テキスト全文
気道の基礎知識と異常の概要
#2. Primary Survey
ABCDEアプローチ 酸素の需要供給バランスを保つ
#3. Primary Survey
ABCDEアプローチ 酸素の需要供給バランスを保つ
#4. 目次 ①気道の基礎知識
②気道の異常
③気道の評価
#5. 目次 ①気道の基礎知識
②気道の異常
③気道の評価
上気道と下気道の解剖学的特徴
#6. まずは解剖学…上気道 ●気道は空気の通り道
●酸素の取り込みを意識 Primary Surveyの
最上流!
#7. ●気道は空気の通り道
●酸素の取り込みを意識 気道の異常は
上気道閉塞が最多! 上気道の解剖
#9. 喉頭の解剖 ●喉頭蓋や声帯, 声門などの構造物によって構成
●この視野は気管挿管の時に何度も登場
高さを意識!
#10. 下気道の解剖 ●気管内腫瘍や甲状腺腫瘍などによる圧排で閉塞を生じる 誤嚥性肺炎に!
気道の異常とその緊急性
#11. 下気道の解剖 ●気管内腫瘍や甲状腺腫瘍などによる圧排で閉塞を生じる 挿管チューブ
先端の目安
#12. 目次 ①気道の基礎知識
②気道の異常
③気道の評価
#13. 気道の異常はエマージェンシー
数分で心停止することも…
#14. ●解剖学的な異常をきたしている場合は、確実な気道確保
例)急性喉頭蓋炎 気道の異常
#15. 気道の異常≠解剖学的異常 ●正常時 ●意識レベル低下
窒息のサインと解除方法
#16. 気道の異常≠解剖学的異常 ●意識レベル低下(例:頭部外傷後)
➡脱力して重力の影響を強く受けてしまう
➡舌根や軟口蓋、喉頭蓋が咽頭後壁へと下がる
●用手的気道確保・エアウェイの挿入など
#18. チョークサイン ●苦しそうに喉元に手を当てる仕草のこと(万国共通!)
●上気道閉塞(窒息)が起きている! 超緊急!! すぐに助けを呼ぶ!
#19. 窒息の解除(成人ver.) ●ハイムリック法を試みる! 臓器損傷のリスクも…
自信がなければ背部殴打法
#20. 窒息の解除(乳児ver.) ●力を少し弱める 背部殴打法を試す
●それでも解除されない場合は、胸骨圧迫を試みる
気道の評価手順とポイント
#21. 目次 ①気道の基礎知識
②気道の異常
③気道の評価
#22. Primary Surveyの評価ポイント ●バイタルサインのみを当てにしない!
●五感をフルに使って評価!
●第一印象でBCDに
異常を認めても必ずAから診察
➡Aから順に問題を解決していく
#23. 気道の評価項目 【具体的な手順】
①声掛け➡②聴診➡③視診
#24. ①声掛け 発語があればOK 発声なし
曇り声は
緊急!!
#25. ②聴診 ストライダー(吸気時喘鳴)がないか
➡あれば挿管が必要な可能性↑ 完全閉塞時
呼吸音は
聞こえない!
#26. ③視診 ●吸気時にどのように呼吸筋を使っているかを確認
●胸とお腹が交互に動くシーソー様の呼吸が特徴 気管牽引 陥没呼吸 よだれが出ている
➡急性喉頭蓋炎
などによる
喉頭浮腫!!
気道確保の重要性と参考文献
#27. 胸が上がっていれば気道はOK…? ●気道閉塞があっても肋骨は相対的に挙上して見える… 胸の上がりだけで評価してはならない!
#28. Take home message ●気道はPrimary Surveyの最上流であり
真っ先に評価介入をしなければならない!
●気道の異常は数分で心停止に至る超緊急!
●気道確保は低侵襲なものから順番に試す
#29. 参考文献 内科救急診療指針2016 日本内科学会編
自発呼吸アセスメント指針2019 日本呼吸療法医学会
プロメテウス解剖学アトラス
ぜんぶわかる人体解剖図
みんなの救命救急科