#4.
本スライドでは、末梢静脈路確保の手技のコツ、メンタル面のポイント、患者さんへの上手な声かけについて解説します。
是非しっかりと習熟して「〇〇先生は、点滴が上手だね!」と言われるようになりましょう! 4
#5.
目次 ①末梢静脈路確保「手技」のコツ
1. 準備
2. 血管の選択
3. サーフローの持ち方
4. 難しいときに考えること
②メンタル面や声かけのコツ
1. メンタル面でのポイント
2. 患者さんへの声かけのポイント
③まとめ 5 ※本スライドは、Antaaウェブサイト上に掲載されたバックナンバー記事を再編集して作成されました。
#6.
①末梢静脈路確保「手技」のコツ
#7.
1. 準備 末梢静脈路確保は1人で行うことが多いため、必要な物品を揃えておくことが重要です(図1) 。
せっかく末梢静脈路が上手くいっても「固定のテープがない!」なんてことになっては、目も当てられません。 7
#8.
図1. 準備物品 8 アルコール綿、静脈留置針、駆血帯、固定テープ、そしてもちろん投与する点滴バックと延長チューブを組み立ててチューブ内を満たしたもの。
#9.
2. 血管の選択 血管の選択では“3つの条件”を満たす血管を探します。
以下の3つの条件を満たす血管が、末梢静脈路確保に適しているとされています。
① 隆起している ② 関節にかかっていない ③ 二股に分かれている
穿刺が1回で済むように、適した血管を丹念に探しましょう(図2) 。 9
#10.
10 図2. 3つの条件を満たす血管 ① 隆起している② 関節にかかっていない③ 二股に分かれている
#11.
11 サーフロー(静脈留置針)の持ち方も重要です。
穿刺する際は、バックフロー(逆血)が目視できるようにサーフローを持つのがポイントです。
サーフローを上からつまむように持つことで、穿刺する際により寝かせた形で穿刺することができ、成功率がアップします(図3)。 3. サーフローの持ち方
#12.
12 図3.静脈留置針の持ち方
#13.
4. 難しい場合に考えること 血管が細い場合
温めたりアルコール綿でよく拭くことで、血管が拡張して見やすくなります。
病棟の看護師さんに相談すると、清拭用のタオルなどを貸してくれます。
血管が見えにくい場合
浮腫などであれば、穿刺部位を挙上したり、軽く圧迫することで血管が見えやすくなる場合があります。
肥満や筋肉などで見にくい場合は、エコーガイド下で穿刺するという方法もあります。 13
#14.
②メンタル面や声かけのコツ
#15.
メンタル面や患者さんへの声かけも大切な要素です。
メンタル面で大事なのは次の4つです。
①「必ず1回で決める」つもりで、入念に準備する
② 特に血管は、穿刺しやすそうな部分を丹念に探す
③ 失敗した場合は、よく止血して①②を繰り返す
④「何回失敗したら代わりの人にお願いするか」を 決めておく
特に④の“引き際”は重要です。失敗が続くと自分も患者さんもどんどん辛くなってしまいます。 15 1. メンタル面でのポイント
#16.
患者さんへの声かけで大事なのは次の3つです。
① なぜ末梢静脈路確保が必要なのか理由を説明する
② 失敗した場合には「上手くいかなかったので、 もう一度穿刺させてください」と断りを入れる
③ 代わりの人に手を変えるときには「上手くいかな かったので、手を変えさせてください」と断りを 入れる
特に①は重要です。苦痛を伴う処置を受ける患者さん自身が納得している状況でないと、失敗した際に信頼関係が崩れてしまいます。 16 2. 患者さんへの声かけのポイント
#17.
若い研修医の先生だと「先生、研修医でしょ?何年目?点滴上手に取れるの?」などと、厳しい質問が飛んでくるときもあります。
そういった質問をする患者さんは、本気で私たちの勤続年数を気にしているわけではなく、不安が大きいので、「大丈夫ですよ。上手にやりますね」などと声かけを行うと良いと思います。
慣れないうちは難しいですが、こういった場面でこそ患者さんとのコミュニケーションを大事にしたいものです。 17
#18.
③まとめ
#19.
③まとめ 以上、末梢静脈路確保のポイントについてまとめました。
手技全般に言えることですが、たくさんの症例を経験する以上に「毎回の振り返り」が大切だと思います。
確実な上達には「なぜ上手くいかなかった」ばかりを考えるのではなく「なぜ上手くいっているのか」を考えることも大切です。 19