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発熱に立ち向かう3×3の鉄則と7Dsの再考
#1. A 3×3の鉄則 と 7Ds を再考 R ttack on Feve 発熱に立ち向かえ! Hirotaka Yamaguchi 飯塚病院 総合診療科 山口裕崇
#2. Do you know “ 3×3 ” and “ 7Ds ” ?
発熱の原因と一般的な疾患の理解
#3. 発熱の原因として 一般的に多いとされるのは ◯◯と◯◯◯◯である。 しかしながら ◯◯◯◯◯や◯◯◯◯といったゴミ箱診 断は日常茶飯事である!
#4. 発熱の原因として 一般的に多いとされるのは 肺炎と尿路感染である。 しかしながら 誤嚥性肺炎や腎盂腎炎といったゴミ箱診 断は日常茶飯事である!
#5. とは言いながらも やっぱり気道感染と尿路感染は ”common disease” だと思う。
発熱患者における3つの疾患と検査方法
#6. だって救急(ER)では 馬鹿のひとつ覚えみたいに! 猫も杓子も!! 採血、採尿、胸部Xp そして 血培、痰培、尿培 をオーダーしてるじゃないか!!!
#7. 「3×3の鉄則」 発熱患者では 3つの◯◯に主眼を置き 3つの◯◯◯◯と 3つの◯◯◯◯を 行うことが基本である。
#8. 「3×3の鉄則」 発熱患者では 3つの疾患に主眼を置き 3つの一般検査と 3つの培養検査を 行うことが基本である。
気道感染、尿路感染、肝胆道系感染の詳細
#9. 3つの疾患 ✓気道感染(主に肺炎) ✓尿路感染(主に腎盂腎炎) ✓肝胆道系感染(主に胆管炎)
#10. 3つの一般検査 ✓採血(CBC、生化学、凝固) ✓採尿(清潔操作が前提) ✓胸部レントゲン
#11. 3つの培養検査 ✓血液培養 ✓喀痰培養 ✓尿培養
気道感染と尿路感染の診断と治療のポイント
#12. 気道感染(主に肺炎) !高齢者は◯◯◯◯を伴わないことも。 !実は◯◯的に誤嚥性肺炎へ至った? !誤嚥性肺臓炎に抗菌薬は◯◯。 !痰G染は感度・特異度とも◯◯◯。
#13. 気道感染(主に肺炎) !高齢者は気道症状を伴わないことも。 !実は二次的に誤嚥性肺炎へ至った? !誤嚥性肺臓炎に抗菌薬は不要。 !痰G染は感度・特異度とも高くない。
#14. 尿路感染(主に腎盂腎炎) ✓女性では◯◯性が多いが、男性では◯◯性 である。 ✓男性では◯◯◯◯までの検索が奨められ る。 ✓起因菌の多くが◯◯◯◯◯◯であり、 ◯◯◯への移行に注意する。 ✓何はともあれ◯◯◯◯を解除しなければな らない。
#15. 尿路感染(主に腎盂腎炎) ✓女性では単純性が多いが、男性では複雑性 である。 ✓男性では前立腺炎までの検索が奨められ る。 ✓起因菌の多くがGram陰性菌であり、敗血症 への移行に注意する。 ✓何はともあれ閉塞起点を解除しなければな らない。
肝胆道系感染の診断と治療に関する考察
#16. 肝胆道系感染(主に胆管炎) ✓もし◯◯◯◯◯◯や◯◯◯◯◯があればラッ キー、無いことも多い。 ✓胆管炎は◯◯しないと判らないことが多い。 ✓胆嚢炎は◯◯へ、胆管炎は◯◯◯◯◯へコンサ ルトする。 ✓肝胆道系酵素上昇を見たら、◯◯◯や◯◯◯も 評価する。
#17. 肝胆道系感染(主に胆管炎) ✓もし季肋部叩打痛や上腹部圧痛があればラッ キー、無いことも多い。 ✓胆管炎は採血しないと判らないことが多い。 ✓胆嚢炎は外科へ、胆管炎は消化器内科へコンサ ルトする。 ✓肝胆道系酵素上昇を見たら、膵酵素やエコーも 評価する。
入院患者における7Dsの重要性と考慮点
#18. 入院患者の7Ds ✓入院患者が発熱するとテンション⤵となる か、焦ってしまう。 ✓基本は「3×3の鉄則」が大切である。 ✓「入院」という状況では「3つの疾患」以外 も考慮する必要がある。
#19. 熱源として ✓原疾患の増悪/気道感染/尿路感染 ✓CD関連腸炎 ✓胆管炎 ✓デバイス関連 ✓深部静脈血栓症 ✓結晶誘発性関節炎 ✓褥瘡 ✓薬剤性
#20. 入院患者の7Ds ✓CD関連腸炎(Diarrhea) ✓胆管炎(Duct) ✓デバイス関連(Device) ✓深部静脈血栓症(Deep Vein Thrombosis) ✓結晶誘発性関節炎(Pseudo-gout) ✓褥瘡(Bedsore) ✓薬剤性(Drug)
3×3と7Dsを忘れないためのまとめ
#21. Do remember “ 3×3 ” and “ 7Ds ” !!!!!!