#4.
米国高齢者の弁膜症有病率:PREVUE-VALVE from JACC 米国の65-85歳3000例を対象に、ドラッグストアCVS/Walgreensの調剤履歴からサンプルを抽 出し、自宅で経胸壁心エコーを実施する疫学研究。中央値71歳、女性57.1%。中等度以上の弁膜 症の重み付き有病率は8.2%(95%CI 7.0-9.5%)、臨床的に意義のある弁膜症は18.4%(16.720.2%)。頻度順は三尖弁逆流>大動脈弁狭窄>僧帽弁逆流>大動脈弁逆流>僧帽弁狭窄。加 齢に伴い増加するが性差なし。非ヒスパニック黒人は白人より弁膜症全体が少ない(補正RR 0.91)。米国全体に外挿すると現在中等度以上470万人、臨床的有意1060万人で、2060年にはそ れぞれ650万人、1470万人へ増加が見込まれる。 米国における循環器弁膜症のリアルデータです。三尖弁逆流が最頻という結果は、これまで見 過ごされがちだった右心系疾患への注目度が増しそうです。在宅心エコーという手法自体も、スク リーニングの拡大、予防医療戦略の構築という意味で興味深く、TEER等の経皮的弁治療需要の 将来予測にも直結する重要なデータです。本邦の超高齢化社会へ向けての弁膜症リアルデータ も気になるところです。 出典:https://www.jacc.org/doi/10.1016/j.jacc.2026.02.5137