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https://youtu.be/26xxdWF7fcw
医学生から研修医まで、簡単に理解できる血液細胞の働きの話です。免疫の基礎的なところについて順に解説していきます。
まず第一弾は細菌感染症に対する免疫反応になります。
血液は、血球成分と血漿成分からなり、血球には白血球、赤血球、血小板が含まれています。
今回は、白血球に着目して、体内に細菌が入ってきた時に何が起こっているのか。誰がどうやって細菌を駆逐していくのか。いわゆる【免疫反応】を、徹底的に戦的な話に例えていこうと思います。
ではまず舞台です。国境となる皮膚。これの内側が自分の国で、皮下組織が敵国と隣接する最前線。その近くを血管という名の街道が通っています。
そして皮膚の外、これは敵国だと思ってください。
敵国にはスキあらば不法侵入しようと細菌がたくさんひしめいています。
皮下組織にはマクロファージと樹状細胞という2種類のパトロール隊が見回りをしています。
この2人はパトロール隊として似た仕事をしていますが、主な任務が異なっています。
マクロファージは敵をみつけたら法螺貝で仲間を呼び寄せて一緒に戦います。最前線を指揮する部隊長ですね。
そして樹状細胞は機動力に長けています。敵を見つけたら、離れた場所にある基地に伝令に向かいます。
街道は好中球という名の遊撃兵が常に行軍しています。どこから呼ばれてもすぐに駆けつけることができるように、血管を行ったり来たりしています。
ある日、転んで皮膚を擦りむきました。このように国境の塀が壊されると、細菌たちがこれはチャンスと国内に不法侵入してきます。
するとパトロール隊のマクロファージがまずこの敵に反応して攻撃します。マクロファージの攻撃方法は、相手を【貪食】。食べてしまうことです。このマクロファージの貪食は、誰彼構わず、異物であればとりあえず食べておこうというような反応です。
そして持っている法螺貝を吹いて、敵襲があったことを周りに知らせます。この呼び声によって血管の門が開いて、遊撃兵である好中球が血管の外に移動できるようになります。これを好中球の【血管外遊走】と言います。好中球もマクロファージと同じく、敵を貪食することで殺します。
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