テキスト全文
多剤耐性結核の概要と治療の重要性
#1. 多剤耐性結核を知る・意識する・防ぐ 結核を学ぼう チラ 呼吸器内科医 twitter︓@mdchin_chiiiira イラスト提供 いらすとや(フリー素材) X(twitter)︓@vivi_ha_usagiNS
#2. 最近の結核治療、多剤耐性結核について知ろう こんにちは、チラです。 医師⼈⽣をしていると1回は必ずヒヤッとしたり診断がつく場⾯に遭遇する結核についての勉強 スライドです。多剤耐性結核について、理解していますか︖最近の新しい治療薬が出たことな ど、知らない⽅も多いと思います。私⾃⾝も結核治療は⾏いますが、多剤耐性結核への治療は 専⾨医療機関に相談することが主で⻑けてはおりません。しかし結核は今現在もなくならず、 そして誰もが遭遇する可能性がありますので、今⼀度この場で⼀緒に勉強してみましょう。 今回はたくさんの抗菌薬が出てきます。スライド作成上略称を使⽤しておりますので、ここに ⼀覧を表⽰します。 リファンピシン(RFP) リファブテン(RBT) イソニアジド(INH) ピラジナミド(PZA) エサンブトール(EB) ストレプトマイシン(SM) レボフロキサシン(LVFX) シプロフロキサシン(CPFX) モキシフロキサシン(MFLX) カナマイシン(KM) エオチナミド(ETH) エンビオマイシン(EVM) パラアミノサリチル酸(PAS) サイクロセリン(CS) デラマニド(DLM) ベダキリン(BDQ) メロペネム(MEPM) イミペネム(IPM/CS) リネゾリド(LZD)
結核菌の感染特性と感染対策
#3. 結核菌について 空気感染症 感染者の10-15%が発病する 指定感染症 2類感染症 低蔓延国 2021年の結核罹患率(⼈⼝10万⼈対)は9.2 診断したら直ちに保健所へ届け出る <感染対策が重要> Ø Ø Ø Ø 独⽴陰圧管理可能な診察室、病室を確保する 外来でトリアージしたら優先的に診察し、採痰時は注意する 職員︓N95マスク着⽤ 患者︓サージカルマスク着⽤ 接触した職員は定期検診を受検し、有症状の際には早期診察を受ける 厚⽣労働省HP
喀痰検査と血液検査の方法
結核治療における薬剤の分類と使用
結核治療の標準治療法とその適応
薬剤感受性結果と治療方針の決定
多剤耐性結核の治療ガイドライン
日本における新薬の承認と治療戦略
多剤耐性結核治療の今後の課題
潜在性肺結核の診断と治療法