診断基準(ベルリン基準) タイミング 侵襲や呼吸器症状の出現/増悪から1週間以内 胸部画像所⾒ 両側性陰影(胸⽔や無気肺, 結節だけでは説明しきれないもの) 肺⽔腫の原因 ⼼不全や輸液過剰だけでは説明できない 酸素化 P a O 2/ F i O 2⽐ ※ P E E P ≧ 5 c m H 2O 軽症 中等症 重症 200<, ≦300 100<, ≦200 <100 判断が難しいところもあるので, 急性呼吸不全で両側性の陰影があって, 主な原因が⼼臓になさそうなものは「ARDSでは︖」と疑って介⼊する PEEP;呼気終末陽圧 参考: ARDS診療ガイドライン2016 https://www.jsicm.org/ARDSGL/ARDSGL2016.pdf (参照2022-2-07)
肺保護換気(⼈⼯呼吸器管理) • 低容量換気︓⼀回換気量6~8mL/kg理想体重 • ⾼めのPEEP︓無気肺予防(ただし⾄適PEEPはいまだ不明) • P e r m i s s i v e h y p e r c a p n e a ︓ 低 容 量 換 気 に よ る C O 2貯 留 を 許 容(循環が許せばpH7.15程度まで) ⼈⼯呼吸器はサポートの道具であり, 肺をよくすることはない. むしろ⼈⼯呼吸器肺障害(VALI)を起こす. 4種の肺損傷がVALIに関連(次ページ参照) 参考︓平岡栄治, 則末泰博, 藤⾕茂樹. 重症患者管理マニュアル. メディカル・サイエンス・インターナショナル , 2018年 .