#9. 治療 (手術適応) 手術適応の判断のポイントを説明します。 ※ ここからは形成外科以外は覚える必要がないため流し読んで下さい。 <手術適応あり> ・顔面変形…頬部平坦化・外眼角下垂・眼球位置異常など顔面の変形を治したい場合。(整容目的) ・開口障害…2横指開口が目安。食事摂取など生活に支障がでる場合。 ・眼球運動障害・複視…複視で生活に支障がでる場合。(上転時のみなど本人が困らない時は不要) ・神経障害…骨片転位による知覚障害に整復は有効とされる。(有効性なしの報告もあり) <手術適応なし> ・骨片の転位なし or 少ない…知覚障害以外は転位に相関するため、転移が少ない場合は問題ない。 ※ 知覚異常も転位が少なければ、経過観察で健側と同程度まで回復すると報告あり。 ・手術適応ありの症状があっても、整容面・機能障害を本人が気にせずに生活に支障がない場合。 ・手術を行わない場合は保存的に経過観察し、1か月程でそのまま骨癒合するのを待ちます。