フル解説はYoutubeをぜひご覧ください
https://youtu.be/NAHZa6r-jyc
今回は細菌に対する獲得免疫、すなわちリンパ節で抗体が産生される液性免疫についてお話します。
この1枚目のスライドが前回の細菌侵入に対する自然免疫も合わせた一連の反応になりますので、これが説明できれば基礎は完璧です。これがわかっていると、ステロイドの作用とか血液疾患とか、各種自己免疫性疾患の病態、そして治療標的の理解がすすみます!
前回、樹状細胞が細菌の情報、抗原をゲットしてリンパ節にメッセンジャーとして運ぶことをお話ししました。
リンパ節では無数のナイーブヘルパーT細胞が待ち構えています。ナイーブヘルパーT細胞はT細胞受容体(TCR)という、抗原を認識して結合する受容体をもっています。このTCRは、たった1つの抗原にしか結合できません。逆にいうと、生まれながらにナイーブヘルパーT細胞の結合する運命の相手というのは決まっているのです。
体に侵入してくる細菌やその情報である抗原は当然無数に存在しますので、それらの抗原に対応すべく、無数のナイーブヘルパーT細胞が体でスタンバイしているのです。
★この、結合する相手があらかじめたった1つ決まっていることを、【抗原特異性】といいます★
なので、無数にいるナイーブヘルパーT細胞の中から、今回入ってきた抗原に結合できるナイーブヘルパーT細胞が選出され、それに対して樹状細胞は抗原提示を行います。運命の相手である敵が侵入してきたことを伝えるわけです。
このナイーブヘルパーT細胞は【ナイーブ:幼稚、ガキンちょ】という意味の通り、この時点では特に何もできないただのガキンちょヘルパーT細胞なのですが、抗原提示がなされると、分化・成熟してヘルパーT細胞という名の立派な司令官に成長します。
この司令官は
①最前線で戦っているマクロファージ、好中球をサイトカインで応援して活性化
するのですが、それだけではありません。
②ナイーブB細胞を活性化して、形質細胞に分化させるというもう一つの重要な役割があります
ナイーブB細胞もT細胞と同じく、結合する相手がたった1人決まっているB細胞受容体(BCR)を持っていて、無数に体の中にスタンバイしています。
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https://youtu.be/NAHZa6r-jyc