テキスト全文
ピロリ菌の基本情報とリスク
#1. コンサルテーションシリーズ もう迷わない!ピロリ菌の検査と除菌 くるとん@消化器内科 twitter:@Dr_Claude_Japan
#2. ピロリ菌(H.pylori )とは ü 1983年にWarrenとMarshallが発見した,胃の粘膜に感染する 約4μm長のらせん状のグラム陰性桿菌である. ü H.pylori 感染は胃癌のリスクであることが知られている. ü 胃・十二指腸潰瘍,胃MALTリンパ腫の併発を引き起こし, 胃過形成性ポリープ,特発性血小板減少性紫斑病との関 連性も指摘されている.
H.pylori感染の検査方法と精度
#3. H.pylori 感染の検査は? 内視鏡による生検組織を必要とする検査法 侵襲的で生検部位 の感染を反映 ①迅速ウレアーゼ試験, ②鏡検法, ③培養法 内視鏡による生検組織を必要としない検査法 非侵襲的で胃全体 の感染を反映 ①尿素呼気試験, ②抗H.pylori 抗体(血清or尿中), ③便中H.pylori 抗体 検査前に上部消化管内視鏡検査で萎縮性胃炎,胃潰瘍, 十二指腸潰瘍などの診断が必要である.
尿素呼気試験の手順と除菌療法
H.pylori除菌の注意事項と判定
除菌による胃癌リスクの抑制効果
H.pylori感染の診断と治療のまとめ