#4.
フィードバックとは
・元々は軍事用語。
大砲の着弾点がどれだけずれているか
撃ち手に伝えること。
・日本語で言えば「振り返り」
目標達成の為の微調整を行う情報のこと。
#5.
目的地=達成すべき目標と
現在地の情報=現在行っている行動を
随時知らせてくれる。
#6.
フィードバックの種類
・目的での分類
形成的フィードバック
包括的フィードバック
・内容での分類
ポジティブフィードバック
ネガティブフィードバック
#7.
形成・包括的フィードバック
・形成的フィードバック
一般的に日常業務の中で行われる指導。
・包括的フィードバック
最終的に目標に達成したかどうかを評価。
試験や総評がこれにあたる。
#8.
ポジティブ・ネガティブ
・ポジティブフィードバック
何が正しかったかを示し、承認すること。
≠単純に褒めること
・ネガティブフィードバック
間違いを訂正し、正しい方向へ導くこと。
≠叱ること
#9.
ポジティブフィードバック
まっすぐで
良いのかなぁ・・・
このまま直進です。
まっすぐで
良かったんだ!
#10.
ネガティブフィードバック
まっすぐで
良いのかなぁ・・・
なるほど!
違ったんだ!
この交差点は
右折です。
#11.
ネガティブフィードバック
※使わない方が良い言葉
いつも∼だよね。
毎回・・・じゃん。
全然 だね。
#12.
今日の目標
①フィードバック(振り返り)について
理解し、説明できる。
②Five micro skillsを使いこなす。
(=One Minute Preceptor)
③効果的なフィードバックと失敗例
④フィードバックの受け方
#13.
Five micro skills
・短時間で効果的なフィードバックを行う
手段として開発されたフィードバックの
代表的な型の1つ。
・短時間で行うことが出来るため、
One Minute Preceptor
(OMP)とも呼ばれている。
#14.
Five micro skills
・STEP1:考えを述べさせる
・STEP2:根拠を述べさせる
・STEP3:一般論を伝える
・STEP4:出来たことを承認する
=ポジティブフィードバック
・STEP5:間違いを正す
=ネガティブフィードバック
※必ずしも順番通りに行う必要は無い
#15.
STEP1:考えを述べさせる
例)「鑑別診断は何だと思いますか」
「次に必要な検査は何だと思いますか」
STEP2:根拠を述べさせる
例)「なぜそう思うのですか」
「それはどうしてですか」
#16.
STEP1・2のポイント
・すぐに訂正しないこと!
・じっと学習者の意見を聞いて
気付いていない間違いを見つけること!
・学習者が知識、知識の解釈、問題解決の
どこでつまずいているかを探る!
#17.
STEP3:一般論を伝える
・次回に応用できるように全てを教えない。
STEP4:出来たことを承認する
・出来るだけ具体的に何が良かったを
承認する。
STEP5:間違いを正す
・なぜ違うのか、今後の改善点、学習課題を
提案する。
#18.
今日の目標
①フィードバック(振り返り)について
理解し、説明できる。
②Five micro skillsを使いこなす。
(=One Minute Preceptor)
③効果的なフィードバックと失敗例
④フィードバックの受け方
#19.
効果的なフィードバック(前提)
・指導者が信頼の置ける人物であり、
学習者に好意を示していると感じられる。
・フィードバックの過程が公正。
学習者の言い分に耳を傾けてくれる。
評価の基準が一貫している。
学習者が「また頑張ろう!」
と思えることが大切!
#20.
FAST feedback
・Frequent:日常的に
週末やローテーションの最後まで待たない!
・Accurate:正確に
客観的な事実を伝える!
・Specific:具体的に
具体的に何が良かったか、悪かったか伝える!
・Timely:タイミング良く
適切な場所と時間に行う!
#21.
ありがちなミス①
タイミングが
悪い!
#22.
タイミングが悪い
・その症例やポイントを忘れないために
なるべく早く行う。
・始める前に時間だけでなく、
学習者の残りの業務を確認する。
学習者が安全に学習できる
環境を確保する
#23.
ありがちなミス②
学習者と
教えることの
レベルが
合っていない
#24.
学習者と教えることのレベル差
・学習者診断:RIME model
学習者は以下のレベルに段階付けされ、
各々に出来ることが限られている。
Interpreter
(解釈者)
Reporter
(報告者)
Manager
(監督者)
Educator
(指導者)
#25.
学習者診断:RIME model
・Reporter:報告者
○プレゼンテーション
鑑別診断
・Interpreter:解釈者
○鑑別診断
検査、治療プラン
・Manager:監督者
○検査、治療プラン
知識のupdate、指導
・Educator:指導者
○知識のupdate、指導
#26.
学習者と教えることのレベル差
・学習者のレベルを見極めて、
出来ることにポジティブフィードバック
出来ないことにネガティブフィードバック
を行うと良い。
学習者のレベルを見極め
個々の目標設定に向けて
フィードバックを行う
#27.
ありがちなミス③
教えすぎる
#28.
教えすぎる
・小さく、消化しやすい量で
フィードバックを行うことを意識する。
・一気に全部教えても頭に入らない。
(しかも教えるネタも無くなる・・・)
学習者のためにも
指導者のためにも
腹八分目が丁度良い
#29.
ありがちなミス④
フィードバック
していると
理解されない
#30.
理解されない
・指導の決まった形として行う。
(例:ERの振り返りカンファ)
・フィードバックを行う前に
「これから振り返りをしましょう」
とフィードバックすることを宣言する。
フィードバックを
していると認識させる
#31.
今日の目標
①フィードバック(振り返り)について
理解し、説明できる。
②Five micro skillsを使いこなす。
(=One Minute Preceptor)
③効果的なフィードバックと失敗例
④フィードバックの受け方
#32.
フィードバックの受け方
・フィードバックがまずは
「建設的である」と仮定して聞くこと。
・意味がはっきりしないときは
具体例を求めたり質問したりする。
・フィードバックしてくれた人に
敬意を表し、お礼を言う。
学習者の姿勢も大切
#33.
まとめ
Five micro skills を使いこなして
君も今日からTeacherになろう!
指導者はしっかりと学習者を把握し、
適度な量のフィードバックを行おう!
学習者の真摯な姿勢も大切!
指導者へのお礼も忘れずに!
#34.
参考文献
草場鉄周 家庭医療のエッセンス
津田武 臨床指導はこうやる
橋本忠幸 効果的なフィードバック プライマリ・ケア2016,Vol.1,No.1,p54-57
Neher, Jon O., et al.
"A five-step microskills model of clinical teaching."
The Journal of the American Board of Family Practice 5.4 (1992): 419-424.
Sepdham, Dan, et al.
Using the RIME model for learner assessment and feedback."
FAMILY MEDICINE-KANSAS CITY- 39.3 (2007): 161.