#4.
本日のプログラム 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド ルールを知る
#5.
ルールを知る ゲームと同じでまずはルールから入りましょう。 感染症診療は覚えることが多い
微生物と抗菌薬についての知識が必要
それだけでなく
ルールに則って診療を行う必要がある
#6.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#7.
発熱≠感染症 現実には時々見受けられます。残念ながら… 発熱の原因は感染症以外にも多数
感染症でも抗菌薬不要のものある
したがって、発熱やCRP上昇のみを根拠に
抗菌薬を開始しない!
#8.
Tierney LM Jr et al: Current Medical Diagnosis and Treatment, 39th ed. McGraw-Hill, 2000より改変 膠原病・腫瘍のほかに血栓症でも発熱することに注意。
#9.
岸本暢将,岡田正人,徳田安春 (2014). 研修医になったら必ず読んでください 羊土社 より改変 抗菌薬が不要な感染症を覚えておくことも重要です。
#10.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#11.
感染症診療のトライアングル 感染症のトライアングルモデルを見ていきましょう。 抗菌薬の選択には
・患者の免疫状態
・感染臓器
・原因微生物 の把握が必須!
#12.
感染症診療のトライアングル 矢野晴美 (2010). 絶対わかる 抗菌薬 はじめの一歩 羊土社 より改変
#13.
感染症診療のトライアングル 矢野晴美 (2010). 絶対わかる 抗菌薬 はじめの一歩 羊土社 より改変 ・どのような免疫状態の患者で
・どの部位の
・どのような微生物による
感染症なのか?
#14.
感染症診療のトライアングル 矢野晴美 (2010). 絶対わかる 抗菌薬 はじめの一歩 羊土社 より改変 ・どのような免疫状態の患者で
・どの部位の
・どのような微生物による
感染症なのか? ・この抗菌薬を
・この用量で
・この期間
投与する!
#15.
おまけ:投与量と投与期間 ときどき「おまけ」が出てきますが、学生さんは読み飛ばしてもOKです
いきなり全部覚えるのは無理
サンフォード「熱病」マニュアルなどを
参考にしてください
大切なのは、バイタルサインや意識状態、
食事摂取量などを指標にすることです
#16.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#17.
培養の重要性 これを最適治療(definitive therapy)と言ったりします。 抗菌薬の投与前には必ず培養を提出しておく
培養の結果(薬剤感受性)を確認
→最適な抗菌薬が選択できる!
#18.
Fever work-up 血液培養は静脈でOK、必ず2箇所から採取します。 臨床的に感染症を鑑別するためのルーチン検査
・血液培養2セット(嫌気好気あわせて4本)
・尿一般検査+尿培養
・胸部単純X線写真
必要に応じて喀痰培養や便培養を追加
#19.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#20.
初期治療とde-escalation 経験的治療(empirical therapy)とも言います。 初期治療:
患者背景と感染臓器から想定される起炎菌を
すべてカバーする薬剤を選択
#21.
初期治療とde-escalation 耐性化を防ぎ、最小の副作用で最大の治療効果を目指します。 de-escalation:
培養結果(感受性)に従って
初期治療から最適な抗菌薬に変更すること
原則として
歴史的に第一選択とされてきた薬剤に変更
MIC(最小発育阻止濃度)を比較しない!
#22.
おまけ:第一選択薬の例 ???となった人、大丈夫です。二週目には大体わかるはずです。 Streptococcus spp., E.facalis:PCG, ABPC
MSSA: CEZ
MRSA, E. facium: VCM
PEK, HaM: CTRX
SPACE: TAZ/PIPC, CFPM, MEPM
ESBLs産生菌: MEPM
嫌気性菌: SBT/ABPC, MNZ
非定形菌: AZM, LVFX
#23.
小まとめ まずはこれができるようになりましょう。 発熱・CRP上昇を根拠に抗菌薬を開始しない
患者背景と感染臓器から原因微生物を推定し
抗菌薬を決定する(感染症のトライアングル)
抗菌薬の開始前には培養検査を行い
感受性が判明したらde-escalationを行う
#24.
小まとめ まずはこれができるようになりましょう。 発熱・CRP上昇を根拠に抗菌薬を開始しない
患者背景と感染臓器から原因微生物を推定し
抗菌薬を決定する(感染症のトライアングル)
抗菌薬の開始前には培養検査を行い
感受性が判明したらde-escalationを行う
#25.
小まとめ まずはこれができるようになりましょう。 発熱・CRP上昇を根拠に抗菌薬を開始しない
患者背景と感染臓器から原因微生物を推定し
抗菌薬を決定する(感染症のトライアングル)
抗菌薬の開始前には培養検査を行い
感受性が判明したらde-escalationを行う
#26.
おまけ:頻度が多い感染症 Most common infections treated with antibiotics in nursing home
source: Benoit et al. J Am Geriatr Soc. 2008 Nov; 56(11): 2039-44. 肺炎、尿路感染症、皮膚軟部組織感染症
の3つで、全体の
77%
#27.
おまけ:頻度が多い感染症 これらの感染症を
引き起こす、
重要な細菌から順に
勉強していくと
良いと思います 大腸菌>>プロテウス、クレブシエラ 肺炎球菌、クレブシエラ、モラクセラ、非定形菌
院内では緑膿菌、ブドウ球菌 Most common infections treated with antibiotics in nursing home
source: Benoit et al. J Am Geriatr Soc. 2008 Nov; 56(11): 2039-44.
#28.
本日のプログラム ルールを知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド 微生物を知る
#29.
微生物を知る 原則4種類と例外4種類をまず覚えましょう 種類も多数、分類も多数
→まずは4つのカテゴリーに分けて覚える
(グラム陽性菌・グラム陰性菌・嫌気性菌・非定型菌)
それぞれに原則と例外がある
#30.
表にすると かなりざっくりですが、まずはこれを覚えてください ブドウ球菌の仲間
(グラム陽性菌) 大腸菌の仲間
(グラム陰性菌) 非定型菌 嫌気性菌
#31.
例外は 例外(耐性菌)も4つのカテゴリーに分けて覚えると覚えやすい CD: Clostridium difficile
#32.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#33.
グラム陽性菌とグラム陰性菌 外膜の構造を次に示します: 簡単に言うと、外膜を持つか持たないか
外膜があるとペニシリン系薬剤が効きにくい
→学問上だけでなく、臨床上とても重要!
どうやって見分けるか?
→グラム染色
#34.
細胞壁、細胞膜、外膜 リポポリサッカライドは病原性、ポーリンは薬剤耐性に関与しています。
#35.
グラム染色 染色の手順、覚えていますか? グラム陰性菌が外膜(脂質二重層)を持つことを
利用
手順:塗抹→乾燥→固定→染色→乾燥→鏡検
染色が特に重要
#36.
グラム染色 メカニズムを理解すれば、手順も覚えられる! クリスタルバイオレット:10秒※すべての細菌が紫色に染まる
ルゴール液:10秒※紫色が固定される
アルコール:20-30秒※ここでグラム陰性菌の外膜(脂質二重層)が破壊される
サフラニン液:10秒※グラム陰性菌だけが赤く染まる
#37.
前置きが長くなりました…
#38.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#39.
グラム陽性菌 なので、まずは「黄色ブドウ球菌の仲間」として覚えましょう
黄色ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、腸球菌など
黄色ブドウ球菌が臨床上特に重要
#40.
黄色ブドウ球菌 MSSA / MRSA:
methicillin-sensitive / resistant Staphylococcus aureus ヒトの鼻腔などに常在
血流感染症や軟部組織感染症を起こす
MSSAとMRSAがいる
#41.
グラム陽性菌の原則と例外 Enterococcus faeciumもバンコマイシン(VCM)が第一選択ですが、
まずはMSSAとMRSAを覚えましょう 黄色ブドウ球菌の仲間(MRSAと腸球菌以外のGPC)は、
原則としてセファゾリン(CEZ: 第1世代セフェム)で
治療できる
例外として、MRSAはバンコマイシン(VCM)で
治療する必要がある
#42.
おまけ:どうしてABPCじゃダメなの? ABPC: アンピシリン PCG: ペニシリンG PBP: ペニシリン結合タンパク
PRSP: penicillin-resistant Streptococcus pneumoniae 本当は、感受性があればABPCやPCGを使う
しかし、MSSAでもペニシリナーゼ産生のためペニシリン系がきかなかったり
肺炎球菌でも低親和性PBPの産生のため
ペニシリンが効かなかったりする(PRSP)
→感受性がわかるまではCEZが無難
#43.
その他のグラム陽性菌が起こす感染症 肺炎と皮膚軟部組織感染症が特に多いです。 連鎖球菌:
咽頭炎や皮膚軟部組織感染症、時に血流感染(心内膜炎)
肺炎球菌:
肺炎や髄膜炎
腸球菌:
カテーテル関連血流感染症など
#44.
Clostridium spp.
(クロストリジウム属: C. difficile, C. tetani, C. botulinum, C. perfringens) :
毒素による多彩な症状(偽膜性腸炎や破傷風、ボツリヌス中毒など)
Corynebacterium diphtheriae(ジフテリア菌):
毒素による多彩な症状
Bacillus cereus(セレウス菌):
毒素による食中毒や、血流感染(薬物中毒や院内感染など)
Bacillus anthracis(炭疽菌):
毒素によるバイオテロの危険
Listeria monocytogenes(リステリア菌):
免疫不全者の敗血症、髄膜炎 おまけ:グラム陽性桿菌について 毒素産生菌や免疫不全者に悪さをする菌ですね。
#45.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#46.
グラム陰性菌 「ペック、ハム、スペース」と読みます 外膜を持ち、グラム陽性菌よりも病原性が高い
→様々な感染症を引き起こす
尿路感染、気道感染、医療関連感染
「PEK HaM SPACE」と覚える
#47.
PEK: 腸内細菌 ゆえに、まずは「大腸菌の仲間」として覚えましょう。 P: Proteus spp. プロテウス属
E: Escherichia coli 大腸菌
K: Klebsiella pneumoniae クレブシエラ
特に、大腸菌は尿路感染症の90%を占め重要
#48.
PEKの起こす感染症 便→尿路への感染が多いためです 尿路感染症が重要
Klebsiellaに関しては、肺炎の原因にも
#49.
PEKの治療 基本的に、第3世代セフェムを使います
まずはセフトリアキソン(CTRX)
を覚えておきましょう CTRXには本当にお世話になります。
#50.
おまけ:PEKの治療その2 ちょっと難しいので学生さんは飛ばしましょう PEKは産生するβラクタマーゼによって治療が異なる
TEM-1(プラスミド): ABPC耐性となる
→CEZやCTRXを使う
AmpC(染色体): CEZやCTRXで誘導される
→過剰産生菌ではCTRXが耐性となる
→CFPMやMEPMを使う
ESBLs(プラスミド): CFPMについては意見が分かれる
→基本的にMEPMなどを使う
#51.
HaM: 気道感染を起こす菌 次にHaM(ハム)について見ていきましょう。 Ha: Haemophilus influenzae(インフルエンザ菌)
M: Moraxella catarrhalis(モラクセラ)
#52.
HaMの起こす感染症 PEKのK(クレブシエラ)も気道感染を起こすんでしたね。 基本的には肺炎
H. influenzaeは髄膜炎の原因にも
#53.
HaMの治療 BLNAR: beta-lactamase negative ABPC resistance:
ブルナールと読む 基本的にはPEKと同じで、第三世代セフェムでOKです
※感受性があればペニシリン系薬剤を使いますが、
βラクタマーゼを産生しないのにペニシリン系薬剤に耐性の菌(BLNAR型)が増えているので注意です
#54.
SPACE SPACEはこれらの略で、医療関連感染症の原因となりますが S: Serratia セラチア
P: Pseudomonas 緑膿菌
A: Acinetobacter アシネトバクター
C: Citrobacter サイトロバクター
E: Enterobacter エンテロバクター
#55.
SPACE 臨床上もっとも重要なのはダントツで緑膿菌です S: Serratia セラチア
P: Pseudomonas 緑膿菌
A: Acinetobacter アシネトバクター
C: Citrobacter サイトロバクター
E: Enterobacter エンテロバクター
#56.
緑膿菌について 流し台などの湿潤環境に常在する、いわゆる
“water bug”
病院のあらゆるところ(特にチューブ類)に存在しうる
あらゆる感染症を引き起こしうる
#57.
なぜ緑膿菌が重要か ほんとかうそか、分離される菌のうち9%もいるという話も 遭遇する頻度が高い
使える抗菌薬が限られる
#58.
どんな時に緑膿菌を考えるか 弱っている人につきやすい菌だと思ってください。 医療ケア関連肺炎や人工呼吸器関連肺炎
尿カテーテル留置時の尿路感染症
発熱性好中球減少症
カテーテル関連血流感染
糖尿病患者の皮膚軟部組織感染症 など
#59.
緑膿菌の治療 特にカルバペネムやニューキノロンは温存したいところです 抗緑膿菌ペニシリン+ベータラクタマーゼ阻害薬:
ピペラシリン・タゾバクタム(TAZ/PIPC)
が第一選択
想定される他の細菌によって、
CFPM, MEPMやニューキノロンを使う
#60.
おまけ:他のSPACE等の治療 参考:藤本卓司(2013). 感染症レジデントマニュアル 第2版 医学書院 Serratia marcescens: CFPM. CTRXは疑問符
Acinetobacter baumannii: ABPC/SBT. SBTが単独で有効
Citrobacter freundii: CFPM, MEPM, PIPC/TAZ
Enterobacter spp. : MEPM.
Stenotrophomonas maltophilia: カルバペネム系に自然耐性,
ST合剤やニューキノロンなどを使用
#61.
ここまで大雑把なまとめ まずは原則と例外をざっくり覚えましょう グラム陽性菌には原則、セファゾリンなどの
第一世代セフェムを使用する
例外:MRSAにはバンコマイシンを使用
グラム陰性菌には原則、セフトリアキソンなどの
第三世代セフェムを使用する
例外:緑膿菌には抗緑膿菌ペニシリンを使用
#62.
ここまで大雑把なまとめ まずは原則と例外をざっくり覚えましょう グラム陽性菌には原則、セファゾリンなどの
第一世代セフェムを使用する
例外:MRSAにはバンコマイシンを使用
グラム陰性菌には原則、セフトリアキソンなどの
第三世代セフェムを使用する
例外:緑膿菌には抗緑膿菌ペニシリンを使用
#63.
ここまで大雑把なまとめ まずは原則と例外をざっくり覚えましょう グラム陽性菌には原則、セファゾリンなどの
第一世代セフェムを使用する
例外:MRSAにはバンコマイシンを使用
グラム陰性菌には原則、セフトリアキソンなどの
第三世代セフェムを使用する
例外:緑膿菌には抗緑膿菌ペニシリンを使用
#64.
ここまで大雑把なまとめ まずは原則と例外をざっくり覚えましょう グラム陽性菌には原則、セファゾリンなどの
第一世代セフェムを使用する
例外:MRSAにはバンコマイシンを使用
グラム陰性菌には原則、セフトリアキソンなどの
第三世代セフェムを使用する
例外:緑膿菌には抗緑膿菌ペニシリンを使用
#65.
ここまで大雑把なまとめ まずは原則と例外をざっくり覚えましょう グラム陽性菌には原則、セファゾリンなどの
第一世代セフェムを使用する
例外:MRSAにはバンコマイシンを使用
グラム陰性菌には原則、セフトリアキソンなどの
第三世代セフェムを使用する
例外:緑膿菌には抗緑膿菌ペニシリンを使用
#66.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#67.
嫌気性菌といってもいろいろ いろいろな種類がいますが… Veillonella spp.
Prevotella spp.
Peptostreptococcus spp.
Bacteroides fragilis
Clostridium spp. 基本的に口腔内や
消化管内に常在
#68.
嫌気性菌が起こす感染症 まずは誤嚥性肺炎を押さえておきましょう。 誤嚥性肺炎
汚染創感染
膿瘍形成
ガス壊疽
Clostridium difficile腸炎
#69.
嫌気性菌の治療 Veillonellaはぶっちゃけ何でも効くのであまり問題になりません Veillonella spp.
Prevotella spp.
Peptostreptococcus spp.
Bacteroides fragilis
Clostridium spp. → ペニシリンが有効
#70.
嫌気性菌の治療 その他、抗嫌気性菌活性を持つセフメタゾールなども有効です Veillonella spp.
Prevotella spp.
Peptostreptococcus spp.
Bacteroides fragilis
Clostridium spp. βラクタマーゼ産生菌
なので、
βラクタマーゼ阻害薬
配合ペニシリン系薬剤を使う
#71.
嫌気性菌の治療 ペニシリンGに感受性がある場合はそちらを使用します Veillonella spp.
Prevotella spp.
Peptostreptococcus spp.
Bacteroides fragilis
Clostridium spp. 抗菌薬が効きにくい。
嫌気性菌に対しての切り札である
MNZ(メトロニダゾール)を使う →
#72.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#73.
非定型菌とは ふつうの菌は染色や培養で鑑別でき、βラクタム系抗菌薬が効きます。 非定型肺炎を起こす、
・染色や培養が困難
・βラクタム系抗菌薬が無効
という特徴を持つ細菌の仲間
#74.
非定型菌の仲間 ここでは、結核菌を仲間に入れています Mycoplasma pneumoniae(マイコプラズマ):
細胞内寄生菌. 細胞壁を持たないため、βラクタム系抗菌薬が無効.
Chlamydophla pneumoniae(クラミドフィラ):
細胞内寄生菌. 細胞壁にペプチドグリカンを含まないのでβラクタム系抗菌薬が無効.
Legionella pneumophila(レジオネラ):
マクロファージに感染し増殖=マクロファージによく移行する抗菌薬しか効かない.
Mycobacterium tuberculosis(結核菌):
マクロファージに感染し増殖=マクロファージによく移行する抗菌薬しか効かない.
薬剤耐性を生じやすい.
#75.
非定型肺炎について 要するに変な菌が原因で診断や治療が難しい肺炎
血清診断は役に立たず、病歴や身体所見などが重要
とはいうものの、近年はLAMP法による核酸増幅での診断も可能となってきている
レジオネラに関しては尿検査が可能
#76.
非定型肺炎の診断 日本呼吸器学会「成人市中肺炎診療ガイドライン」より改変。
1~5を用いた場合は感度83.9%、特異度87.0%
1~6を用いた場合は感度77.9%、特異度93.0% 1. 年齢60歳未満
2. 基礎疾患がないか軽微
3. 頑固な咳
4. 聴診所見が乏しい
5. 痰がない、または喀痰グラム染色で菌が見えない
6. 白血球数<10,000/μL
1〜5 のうち3項目以上、
もしくは1 〜6 のうち4項目以上が合致する場合、
非定型肺炎の疑いが強い
#77.
非定型肺炎の治療 もちろん結核の場合は抗結核薬で治療します 教科書には
マクロライドまたはニューキノロン
と書いてありますが
個人的にはほぼマクロライド(AZM)一択です
(特に結核が否定できない時!)
#78.
おまけ:レジオネラの迅速検査について したがってSpINな検査ということです。 レジオネラの迅速尿中抗原検査:
感度60-95、特異度99%と有用
Legionella pneumophilia serogroup 1
以外の種や、他の血清型は検査できない
ことに注意
#79.
おまけ:結核菌の治療 青木眞(2015). レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版 医学書院より INH(イソニアジド) RFP(リファンピシン) PZA(ピラジナミド) EB(エタンブトール) 初期治療:2ヶ月間 継続治療:4ヶ月間
(合計6ヶ月)
#80.
ここまで大雑把なまとめ 嫌気性菌には原則、
アンピシリン・スルバクタムなどの
βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリンを使用する
例外:Clostridium属には
メトロニダゾールを使用
非定型菌には原則、アジスロマイシンなどの
マクロライドを使用する
例外:結核菌には抗結核薬を使用
#81.
ここまで大雑把なまとめ 嫌気性菌には原則、
アンピシリン・スルバクタムなどの
βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリンを使用する
例外:Clostridium属には
メトロニダゾールを使用
非定型菌には原則、アジスロマイシンなどの
マクロライドを使用する
例外:結核菌には抗結核薬を使用
#82.
ここまで大雑把なまとめ 嫌気性菌には原則、
アンピシリン・スルバクタムなどの
βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリンを使用する
例外:Clostridium属には
メトロニダゾールを使用
非定型菌には原則、アジスロマイシンなどの
マクロライドを使用する
例外:結核菌には抗結核薬を使用
#83.
ここまで大雑把なまとめ 嫌気性菌には原則、
アンピシリン・スルバクタムなどの
βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリンを使用する
例外:Clostridium属には
メトロニダゾールを使用
非定型菌には原則、アジスロマイシンなどの
マクロライドを使用する
例外:結核菌には抗結核薬を使用
#84.
ここまで大雑把なまとめ 嫌気性菌には原則、
アンピシリン・スルバクタムなどの
βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリンを使用する
例外:Clostridium属には
メトロニダゾールを使用
非定型菌には原則、アジスロマイシンなどの
マクロライドを使用する
例外:結核菌には抗結核薬を使用
#85.
ここまで大雑把なまとめ 第1世代セフェム βラクタマーゼ阻害薬
配合ペニシリン 第3世代セフェム マクロライド 抗MRSA薬 抗緑膿菌ペニシリン メトロニダゾール 抗結核薬 原則 例外
#86.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#87.
抗菌薬を知る ちなみに抗菌薬は一般名か略号でおぼえましょう 臨床で目にする抗菌薬はざっと50種類ぐらい
最初に知るべきなのはたったの数種類
#88.
抗菌薬を知る ペニシリン系
ペニシリンG(PCG ペニシリンG)
アンピシリン(ABPC ビクシリン)
アモキシシリン(AMPC サワシリン)
ピペラシリン(PIPC ペントシリン)
βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系薬
アンピシリン・スルバクタム(SBT/ABPC ユナシン)
クラブラン酸・アモキシシリン(CVA/AMPC オーグメンチン)
ピペラシリン・タゾバクタム(TAZ/PIPC ゾシン)
セフェム系
第1世代
セファゾリン(CEZ セファメジン)
セファレキシン(CEX ケフレックス)
セファクロル(CCL ケフラール)
第2世代
セフォチアム(CTM パンスポリン)
セフメタゾール(CMZ セフメタゾン)
フロモキセフ(FMOX フルマリン)
第3世代
セフジニル(CFDN セフゾン)
セフジトレン・ピボキシル(CDTR-PI メイアクト)
セフテラム・ピボキシル(CFTM-PI トミロン)
セフポドキシム・プロキセチル(CPDX-PR バナン)
セフカペン・ピボキシル(CFPN-PI フロモックス)
セフォタキシム(CTX セフォタックス)
セフトリアキソン(CTRX ロセフィン)
セフォペラゾン(CPZ セフォペラジン)
セフタジジム(CAZ モダシン)
ラタモキセフ(LMOX シオマリン)
第4世代
セフォゾプラン(CZOP ファーストシン)
セフェピム(CFPM マキシピーム)
βラクタマーゼ阻害剤配合セフェム系
セフォペラゾン・スルバクタム(SBT/CPZ スルペラゾン)
カルバペネム系
メロペネム(MEPM メロペン)
ドリペネム(DRPM フィニバックス) アミノグリコシド系
ゲンタマイシン(GM ゲンタシン)
トブラマイシン(TOB トブラシン)
アミカシン(AMK アミカシン)
アルベカシン(ABK ハベカシン)
イセパマイシン(ISP イセパシン)
リンコマイシン系
クリンダマイシン(CLDM ダラシン)
ホスホマイシン系
ホスホマイシン(FOM ホスミシン)
テトラサイクリン系
ミノサイクリン(MINO ミノマイシン)
クロラムフェニコール系
クロラムフェニコール(CP クロマイ)
#89.
抗菌薬を知る=βラクタム系を知る ペニシリン系
ペニシリンG(PCG ペニシリンG)
アンピシリン(ABPC ビクシリン)
アモキシシリン(AMPC サワシリン)
ピペラシリン(PIPC ペントシリン)
βラクタマーゼ阻害剤配合ペニシリン系薬
アンピシリン・スルバクタム(SBT/ABPC ユナシン)
クラブラン酸・アモキシシリン(CVA/AMPC オーグメンチン)
ピペラシリン・タゾバクタム(TAZ/PIPC ゾシン)
セフェム系
第1世代
セファゾリン(CEZ セファメジン)
セファレキシン(CEX ケフレックス)
セファクロル(CCL ケフラール)
第2世代
セフォチアム(CTM パンスポリン)
セフメタゾール(CMZ セフメタゾン)
フロモキセフ(FMOX フルマリン)
第3世代
セフジニル(CFDN セフゾン)
セフジトレン・ピボキシル(CDTR-PI メイアクト)
セフテラム・ピボキシル(CFTM-PI トミロン)
セフポドキシム・プロキセチル(CPDX-PR バナン)
セフカペン・ピボキシル(CFPN-PI フロモックス)
セフォタキシム(CTX セフォタックス)
セフトリアキソン(CTRX ロセフィン)
セフォペラゾン(CPZ セフォペラジン)
セフタジジム(CAZ モダシン)
ラタモキセフ(LMOX シオマリン)
第4世代
セフォゾプラン(CZOP ファーストシン)
セフェピム(CFPM マキシピーム)
βラクタマーゼ阻害剤配合セフェム系
セフォペラゾン・スルバクタム(SBT/CPZ スルペラゾン)
カルバペネム系
メロペネム(MEPM メロペン)
ドリペネム(DRPM フィニバックス) アミノグリコシド系
ゲンタマイシン(GM ゲンタシン)
トブラマイシン(TOB トブラシン)
アミカシン(AMK アミカシン)
アルベカシン(ABK ハベカシン)
イセパマイシン(ISP イセパシン)
リンコマイシン系
クリンダマイシン(CLDM ダラシン)
ホスホマイシン系
ホスホマイシン(FOM ホスミシン)
テトラサイクリン系
ミノサイクリン(MINO ミノマイシン)
クロラムフェニコール系
クロラムフェニコール
#90.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#91.
βラクタムとは何ぞや 次に特徴を見ていきましょう 細胞壁の合成に必要なタンパク質
(PBP: penicillin binding protein)に結合し、細胞壁の合成を阻害する構造を
βラクタム構造と呼ぶ
この構造を持つ抗菌薬が
βラクタム系抗菌薬である
#92.
βラクタム系の特徴 Time above MICがPK/PDの指標になることが多いです。 作用機序:細胞壁合成阻害
殺菌性
時間依存性
→頻回投与が原則(6-8時間毎)
#93.
βラクタム系に含まれる抗菌薬 βラクタム系といってもいろいろありますが、 ペニシリン系
セフェム系
カルバペネム系
モノバクタム系
#94.
βラクタム系に含まれる抗菌薬 まずは臨床で最も重要なセフェム系ついてみていきましょう ペニシリン系
セフェム系
カルバペネム系
モノバクタム系
#95.
セフェム系抗菌薬 セフェム系抗菌薬もいろいろありますが、 第1世代セフェム
第2世代セフェム
第3世代セフェム
第4世代セフェム
#96.
セフェム系抗菌薬 最初に覚えるべきは2つだけです 第1世代セフェム…セファゾリン(CEZ)
第2世代セフェム
第3世代セフェム…セフトリアキソン(CTRX)
第4世代セフェム
#97.
セファゾリン 経口薬ではケフレックス(CEX)やケフラール(CCL)も
同様のスペクトラムです 略号:CEZ
商品名:セファメジンα®
剤型:注射薬
MSSAや連鎖球菌などの、
一般的なグラム陽性菌に対する第一選択薬
#98.
セフトリアキソン 経口薬ではフロモックス(CFPN-PI)なども同様のスペクトラムですが、bioavailabilityが低いのが欠点です 略号:CTRX
商品名:ロセフィン®
剤型:注射薬
大腸菌、プロテウス、クレブシエラなどの
一般的なグラム陰性菌に対する第一選択薬
#99.
おまけ:胆道排泄型薬剤 逆に言うと、アベロックス(MFLX)はキノロンなのに尿への
移行が悪く尿路感染症にはイマイチと言われています CTRXは半分が胆汁排泄であり、よほどの腎障害がない限り、腎機能による容量調節が不要
同様の抗菌薬:CAM, CPFX, MFLX, STなど
AZM, MNZ, CLDM, DOXY, RFPなどは完全胆汁排泄型であり、腎機能による容量調節が
不要とされている
#100.
βラクタム系に含まれる抗菌薬 次にペニシリン系抗菌薬です ペニシリン系
セフェム系
カルバペネム系
モノバクタム系
#101.
ペニシリン系抗菌薬 ペニシリン系だけでもたくさんありますが ペニシリンG(PCG)
アンピシリン(ABPC)
アモキシシリン(AMPC)
アンピシリン・スルバクタム(SBT/ABPC)
アモキシシリン・クラブラン酸(CVA/AMPC)
ピペラシリン(PIPC)
ピペラシリン・タゾバクタム(TAZ/PIPC)
#102.
ペニシリン系抗菌薬 最初に覚えるべきはこの2つだけです。 ペニシリンG(PCG)
アンピシリン(ABPC)
アモキシシリン(AMPC)
アンピシリン・スルバクタム(SBT/ABPC)
アモキシシリン・クラブラン酸(CVA/AMPC)
ピペラシリン(PIPC)
ピペラシリン・タゾバクタム(TAZ/PIPC)
#103.
アンピシリン・スルバクタム 経口薬ではオーグメンチン(CVA/AMPC)なども
同様のスペクトラムです 略号:SBT/ABPC
商品名:ユナシンS®
剤型:注射薬
一般的な嫌気性菌に対する第一選択薬
#104.
ピペラシリン・タゾバクタム 残念ながら、抗緑膿菌ペニシリンの経口薬はありません 略号:TAZ/PIPC
商品名:ゾシン®
剤型:注射薬
緑膿菌に対する第一選択薬
#105.
おまけ:ABPCとAMPC 左がアンピシリン(ABPC) 右がアモキシシリン(AMPC) AMPCはABPCが腸管から吸収されやすいように-OHをくっつけたもの
したがって抗菌スペクトラムは同一と考えて
よい
#106.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#107.
まだあるβラクタム系 次は超広域抗菌薬、カルバペネム系について見てみましょう ペニシリン系
セフェム系
カルバペネム系
モノバクタム系
#108.
カルバペネム系抗菌薬 サイクリング療法:
「メロペンが効かないからフェニバックスに替える!」みたいな
同じスペクトラムの薬の使い方。昔流行ったとかなんとか。 いろいろありますが、メロペネム(MEPM)を
覚えておけば困りません
ドリペネム(DRPM)でもよく、これらは同一と思ってください
(したがって、サイクリング療法は無意味です)
#109.
岡秀昭和(2015) 感染症プラチナマニュアル
矢野晴美(2010) 絶対わかる抗菌薬はじめの一歩 などから改変 カルバペネムは「よほどの事態でないと」使わないと思ってください!
#110.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#111.
メトロニダゾールとクリンダマイシン なので、ここではまずメトロニダゾールを覚えましょう どちらも嫌気性菌を対象とした抗菌薬
クリンダマイシンは誤嚥性肺炎に使われすぎて
耐性化が深刻
#112.
メトロニダゾール もちろん、一般の嫌気性菌や、原虫に対する活性もあります 略号:MNZ
商品名:フラジール®(経口), アネメトロ®(静注)
作用機序:DNA障害
耐性嫌気性菌(Clostridium属)に対する
第一選択薬
#113.
おまけ:クリンダマイシンについて βラクタム系にアレルギーがある場合などに使われることも 略号:CLDM
商品名:ダラシン®(経口)、ダラシンS®(静注)
作用部位:リボソーム50S(蛋白合成阻害)
静菌性だが骨への移行がよいため、
骨髄炎などに用いられる
#114.
本日のプログラム ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド
#115.
ニューキノロンとマクロライド 非定型菌カバーがこれらの薬剤の本分です どちらも非定型菌をカバーする
#116.
ニューキノロン系 これまたいろいろありますが シプロフロキサシン(CPFX)
レボフロキサシン(LVFX)
モキシフロキサシン(MFLX)
ガレノキサシン(GRNX)
シタフロキサシン(STFX)
#117.
ニューキノロン系 まずはレボフロキサシン(LVFX)から覚えましょう シプロフロキサシン(CPFX)
レボフロキサシン(LVFX)
モキシフロキサシン(MFLX)
ガレノキサシン(GRNX)
シタフロキサシン(STFX)
#118.
レボフロキサシン とても優秀な薬であるクラビットですが、注意点もあります。 略号:LVFX
商品名:クラビット® 経口・注射
作用部位:DNAジャイレース、トポイソメラーゼIV
殺菌的抗菌薬
広域スペクトラム=何にでも効く
組織移行性が高い=どこにでも効く
濃度依存性=1日1回でもOK!
#119.
ニューキノロンの注意点 結核菌にも「部分的に」効いてしまう
→診断や治療の遅れにつながる恐れがある!
「長引く咳」に安易にニューキノロンを使用
するべからず!
#120.
ニューキノロンは大切に スペクトラムが広く、緑膿菌を含むグラム陰性菌、非定型菌、(新しい薬では)グラム陽性菌にも効く
1日1回の経口投与でよく、組織移行性も高い
→こんな優れた薬は他にない
だからこそ大切に使おう
#121.
マクロライド系 一方マクロライド系の中では エリスロマイシン(EM)
クラリスロマイシン(CAM)
アジスロマイシン(AZM)
#122.
マクロライド系 アジスロマイシン(AZM)を覚えておけばまずはOKです エリスロマイシン(EM)
クラリスロマイシン(CAM)
アジスロマイシン(AZM)
#123.
アジスロマイシン 略号:AZM
商品名:ジスロマック® 経口・注射
作用部位:リボソーム50S(蛋白合成阻害)
非定型菌に対する第一選択薬
#124.
アジスロマイシンの特徴と注意点 他にもいろいろな抗菌薬がありますが、今回はこここまで。 1日1回の投与でOK
非定型菌のカバー
グラム陽性菌・陰性菌にも効くが、静菌的
肺炎球菌は耐性化が深刻なため、
非定型肺炎を疑ってもセフトリアキソン(CTRX)などを併用するのが無難
#125.
まとめ1 発熱・CRP上昇を根拠に抗菌薬を開始しない
患者背景と感染臓器から原因微生物を推定し
抗菌薬を決定する(感染症のトライアングル)
抗菌薬の開始前には培養検査を行い
感受性が判明したらde-escalationを行う
#126.
まとめ1 発熱・CRP上昇を根拠に抗菌薬を開始しない
患者背景と感染臓器から原因微生物を推定し
抗菌薬を決定する(感染症のトライアングル)
抗菌薬の開始前には培養検査を行い
感受性が判明したらde-escalationを行う
#127.
まとめ1 発熱・CRP上昇を根拠に抗菌薬を開始しない
患者背景と感染臓器から原因微生物を推定し
抗菌薬を決定する(感染症のトライアングル)
抗菌薬の開始前には培養検査を行い
感受性が判明したらde-escalationを行う
#128.
まとめ2 第1世代セフェム
セファゾリン(CEZ)など βラクタマーゼ阻害薬
配合ペニシリン
アンピシリン・スルバクタム
(SBT/ABPC)など 第3世代セフェム
セフトリアキソン(CTRX)など マクロライド
アジスロマイシン
(AZM)など 抗MRSA薬 抗緑膿菌ペニシリン
ピペラシリン・タゾバクタム(TAZ/PIPC)など メトロニダゾール(MNZ)など 抗結核薬 原則 例外
#129.
お疲れ様でした。
#130.
参考資料 特に下の二つは無料なのに非常に参考になります! 矢野晴美(2010). 絶対わかる抗菌薬はじめの一歩 羊土社
矢野晴美(2011). 感染症まるごとこの一冊 南山堂
岩田健太郎, 宮入烈(2012). 抗菌薬の考え方、使い方 ver.3 中外医学社
藤本卓司(2013). 感染症レジデントマニュアル 第2版 医学書院
青木眞(2015). レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版 医学書院
岡秀昭(2015). 感染症プラチナマニュアル MDSI
佐野邦明(2015). 抗菌薬と細菌について ver2.01
http://www.slideshare.net/kuniakisano9/ss-23099611
森重湧太(2014). 見やすいプレゼン資料の作り方 リニューアル増量版
http://www.slideshare.net/yutamorishige50/ss-41321443
#131.
ありがとうございました ルールを知る 微生物を知る 抗菌薬を知る 発熱≠感染症 感染症のトライアングル 培養の重要性 初期治療とde-escalation グラム陽性菌 グラム陰性菌 嫌気性菌 非定型菌 βラクタム系 βラクタム系その2 メトロニダゾールとクリンダマイシン ニューキノロンとマクロライド