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「誰かがパーキンソン病疑い」というのなら、その情報は必ず大切にする。

投稿者プロフィール
山本大介
Award 2024 受賞者

医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院

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概要

🌟パーキンソン病患者さんの診断において、他者からの情報は重要である、ということを再認識するためのプレゼンテーションです!

【解説動画】https://youtu.be/gZPy_RocmTk

🌟行動を変えるACTION TIPSの解説動画です。

【書籍】みんなの脳神経内科:https://www.amazon.co.jp/dp/4498328736

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医/専門医

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テキスト全文

#1.

TIPS   「誰かがパーキンソン病疑い」   というのなら、   その情報は必ず大切にする。 Daisuke Yamamoto Department of Neurology, Shonan Kamakura General Hospital みんなの脳神経内科実践編 ―神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS―

#2.

みんなの脳神経内科実践編 ―神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS― 私たちの行動を変える・支える「言葉」があります。 知識はAIが教えてくれます。 TIPSの価値は、知識でなく、「生きた言葉」を伝えることです。 行動を変えるACTION TIPSを伝えていきます! Daisuke Yamamoto Department of Neurology, Shonan Kamakura General Hospital

#3.

TIPS 「誰かがパーキンソン病疑い」 というのなら、 その情報は必ず大切にする。

#4.

症例 80代男性。数か月前から歩行速度が低下し、動作がぎこちなくなったことを主訴に受診した。患者は施設に入所中であり、日々の様子を観察している施設職員から、 「パーキンソン病(PD)ではないか」という指摘があった。これを受け、施設の嘱託医を経由して紹介受診する運びとなった。 みんなの脳神経内科 実践編 神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS!!

#5.

症例 初診時の診察では、明らかな安静時振戦や筋強剛、無動は認められなかった。日常生活も概ね自立しており、この時点では典型的なPDと断定するには至らず、経過観察の方針とした。しかし、数か月後の再診時、右上肢の動作緩慢が明瞭となっており、全身の進行性無動も確認された。 初診の診察室では決め手に欠けたものの、紹介元のスタッフが日々感じていた「PDらしさ」という直感が、時間の経過とともに医学的な所見として明確化した症例であった。 みんなの脳神経内科 実践編 神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS!!

#6.

診察室と日常は違う パーキンソン病(PD)は、評価する環境や評価者によって、その見え方が大きく異なる疾患です。特に、診察室という「非日常的な緊張状態」では一時的に運動パフォーマンスが向上することが知られています(いわゆる Paradoxical kinesiaに近い現象)。 みんなの脳神経内科 実践編 神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS!! Duysens J, Nonnekes J. Mov Disord. 2021;36:1115–8.

#7.

第三者情報は過小評価しない そのため、診察室では運動症状が目立たないことがままあり、ご家族から「家/施設ではもっと動けないんですけどね。。。」と訴えられる場面も少なくありません。このような発言は単なる主観ではなく、病態の本質を突いた情報として重視する必要があります。家/施設ではもっと調子が悪い、という情報は過小評価してはいけない、というわけです。 みんなの脳神経内科 実践編 神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS!!

#8.

注意リソースの減少 実際、PD患者は日常生活において、周囲に物が多い環境では運動症状が増悪します。これには「注意力の分配」が深く関わっています。本来、PDでは基底核による運動の自動能が低下しているため、歩行などの動作を維持するために大脳皮質による「意識的な注意」を運動そのものに多く割く必要があります。 みんなの脳神経内科 実践編 神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS!! Wu T, Hallett M, Chan P. Neurobiol Dis. 2015;82:226–34.

#9.

シーンでパフォーマンスは 変わりうる しかし、物が多い環境では、入ってくる膨大な視覚情報の処理に注意リソースが奪われてしまいます。その結果、運動制御に回せるリソースが枯渇し、すくみ足や動作緩慢が顕在化するのです。このように、PDは評価するシーンによって症状が変わりうる疾患です。 みんなの脳神経内科 実践編 神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS!!

#10.

経験値が高い可能性もある また、評価者の要素も無視できません。短時間の診察で見せる姿よりも、生活を共にする家族やケアワーカーが日々感じている「違和感」の方が、患者の真の全体像を捉えていることがありえます。臨床経験の多寡に関わらず、生活の現場にいる人々の直感は、時に専門医の診察以上にPD診断の核心を突いている可能性があります。 みんなの脳神経内科 実践編 神経診療が楽しくなる、明日から使えるACTION TIPS!! Janz C, et al. J Parkinsons Dis. 2026. DOI: 10.1177/1877718X261461073.

#11.

このTIPSを元に、以下を行動のルールとしてください。パーキンソン病の臨床症状のバリエーションは多彩であり、 パーキンソン病ではない、ということは断定しにくいのも事実です。 誰かの直感も大切で、多くはその指摘は真であることも多く経験します。 POINT

#12.

ご家族やケアワーカーから、パーキンソン病なのではないか?と言われたときは、その情報は重要なものとして理解し、評価をする。 PDはシーンによって症状が変わりうる疾患である。 ACTION

#13.

TIPS 「誰かがパーキンソン病疑い」 というのなら、 その情報は必ず大切にする。


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