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不登校と向き合う第一歩 〜不登校は疑うところから〜

  • 総合診療科

  • その他

  • 総合診療
  • 不登校
  • 児童精神科

5,419

25

2022/1/26
2022/1/26 更新

本スライドの対象者

研修医/専攻医/専門医

内容

不登校診療に出会ったことはありますか?どのように疑い、どのように対応するのかまとめました。

◎目次

・不登校とは

・不登校の推移

・不登校に対する介入

・不登校診療は不登校を疑うところから

・不登校の背景疾患

・不登校に対する家族への対応

・不登校に対する本人への対応

・症例① 10歳男児

・症例② 12歳男児

・『発達障害の可能性』のある小学生・中学生は通常学級にどの程度いるか?

・まとめ

DIO🦌総合診療医

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不登校と向き合う第一歩 〜不登校は疑うところから〜

  1. 不登校と向き合う第一歩 〜不登校は疑うところから〜 DIO🦌総合診療医

  2. 不登校とは ➢「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会 的要因や背景により、児童生徒が登校しない、あ るいはしたくてもできない状況にあること ➢文部科学省の定義では年間30日以上の欠席 →背景は様々であり実診療では欠席日数にこだわる べきではない ➢小中学校で不登校だった子の85.1%は高校復帰でき ると言われる。 「不登校に関する実態調査」 〜平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書〜より引用: https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1349956.htm

  3. 不登校の推移 平成以前は更に少なかったが、1990年代から増え始め、しばらくは横ばいが続いていた。 しかし、2010年代後半から増加傾向で、新型コロナウイルスの流行で増加が加速している。 ⇒不登校は小児・家族診療の上で避けられない問題となっている。 令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要より引用: https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

  4. 不登校に対する介入 • 年々不登校に対して相談や 指導を受けていない児童生徒 の割合は増えている。 ⇒診療の上ではまずは不登校 の存在を疑うことが大切 令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要より引用: https://www.mext.go.jp/content/20201015-mext_jidou02-100002753_01.pdf

  5. 不登校診療は不登校を疑うところから このような症状が一つでもあるとき ◇症状の程度や場所が移動しやすい ◇症状が多彩である ◇訴えの割に重症感がない ◇理学的所見と症状が合わない 不登校の存在を疑い、次の質問を! 学校にはどのくらい行けていますか? (◇保健室にはどのくらい行きますか?) (◇遅刻や欠席はどのくらいありますか?)

  6. 不登校の背景疾患 ①身体疾患 貧血・甲状腺疾患・心身症(過敏性腸症候群・起立性調節障害・ 片頭痛) ②発達障害 軽度精神遅滞・注意欠如多動症(ADHD)・自閉症スペクトラム障害 ③精神疾患 強迫性障害・社会不安・適応障害・うつ状態・統合失調症 ④児童虐待やいじめなど などが隠れている場合もあるため検索が必要

  7. 不登校に対する家族への対応 〇家族は気づいていない可能性も? 疾患を除外出来たら、本人がいないところで 今の症状は「学校に行きたくない」という 気持ちが関係あるかもしれませんが、思い 当たることはありませんか? ⇒家族の気づきをうながす

  8. 不登校に対する本人への対応 〇子供は「学校に行きたいけど症状があって行けない」と考えて いる(ことが多い) 不登校のせい・あるいは精神的なものとは言わずに 今の症状は身体には大きな心配はないけど、 良くなるには時間をかけて少しずつ症状を 軽くしていくようにする必要があるので一 緒に良くしていきましょう ⇒学校生活のことは時間をかけてゆっくり聞き出していく

  9. 症例① 10歳男児 【成育歴】3歳で両親が離婚し、父に引き取られて生活していた。家 事が出来ず、狭い家で押入れの中に引き籠るように生活していた。 【現病歴】低学年までは通常通り登校出来ていたが、徐々に登下校の みで息切れ感と、登校時に腹痛や頭痛が生じ、遅刻や欠席が増えて いった。腹痛について、当初父から便秘を疑われて受診となった。 ⇒起立性調節障害の診断基準を満たし、①起立性調節障害が「本人の やる気」等ではなく病気であることを周囲に理解してもらうために父 と(許可を得て)学校にコンタクトを取り、本人の居場所作りと共に治 療を進めていった。徐々に保健室登校の回数が増え、半年後にはほと んど学校に通えるようになった。

  10. 症例② 12歳男児 【成育歴】0歳で両親が離婚し、祖父母に引き取られていた。双子の 兄弟である兄がいるが、兄も不登校気味であった。 【現病歴】感冒症状があり祖母と受診。その際に母子手帳でワクチン 接種歴がなかったことから、当時の状況として上記の離婚歴等を聴取 した。祖母は孫のワクチン接種の希望があり、兄弟も不登校でかつワ クチン未接種であったことから、ワクチン接種は兄弟とも私の外来で 行うこととした。不登校歴が長く家以外の場所にほとんど出歩かない とのことであったため、不登校診療は児童精神科にお願いしつつ、私 の外来でもワクチン接種と共に体調や学校のことなどを定期的に声掛 けをするようにした。半年後には徐々に外出が出来るようになってき ており、兄弟ともに学校にも徐々に通えるようになった。

  11. 『発達障害の可能性』のある 小学生・中学生は通常学級にどの程度いるか? 全体と男女別 (%) 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 9.3 6.5 6.5 4.5 3.1 3.6 3.1 1.1 全体 5.9 5.2 1.6 全体 1.1 1.6 男子 5.2 2.9 1.8 学習面・行動面のいずれかまたは両方で著しい困難 行動面(不注意または多動性・衝動性)で著しい困難 学習面・行動面ともに著しい困難 1.8 1 0.4 女子男子 小中学校別 (%) 9.3 5.9 4.5 全体と男女別 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 7.7 5.7 3.63.5 4 2.9 1.3 小学校 2 1 女子 2.5 0.9 0.4 中学校 学習面で著しい困難 行動面(対人関係やこだわりなど)で著しい困難 ※全体で6.5%の児童が学習面・行動面の困難を抱えている ⇒通常学級にも発達障害の児童は1学級に2-3人はいる可能性が高い 更に、その中で4割近くは支援を受けていないとされている 平成24年12月5日『文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 通常の学級に在籍する発達障害の可能性 のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について 』より引用 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/__icsFiles/afieldfile/2012/12/10/1328729_01.pdf

  12. ①小中学校不登校の子の85%は高校復帰できる ②身体疾患・発達障害・精神疾患だけではなく児童 虐待やいじめの可能性も考慮すること まとめ ③知的な遅れのない発達障害は通常の学級にも意外 と多い(学習面の困難4.5%, 行動面の困難3.1%) 不登校診療は 不登校をまずは疑う事が大切! 悩んだら児童精神科に紹介を!

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