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内科での低用量ピル処方の概要と必須検査
#1. 内科でおこなうピル処方 淀川キリスト教病院
産婦人科医 柴田綾子 ©春柴 実践編
#2. Q1. 低用量ピルの処方
処方する前に必須の検査はどれか?
1. 内診
2. 採血
3. 血圧測定
4. がん検診
#3. A. 低用量ピルの処方
処方する前に必須の検査はどれか?
1. 内診
2. 採血
3. 血圧測定
4. がん検診
低用量ピル処方の流れと禁忌のチェック
#5. 低用量ピル処方の流れ ◆が必須項目 禁忌のチェック
#6.
1. 乳がん・子宮体がん
子宮頸がん(その疑い)
2. 血栓リスク
ピルの禁忌
#7.
1. 乳がん・子宮内膜癌
子宮頸がん(その疑い)
2.血栓リスク
50歳以上
血栓塞栓症・冠動脈疾患の既往
手術前~術後2週間
35才以上で喫煙1日15本以上
前兆のある片頭痛
重症の高血圧・糖尿病 ピルの禁忌
#8.
1. 乳がん・子宮内膜癌
子宮頸がん(その疑い)
2.血栓リスク
50歳以上
血栓塞栓症・冠動脈疾患の既往
手術前~術後2週間
35才以上で喫煙1日15本以上
前兆のある片頭痛
重症の高血圧・糖尿病 ピルの禁忌
低用量ピルの副作用と血栓リスクについて
#9.
1. 乳がん・子宮内膜癌
子宮頸がん(その疑い)
2.血栓リスク
50歳以上
血栓塞栓症・冠動脈疾患の既往
手術前~術後2週間
35才以上で喫煙1日15本以上
前兆のある片頭痛
重症の高血圧・糖尿病 慎重投与
◆40歳以上
◆BMI30以上
#10. アスリートのための月経困難症対策マニュアル ー低用量ピルの上手な使い方
#11. 低用量ピル処方の流れ ◆が必須項目 血栓リスク
#12.
1.不正出血・吐き気・頭痛・むくみ
→飲み始めに少しでることがあります
→多くは3ヶ月以内に良くなります
2. 血栓症
→タバコ・高年齢・肥満は注意
→血栓のリスクがある方は▲ 低用量ピルの注意点2つ
血栓症のリスクと症状の確認方法
#14. 【低用量ピル】血栓のリスク 1万人/年あたりの血栓発症率
・ピル未使用 1 ~ 5 人
・ピル使用 ◯ ~ ◯ 人
・妊娠中 ◯ ~ ◯ 人
・産後 ◯ ~ ◯ 人 Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine2016
PMID: 27793376.
#15. 【低用量ピル】血栓のリスク 1万人/年あたりの血栓発症率
・ピル未使用 1 ~ 5 人
・ピル使用 3 ~ 15 人
・妊娠中 ◯ ~ ◯ 人
・産後 ◯ ~ ◯ 人 Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine2016
PMID: 27793376.
#16. 【低用量ピル】血栓のリスク 1万人/年あたりの血栓発症率
・ピル未使用 1 ~ 5 人
・ピル使用 3 ~ 15 人
・妊娠中 5 ~ 20 人
・産後 40 ~ 65 人 Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine2016
PMID: 27793376.
アスリート向けの月経困難症対策と飲み忘れの対応
#19. アスリートのための月経困難症対策マニュアル ー低用量ピルの上手な使い方http://femaleathletes.jp/document/pdf/180829_dysmenorrhea.pdf ピルの開始は「妊娠していないことが確実な日」から *妊娠していないことが確実な場合
→ 購入日から飲み始めることも可能
ピルの使用に関する誤解と注意点
#21.
1.実薬を7日間連続して飲んで効果が出る
→飲みはじめ~7日目までは避妊効果弱い
→別の避妊法の併用が必要
2. 2日以上の飲み忘れで効果が減る
→再度7日連続で飲むまでコンドームは必須
*WHOでは3日以上の飲み忘れで効果減弱としている* ピルの避妊効果について
#23. ピルの誤解 1. ピルは副作用が強い
→近年はホルモン量が少なく
副作用も減ってます
2. ピルは太る
→1-2ヶ月むくむことがあります
太ることはありません
3. 不妊症になる
→ピルを飲むのを止めたら
排卵・妊娠できます
#24. 低用量ピル処方の流れ ◆が必須項目 ①子宮頸がん検診
2年に1回うけましょう
②性感染症予防
コンドームも併用
まとめと今後の展望