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救急外来における輸液療法の目的と重要性
#2. 【はじめに】 CHECK ! 輸液は何を使うかではない 何を達成したいのかに主眼を置く
輸液療法の種類と初期輸液の選択基準
#3. 【目的】 薬剤投与 前負荷増加 薬剤投与ルートの確保 心拍出量増加、臓器灌流の改善 電解質異常の補正 栄養 適切な速度での補正 経腸栄養が不十分な場合
#4. 【種類】 生理食塩水 リンゲル液 多量の輸液で高Cl性 アシドーシスのリスク 一部薬剤で配合変化 (生理食塩水OKでも) 5%ブドウ糖液 高カロリー輸液 電解質が含まれていない 末梢静脈路から 投与できない
#5. 【初期輸液】 01 / 02 / 03 / 薬剤投与(+前負荷増加)が主な目的 生理食塩水 または リンゲル液を使用することが多い (自施設のルールを確認しましょう) 電解質異常(低Na血症、高低K血症など)・出血性ショックなど、 病態に応じて他の目的で輸液療法が必要となった場合、輸液内容を再考する