#4.
第2版 心不全のユニバーサル定義:AHA/ACC/ESC/WHF合同コンセンサス from Circulation 2021年の第1版を刷新した合同コンセンサス。分類はLVEF値の硬直的カットオフから離れ、 reduced/preserved/improved EFの3カテゴリーへ再編。原因も統一分類が提案され、心不全の 「動的な軌跡」(改善、寛解、回復)を明示的に扱う点が新しい。予防・早期診断・多職種連携、AI 活用、社会的決定要因や地域差の影響も重視。stage B(pre-HF)の位置づけも継承・強化された。 本文書は治療推奨ではなく、あくまで定義と分類の標準化を目的とする。 心不全診療の地図を描き直す内容です。特にpre-HFやstage Aへの早期介入が強調された点は、 予防医療に直結する新しい視点です。また、左室駆出率だけでなく、原因、併存症、社会背景、 経過の変化を含めて捉えることで、より実臨床に近い診断と管理が可能になります。心不全は 「発症してから診る病気」ではなく、「発症前から軌道修正していく病気」へ進化していると感じます。 出典: https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIR.0000000000001455