#4.
アウィクリ®注 (インスリン イコデク)の投与 方法 アウィクリ®注の投与開始方法として3通り考えられる。 ✔ 1. Basalインスリンとして初めて導入する場合 ✔ 2. 従来のBasalインスリンから切り替え症例 ✔ 2-1. アウィクリ®は立ち上がるスピードが他のBasalインスリンよ り遅いため初回に1.5倍増量する。 ✔ 2-2. 低血糖の恐れがある場合 ✔ 3. アウィクリ®初回も2回目以降と同じ量から開始する。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#5.
アウィクリ®注 考え方 (インスリン イコデク)の投与量の アウィクリ®注は10単位刻みのため、10の倍数になるように。 従来のBasalインスリンの1日総量を7倍し、10の倍数になるように4捨5入 する。 インスリンの注射針をインスリンで満たす空打ちは、他のインスリンとは 違い10単位必要です。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#6.
症例1 OGAWA Internal Med & Diabetes
#7.
症例概要 症例1:81歳 女性 身長:155cm 体重:63kg 現病歴: 20年前に糖尿病の指摘あり。内服加療していたが2年前に自己中断。家 人が通院していないことに気づき来院された。 家からあまり外出しない。 糖尿病歴:20年、家族歴:なし、既往:なし 治療薬:なし 生活歴:1人暮し 家族はいるが同居はしていない。 飲酒:なし、喫煙:なし OGAWA Internal Med & Diabetes
#8.
初診時の検査所見・身体所見 血圧:120/76mmHg 血液検査: Hb:14.2g/dl、HbA1c:14.0%、 随時血糖:264mg/dl、Cr :0.58mg/dl、eGFR:74.0 LDL:47mg/dl、中性脂肪:146mg/dl AST:25IU/L、ALT:27IU/L 、γ-GTP:60IU/L 抗GAD抗体:陰性 尿検査:糖(4+)、蛋白(-)、ケトン体(-)、微量Alb: 10μg/日 眼科NDR、腎症1期 OGAWA Internal Med & Diabetes
#9.
診断名 ♯1:2型糖尿病 ♯2:脂質異常症 ♯3:肝機能障害 OGAWA Internal Med & Diabetes
#10.
アウィクリ®注 開始前 家人と相談のうえインスリン強化療法開始となった。 ノボラピッド®(インスリン アスパルト)毎食前4単位 トレシーバ®(インスリン デグルデク)就寝前6単位 で開始するも血糖は軽度改善のみであった。 2週間ごとに徐々に増量 ノボラピッド® 6-6-6 単位 トレシーバ® 8単位 ノボラピッド® 6-8-6 単位 トレシーバ® 12単位 まで増量するも変化があまり見られない。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#11.
アウィクリ®注 切り替え時 家族も交えて話をしていくと、打ち忘れが多くきちんと打てていなか った。 週3回デイサービス利用しており、その時にインスリンを打ってもらえ るように変更。 しかし週3回しかインスリンが打てないので、その時の持効型の半減期 の長いトレシーバをしようしていたが、今回アウィクリ®注(インス リン イコデク)発売にあたりトレシーバからアウィクリに切り替えを 行った。 開始用量は12単位×7=84単位なので80単位から開始とした。 トレシーバが残存していること、低血糖の恐れがあることから初回倍 量投与は行わず80単位から開始した。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#12.
アウィクリ®注 投与後 インスリン強化療法を開始するも2カ月で14%から13.5%までの低 下効果であったが、インスリン変更後1カ月でHbA1c:10.5%と低下 していた。 切り替え後リブレでは順調に血糖降下しており、HbA1cは低下して いると考えられる。 本症例ではインスリン自己注射の打ち忘れがある高齢者に対し医療 関係者が確実に週1回の基礎インスリンを注射することにより血糖 降下を認めた症例であった。 低血糖の可能性も考え初回の増量は行わず投与を行った。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#13.
症例1まとめ 自己注射が元々困難な高齢者であった。 週3回デイサービス利用時に、インスリンを投与していた。 しかし週3回しかインスリンが打てず、今回アウィクリ®注(インス リン イコデク)発売にあたりトレシーバからアウィクリに切り替え を行った。 本症例では、医療関係者が確実に週1回の基礎インスリンを注射し た。 低血糖の可能性も考え初回の増量は行わず投与を行った。 切り替え後リブレでは順調に血糖降下しており、HbA1cは低下して いると考えられる。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#14.
症例2 OGAWA Internal Med & Diabetes
#15.
症例概要 69歳 女性 身長:160cm 体重:87kg 現病歴: 他院で内服加療されていたが、糖尿病のコントロール不良にて当院紹 介受診となった。。 糖尿病歴:15年、家族歴:なし、既往:なし 治療薬:メトグルコ1000mg、ジャヌビア50mg、クレストール2.5mg 生活歴:1人暮し 家族なし。 飲酒:なし、喫煙:なし OGAWA Internal Med & Diabetes
#16.
初診時の検査所見・身体所見 血圧:138/86mmHg 血液検査: Hb:13.9g/dl、HbA1c:10.0%、 随時血糖:305mg/dl、Cr :0.58mg/dl、eGFR:77.2 LDL:66mg/dl、中性脂肪:68mg/dl AST:22IU/L、ALT:23IU/L 、γ-GTP:18IU/L 抗GAD抗体:陰性 尿検査:糖(4+)、蛋白(-)、ケトン体(-)、微量Alb: 30μg/日 眼科NDR、腎症2期 OGAWA Internal Med & Diabetes
#17.
診断名 診断 ♯1:2型糖尿病 ♯2:脂質異常症 OGAWA Internal Med & Diabetes
#18.
アウィクリ®注 開始前・切り替え時 自己注射の手技が覚えられないこと、また注射の恐怖があり見守り があれば自己注射が可能であった。 メトグルコ1000mg、クレストール2.5mgは継続し、ジャヌビア中止 しGLP-1製剤のトルリシティ開始とした。 当院外来に週1回来院しトルリシティ皮下注を開始。 開始後2年はHbA1c:7%と安定していたがその後徐々に上昇し HbA1c:8.5-9%で推移していた。 その間SGLT2阻害薬を試してみるも尿路感染症からの腎盂腎炎になり 使用中止となっていた。 内服、トルリシティ継続のうえアウィクリ追加とした。 今回持効型インスリン1日8単位計算で8単位×7日=56単位のため、4捨 5入し60単位から開始とした。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#19.
アウィクリ®注 投与後 トルリシティ、アウィクリとも週1回製剤であるため当院来院時に接 種することが可能であった。 今回の症例では自宅での注射ができないため持効型インスリン導入が できなかった症例に対し持効型インスリンを開始できた症例であった。 導入まもないためHbA1cの低下効果は1カ月で0.5%であったがSMBGで は 血糖は低下しているため今後低下してくると考えられる。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#20.
症例2まとめ 自己注射に見守りが必要であった。 当院外来に週1回来院しトルリシティ皮下注を開始。 開始後2年はHbA1c:7%と安定していたが、その後徐々に上昇し HbA1c:8.5-9%で推移していた。 その間SGLT2阻害薬を試してみるも尿路感染症からの腎盂腎炎にな り使用中止となっていた。 トルリシティ継続のうえアウィクリ追加とした。 トルリシティ、アウィクリとも週1回製剤であるため当院来院時に 接種することが可能であった。 導入まもないためHbA1cの低下効果は1カ月で0.5%であったがSMBG では血糖は低下しているため今後低下してくると考えられる。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#21.
総括 今回の2症例はインスリン導入や管理が上手くいかない症例に対し 週1回投与であるアウィクリを用い血糖降下作用を認めた症例であっ た。 ただしアウィクリには ①持効型インスリンで半減期が長いため低血糖リスクが大きいこと ②インスリンの定常状態になるまでに時間がかかること。 ③接種後2-4日目が効果が強く、1、5-7日目はやや弱いとのデータ があるため効果が強い日の低血糖には注意が必要である。 結語 現在の糖尿病治療はインスリン、GLP-1製剤、SGLT2阻害薬など 様々な選択肢があり、患者個人個人に対し目標HbA1cがあるため 患者背景なども考慮し使い分けを行っていく必要があると思われます。 OGAWA Internal Med & Diabetes
#22.
ご清聴ありがとうございま した OGAWA Internal Med & Diabetes