#4.
事前アンケート結果 (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 研修医のみなさんから、こんな声が集まりました ② その奥にある、もやもや “ どんなことを目標に初期研修すべきか
わからなくなってしまった PGY1 “ いまだに研修医生活の正解がわからない PGY2 “ 同期や周囲と比べて
焦る・不安になる PGY1 “ 診療科によってはポリクリの延長で
終わってしまう PGY2 “ 上級医に質問するとき、どう聞けば
学びにつながるのか知りたい PGY2 “ 指導医によって差がある点を
どのように解消すればよいか PGY2
#5.
事前アンケート結果 (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 多くの先生が、同じところでつまずいていました 現在の研修生活で不安に感じていること 何をどこまで学べばよいかわからない 7 勉強や復習の時間が取れない 7 症例経験を学びとして定着させにくい 5 同期と比べて焦る・不安になる 5 上級医への報告・相談が難しい 3 不安を感じた/悩んだローテーション 救急・ICU 9 内科系 5 小児科 4 外科系 3 麻酔科 3 今日は、この「何をどこまで/どう続けて/このままでいいのか」に、先輩医師と一緒に向き合っていきます。 ※ 初期研修医1〜2年目を中心に、後期研修医を含む
#6.
本日のテーマ (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 今日は、この4つについて話していきます みなさんから寄せられた声をもとに、先輩医師と一緒に考えていきます 1 ローテで何を目標にするか 志望科ではないローテも含め、その科で何を持ち帰るか 2 症例経験と勉強法 症例後にどこまで調べ、どう残し、忙しい中でどう続けるか 3 上級医への相談や振り返り 質問・相談の仕方、指導医ごとの方針差との向き合い方 4 マッチングや今後の進路 ローテ経験の振り返り方、進路選択への活かし方
#7.
本日のテーマ Antaa (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 1 THEME ローテで何を目標にするか 志望科ではないローテも含め、その科で何を持ち帰るか “ 「どんなことを目標に初期研修すべきか、わからなくなってしまった」
#8.
本日のテーマ (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 1 ローテで何を目標にするか “ ローテごとに、最初に何を目標にすればよいか知りたい PGY1 “ 診療科によってはポリクリの延長で終わってしまう PGY2 “ ローテ終了時に、何を学べたのか言語化できない
#9.
Q & A いただいた質問に回答します テーマ1|ローテで何を目標にするか No. 質問 回答 1 1か月のローテだと、少し慣れたところで終わってしまいます。短い期間でも何か残すために、先生方がしていたことはありますか? 常見先生
特別なことはできておらず、担当した患者さんについて勉強しているうちに、1か月が終わることが多かったです。自分自身も、慣れないままローテが終わることがほとんどでした。
三石先生
目の前のことで必死になっているうちに1か月が終わるのは普通だと思います。ローテ後に「これが残った」と明確に思えなくても、患者さんのことを考えて勉強した経験は身についています。可能であれば、上級医の動きを追い、症例や手技に出会う機会を増やすのも一つの方法です。
加藤先生
私の研修病院では2か月ローテが中心だったため、明確なアドバイスは難しいのですが、1か月でも経験できる症例はあります。一例一例が患者さんとの出会いなので、その症例について深く調べてみることには意義があると思います。 2 明確に診療科のビジョンが見えてない状態でどのように目標をたてていくのがよいでしょうか。つまらない質問ですいません。 三石先生
進みたい診療科がまったく決まっていないのであれば、仮に「この科に入る」と決めたつもりで、1か月過ごしてみるとよいと思います。入局したつもりで取り組むと勉強も深まり、「意外と楽しい」「自分には合わないかもしれない」といったことも見えやすくなります。
#10.
本日のテーマ Antaa (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 2 THEME 症例経験と勉強法 症例後にどこまで調べ、どう残し、忙しい中でどう続けるか “ 「症例を見た後、何をどこまで調べればよいのか知りたい」
#11.
本日のテーマ (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 2 症例経験と勉強法 “ 症例を見た後、何をどこまで調べればよいのか知りたい PGY1 “ 抗菌薬・輸液・病棟の薬など、研修医のうちに固めるべき勉強は? 申込時 “ 病棟業務が多い中で、手技や治療方針をどう学び・習得するか 申込時 “ 勉強したことを短時間でまとめる方法・効果的な振り返りの仕方 PGY1/2 “ 復習時間が取れない/まとめる時間がもったいない
#12.
Q & A いただいた質問に回答します テーマ2|症例経験と勉強法 No. 質問 回答 3 PGY1です。見学ばかりで、なかなか自分に任せてもらえない日があります。そういう時は、自分からどう動かれていましたでしょうか? 常見先生
見たことがない手技を、最初から任せてもらうのは難しいと思います。見学も成長の一つなので、手技を行う人の動きをそのまま再現できるくらいまで、しっかり見ることが大切です。1年目のうちは同期と比べて焦る気持ちもあると思いますが、「CVを何件入れたか」といった手技件数の差は、後から振り返るとほとんど差がつかない領域です。焦らず、患者さんを第一に、基礎力を一つひとつ積み上げていくのがよいと思います。
加藤先生
血液内科では、手技のミスが命に関わる患者さんもいるため、見たことも調べたこともない状態で最初から任せるのは難しいです。まずは見学し、上級医が手技中に何に気をつけているのかなど、本だけではわからない現場の感覚を学んでいくのがよいと思います。 4 先生方の初期研修医病院ではなかったことかとは思いますが、他の同期がやる気がなくて全体での講義や手技の機会などが無くなってしまう場合の対処法をご教示ください... 常見先生
周囲が積極的でない環境では、逆に自分が積極的に動くことで目立ちやすくなると思います。全員が努力している環境よりも、周囲が動いていない環境で努力している人の方が上級医の目にも留まりやすいため、むしろチャンスと捉えてよいと思います。
三石先生
手技の機会は院内にあると思うので、自分から積極的に探しに行くのがよいと思います。全体講義がなくても、自分で勉強したり、親しい上級医に短いレクチャーをお願いしたりできます。講義を聞くより、自分で講義資料を作る方が勉強になることもあります。
加藤先生
周囲のペースはあまり気にせず、自分がやりたいことを上級医に伝えるのがよいと思います。毎回ではなくても、「やらせてください」と積極的に伝えていれば、機会を与えてもらえると思います。
#13.
Q & A いただいた質問に回答します テーマ2|症例経験と勉強法 No. 質問 回答 5 先生方は、研修医がAIを使うことに対してどのようにお考えでしょうか? 常見先生
AIの利用には賛成です。自分で考えることは大切ですが、作業的な部分や文章の清書などには有効活用してよいと思います。一方で、症例レポートの考察をすべてAIに作らせて提出するような使い方は、自分の学びにはならないと思います。
三石先生
私自身もかなり使っているので、利用してよいと思います。自分で行うことはできても、そこにかける労力に見合う学びが少ない作業は、AIで効率化してよいと思います。ただし、ガイドラインなどを自分で読み、周辺の情報にも触れる過程にも学びがあるため、使いどころが重要です。
加藤先生
AIを使うこと自体は問題ないと思います。ただ、論文検索などでは誤った情報が示されることがあります。回答をそのまま信用せず、原著論文などを確認し、正しい情報かどうかを自分で見極める作業は必要です。 6 初期研修医1年です。初期からではなく後期研修から初めて虎ノ門や聖路加などの有名病院に入職した先生方はぶっちゃけパフォームしていましたか。後期研修の面接すら怖気づく自分がいます。 常見先生
聖路加は「3年目が主役」と言われるほど、後期研修医が中心になる病院です。私の学年にも他院から入った先生が2人いました。最初はかなり大変そうでしたが、大きく成長し、最終的には初期研修から聖路加にいた医師とほとんど差がない状態になっていたと思います。
三石先生
初期研修病院として入ることと、後期研修から専門科へ入ることでは、状況がかなり異なります。有名病院へ初期研修から入る場合とは分けて考えてよいと思います。
#14.
本日のテーマ Antaa (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 3 THEME 上級医への相談や振り返り 質問・相談の仕方、指導医ごとの方針差との向き合い方 “ 「上級医に質問するとき、どう聞けば学びにつながるのか知りたい」
#15.
本日のテーマ (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 3 上級医への相談や振り返り “ 上級医に質問するとき、どう聞けば学びにつながるのか知りたい 研修医側 “ 研修医が学びたいことを上級医が把握できない差に、どう対応するか 指導側 “ 指導医によって差がある点・病院ごとの方針差にどう向き合うか PGY2/3
#16.
Q & A いただいた質問に回答します テーマ3|上級医への相談や振り返り No. 質問 回答 7 上級医の方針に安全面で少し不安を感じた時、研修医からどこまで意見を言ってよいのでしょうか? 常見先生
意見を言ってよいと思います。私自身は、研修医から言われても嫌な感じはしません。ただし、伝え方は少し穏やかにして、上級医を否定するのではなく、懸念を確認する形で伝えるのがよいと思います。
三石先生
患者さんの安全が第一なので、自分が不安に感じたのであれば、懸念点を明確に伝えてよいと思います。ただし、突き上げるような言い方をすると、たとえ内容が正しくても、その後の人間関係に影響してしまいます。それは巡り巡って患者さんのためにもならないので、「自分はこの点が心配なのですが、どうでしょうか」と率直に確認する形がよいと思います。そうすれば悪いようには受け取られず、患者さんの安全にも寄与すると思います。 8 PGY2です。後輩から相談された時に、自分も答えに自信がない場合はどう返すのがよいですか?どのように返していましたか? 常見先生
「わからない」と言えなくなったら終わりだと思います。わからないことは、無理に答えずに伝えてよいと思います。
三石先生
加藤先生と同じで、わからないことは正直に伝え、一緒に上級医へ確認する対応でよいと思います。
加藤先生
自分もわからないと正直に伝えていました。間違ったことを教えるよりも、「自分もわからないから、一緒に聞きに行こう」という形で、上級医へ確認するのがよいと思います。 9 医学生です。このような機会をいただきありがとうごさいます。病院見学の際、研修医が上級医に相談しやすい環境かどうかを見るポイントはありますか? 常見先生
研修医と上級医が、普段どの程度日常会話をしているかを見るとよいと思います。診療上必要な報告だけでなく、普段から会話があるかを見ることで、関係性や相談のしやすさが垣間見えるのではないでしょうか。
#17.
本日のテーマ Antaa (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 4 THEME マッチングや今後の進路 ローテ経験の振り返り方、進路選択への活かし方 “ 「このままでいいのかな、と感じることがある」
#18.
本日のテーマ (C) Antaa INC. All Rights Reserved. 4 マッチングや今後の進路 “ 進路や診療科選びに迷っている 研修医側 “ 診療科に迷う研修医に、具体的にどうアドバイスすればよいか 指導側
#19.
Q & A いただいた質問に回答します テーマ4|マッチングや今後の進路 No. 質問 回答 10 医学生です。マッチングで第一希望の病院に行けなかった場合、その後のキャリアにどのくらい影響するものなのでしょうか? 常見先生
率直に言えば、その後のキャリアにはあまり関係ないと思います。
三石先生
実際に入った病院が、自分にとっての研修環境になると思います。入ってみなければ、その病院が自分に合うかどうかもわかりません。第一希望に行けなかったことで、その後が大きく変わることはないと思います。
加藤先生
決まった病院で一生懸命取り組めばよいと思います。そこには新しい出会いがあり、その縁が次の勤務先やキャリアにつながることもあります。第一希望の病院が本当に自分に合っていたかも、実際に行っていない以上はわかりません。その後への影響は大きくないと思います。 テーマと違うのですが、先生方は進路を考える時、勤務地や家族のことなど、生活面はどのくらい重視されていましたか? 加藤先生
私は実家も東京で、東京にいたいという気持ちが強かったため、マッチングや専攻医先も基本的に東京で探しました。地方の病院には、東京とは違う症例経験などの良さがあると思いますが、自分の生活上の希望を重視して病院を選びました。 11
#20.
Q & A いただいた質問に回答します テーマ4|マッチングや今後の進路 No. 質問 回答 専門科を決める上で決定的となったのはなんでしょうか。逆に何を決め手として科を選ぶと良いでしょうか。また加藤先生にご質問したいのですが、血液内科というメジャーではない科を選ぶにあたってここがどうしてもしたかったなどご意見ございますか。 常見先生
もともとは産婦人科志望でしたが、研修中に患者さんの急変を経験し、循環器の医師が加わることで現場の状況が大きく変わるのを見ました。自分の患者さんが本当に厳しい状態になったときに、最後まで自分で判断し、診られる医師になりたいと思ったことが、循環器内科を選んだ理由です。
三石先生
もともと重要な臓器に関わりたいという思いがあり、脳神経内科、呼吸器内科、循環器内科などで迷っていました。最終的には、心臓が動いていること自体を面白いと感じたことや、治療によって患者さんの症状やQOLが劇的に改善する様子を見たことが決め手になりました。「循環器は格好いい」というシンプルな動機が長続きする、という先輩の言葉にも納得しました。
加藤先生
以前から研究や論文執筆に関心があり、血液内科は症例報告や研究につながる機会が多く、血液検体も身近に得られる点に魅力を感じました。私自身は手技があまり好きな方ではなく、循環器の先生方が行うカテーテルなども自分には向かないと感じていて、どちらかというと考えたり、文章を書いたり、研究したりする方に関心がありました。また、若い患者さんが病気を乗り越え、その後の人生を歩むことを支えたいと感じたことも理由です。自分が将来どのように働きたいのかを考え、純粋にやりたいと思えることを選んでよいと思います。 12
#21.
Q & A いただいた質問に回答します テーマ4|マッチングや今後の進路 No. 質問 回答 13 マイナー科志望のPGY1です。後期研修の内定を頂くまで1年を切っている状態です。
保険診療の将来が心配でコンサルティング企業転職やMBA進学を検討する心境になっています。先生方のキャリアアドバイスを頂きたいです。 常見先生
コンサルティング企業への転職やMBA進学を考えること自体は、すばらしい志だと思います。ただ、初期研修終了直後に進む人は、私の周囲ではあまりいません。まずは後期研修を終える、専門医を取得するなど、医師として一定の基盤を作ってから挑戦した方が、仮に医療外の道が合わなかった場合にも戻りやすいと思います。保険診療にも十分に魅力はあるので、まず一人前の医師になるところまで続けてもよいのではないでしょうか。
三石先生
この分野について十分な知識がなく、具体的なアドバイスは難しいです。ただ、私の周囲でAI関連企業に勤めたり、起業したりしている人は、専門医まで取得したうえで、診療を続けながら活動している場合が多いと思います。