今回は骨髄生検についてお話ししたいと思います!
★フル解説はYoutubeをどうぞ★
https://youtu.be/uQX4PlM4XcI
骨髄生検って骨髄穿刺と何が違うんだろう?って思っている方多いかもしれませんが、これ実は大きな違いがあって、検査の目的も違ってきます。
骨髄穿刺は針を刺して、吸引圧をかけることで骨髄中にある血液細胞を回収する手技です。血液細胞がとれるんですが、当然骨髄の中には血液細胞以外の細胞もたくさんあります。それは血管内皮細胞であったり、間葉系細胞であったり、骨芽細胞であったり、様々な環境を構成する細胞も存在するのです。骨髄穿刺はこれらの細胞を回収することは(あまり)できません。しかも、とってきた細胞はごちゃまぜになるので、ある細胞とある細胞の位置関係が近くにあったとか、遠くにあったとか、そういう二次元的な情報は全て失われてしまいます。これはいわば細胞診になります。
一方で、骨髄生検はまるごと骨髄をくり抜いてくる手技です。骨髄穿刺ではとれなかった環境細胞ももちろんそのままとれます。しかも、二次元的な情報もそのまま保持されていますね。これはいわば組織診になるわけです。
ではどのようなときにこの骨髄生検が必要になるのでしょう?
大きく分けて4つのシチュエーションがあります。2つはあらかじめ検査の前から骨髄生検を目的として考えている場合、残りの2つは急遽骨髄生検を追加する場合になります。
まず、急遽追加する2つのシチュエーションですが、これはいずれもdry tap(骨髄液がまったく引けない)の場合です。
dry tapの原因が2つありますので、シチュエーションも2つになります。1つは細胞がぎっしりと詰まっていて、詰まりすぎているせいで引けない場合です。packed marrowとも呼ばれます。
もう一つは、骨髄に線維化が起こっている場合です。
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