#4.
ESC脂質異常症ガイドラインのアップデート from EHJ 2025 年ESC/EAS 脂質異常症ガイドラインは、 2019 年版から新たなエビデンスを踏まえ て内容をアップデートしたもの。主な変更点は、 SCORE2/SCORE2 -OP による 10 年心血管 リスク推定の導入、リスク層別化の精緻化、そして治療戦略の見直しである。 LDL -C低下 療法では、ベンペド酸の推奨追加、ホモ FH に対するエビナクマブ、 ACS急性期における早 期・同時併用療法(“ the sooner, the lower, the better” )が強調された。さらに、 Lp (a) 測 定の重要性が明確化され、高値はリスク修飾因子として扱うことを推奨。高 TG 血症では、 高用量イコサペント酸のみがイベント抑制エビデンスを持つと整理された。 HIV 感染者、 高リスクがん治療患者に対するスタチン一次予防の推奨も新たに示された 。 大きな変化と感じました。脂質管理が「単なる LDL -C値達成」から、「リスク全体を読 み解き、必要な人に最適な強度で介入する」という時代へ大きく舵を切った印象です。特 に、 ACSでの“同時多剤スタート”は、早期プラーク安定化を狙う実践的アプローチとして 意義が大きいですね。また Lp (a) の位置づけ強化は、若年発症例に対する予防戦略を変え る可能性があります。我々もプラーク評価も含めた精緻なリスク層別化を日常診療に落と し込み、患者ごとに最短距離でイベントを防ぐ設計がより重要になります。 出典: https://academic.oup.com/eurheartj/article/46/42/4359/8234482