テキスト全文
家族で育てる仕組み化の重要性
#1. 両立は気合いじゃなく、
家族で"仕組み"を育てること フルタイム&オンライン留学4児の母の失敗と試行錯誤から 有吉彰子 今日伝えたい結論 頑張る人ほど、仕組み化がおすすめ 1人で全部抱えない方が、家族全体にプラス 仕組みは一度で完成しない。家族で育てるもの JSISH 医療学習デザイナー
JAFPCo 認定コーチングドクター 20260424 JASTRO U40 seminar あとでスライドは配布しますのでのんびり楽しんでください https://note.com/choco_shoko
#2. Designで考える医師&母 About me 画像診断専門医 現在はInstructional Designer&コーチングドクターとして
教育設計のお手伝い+医師コーチングをしています 4児の母、夫もフルタイム勤務
Johns Hopkins MPH (オンライン留学 来月卒業)
JAFPCo 認定コーチングドクター 問題は「やる気不足」より 「設計不足」 で起こる。 だから子育ても仕組みで考えたい 今日は理想論ではなく、失敗して詰みかけた実例ベースでお話しします 多くのひとの学びを支える 1 on 1でお手伝い
#3. 今の専門:Instructional Designer -教育を「デザイン」する人です- 大学病院の
放射線科の6週間実習
(医学部6年生対象) 学生のやる気が・・・ 飽きる・・・ 初日と最終日に
「同レベル別問題」の
読影試験を導入
(急性腹症、20症例) 読影できる!嬉しい!
放射線科良かった! 初日のテストは難しいけど
伸びしろを見るため
なので
出来なくて平気!
6週間後には
読めるよ~! 研修医になる前に
これが
読影できるようになりたい そうか、尿管結石は
こう診断するのか! *完璧な事例ではありません。背景の理論などはお問い合わせください 試験は多くの学生にとってイヤなものの筈なのに、
きちんと設計すれば大喜びしてもらえる仕組みになる
育児の失敗と運用の脆さ
#4. 最初の失敗:自分が頑張れば回ると思っていた 初めての育休:体調の回復もつかめず、 育児を 1人で抱え込んだ 同期に遅れを取りたくない → 実際は何も頭に入らない 2人目の後が特にきつく、 夫との時間も激減 1人で全部やる 破綻・限界 家事も育児も減らさないと回らない
#5. しんどさの正体は"私が弱いから"ではなく、脆い運用だった ① 問題の根源 ・家事の総量が多すぎる ・送迎・食事・書類…
細切れの判断が多い ・私が頑張らねば、と
全部抱え込む ② 脆い構造 ・負荷が1人に集中 ・突発的に起こること
(発熱等)に
耐える余白がゼロ ・欠勤をするのも、 時短をするのも
評価が下がるのも私 ③ 転機 ・ワンオペ育児は 限界だと気づく ・外注導入を決断 ・設計を変えるという
発想への転換 しんどさの正体は「意志の弱さ」ではなく、設計の脆さだった
#6. 家事を減らす=サボりではなく、第二領域への投資 以前の状態:家事・雑務がリソースの大半を占領している 家事・雑務 (55%) 仕事 (35%) 第II 領域 仕組み化で家事を削ると… 仕組み化後:第II領域に資源が戻ってくる 家事 (20%) 仕事 (35%) 第II領域(45%) キャリア・学び・家族との時間 家族
会議 ランニング 子どもとの時間 キャリアの
棚卸し 家事を減らすことは、本当に大切なことに資源を戻すこと
家事の仕組み化と外注の活用
#10. レベル2 買物の外注・省力化 レベル2-1 家まで配達してもらう
→coop、ヨシケイ、Amazon、楽天レベル2-2 そもそも自動で注文しておいてもらう
→coop定期便、Amazon定期おトク便レベル2-3 そもそもメニューを考えることも辞める
→ヨシケイ定期便、Greenspoonなど食材の宅配 レベル2-1は、毎回注文する必要があります。
レベル2-2になると、自動で届くようになります。
レベル2-3になると、「冷蔵庫の食材って何が残ってるっけ?」と考えなくてOKになります
人に頼ることの重要性とチームワーク
#11. 仕組み化①:家事は「9割削る」くらいで考えてよかった Step3 レベル2→3の壁を突破することが、生きたい人生を送るための仕組みポイント 家事9割削減のための4ステップ(私見) レベル4 不在でも動く仕組みなど、更に外注 レベル3 人手を動員 レベル2 買物の外注・省力化 レベル1 買うだけ 今すぐやって! ほぼマスト! ここから世界が変わる! 最高ランク! ここには
大きな壁あり
#12. マインドの壁:人に頼る練習も必要だった 一番高い壁は人に頼ってOKというマインド 医師は特に「自分でやった方が早い」と感じやすく、頼ることへの抵抗が強い でも、 受援力(助けを受け入れる力)はスキルとして身につけられる 以前の思い込み 「自分でやらなきゃ」
「迷惑をかける」 新しい視点 「得意な人の仕事になる」
「支え合いの大切さをこどもに教えられる」 頼る=誰かに仕事と役割を渡すこと 「困ったときは人を頼って良いんだ」とこどもに伝えることができる 参考:「社会人に最も必要な 「頼る」スキルの磨き方 あなたの力を120%発揮させる「伝え方+考え方」」吉田穂波 「パートナーが反対するかも」「育休中だし」などできない理由はあるかもしれませんが、やってみてから考えてみるのはどうでしょう?
#13. 仕組み化②:人の手を入れると、視界が変わる 外部リソースを複数に分散して頼ることで、家族の運営に冗長性が生まれる ファミリーサポーター 家事代行 シルバー人材センター 主な用途 当直日・小1の壁の 送迎・託児 掃除・料理・ 夕食後の片付け 日常的な 生活支援全般 特徴 地域密着型 低コストで利用可 不在時の家事にも対応 柔軟なプラン設定 経験豊富なシニア 丁寧・安定した対応 注意点 相性問題あり 調整コストが発生 スタッフとの 相性確認が必要 やはり相性問題はあり
体力仕事などは難しいかも 人を頼るのは、弱さではなく、自分と家族を守る大事なスキル
情報設計によるコミュニケーション改善
#14. 仕組み化③:チームワークは"情報設計"で改善する Google Calendarの共有 生活上のタスクは Notion で状況共有・保存 口頭で全部伝えるのではなく ・リンクを貼る ・タスクを見える化する ・後で見返せる形にする Before 口頭伝達 伝え漏れ、記憶頼り、
すれ違い After ツールで共有 非同期で共有、
履歴が残る、見える化 情報設計でチームワークを改善し、
コミュニケーションにかけるコスト(時間)も削減する ・こどもの英検受験記
・旅行の計画・段取り
・学会や出張の管理
#15. 仕組み化④:完璧運用ではなく、崩れても立て直せる設計 「稼働率100%」と「稼働率80%+余白」を比較する ❌ 100%運用(ギリギリ設計) リソース配分 通常稼働 100% 通常運用 イベント発生 更に辛い 余白ゼロで急なイベントに対応できない 小さなズレが連鎖崩壊を引き起こす 回復にも多大なコストがかかる ✅ 80%運用+余白(推奨設計) リソース配分 通常稼働 80% 余白 20% 通常運用 イベント発生 プランB イベントは「起きる」前提で余白を設計する プランB・Cをあらかじめ用意しておく チャンスの神様の前髪を捕まえにいける! チャンスを掴みにいけることは、キャリアにおいて大きなアドバンテージ 次の国際学会出してみる?と言われたときに「はい!」と即答できるかも
子育てを楽しむための余裕の生み出し方
#16. 仕組みが育つと、余裕が生まれ、子育てを楽しめるように 仕組み化が生んだ変化 有休が取りにくく、家族の時間が後回し → 夫婦の会話が増え、家族の時間を大切にできる 送迎のたびに焦りとイライラ → 時短調整で、送迎時の「心の余裕」が増加 季節イベントがストレスの種 → 「宿題お片付け祭り」など、仕組みにして心穏やかに 子どもの行動が「問題」に見える → 同じ行動が「個性」として面白く見えてくる 子供に怒りを
ぶつけてしまうことが
激減 仕組みが育つほど
子育てが楽しくなる 余裕は「気合い」では生まれない。仕組みが生み出すものだ。
#17. ここから先は、子育てのモヤモヤで
よく頂く質問と
それに対する私の回答を
お話ししていきます
ちょっと小難しい話も含まれるので、
ふーん、という感じで聞いて下さい
#18. Howの議論になったら、考えて欲しいこと ピアノって習わせるべき? でも、これってHowの問題。
例えば、野球選手orサッカー選手になるというゴールが明確化していないのに、「どのスパイクが良い?」と言っているようなもの。
方針で迷うこと、
ありますよね どんな大人になって欲しいのか(ゴール)を
何度もすりあわせができれば、
Howはあとから決まってくるかも
価値観の見直しと仕組み化のまとめ
#19. 子育てを通じて、パートナーの価値観・過去を深堀りしていくことも 習い事をすぐ辞めるのはダメ? これって親の価値観の問題かも。 なんでイラッとした?
それは、どんな価値観に基づいてる?
対話を重ねることで
良い距離感が見えてくる
自分たちの過去と向き合い
子育てをゆるめることができるように こどもにモヤモヤすることも
たくさんありますよね 参考:「親も子もラクになる ゆるめる子育て」岡崎 大輔
#20. 価値観を見直すと、子育てはゆるむ 忙しい!余裕ない!
こどもと向き合えてないかも・・・ いつも急かされる~ 料理教室行きたい! 水泳LOVE! サッカー最高! あぅ~ 個性が
爆発してて
面白いよね つい口出ししちゃうときもあるけど、のびのび育ってくれればいいよね 参考:「親も子もラクになる ゆるめる子育て」岡崎 大輔
#21. 今日のまとめ:仕組みを育てることが、諦めない土台になる 3つのキーメッセージ 頑張る人ほど、仕組み化がおすすめ 1人で全部抱えない方が、
家族全体にプラス 仕組みは一度で完成しない。
家族で育てるもの 仕組み化の4ステップ ① 家事は「9割削る」くらいで考える ② 人の手を入れる(アウトソース) ③ 夫婦のチームワーク(情報設計) ④ 崩れても立て直せる設計(余白) 完成形を目指すのではなく、今より1つラクになる仕組みを入れる。
その積み重ねが、仕事も家庭も諦めない土台になる。