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COVID-19の症状

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2020/4/26
2020/8/18 更新
山田悠史

The Mount Sinai Hospital

COVID-19の症状についてのスライドです。下記のクリニカルクエスチョンについてエビデンスベースでまとめています。【1】COVID-19の潜伏期間は?【2】COVID-19で頻度の高い症状は?【3】味覚障害・嗅覚障害は鑑別に有用か?【4】COVID-19でみられる消化器症状は?

岡山大学 原田洸先生と協力して作成しました。(2020年4月26日)


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COVID-19の症状

  1. 2020年4月26日作成 原田 洸/山田 悠史 COVID-19の症状

  2. 症例提示:30歳女性、5日間続く発熱 10日前:大人数が参加するカラオケに行った。 5日前:37度台の発熱と倦怠感が出現。 2日前:乾性咳嗽が出現し夜も眠れないほど増悪。 症状が持続するためコロナではないかと不安になり、 救急外来を受診した。COVID-19陽性者との接触歴なし。 COVID-19の可能性は? ※架空の症例です

  3. クリニカルクエスチョン 1、COVID-19の潜伏期間は? 2、COVID-19で頻度の高い症状は? 3、味覚障害・嗅覚障害は鑑別に有用か? 4、COVID-19でみられる消化器症状は?

  4. COVID-19の潜伏期間は?

  5. 潜伏期間 @中国 The Incubation Period of Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) From Publicly Reported Confirmed Cases: Estimation and Application https://annals.org/aim/fullarticle/2762808/

  6. 潜伏期間は? 2020年1月4日から2020年2月24日の間に報告されたCOVID-19の確定症例を分析。 潜伏期間の中央値は5.1日(95%CI:4.5~5.8日)であった。 発症者の97.5%は感染後、11.5日以内に症状が出現すると推定された。 The Incubation Period of Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) From Publicly Reported Confirmed Cases: Estimation and Application https://annals.org/aim/fullarticle/2762808/

  7. 発症後の典型的な経過は? 新型コロナウイルス感染症 COVID-19 診療の手引き 第1版より引用 感染 4~6日

  8. COVID-19で頻度の高い症状は?

  9. Clinical Characteristics of Coronavirus Disease 2019 in China https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2002032 ケースシリーズ @中国

  10. ケースシリーズ @中国 中国本土の30省の552病院から、2019年12月11日~2020年1月29日にPCRでCOVID-19が確定した入院患者および外来患者1099人に関するデータを抽出した。 患者の年齢中央値は47歳で、41.9%が女性であった。 Clinical Characteristics of Coronavirus Disease 2019 in China https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2002032

  11. 頻度の多い症状は? Clinical Characteristics of Coronavirus Disease 2019 in China https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2002032

  12. 頻度の多い症状は? 入院時に発熱がみられたのは4割程度であったが、入院期間中に約9割の患者で発熱がみられた。 咳(67.8%)、倦怠感(38.1%)、喀痰(33.7%)が多く、嘔気・嘔吐(5.0%)、下痢(3.8%)はまれであった。 Clinical Characteristics of Coronavirus Disease 2019 in China https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2002032

  13. メタ解析 @中国 Clinical Characteristics of 20,662 Patients with COVID-19 in mainland China: A Systemic Review and Meta-analysis https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.18.20070565v1

  14. メタ解析 @中国 COVID-19の臨床的特徴に関するシステマティックレビューとメタアナリシス。 データベースを検索し、2020年1月1日~3月15日の期間に中国本土で実施された COVID-19 に関する臨床試験で、英語または中国語で発表されたものを対象とした。 3624件のうち147件の研究(20,662人の患者)が解析された。 Clinical Characteristics of 20,662 Patients with COVID-19 in mainland China: A Systemic Review and Meta-analysis https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.18.20070565v1

  15. 頻度の多い症状は? 発熱が最多 (78%) 呼吸器症状が多い Clinical Characteristics of 20,662 Patients with COVID-19 in mainland China: A Systemic Review and Meta-analysis https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.18.20070565v1

  16. 頻度の少ない症状は? Clinical Characteristics of 20,662 Patients with COVID-19 in mainland China: A Systemic Review and Meta-analysis https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.04.18.20070565v1

  17. COVID-19の症状のまとめ 潜伏期間の中央値は5.1日で、97.5%は感染してから11.5日以内に発症する。 発熱(4~8割)、咳嗽(6~7割)が頻度の高い症状で、喀痰、呼吸困難などの呼吸器症状が主体である。 咽頭痛や鼻汁は比較的少なく、通常の感冒との鑑別に役立つかもしれない。 嘔気/嘔吐、下痢、腹痛などの消化器症状もありうる。

  18. 症例の続き 30歳女性 5日間続く発熱 「そういえば、おとといから食べ物の味や  においが急にわかりにくくなったんですが、  これってコロナと関係あるんですか?」と質問あり。 味覚障害や嗅覚障害はCOVID-19と関連するのか?

  19. 味覚障害・嗅覚障害は鑑別に有用か?

  20. 味覚障害・嗅覚障害 @イタリア Alterations in Smell or Taste in Mildly Symptomatic Outpatients With SARS-CoV-2 Infection https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2765183

  21. 味覚障害・嗅覚障害 @イタリア イタリアでの電話インタビューによる横断的調査。 PCR検査陽性かつ、軽症で自宅療養となった患者にPCR検査の5~6日後に電話インタビューを行った。 202人から回答を取得し、年齢中央値は56歳で52%が女性であった。 Alterations in Smell or Taste in Mildly Symptomatic Outpatients With SARS-CoV-2 Infection https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2765183

  22. 味覚障害・嗅覚障害の頻度は? 回答者の64.4%にあたる130名が嗅覚または味覚の変化を報告した。 男性よりも女性に味覚・嗅覚の変化が多くみられた。 Alterations in Smell or Taste in Mildly Symptomatic Outpatients With SARS-CoV-2 Infection https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2765183

  23. 味覚障害・嗅覚障害のタイミングは? 約8割は発熱や咳などの他の症状と同じ時期~その後に味覚障害・嗅覚障害があらわれる。 味覚・嗅覚症状のみの症状は約5%とまれである。 味覚・嗅覚障害のみ 5% Alterations in Smell or Taste in Mildly Symptomatic Outpatients With SARS-CoV-2 Infection https://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2765183

  24. 味覚障害・嗅覚障害 @ヨーロッパ Olfactory and gustatory dysfunctions as a clinical presentation of mild-to-moderate forms of the coronavirus disease (COVID-19): a multicenter European study. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32253535

  25. 味覚障害・嗅覚障害 @ヨーロッパ ヨーロッパの12病院のCOVID-19感染患者から対象者を募集し、耳鼻科的症状を調査した。 軽度~中等度の患者に、嗅覚・味覚に関連した生活の質についての質問紙票(sQOD-NS)を記載してもらうことで調査を行った。 417人が研究を終了し、年齢の中央値は36.9歳で63%が女性であった。 Olfactory and gustatory dysfunctions as a clinical presentation of mild-to-moderate forms of the coronavirus disease (COVID-19): a multicenter European study. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32253535

  26. 嗅覚障害の頻度は? 嗅覚障害は85.6%にみられた。 Phantosmia(異嗅症)が12.6%、Parosmia(嗅覚錯誤)が32.4%。 嗅覚障害のタイミングは、65.4%で他の症状の出現後であった。 Olfactory and gustatory dysfunctions as a clinical presentation of mild-to-moderate forms of the coronavirus disease (COVID-19): a multicenter European study. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32253535

  27. 味覚障害の頻度は? 症状の有無が不明な患者を除いたうち、味覚障害は88.8%にみられた。 塩味、甘味、苦味、酸味の障害が特徴的であった。 なし 10% 異味症 17%   味覚の 低下/消失 65% 不明 8% Olfactory and gustatory dysfunctions as a clinical presentation of mild-to-moderate forms of the coronavirus disease (COVID-19): a multicenter European study. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32253535

  28. 嗅覚障害・味覚障害のメカニズムは? メカニズムは未だに不明である。 鼻汁・鼻閉を伴わない症例もあり、鼻腔の炎症や鼻汁による閉塞以外にも、コロナウイルスが嗅球から中枢神経に侵入し影響を及ぼす可能性などが示唆されている。 アジアよりもヨーロッパで耳鼻科症状が多い理由は、これまで評価が不十分であったか、ACE2のvariantが影響している可能性あり。 Olfactory and gustatory dysfunctions as a clinical presentation of mild-to-moderate forms of the coronavirus disease (COVID-19): a multicenter European study. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32253535

  29. 味覚障害・嗅覚障害のまとめ 詳細に問診すれば6〜9割程度に味覚や嗅覚の異常がある可能性があり、他疾患との鑑別に有用かもしれない。 女性で多くみられる傾向あり。 他の症状と同時期~後に出現するのが典型的である。 ヨーロッパ>アジアで多い可能性がある。

  30. 症例の続き 30歳女性 5日間続く発熱 発熱患者のReview of systemに沿って問診。 「お腹が冷えたからか、おとといから下痢が出ます。  これってコロナに関係あるんですか?」と質問あり。 消化器症状はCOVID-19と関連するのか?

  31. COVID-19でみられる消化器症状は?

  32. ケースシリーズ @NY Clinical Characteristics of Covid-19 in New York City https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2010419 2020年3月3日~3月27日にNY市の2つの病院に入院した患者393人のケースシリーズ。 患者の年齢中央値は62.2歳で、39.4%が女性であった。

  33. ケースシリーズ @NY Clinical Characteristics of Covid-19 in New York City https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2010419

  34. 消化器症状の頻度は? 発症時の症状は中国の大規模なケースシリーズと概ね類似していた。 下痢(23.7%)、嘔気・嘔吐(19.1%)などの消化器症状は、中国の報告(4~5%)よりも多くみられた。 これは、地理的な違いかもしれない。 Clinical Characteristics of Covid-19 in New York City https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc2010419

  35. 消化器症状 @中国 Epidemiological, clinical and virological characteristics of 74 cases of coronavirus-infected disease 2019 (COVID-19) with gastrointestinal symptoms. https://gut.bmj.com/content/early/2020/03/24/gutjnl-2020-320926

  36. 消化器症状 @中国 中国浙江省で2020年1月17日~2月8日に入院した患者を対象に、消化器症状(嘔気、嘔吐または下痢)のあるCOVID-19患者の特徴を検討。 多変量解析で重症・重篤リスクを検討した。 Epidemiological, clinical and virological characteristics of 74 cases of coronavirus-infected disease 2019 (COVID-19) with gastrointestinal symptoms. https://gut.bmj.com/content/early/2020/03/24/gutjnl-2020-320926

  37. 消化器症状は重症化と関連するか? 登録患者651例のうち74例(11.4%)に1つ以上の消化器症状がみられた。 消化器症状のある患者はない患者と比べると、重症/重篤例(22.97% vs. 8.14%、p<0.001)が多く、肝障害や38.5度以上の高熱も多くみられた。 Epidemiological, clinical and virological characteristics of 74 cases of coronavirus-infected disease 2019 (COVID-19) with gastrointestinal symptoms. https://gut.bmj.com/content/early/2020/03/24/gutjnl-2020-320926

  38. 消化器症状のまとめ COVID-19では嘔気/嘔吐、下痢などの消化器症状が5~20%でみられ、地域ごとに異なる可能性がある。 消化器症状のある患者は重症化と関連するかもしれない。

  39. 症例の転帰:30歳女性、5日間続く発熱 感冒症状が持続していることや味覚障害、嗅覚障害がみられることから、COVID-19の可能性が高いと判断した。 血液検査などを行ったうえで鼻咽頭検体でSARS-CoV2のPCR検査を提出したところ陽性であり、COVID-19と診断した。

  40. まとめ COVID-19では約5日の潜伏期間があり、主に発熱や呼吸器症状がみられる。 味覚・嗅覚障害、消化器症状は当初報告されていたよりも多くみられる可能性があり、注意する必要がある。

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