フル解説動画はこちら
https://youtu.be/S9DcrJPF5qQ
再生不良性貧血ってどんな病気ですか?どんな治療をやっていきますか?みんなが理解できる再生不良性貧血の病態生理解説動画です。
造血幹細胞の障害によって起こる再生不良性貧血。若い患者さんにも発症することがある病気です。
軽症で経過観察可能なものから重症で命の危機に瀕するものまで、重症度は様々です。
治療方法も様々なアプローチがありますが、これは病態を理解すれば非常に納得のいく治療になります。
【病態】
まず再生不良性貧血がどういった病気なのか、ここからいきましょう。
名前からすると、なんか貧血ってついているくらいだから赤血球の病気なのかねえ、って感じがしますが、それは違います。
この図は前の動画でお話しした、骨髄でどんな感じで血液システムがつくられていくかっていう図になります。
再生不良性貧血は、大きくわけて2つの機序が絡んでいる病気になります。
まずはこの造血幹細胞。すべての血液の大本になっている造血幹細胞がそもそも増えづらくなる異常が起こります。
これは言ってみれば造血幹細胞そのものの異常ですね。血液作る能力が落ちちゃいます。
そしてもう一つは、異物を排除する免疫細胞であるT細胞。こいつが造血幹細胞を攻撃するんです。
本来攻撃すべきではない自分の細胞を攻撃してしまう病気のことを自己免疫性疾患、と呼んでいますが、再生不良性貧血はまさにこの自己免疫疾患になります。
そんなこんなで2つの機序によって造血幹細胞の増殖が邪魔されるわけですね。
造血幹細胞は骨髄系前駆細胞に分化して、さらに好中球、赤血球、血小板を産み出しています。この産生経路が邪魔されるわけですから、骨髄の中の未熟な細胞は当然減りますよね。そして当然それらが分化してうみだされる好中球、赤血球、血小板も激減するわけです。
さらにこの機序を深く解説していきます!
https://youtu.be/S9DcrJPF5qQ