テキスト全文
感染症診断の基本概念
#1. 感染症診断のトライアングル ~3つ決まれば抗菌薬は決まる~ Qラボ毎月楽しく学べる救急オンライン学習コミュニティ
#2. どの抗菌薬を使えばいいか分からない「とりあえずメロペネム」になっていませんか? 「広域抗菌薬なら間違いない」と思っていませんか? ? 「>培養が返ってくるまで待てばいい」? ? 実は、抗菌薬選択には「型」がある
#3. 感染症診断のトライアングル微生物臓器抗菌薬選択患者背景引用文献: JAID/JSC感染症治療ガイド 2023
抗菌薬選択の重要性
#4. 臓器臓器: どこの感染か? 感染臓器の推定に使う情報・症状・所見:咳嗽、膿性痰、 CVA叩打痛など •画像検査:X線、CT、エコー・デバイス: CV >、尿カテ、ドレーンなぜ臓器の推定が必要か? 1. 臓器ごとに典型的な原因菌が決まっている 2. 臓器によって選べない抗菌薬がある 3. ドレナージの必要性を判断
#5. 臓器ごとの典型菌臓器典型的な原因菌 (市中) 肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、 Moraxella 尿路大腸菌、 Klebsiella、腸球菌胆道大腸菌、Klebsiella、嫌気性菌、腸球菌皮膚軟部組織黄色ブドウ球菌、連鎖球菌血管内デバイスコアグラーゼ陰性ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌臓器が分かれば、菌が絞れる
#6. 微生物何が原因か? 原因微生物を推定する手がかりグラム染色迅速検査: 染色結果から菌を推定市中 or 院内: 市中は感受性良好、院内は耐性菌>リスク ↑ アンチバイオグラム: 微生物自施設の耐性率を確認過去の培養結果: 12ヶ月以内の保菌情報抗菌薬投与歴: 3ヶ月以内の投与は耐性リスク↑ 引用文献: IDSA 2024 AMR Guidance
感染症診断のトライアングル
#7. 患者背景: 誰の感染か? 評価項目影響重症度敗血症性ショック広域カバー免疫不全好中球減少 → 緑膿菌カバー必須抗菌薬投与歴 3ヶ月以内の投与
耐性リスク↑ デバイス CV、尿カテ MRSA、カンジダ患者背景アレルギーペニシリンアレルギー代替藥選択同じ肺炎でも、患者が違えば抗菌薬も違う引用文献: Surviving Sepsis Campaign Guidelines 2021
#8. Take Home Message 臓器抗菌薬選択微生物患者背景 1 臓器:どこの感染か? 典型菌と移行性を考慮 2 微生物何が原因か? → グラム染色・培養・保
菌情報 3 患者背景: 誰の感染か? → 重症度・免疫・抗菌薬歴「とりあえず広域抗菌薬」から卒業しよう