#4.
食事療法(CQ3) 食事療法の実践に管理栄養士による指導は有効か? ・診療ガイド2019では推奨グレードAで有効とされていましたが、2024 年版では削除されています ・確かに有効な場合が多いですが、管理栄養士の教育・指導環境や、患者 さんとの相性などもあるため、画一的に「管理栄養士による栄養指導を行 うべし」ではなく患者さんごとに考えましょうということなのでしょう
#5.
食事療法(CQ3) CQ3-2 エネルギー摂取量の制限を推奨すべきか? ・過体重・肥満を伴う2型糖尿病の血糖コントロールのためにエネルギー 摂取量の制限が推奨される(推奨グレードA) ・1型糖尿病、過体重・肥満がない2型糖尿病でのカロリー制限については エビデンスが乏しい ・減量の目安は、現体重の5%以上
#6.
食事療法(CQ3) CQ3-3 糖尿病の血糖コントロールのために炭水化物 制限は有効か? ・2型糖尿病の血糖コントロールのために、6~12ヶ月以内の短期間であ れば炭水化物制限は有効である(推奨グレードB) ・総エネルギーを制限せずに、炭水化物のみを極端に制限することについ ては、安全性を担保できるエビデンスがない ・消化性炭水化物の最低許容量は130g/日と推察されている ・消化性炭水化物130g/日の制限を6ヶ月~12ヶ月が目安
#7.
食事療法(CQ3) CQ3-4 糖尿病の血糖コントロールのためにカーボ カウントは有効か? ・1型糖尿病の血糖コントロールに応用カーボカウントは有効である (推奨グレードB) ・基礎カーボカウントは2型糖尿病でも有効だったという本邦の研究結果 が報告されています
#8.
食事療法(CQ3) CQ3-5 糖尿病の血糖コントロールのために低GI食は 有効か? ・2型糖尿病の血糖コントロールのために低GI食は有効である (推奨グレードB) ・有効でなかったとする研究結果もあるが、総じて有効 ・1型糖尿病では、有効かどうかを判断できる研究が少ない
#9.
食事療法(CQ3) CQ3-6 糖尿病の血糖コントロールのために食物繊維 摂取は有効か? ・2型糖尿病の血糖コントロールのために積極的な食物繊維摂取は 有効である(推奨グレードB) ・食物繊維には排便促進作用や小腸での栄養素の吸収速度を緩やかに する働きが期待でき、水溶性食物繊維は腸内細菌により腸管内で発酵 し短鎖脂肪酸などを産生する ・野菜、穀物、大豆、きのこ、果物、海藻などに多く含まれる
#10.
食事療法(CQ3) CQ3-7 糖尿病の血糖コントロールのために果物摂取 を推奨すべきか? ・果物は糖質だけでなく食物繊維を含有し、glycemic index (GI)が低い ことから、血糖コントロールに影響を与えない可能性があるが、現時点で は血糖コントロールに対する果物の影響は十分に確認されていない (推奨に至らない) ・果糖の過剰摂取は中性脂肪や体重の増加をきたす懸念がある ・余談ですが当地では柿をよく食べて秋・冬に血糖コントロールが増悪す る方が多いです。果物にもよるのでしょうね
#11.
食事療法(CQ3) CQ3-8 糖尿病の血糖コントロールのために非栄養性 甘味料を使用すべきか? ・非栄養性甘味料をショ糖の代わりに使用することで摂取総エネルギーを 減らすことができると考えられるが、1型および2型糖尿病の血糖コントロ ールに対する非栄養性甘味料の影響は十分に確認されていない (推奨に至らない) ・非栄養性甘味料はインスリン分泌やGLP-1分泌に直接影響しないが、 血糖値に及ぼす影響、体重の増減、糖尿病発症リスクなどについては、 臨床研究の結果が一定していない
#12.
運動療法(CQ4) CQ4-1 糖尿病の管理に運動療法は有効か? Rev iced ! ・2型糖尿病の血糖コントロールに、有酸素運動、レジスタンス運動が 推奨される(推奨グレードA) ・1型糖尿病の血糖コントロールに運動療法が有効かどうかは一定の見解 が得られていない(推奨グレードU) ・運動療法は、1型・2型糖尿病にかかわらず、心血管疾患のリスクファク ターを改善させ、特に有酸素運動は心肺機能を、レジスタンス運動は骨格 筋量、筋力を向上させるため推奨される(推奨グレードA)
#13.
インスリンによる治療(CQ6) R CQ6-8 2型糖尿病に対する強化インスリン療法 evic ed! は細小血管症の発症・進行抑制に有効か? ・2型糖尿病に対する強化インスリン療法は細小血管症(網膜症、腎症、神 経障害)の発症・進行抑制に有効である(推奨グレードB) ・細小血管症を予防するためにはHbA1c 6.9%未満、空腹時血糖 110mg/dL未満、食後2時間血糖値 180mg/dLが閾値 ・診療ガイドライン2019では「強化インスリン療法による厳格な血糖コ ントロールが有用である」(推奨グレードA)とされていました なんでもかんでも“強化インスリン療法“で“厳格“は良くない・・・ってコト!?
#14.
糖尿病の自己管理(CQ7) CQ7-4 CGMはどのような点で糖尿病治療に有効か? ・リアルタイムCGM(rtCGM)は小児・思春期1型糖尿病ならびに 成人1型糖尿病患者において低血糖頻度の低下や血糖改善効果を有する (推奨グレードB) ・rtCGMにより、1型糖尿病合併妊娠において、血糖コントロールを改善 させ、周産期異常を減少させることから有効である(推奨グレードB) ・間歇スキャン式持続グルコース測定(isCGM)は1型ならびに2型糖尿 病においてSMBGよりも血糖コントロール改善に寄与しうる (推奨グレードB)
#15.
糖尿病の自己管理(CQ7)Reviced CQ7-6 心理的・行動科学的アプローチは糖尿病治療に 有効か? ! ・心理的・行動科学的アプローチは2型糖尿病のHbA1cの改善に寄与し得る (推奨グレードB) ・心理的・行動科学的アプローチの1型糖尿病患者への血糖改善効果は不定 である(推奨グレードU) ・2019年版では「心理的・行動科学的アプローチは糖尿病治療に有効であ る(推奨グレードA)」でした
#16.
糖尿病性腎症(CQ9) Rem ove d! 2019年版にあった、以下のCQは削除されました ・CQ9-1 尿中アルブミン測定は腎症早期診断に有用か?(推奨グレードA) ・CQ9-3 糖尿病腎症に血糖コントロールは有効か?(推奨グレードA) ・CQ9-4 糖尿病腎症に血圧コントロールは有効か?(推奨グレードA) ・CQ9-5 糖尿病腎症に脂質コントロールは有効か?(推奨グレードB) ・CQ9-7 糖尿病腎症に食塩摂取制限は推奨されるか?(推奨グレードB) このくらいはもう、あたりまえ・・・ってコト!?
#17.
糖尿病性腎症(CQ9) CQ9-2 タンパク質の摂取制限は糖尿病性腎症の 進行抑制に有効か? ・顕性アルブミン尿期以降において、その進行抑制に対して、栄養障害の リスクのないタンパク質摂取制限は有効である可能性があるが、臨床的エ ビデンスは十分ではない(推奨グレードU) ・現時点において、タンパク質の摂取制限を行う場合の摂取量は、0.6~ 0.8g/目標体重kg/日を基準とするが、高齢あるいはサルコペニア/フレイ ル症例では、0.8g/目標体重kg/日に緩和するなど、個別に対応する
#18.
糖尿病性腎症(CQ9) Rev iced ! CQ9-3 RAAS阻害薬は腎症の発症・進展抑制に有効か? ・ACE阻害薬とARBは、アルブミン尿を有する腎症の進行抑制に有効である ため推奨される(推奨グレードA) ・ACE阻害薬あるいはARBによる治療中でアルブミン尿を有する糖尿病患者 において、非ステロイド型ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬(フィネレ ノン)は、腎症の進行抑制に寄与しうる(推奨グレードB) FIDELIO-DKD試験 FIGARO-DKD試験 FIDELITY試験
#19.
糖尿病性腎症(CQ9) CQ9-4 SGLT2阻害薬は腎症の発症・進展抑制に有効か? ・ アルブミン尿を有する2型糖尿病患者の腎症の進行抑制にSGLT2阻害薬 が推奨される(推奨グレードA) ・ただし、高度腎機能障害(現時点では eGFR 20未満)を合併した糖尿病 患者に対するSGLT2阻害薬の腎保護効果に対するエビデンスはない ・日本腎臓学会からも「CKD 治療における SGLT2 阻害薬の適正使用に関 するrecommendation」が出されています
#20.
糖尿病性腎症(CQ9) CQ9-5 GLP-1受容体刺激薬は腎症の発症・進展抑制に 有効か? ・ 2型糖尿病患者の腎症の進行抑制にGLP-1受容体作動薬は有効である (推奨グレードB) ELIXA試験! LEADER試験! SUSTAIN-6試験! REWIND試験! AMPLITUDE-O試験!
#21.
糖尿病性足病変(CQ11) CQ11-6 足潰瘍治療は患者の生活の質(QOL)維持に Rev 有効か? ・ 足潰瘍の治療は患者の生活の質 (QOL) の維持に寄与し得る iced ! (推奨グレードB) ・全般的なQOLを測定する尺度にはSF-36等があるが、足病変に特化した QOL尺度として確立したものがなく、日本人でのデータも少ない ・その他、オンライン診療での足病変管理についても言及されている ・2019年版では推奨グレードAでした
#22.
後編ではCQ12 糖尿病性大血管症から CQ19 高齢者糖尿病の変更点について説明します THANK YOU!