのうちいずれかを含む . . 中枢神経症状 (意識障害 JCS ≧ 2, >小脳症状, けいれん発作) ・肝・腎機能障害 (入院経過観察, 入院加療が必要な程度の肝または腎障害) ・血液凝固異常 [急性期 DIC 診断基準 (日本救急医学会) にてDICと診断] 治療>通常は現場で対応可能→Passive Cool- ing, 不十分ならAc- tive Cooling, 経口的に水分と電解質の補給医療機関での診察が必要→Passive Cool- ing, 不十分なら Ac- tive Cooling, 十
分な水分と電解質の補給 (経口摂取が困難なときは点滴にて) 入院治療のうえ, Active Cooling を含めた集学的治療を考慮する深部体温 40.0℃以上 Ⅳ度深部体温 40.0℃以上かつ GCS≤8 >めた早急な集学的治療 Active Cooling を含熱中症診療ガイドライン2024より転用
帰宅指示の重要性と注意点
#9. ● 冷却の実際 Passive : 冷室・冷却輸液・経口補水 Active: 氷水浴・保冷剤腋窩鼠径・扇風気化州度以上は迷わず Active Cooling
#11. 血液検査結果を待つ時間に症状を評価評価項目血液検査項目腎障害・横紋筋融解 Cr, BUN. CK 肝障害 AST/ALT, LDH 凝固異常 PT-INR, FDP/D-dimer, 血小板電解質 Na, K, Mg, Ca 解釈とポイント CK> 1,000 IU/LでERを疑い, 入院観察推奨可 AST または ALT > 1,000 IU/Lで急性肝傷害のリスク高 DIC 合併を疑う血液所見上の凝
固障害は予後不良因子) Na>145mmol/Lは1年死亡率の高さを示唆 ER: exertional rhabdomyolysis (労作性横紋筋融解症), DIC: disseminated intravascular coagulation (播種性血管内
凝固症候群) 6)PMID:31652234, 7)PMID:28128878, 8)PMID:34708052, 9)PMID:22169586
#12. 帰宅可否の判断項目とチェックポイント項目チェックポイント意識レベル □ 冷却・輸液後にGCS15 (またはJCS0) を維持している状態であるバ>イタルサイン (30~60分程度の経時的観察) 脱水の改善検査結果観察時間社会的背景・サポート体制 □ 会話がスムーズである □ 体温が38℃前後まで低下し安定している状態である「血圧>と脈拍が安定している状態である □起立時の血圧低下や著しい心拍数上昇がない経口で水分と塩分をしっかり摂取できる状態である嘔気や嘔吐が消失し, CK値は高値だが尿量がある程度>確保できている状態である電解質や腎機能, CK値に顕著な異常がない状態である □高齢者や合併症をもつ方でも重篤な合併症が否定される状況である □ 救急外来で30分~1時間安静観察し
ても、再度の嘔気筋痛・複視・意識混濁などの臓器障害がみられない □飲水可能で状態が安定したままである □一人暮らしの場合、見守り体制を確保できる状況である「高齢者や要介護>認定者では, 介護サービスや地域包括支援を検討済みである
熱中症予防のための対策
#13. 帰宅指示のポイント (詳しくは本をチェック!) プライマリケアと救急を中心とした総合誌日レジデントノート 8 2025 Vol.27 No.7 救急外来帰
宅後まで考えた病状説明とフォローアップ帰宅指示書の書き方から頻用薬の処方、ケア移行まで編集/坂本壮 [Part1 救急外来からの渡し】救急外来における病状説明のポイント切なケア
移行のための紹介状の作成方法来における適切な介護介入的な症候に対する帰宅指示書】軽症外傷・熱中症結石 1-2日は無理な運動を避け涼しい環境へ見守り体制介護サービスの確認悪>化徴候 (意識低下・嘔吐再発等) は即受診薬治療
#14. 当セミナーのまとめ ① 熱中症は除外診断 ② 重症度は経過と検査で判断し入院適応を見極める ③ 帰宅後の生活指導と支援で再発を防ぐ
#15. もっと学びたいあなたへ! プライマリケアと救急を中心とした総合誌レジデントノート 8 救急外来帰宅後まで考えた病状説明とフォローアップ
帰宅指示書の書き方から頻用薬の処方、ケア移行まで編集/坂本壮 [Part1 救急外来からの橋渡し】救急外来における病状説明のポイント適切なケア移行のための紹介状の作成方法・救急
外来における適切な介護介入 [Part2:代表的な症候に対する帰宅指示書高齢者の発熱小児の発熱・軽症外傷 ONE 初発のけいれん発作尿管結石 ●よく使う日常治療薬の正しい使い方「抗リ
ウマチ薬:CsDMARDの注意点」 ●簡単!即実践! グラム染色で決まる抗菌薬治療「重症患者に対するグラム染色を用いた抗菌薬選択」 ⑨羊土社 www.yodosha.co.jp/rnote/
#16. Web Android App Store 医学書を読むだけでは終わらせない! Pencil Produiced by 医学書 LABO 問題演習アプリ医 LABO 「医学書ドリル」医>ミル 6/30 最終学習日のテ 1 0 0 解いた問題数正解した問題数ト増減続きから解く外科系当直もう困らない今日の一問もう困らない外科系当直歩いてくるレッドフラッグ (jmedmook) 2025年6月30日 10/20問 > Geriatric 5Msに含まれているものをすべて選べ「みんなで楽しくホスピタリストになろう!」問3より出題) A.身体機能