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離島医療会議2025(2026.1.31開催)レポート

投稿者プロフィール
離島医療会議

離島医療会議 運営委員会

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概要

離島医療会議が2026年1月31日に三重県鳥羽市にてハイブリッド開催されました。全国の医師や医療関係者が集まり、離島医療の現状と未来について議論します。この会議は、都市とは異なる医療環境で抱える課題を共有し、地域住民の視点も取り入れた医療の未来をシェアする場です。参加者は、医療のDXへの取り組みや、国の医療支援政策について学びながら、創意工夫を持って地域医療を守る方法を探求します。オンラインでも参加できるため、全国の医師や関心のある方々にとって貴重な機会です。

離島医療会議サイトはこちら▼

https://ritouiryoukaigi.studio.site/

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医/専門医

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離島医療会議の開催概要と目的

#1.

離島のいまを知り、未来をつくる 離島医療会議 2026.1.31 REPORT

#2.

離島医療の「いま」と「これから」は この国を豊かな未来へと導く問い 課題先進地域である離島の医療を考えることは、この国の未来を考えること。「離島 医療会議」は、全国で活躍する医師・医療従事者、地域住民や官民のキーマンを交 え、離島医療の「いま」と「これから」を共有するべく2022年に島根県海⼠町でスタ ートしました。 第3回目までを隠岐諸島で開催してきた本会の4回⽬は、神島・答志島・菅島・坂⼿島 という4つの有人離島を有し、先進的な医療DXの導入が進む三重県⿃⽻市で開催。 「離島医療の『いま』を理解する」「シマと住民視点で問う離島医療」「離島医療の 『これから』を拓く」のテーマで、深い議論を展開しました。 国内に約420島ある有人離島には、都市のようにたくさんの人やサービスがありませ ん。多様な環境と、多様な制約条件のなかで、いかに命と健康を守っていくことがで きるか。全国各地の島々で⽣まれている創意⼯夫と熱意ある実践には、人⼝減少・少 子高齢化が進⾏する⽇本が学ぶべきヒントがあふれています。 この冊子では、島々の玄関口・⿃⽻マリンターミナルをリアル会場に、全国に向けて オンライン配信を⾏った「離島医療会議in⿃⽻」の様子をレポートします。 開催概要 離島医療会議 in 鳥羽 開催日時:2026年1⽉31⽇(⼟) 14:00 ~ 17:30 対象者:医師、医療関係者、⾃治体関係者、学⽣、離島医療に関心のある方 会場:Zoomウェビナー(鳥⽻市マリンターミナルからオンライン中継) 参加費:無料 共催:鳥⽻市、海⼠町、アンター株式会社、株式会社⾵と⼟と、認定NPO法人離島経済新聞社 後援:公益財団法人日本離島センター、⼀般社団法人⽇本プライマリ・ケア連合学会 協力:エレコム株式会社

離島医療の現状と課題

#3.

SESSION 1 SESSION 2 SESSION 3 離島医療の 「いま」を理解する シマと住民視点で問う 離島医療 離島医療の 「これから」を拓く 原田昌範 山口県立総合医療センター へき地医療支援センター長 2000年自治医科⼤学卒業後、岩国市、周南市での 勤務を経て、萩市⼤島診療所で離島医療に従事 し、本格的にへき地医療への道に進む。厚労省科 研費(オンライン診療)の研究班長、山⼝県へき 地医療専任担当官など、山⼝県のへき地医療の仕 組み作りにも尽⼒している。 佐野圭吾 厚生労働省 医政局 地域医療計画課 医師確保等地域医療対策室 室長 2009年兵庫医科大学を卒業後、⾎液内科医として 10 年程度臨床・研究に携わり、 PMDA で薬事審査 等を経験した後に、2021年に厚⽣労働省に入省。 現在は医政局地域医療計画課において、「医師確保 を通じた地域医療体制の構築、維持」の実現に ⽇々尽⼒している。 中山 俊 アンター株式会社 代表取締役 整形外科医 鹿児島県奄美大島出身。鹿児島大学医学部を卒業 後、東京医療センターで初期研修を受け、2016年 にアンター株式会社を創業。東京医科⻭科⼤学 客 員准教授。「医療をつなぎ、いのちをつなぐ」を ミッションに医師同⼠がつながる場やサービスを 運営している 濱口正久 鳥⽻市議会議員 答志島生まれ、現在も在住。平成30年から離島留 学を、令和4年からみんなの居場所「ねやこや」を 立ち上げ、子どもから高齢者だけでなく島外から の人も立ち寄れる場所を運営。近年は⼤学⽣によ る地域課題解決に⼒を入れている。 升田晃⽣ 礼文町国民健康保険船泊診療所所長 消化器外科専門医 北海道礼文島出身。父が30年以上島の医療を支え る姿を⾒て、離島医療を担うことを志す。 旭川医科大学医学部を卒業後、道内関連施設で外 科専⾨医として研鑽を積む。2020年に故郷に戻り 親子2代で礼文島の医療を支える 山門彰 日本郵便株式会社 地域共創事業 シニアアドバイザー 山口県出身。ゆうちょ銀⾏への着任を機に、地域 に根差し、全国津々浦々にある郵便局の強みを活 かした施策を展開。そのうちの⼀つとして、地域 の医療機関と連携した「郵便局を活⽤したオンラ イン診療」を企画。現在は⽇本郵便株式会社で当 該施策の推進を指揮 中村孝之 鳥⽻市市

#4.

SESSION1 離島医療の 現在地 離島医療の現状を理解するには、 「国の制度・政策」と「地域で積み 上げられてきた体制づくり」の、双 方を見つめることが重要。Session1 では中山俊がモデレーターを務め、 国の医師確保等対策に関わる厚生労 働省・佐野圭吾氏と、山⼝県立総合 医療センターでへき地医療支援セン ター長として、地域医療の体制づく りを担ってきた原⽥昌範氏を迎え、 それぞれの視点から「いま何が起き ているのか」をたどりました。 中山 まずは厚生労働省の佐野室長に、国 がどのような視点で離島の医療を支えてい るのか、最新の取り組みも交えてお話しい ただきたいと思います。 佐野 厚生労働省で医師確保などの対策を 担当している佐野です。離島やへき僻地の 医療を守るための国の計画は、昭和31年か らずっと続いています。現在は「第8次医 療計画」という⼤きな方針の中で、へき地 医療をしっかりと位置づけています。 国では「へき地診療所」や「へき地医療 拠点病院」の運営を助けるためにお金を出 したり、施設を整えたりしています。ちな みに、皆さんは「へき地診療所」がどのよ うな場所に作られるか知っていますか? 中山 具体的な基準があるのでしょうか。 佐野 はい。基本的には「半径4キロ以内 に他に医療機関がなく、人⼝が1000人以上 いて、最寄りの医療機関まで交通機関で30 分以上かかる場所」などが対象になりま す。こうした場所で、都道府県知事が「こ こは医療を確保しなければならない」と判 断した地区に診療所が設置されるんです。 中山 なるほど。でも、先⽣を⼀人確保す るだけでも⼤変な地域もありそうです。 佐野 その通りです。そこで私たちは「お 医者さんの偏在をなくすこと」を目指して 様々な対策をパッケージとして打ち出し、 これらを本格的に進めるために法律を改正 し、「オンライン診療」の仕組みも整備し ました。離島やへき地での医療を続けてい くために、これまでは診療所や病院でしか 受けられなかった診察が、公民館や郵便局 などのスペースを活⽤した「オンライン診 療」で診察を受けられるようになり、その ための支援も⾏っています。 中山 例えばお年寄りが遠くの病院まで⾏ かなくても、近くの公民館で先⽣の顔を⾒ て診察が受けられるようになるのですね。 佐野 その通りです

医療チームの重要性と支援体制

#5.

私も初めての急患で頭が真っ白になりまし た。その時、私を助けてくれたのは、島で ⽣まれ育った看護師さんでした。的確な指 ⽰をくれた彼女のおかげで、その子は今も 元気です。 そこで私は「チーム医療」の⼤切さを痛 感しました。へき地で働くお医者さんは、 ものすごいストレスを抱えています。だか らこそ、周りがしっかりと支える「仕組 み」が必要なんです。 にいて、遠くの病院にいるお医者さんと 画⾯でつなぐ「D to P with N(医師から患 者、看護師と共に)」という形を進めてい ます。看護師さんは、誰が⼀番体調が悪い かを⾒抜く⼒がありますし、膝が痛いとい う患者さんの患部を触って、的確な言葉で お医者さんに伝えられます。 中山 原⽥先⽣、山⼝県の今の状況につい ても教えていただけますか。 原田 その通りです。また、郵便局を活⽤ した実証実験も⾏いました。お医者さんが 来られない⽇でも、郵便局のスペースを使 ってオンライン診療を受ける。さらに、薬 剤師さんがオンラインで薬の説明をするこ とで、島にない薬の問題も解決できます。 こうした「⾜し算」の医療こそが、これか らの離島には必要なんです。 原田 山⼝県は本州で⼀番有人離島が多 く、21もの島があります。でも、人⼝減少 のスピードがものすごく速い。多くの島 で、お医者さんが毎⽇いる「常勤」から、 時々来る「非常勤」に変わってしまいまし た。 中山 島の人たちは不安ですよね。 原田 そうなんです。でも、ここで考え方 を変えなければなりません。「お医者さん を島に固定する」のではなく、「医療とい うサービスを島に届ける」という視点で す。そこで私たちが取り組んでいるのが、 DX 、つまりデジタル技術の活用です。私 はいつも「オンラインと対面は『VS(対 立)』ではなく『&(アンド)』で考えよ う」と言っています。診察の全てをオンラ インにするのではなく、いい塩梅で組み合 わせるんです。 山⼝県では、看護師さんが患者さんの横 中山 看護師さんがお医者さんの「⼿⾜」 や「⽬」になってくれるのですね。 中山 お二人とも、ありがとうございまし た。「VSではなく&で考える」という原田 先生の言葉は、まさに今の時代のキーワー ドですね。 ここで、いくつか質問を交えてディスカ ッションしましょう。佐野さん、制度を作 る側

#6.

SESSION2 シマと 住民視点で 問う離島医療 医療のゴールは人々の命と健康を守 り、健やかな人⽣を支えること。離 島経済新聞社の鯨本あつこがモデレ ーターを務め、「ないものはない」 「⾜るを知るがあたりまえ」の環境 にある離島地域における理想の医療 を問うと共に、シマ(人と人が支え 合うコミュニティ)をベースに、人 ⼝減少社会にも対応する柔軟なイン フラ活⽤のアイデアを議論。答志島 で⽣まれ育った濱⼝正久氏と、⽇本 郵便のシニアアドバイザー山⾨彰 氏、診療所と⼤きな台所があるケア の文化拠点「ほっちのロッヂ」を営 む藤岡聡子氏と語りました。 空き家を子どもたちの居場所として改 装した答志島の「ねやこや」。毎朝ラジ オ体操が行われて、住民らのコミュニ ケーション拠点となっている。 鯨本 本題に入る前に、少しだけ日本の離 島についてお話しさせてください。⽇本に は現在、人が住んでいる島が 417 ありま す。そんな島々の情報を伝えることは実は すごく難しいんです。例えば「⼤島」とい う名前の島は、全国に16島もあります。ど この⼤島か分からない、検索しにくいとい う難しさがあるんです。 有人離島のほとんどは、1950年代からず っと人口減少を続けてるため、⽇本全体の 課題を先取りしているともいえますが、た くさんの魅⼒と可能性もある場所です。そ こでまずは、答志島で育った濱⼝さんに、 島の変化について伺いたいと思います。 濱口 私が⼩さい頃、答志島には3,800人 が暮らしていて、今は1,600人です。⼩学 校の⽣徒も200人いたのが、今は40人台。 本当に寂しくなりました。昔は船が観光客 であふれそうなくらいにぎわっていました よ。⾯⽩い習慣があって、夏休みに海水浴 に⾏く時、かまぼこの板に名前を書いて砂 浜に立てるんです。帰る時に抜くのを忘れ ると、砂浜に板が並んで「墓標みたい だ!」って⼤騒ぎになったりして(笑)。 今は子供が少なくなって、そんな光景も⾒ なくなりました。 鯨本 そんな濱⼝さんたちの島では、いま 「離島留学」という形で、島外の子供たち を招く取り組みもされています。島は子育 てには最高の環境なんですよね。 次に藤岡さんにお話を伺いたいのです が、藤岡さんが長野県軽井沢町で「ほっち のロッヂ」という不思議な診療所を作られ たきっかけは何

シマと住民視点での医療のあり方

#7.

山門 そうなんです。さらに便利なのは、 薬の配送です。オンラインで診察を受けた 後、薬を郵便局で受け取ったり、⾃宅に届 けたりできる。診察から薬の受け取り、決 済までを⼀気通貫でサポートできるのが郵 便局の強みです。 いと願っています。亡くなる時も「島に連 れて帰ってくれ」と言うんです。いまある リソースを繋ぎ合わせて、どうすれば島で 最期まで楽しく住み続けられるか。みんな で知恵を出し合って、一歩ずつ進めていき たいです。 鯨本 オンライン診療ができるようになっ たおかげで、家族が半⽇かけてお年寄りを 本⼟の病院に連れて⾏く負担がなくなっ た、という話も聞きました。 山門 郵便局がオンライン診療の拠点にな れるという話は、まだまだ知られていませ ん。でも、私たちは地域から撤退せず、そ こにあり続けるインフラです。ぜひ、地域 を幸せにするためのハブとして、郵便局を 活⽤いただきたいと思います。 山門 愛媛県の宇和島では、ご家族から 「本当にありがとう」と言われました。そ れまでは病院への送迎だけで⼀⽇仕事だっ たのが、近くの郵便局で済むようになる。 現役世代の負担を減らすことにも繋がって いるんです。 鯨本 お話を聞いていると、医療を「病 院」という建物に閉じ込めるのではなく、 郵便局やコミュニティの居場所と合体させ ていくのがこれからの形なのだと感じま す。最後に、皆さんからメッセージをいた だけますか。 藤岡 医療のプロは、課題を解決するプロ です。だから、私たち「素人」は全部⾃分 たちでやろうとせず、すごいプロと組めば いい。⾯⽩いアイデアを持っている人と、 課題解決のプロが⼀緒に⼿を取り合う。そ んな動きを島でもやっていきたいですね。 濱口 島の人たちは最期まで島で暮らした 鯨本 島で起きていることを⾃分たちのこ ととして考え、みんなで協⼒していく。そ んな未来が⾒えてきた気がします。 特別プレゼン 命懸けの 緊急搬送を行う 漁師の訴え 鳥羽市での離島医療会議開催を知り、答志島で漁師を営む鳥羽磯部漁業協同組合常 務の濱口利貴さんと、鳥羽市議会議員で神島に暮らす山本欽久さんが「話をさせてほ しい」と登壇くださりました。 濱口さんは「昔、島に先生がいた時は夜中でも診療所へ行けばなんとかなった。で も今は夜中に誰かが倒れた時は、我々漁師が自分の船を出

#8.

SESSION3 離島医療の 「これから」 を拓く 神島で離島診療やオンライン診療等 に取り組む⼩泉圭吾先⽣がモデレー ターとなり、五島で育ちNP(診療 看護師)教育の最前線に立ちながら 離島診療にも従事してきた本⽥和也 氏、⿃⽻市で医療MaaSの取り組み を担ってきた中村孝之氏、礼文町診 療所で医療を支える升⽥晃⽣氏が登 壇。現場の⾵景を⼿がかりに、離島 地域での臨床のあり方や、医療者の 働き方・暮らしがこれからどう変わ っていくのか、先の話としてではな く、いま起きている変化として捉え 直しました。 鳥⽻市内を⾛る医療MaaS⾞両。令 和 2 年度 国⼟交通省スマートアイ ランド推進実証調査でクラウド型 電子カルテや遠隔医療支援システ ムが導入されて以降、多様なオン ライン診療が導入されてきた。 小泉 私は普段、ここから定期船に乗っ て、時には厳しい波にさらされながら神島 まで通って診療しております。離島医療と 聞くと、厳しいイメージがあるかもしれま せんが、実際は地域住民の方々に支えられ た、非常に温かな世界です。 離島は今、⼤きな変化の時期にありま す。人⼝減少と高齢化によって、今までの やり方では医療を支えきれない状況です。 ですが、⽇本全体が10年後に直⾯する課題 が今ここにあるということは、離島は「⽇ 本医療を再発明する最先端の研究所」だと も言えます。 本⽇は、臨床、教育、⾏政のプロフェッ ショナルをお招きしました。まずは北の果 て、礼文島(れぶんとう)から升⽥先⽣、 お願いします。 升田 礼文島から来ました升⽥晃⽣と申し ます。礼文島は稚内の⻄方60キロにあり、 船で2時間かかる「⽇本最北限の離島」で す。私はこの島の出身で、多くの⼤人たち にシャワーのごとく愛情を注がれて育ちま した。令和2年に私が医師として島に帰っ てきたのですが、その⼤人たちは高齢とな りいつしか診療所の患者になっていまし た。 小泉 地元出身の先⽣が帰ってきてくれる のは、島の方々にとって何よりの喜びです ね。 升田 そうだと嬉しいですね。私は「離島 であっても、医療の質を落とさない」「患 者さんが喜んでくれる医療を実践する」こ とを大切にしています。北海道3大学と連 携した「遠隔妊婦健診」の取り組みは、島 にいながら本土の産婦人科医と胎児エコー 画像を共有し、妊婦

離島医療の未来と新たな取り組み

#9.

小泉 デジタルの活用ですが、お薬の受け 取りについても⼯夫されているそうです ね。 よりもより深くより幅広い知識を活⽤し 医師の診断や治療に関わることができる 「診療看護師」として活動しています。 中村 島には薬局がないため、院外処方の 患者さんは船に乗って本土まで薬を取りに ⾏っていました。現在は、オンラインで服 薬指導を受けた後、薬を定期船や宅配便で 離島へ送り、桟橋や⾃宅で受け取れる仕組 みを作りました。こうした多職種連携によ って、利便性を高めています。 小泉 本田先⽣は島に患者さんを「帰す」 ための仕組みを作られたのですよね。 小泉 中村さんのような「医師の仕事を理 解してくれる公務員」がいることが、鳥⽻ の強みです。 中村 ありがとうございます。最後に、先 月亡くなられた菅島(すがしま)診療所の 中森先⽣のお話をさせてください。先⽣は ご⾃身の病気と闘いながら、最期の最後ま で、⾃宅からのオンライン診療で島の患者 さんを診続けてくださいました。そうした 医師の想いを受け継ぎ、より良い医療環境 を整えていきたいと思っています。 小泉 中村さん、ありがとうございまし た。想いを繋いでいくことの⼤切さを感じ ます。さて、最後は「診療看護師」という 新しい道を切り拓いている本⽥先⽣です。 本田 純真学園⼤学の本⽥と申します。私 は長崎の島で育ち、母も看護師でした。⼩ 学⽣の時、患者さんがヘリで緊急搬送され る様子を⾒て「この島を守りたい」と看護 師を⽬指しました。現在は、通常の看護師 本田 はい。多くの患者さんが本⼟の⼤ きな病院へ運ばれますが、実は島に帰る 「下り搬送」が⼀番の難関なんです。重 症の方は船や飛⾏機の移動が負担になり ます。そこで私は、医師が本⼟から島へ の通勤に使っているヘリコプターに⽬を つけました。 小泉 医師の通勤ヘリに、患者さんを乗 せてもらうということですか。 本田 そうです。私が診療看護師として 同乗し、責任を持ってケアすることで、 人⼯呼吸器をつけているような重症の患 者さんも、わずか1時間で島へ帰すことが できるようになりました。それにより、 多くの方が住み慣れた島で暮らす夢を叶 えられました。 小泉 それは、看護師だからこそ気づけ た「隙間」の医療ですね。 本田 他にも、救急車を呼ぶ前に相談で きる窓⼝を作っただけ

#10.

特別プレゼン 離島医療に必要な 「奇跡」と「目的」 総合診療医として、与那国島の診療所での勤務経験があるエレコムヘルスケ ア代表の葉田甲太さんが登場。「医療の届いていないところに届けたい」という 思いのもと、民間企業の立場から国内外の医療過疎地に医療を届ける葉田さん は、離島で新しい仕組みを実装するためには「医者がやる気」「自治体がやる 気」「繋ぐ人がいる」「金がある」の4つの条件が揃う「奇跡」が必要だと説明。 DX (デジタルトランスフォーメーション)を単なる道具で終わらせないため に、崇高なパーパス(⽬的)と、島民の幸せや看取りといった切実な課題解決 のために使うことの重要性を説明しました。 講評 離島医療の成功事例が 日本の少子高齢化社会を支える 大きなヒントになると確信 国土交通省 大臣官房審議官 国土政策局担当 天野正治 郵便局やドローンの話も出ていましたが、医療という命 を守る活動と、それらを支えるモビリティやインフラが ⾞の両輪のように機能しなければ医療サービスが届かな いということを改めて認識しました。離島医療は10 年 後の⽇本を⾒据えた最先端の課題解決の場。その成功事 例や新しい仕組みが、⽇本全体の少子高齢化社会を支え る⼤きなヒントになると確信しました。国⼟交通省でも 各省庁と連携し、島での暮らしが続けられるようしっか りとバックアップしていきたいと思います。 最期まで島で暮らしたいと 願う住民の想いに応えることが 日本全体の課題解決の一歩に 限られた資源のなかで いかに豊かに暮らしていくか 前向きな視点があふれていた 鳥⽻市 市長 小⽵篤 海士町 町長 大江和彦 鳥⽻市には答志島、菅島、神島、坂⼿島という4つの有 人離島があり、それぞれに豊かな⾃然、そして代々受け 継がれてきた素晴らしい文化や歴史があります。しかし ⼀方、人⼝減少や少子高齢化に伴う医療体制の維持は、 市政を預かるものとしても非常に⼤きな課題です。最期 まで島で住み続けたいと願う市民の想いに⾏政としてど う応えていくか。この議論が、⿃⽻の島々はもちろんの こと、⽇本全国の離島や⽇本全体が抱える医療課題の解 決に向けた⼤きな⼀歩になることを強く願っています。 この会議で示されたデジタルを使いこなす知恵、企業や ⾏政が⼿を取り合う仕組みのすべてが、これから⽇本全

参加者の声と医療への関心の高まり

#11.

参加者の声 医師、医療関係者、⾃治体関係者、学⽣、離島医療 に関心のある方など500人以上が参加(アンケート 回答者数80人)。半数以上が40代以下の若⼿層。会 議を経て「離島医療への関心の高まった」という意 ⾒が⽬立ちました。 申込者 517名 %が離島地域居住∕70.7%が離島以外の居 住者でした。 29.3 60代 8.1% その他 4% 40代 31.1% 20代 10.4% 東京都 三重県 福岡県 長崎県 神奈川県 島根県 北海道 大阪府 沖縄県 鹿児島県 埼玉県 広島県 その他 まあ満足 29% 離島医療 への関心 年代 50代 24.5% あまり満足でない 1% 特に変わらない 18% 30代 21.8% 居住地 関わりたい気持ち が強くなった 82% 53.6% 18.3% 9.2% 14.4% 13.3% 19.7% 7.5% 5.8% 9.2% 15% 5.8% 5.3% 100% 満足度 とても満足 70% 自治体職員等 9.3% 医師 33.6% 看護師等コメディカル 21.6% 職業 その他 35.5% 配信会場となった鳥⽻マリンターミナ ルには、登壇者や関係者を含めた約50 人が参加。全国各地の医療従事者や⾃ 治体職員など、200名を超える参加者 がオンライン参加しました。また、当 ⽇聴講できなかった申込者には、後⽇ アーカイブ動画をお届けしました。

#12.

「離島医療会議in鳥羽」を視聴して 成功体験や きれいごとだけでない 生のエピソードが響いた 答志島の漁師さんの言葉が非常に印象的でした。 綺麗事でない、現状の課題を現場の生のエピソードとして 感情をにじませながら語る様子は、 この会議に深みを与えてくれたと思います。 公務員・医師も沢山の葛藤はあると思いますが、 守秘義務として話せないことも多いので、 このようなイベントでは成功体験とか綺麗事しか 話せないジレンマがあります。 そういう意味でも「おっさんがのたうち回る」 「子どもの成人した漁師を出させる」といった 生々しいエピソードを当事者の方に 話してもらえたのは素晴らしい機会でした。 柔らかな雰囲気が 学びを深めてくれた 離島や山間地の教育や地域づくりに 普段から接している者としても、 さまざまなお立場・境遇の方々の⾒方や状況を 知ることのできる、実に興味深い内容でした。 どのセッションも面⽩かったのですが、 特にセッション2の柔らかな雰囲気が、 全体を通じての学びを深めてくれた感じがします。 医療従事者側だけでない 視点とそれぞれの想いが 伝わってきた 医療従事者側だけでなく それぞれの視点からの意見交換や 現実や課題の共有され、理解しやすく、 皆さんそれぞれの想いが伝わってきました。 緊急搬送を行う 漁師さんの姿勢に 胸がいっぱいになった 離島在住ですが医療関係者でもなく初めて参加しました。 他の地域の取り組みが聞くことができてとてもよかったです。 漁師さんの緊急搬送の話は胸がいっぱいになりました。 私は離島に住むことを選択した移住者なので、 何年か前に自分の⾜の親指の腱が切れて麻痺してしまい、 本土だったらたぶん気づいてつないでくれただろうと思ったときに、 あきらめが必要だと思いました。 みんながみんな思う必要はないですが、 私は緊急搬送ができないかも、間に合わないかもという 場所に住むことを選択したと自覚して、 いい意味であきらめようと思ってます。 そんな中でもやはり助けようとなさっている 漁師さんの姿勢は本当に胸がいっぱいになりました。 また、礼文島の取り組みは夢のような取り組みで すごいな~と思いました。 離島やへき地の 切実な悩みや不安を 国全体に届けていく 必要がある 島民の方の切実な声がとても関心を持てました。 医療提供について、医師の確

オンライン診療と医療MaaSの実践

#13.

オンライン診療の 離島での新たな取り組み 医療法改正によるオンライン診療受診施設の 創設によって、離島医療で新たな取組が始まった場合、 ぜひ今後はそういった話も聞いてみたい 今後、聞いてみたい話題 離島医療の経済面について 話を聞きたい 離島医療の経済⾯の話を聞きたいです。 補助金なしでは赤字がほとんどではないかと思います。 島の人口より変わってくるかと思いますが、 パターン化できるのではないかなと思います。 看護師の働き方や 医療のIT導入について 現在、医療DX化導入を目指して活動しています。 看護師の働き方や、医療のIT導入に関して 一緒に考えられる機会があれば嬉しいです 定期外来での工夫など 現場の実情 単純に離島医療での定期外来の現場で 工夫していることや、オンライン診療に対応できない 高齢者に対して実践している工夫などの 現場に適した実情を聞いてみた DXに不慣れな人たちに どうやって親しんでもらえるか オンライン診療は今後、もっと身近になっていく。 身近にならざるを得ないと思うが、 高齢者やこうしたDXに不慣れな人たちに どうやって親しんでもらうかがカギになると思った。 AIによる診療や診断もオンライン診療に 取り入れられていくのか、それに島の人達が親しみ、 信頼を持てるのかも気になる。 大学の医師が 来ることについて 自治医⼤の人が来るということと、 それ以外の大学の医師が来ることについて、 どのように考えているのか、 様々な立場から聞いてみたい コメディカルの 過疎地派遣について へき地へ医師の派遣は大切ですが、 その他のコメディカルも居ないと 医療が回らない事を実感しています。 コメディカルの過疎地への派遣も 国で助成して頂きたい。 オンライン診療の 離島での新たな取り組み 最も大事な目標は荒天で命をかけた搬送をして下さった、 漁師の悩みを解決するスキームを作成すること。 国土交通審議官の言われるように平時と有事を分けるのでなく、 有事に対応できる平時の強靱化を目指すことです。 全ての離島に礼文のスーパードクターがいれば、 搬送に命をかけて悩み抜く回数は少なくなりますが、 そのような人材は稀有中の稀有です。 平時はオンライン診療で医療を回しつつ有事にはNPの力や 荒天時搬送の強靱化の力を向上させることが重要と感じました。 最先端の取

#14.

医療MaaS車両 鳥⽻市が配備する「医療MaaS⾞両」を⾒学。 症状が安定している患者さんや診療所に来る のが難しい患者さんの⾃宅近くに⾞をつけ、 ⾞内でオンライン診療を⾏うほか、対⾯診療 が必要な場合は移送を⾏うなど、柔軟な医療 が提供されています。 神島へ 翌日、⼀部参加者は⼩泉先⽣と共に神島へ移動。⿃⽻マリンターミナルから 定期船で約30〜40分、約250人が暮らす神島を歩き、神島診療所で⾏われて いる遠隔医療の様子を訪問しました。 答志島へ 離島医療会議の本番後は、⿃⽻マリンターミナルから定期船で約15 分の答志島に移動し、懇親会を開催。翌朝、島の皆さんに案内いた だきながら、島の街並みや遠隔医療拠点となっている診療所、⼀⼤ 産業である漁業の現場などを視察しました。

離島医療会議の成果と今後の展望

#15.

はじめて隠岐諸島を飛び出し、盛況を収めた「離島医療会議in⿃⽻」。 ご参加・ご協⼒いただいた皆さま、オンライン配信をご覧になったす べての皆さまに心より感謝申し上げます。 同会議は医療従事者や国・ 地方⾃治体の担当者、企業、地元住民が、それぞれの知恵や想いを寄 せ合い、離島医療の「これから」を幅広い視点から語り合える場とし て成長しています。⽇本のより良い未来を「離島医療」から拓いてい けるよう、引き続きフォローいただけますようお願いいたします。 離島医療会議運営チーム 離島医療会議 の詳細レポートはこちらの パートナーメディアからご覧いただけます 医師・医学生のためのスライド共有 島に学ぶメディア 『Antaa Slide(アンタースライド)』 『ritokei(リトケイ)』 最新情報は 公式ホームページへ 離島医療会議 公式ホームページ

#16.

離島医療会議を共に創り、育てるパートナー アンター株式会社 目の前の患者の命を救いたいと願う医師の想いに応えるため、地域・ 診療科を超えた医師同⼠の質問解決プラットフォーム「AntaaQA」医 療現場等で蓄積された臨床知⾒をスライド形式でシェアする 「AntaaSlide」などを運営。「医療をつなぎ、いのちをつなぐ」をミッ ションに掲げ、医師と医師をつなぐサービスを提供しています。 鳥⽻市 鳥羽市は全域が伊勢志摩国立公園に指定され、答志島、菅島、神島、 坂手島の4島には、約2,500人が生活。三島由紀夫『潮騒』の舞台とな った神島や、寝屋子制度などの文化が息づく答志島など、人々の暮ら しと⾃然が共存する、個性豊かな歴史と景観が魅⼒の島々です。 海士町 島根県隠岐諸島中ノ島にある 約2300人が暮らす小さな町。 人⼝の流 出と財政破綻の危機の中、産業振興による雇⽤拡⼤や高校魅⼒化によ る教育改⾰を進めてきました。 18 年間で 800 人を超える移住者が集 い、新しい挑戦をしたい若者が集う島となっています。 株式会社風と⼟と 2008 年海士町にて 3 人の若者が創業。社名には、⾵の人(よそもの) と⼟の人(地元)で、ともに⾵⼟をつくっていくという想いを込めて います。持続可能な地域の未来に貢献する「地域づくり事業」、都会の 企業人向けに海⼠町で研修プログラムを提供する「人材育成事業」、”人 と人、人と⾃然の温かい関係性ある社会”への知恵を⽣み出す「出版事 業(出版社名:海⼠の⾵)」を⾏っています。 認定NPO法人離島経済新聞社 国内には400島余りの有人離島があり、それぞれに固有の文化・自然・ 暮らし・経済があります。 リトケイは有人離島にフォーカスし、島と 島国の可能性を拓き、 島と島国の宝を未来につなぐことをミッション に活動する民間NPOです。有人離島専⾨WEBメディア『ritokei』、有 人離島専⾨フリーペーパー『ritokei』の発刊、また地域振興事業を⾏ っています。

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