#4.
プログラム §1 § §2 §3 Introduction Methods Results §4 Discussion
#5.
全身性エリテマトーデス (SLE)患者の妊娠 SLE妊婦は早産, 子癇前症, 胎児死亡などの母体・胎児合併症リスクが一般集団と比較して高い.
特に抗リン脂質抗体 (APLA), 疾患高活動性, 腎病変を認める場合は高リスクである2-3). APOとAPLA, LACの関係(文献3より抜粋)
#6.
APLASA study (余談.非妊娠患者)19) APLA陽性だが, APSの診断に至らない (=血栓イベントが存在しない)患者に対する
LDASAの一次予防効果を検討した多施設無作為化二重盲検プラセボ対照試験.
PICO:
P: APLA陽性無症候患者 (自己免疫性疾患含む)
I : LDASA+
C: LDASA-
O: 急性血栓発症
結論:
APLA陽性患者の一次予防は血栓症イベントを増やした.
しかしSLEやAPLA triple positiveの患者では有用な可能性がある.
#7.
再発性 1)Tektonidou MG et al. Ann Rheum Dis. 2019 Oct;78(10):1296-1304
2)厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)難治性血管炎に関する調査研究:抗リン脂質抗体症候群・好酸球性多発血管炎性肉芽腫・結節性多発動脈炎・リウマトイド血管炎の治療の手引き2020
3) Ohnishi N et al. Rheumatology (Oxford). 2019 Jun 1;58(6):969-974.
4) Pengo V et al. Blood. 2018 Sep 27;132(13):1365-1371. (TRAPS)
5) Woller SC et ak. Clin Appl Thromb Hemost. 2016 Apr;22(3):239-47. Wf: ワルファリン、LDA: 低用量アスピリン、DAPT: 抗血小板薬2剤併用療法
DOAC: 直接作用型経口抗凝固薬、LMWH: 低分子ヘパリン 抗リン脂質抗体三種陽性:
Wf > DOAC1)2)4)5) 服薬遵守
INR 3.0-4.0
LDA追加
LMWHへ変更 (本邦適応外) 服薬遵守
INR 3.0-4.0
LMWHへ変更 (本邦適応外) 動脈血栓症 LDA (or DAPT) > Wf 2)3)
EULARではWf > LDA1)
Wf+抗血小板薬 (LDA含む) > Wf
LDA+Wf > LDA 静脈血栓症 Wf: INR 2.0-3.0 (本邦は1.5-2.5)
DOAC: Wf禁忌もしくはINR達成困難時 APLA陽性による血栓に対する二次予防: 非妊娠患者22)
#8.
妊娠高血圧症候群(HDP)に対するLDASAの役割 妊娠高血圧症候群※に対するLDASAの保護作用
産科合併症のリスクが高い非自己免疫性疾患合併患者4)
腎病変and/orまたはAPS併発のSLE5)
※妊娠高血圧症候群: 子癇前症 (preeclampsia)など含む病態
本邦のガイドライン9)では「HDPを発症した女性に対して再発予防目的で次回妊娠時にLDASA服用を考慮する」とされる.
本邦ではLDASAは出産予定日12週以内 (妊娠28週以降)の使用は禁忌※であり, また予防としての保険適応はないことに留意10).
※動脈管開存症のリスクのため
#9.
SLE合併妊娠におけるLDASAの効果11) LDASAは血管収縮, 凝固促進, 血小板活性化状態を改善し,トロンボキサン A 2 /プロスタサイクリン比を調節して胎盤血流を最適化し, 胎盤血栓症を予防することでHDPを予防する.
SLE合併妊娠患者にLDASAを投与することでHDPのリスクを15%から12%まで低下させる可能性がある(根拠は不明?)
Systemic Lupus International Collaborating Clinics (SLICC) コホートの集団ではSLE合併妊娠の25%ほどしかLDASAは処方されていない12).
#10.
SLEにおけるLDASAの効果11) LDASAはトロンボポエチンA2に作用することで効果を発揮する.
#11.
SLE合併妊娠におけるLDASAの推奨の位置づけ HDPのリスクのあるSLE患者, 特にループス腎炎 (LN)の既往のある患者やAPLA陽性の患者において使用を推奨. 女性の生殖に関する健康管理のための
2017年欧州リウマチ学会 (EULAR)勧告6) リウマチ・筋骨格系疾患における
リプロダクティブヘルス管理 (ACR2020)7) すべてのSLE患者にLDASAによる治療を提案. アメリカ産婦人科学会 (ACOG)勧告8) 自己免疫性疾患の併発はハイリスク因子であり, LDASAの使用を推奨.
#12.
SLE合併妊娠におけるLDASAの推奨の位置づけ (ACR2020)-(EULAR2017)の部分である”LN以外, APLA陰性のSLE合併妊娠 (非高リスク)”におけるLDASAの効果は不明.
#13.
プログラム §1 § §2 §3 Introduction Methods Results §4 Discussion
#14.
試験デザイン(PECO) 多施設後ろ向きコホート研究
7箇所の膠原病専門施設で施行 (1995-2021). P E C O ACR1997分類基準13)を満たしたSLE患者.
腎病変の既往, 原病, 少なくとも12週間の間隔を空けて2回以上連続してループスアンチコアグラント抗体, IgG/IgM抗カルジオリピン抗体, IgG/IgM抗β2-糖蛋白I抗体が中または高力価で陽性であった場合は除外した.→非高リスク患者 LDASA使用 LDASA未使用
主要評価項目: 有害妊娠転帰 (APO)
#15.
[参考] ACR1997分類基準13) 11項目中4項目に該当すればSLEと分類する.
感度83%, 特異度96%
#16.
抗リン脂質抗体症候群分類基準:サッポロ基準・シドニー改変 2006年 (検査基準のみ抜粋)14) 検査基準:
国際血栓止血学会のループスアンチコアグラント (LAC)ガイドラインに沿った測定法でLACが12週を開けて2回以上※陽性.
標準化されたELISA法でIgGまたはIgM型カルジオリピン抗体 (中等度以上の力価† or 健常人の99%タイル以上)が12週あけて2回以上陽性.
推奨された測定法に従い標準化されたELISA法でIgGまたはIgM型抗β2グリコプロテインⅠ抗体 (健常人の99%タイル以上)が12週を開けて2回以上陽性.
補足:
APLAの検出間隔が12週以下もしくは5年以上である場合はAPSと分類すべきではない.
※一過性偽陽性 (健常人の10-40%が陽性になる)ため.
検査時はワルファリンの使用を避ける.
†: 40GPL (またはMPL)以上 (=IU/mL)
APLパネルは基準値が健常人の99%タイル以上と定義されているので赤文字であれば陽性.
#17.
有害妊娠転帰 (APO) 複合主要転帰である.
含有されるイベント (有害事象)
妊娠高血圧腎症, 妊娠37週以前の早産, 低出生体重児(2500g未満), 子宮内発育制限, 妊娠12週以降の子宮内胎児死亡 (形態学的に正常胎児)
このうち….
1500g未満の低出生体重児は重症.
妊娠32週以前の早産は重症.
と定義した.
#18.
統計解析技法 (1) 妊娠全体および治療別の特徴に関して
名義変数: パーセンテージ
連続変数: 中央値とIQR
APOとLDASA使用有無の関連は”階層ベイズロジスティックモデル(ベイズ混合効果ロジスティック回帰)15)を用いて評価した.
推定オッズ比 (OR)とそれに対応する治療効果の95%信頼区間が算出された.
解析にはRを用いて, パッケージには”blmer”を用いた.
#19.
統計解析技法 (2): 階層ベイズLSモデル① 統計モデリングの一種であり, 特に二値 (Yes/No)分類に適する.
複数の異なるグループが存在し, それぞれのグループにおいてロジスティック回帰の効果が異なる場合に使用する.
ベイズ統計学的アプローチを採用しているので, 事前分布や事後分布を考慮する.
#20.
統計解析技法 (2): 階層ベイズLSモデル①20) 統計モデリングの一種であり, 特に二値 (Yes/No)分類に適する.
複数の異なるグループが存在し, それぞれのグループにおいてロジスティック回帰の効果が異なる場合に使用する.
ベイズ統計学的アプローチを採用しているので, 事前分布や事後分布を考慮する.
#21.
統計解析技法 (2): ベイズ混合効果LSモデル② ロジスティック回帰モデル:
目的変数が2値の場合に使用される統計モデル.
ベイズ混合効果LSMではこの効果が各集団毎に異なる.
混合効果:
上記のモデルの効果は下記の二つに大別される.
固定効果 (説明変数に対する一般的な影響)
ランダム効果 (個々のグループ毎の個別の影響)
ランダム効果は各グループ毎に異なり, グループ間の異質性を拾い上げる.
ベイズ混合効果ロジスティックモデルはデータセットが均質ではない,
かつ各データが異なるグループに属している場合に有用の回帰モデルである.
#22.
説明変数と目的変数16-18) 説明変数
(特徴要因) 目的変数
(予測対象) 説明変数① 説明変数② 説明変数③ 目的変数 回帰・分類 連続変数 回帰 データが数値で示されるもの (切れ目がないもの) 名義変数 分類 データが数値で示されないもの (切れ目があるもの)
#23.
固定効果とランダム効果 β2xi + ri β1 + 固定効果 ランダム効果
#24.
固定効果とランダム効果 全データ 症例1のデータ 症例2のデータ 症例3のデータ {r1, r2, r3.., r100} β1 β2 固定効果 ランダム効果 女性 妊娠年齢, 初産, 高血圧,
疾患活動性, 施設間における転帰の異質性を示す証拠がなかったため、施設という変数はモデルに含めなかった
#25.
階層ベイズ混合モデルと本研究のイメージ21) グループ
高齢出産 vs 非高齢出産
初産婦 vs 経産婦
高血圧+ vs 高血圧-
疾患活動性+ vs 疾患活動性-
.......
LDASAの有無 APO 併発している臨床的特徴がLDASAの使用の有無とAPOの関係に影響を及ぼしているのでは? Mission 階層ベイズモデルにより異なる集団間における
ばらつきの影響を評価する. LDASA使用の有無 APO 発生
#26.
プログラム §1 § §2 §3 Introduction Methods Results §4 Discussion
#27.
患者のベースライン特徴 (1) (Table1)
#28.
患者のベースライン特徴 (2) (Table2) 7つの病院から187名の女性が登録された.
妊娠初回が162名, 2回目の妊娠が21名, 3回目の妊娠が4人で, 計216回の妊娠を対象とした.
4人がアフリカ人で, それ以外は白人種であった.
妊娠時の年齢中央値: 32歳 (IQR 30-36), 罹病期間: 9年 (IQR 5-13).
合併臓器障害: 関節病変 160例 (74.1%), 皮膚病変 143例 (66.2%), 血液病変 68例 (31.5%), 漿膜炎 35例 (16.2%), 精神神経病変の既往 12例 (5.5%).
除外基準により腎病変の既往症例は1例も登録されていない.
10.8%の症例は初回評価時に疾患活動性を認めた.
上記の患者のSLEDAIの中央値: 5 (IQR 4-6).
自己抗体プロファイル: ANA+ (99.5%), dsDNA+ (50.5%), SS-A/Ro+ (49.5%), SS-B/La (19.4%), RNP+ (6.9%), Sm+ (5.1%). 除外基準のためAPLA+の症例は含まれていない.
治療薬:
GC (PSL換算中央値5mg/日) 111例 (51.4%), HCQ 141例 (65.3%), AZA 24例 (11.1%), CyA 4例 (1.9%) .
欧米ではTACは不人気なのが影響しているか…
LDASA+ 82例 (38.0%)
LDASAの使用の有無で患者集団で大別しても臨床的特徴に差は認めなかった.
ただし併用療法に関してはLDASA投与例ではHCQとCyAの処方を受けている患者数が多い傾向にあった. しかしGCとAZAに関しては差を認めなかった.
HCQ: 73.2% vs 60.4%, p=0.07, CyA: 4.9% vs 0%, p=0.04
#29.
主要評価項目: 妊娠転帰 (Table2)① APOは65妊娠 (30.1%)に認めた.
HDPは13妊娠 (6.1%), 早産 7妊娠 (3.2%), IUFD 3妊娠 (1.4%),
IUGR 12妊娠 (5.6%), 超低出生体重児は13妊娠 (6.1%), 重症早産 11妊娠 (5.1%).
#30.
主要評価項目: 妊娠転帰 relative risk リスク比 (RR): 1.16
オッズ比 (OR): 1.24
#31.
主要評価項目: 妊娠転帰 (Table2)① APOは65妊娠 (30.1%)に認めた.
HDPは13妊娠 (6.1%), 早産 7妊娠 (3.2%), IUFD 3妊娠 (1.4%),
IUGR 12妊娠 (5.6%), 超低出生体重児は13妊娠 (6.1%), 重症早産 11妊娠 (5.1%). LDASA使用群の方が統計学的有意差はないが, HDPの発生率は低い.
LDASAがHDPに対して保護的に作用している証左.
慢性高血圧はLDASA群よりもPBO群で頻度が多く(5.2% vs 1.2%).
慢性高血圧はHDPの主要な危険因子であり, SLEの診断の有無に関わらずLDASAの使用は推奨される.
#32.
主要評価項目: 妊娠転帰 (Table2)① APOは65妊娠 (30.1%)に認めた.
HDPは13妊娠 (6.1%), 早産 7妊娠 (3.2%), IUFD 3妊娠 (1.4%),
IUGR 12妊娠 (5.6%), 超低出生体重児は13妊娠 (6.1%), 重症早産 11妊娠 (5.1%). HDPの発症率はSLEコホートで見られた発症率より有意に低く, 一般集団での頻度と同様であった24).
重症早産の頻度も極少数であり, ほとんどの妊娠が計画妊娠であったことが影響している可能性がある.
#33.
主要評価項目: 妊娠転帰② 高血圧と子癇前症の間に有意な関連を認めなかった.
Fisher正確検定 p = 0.37
妊娠中に12.3%の症例で再燃を認めた.
既報では25%23)
全てのAPOの頻度はLDASAの服用の有無で
有意な違いを認めなかった.
混合ロジスティックモデルにおいてもAPOとLDASAの使用の有無に関連する証拠は認めなかった (交絡因子を調整しても結果は変わらず).
non adjust OR = 1.37, 95%CI 0.39-4.76, p = 0.62
Adjust OR = 1.19, 95%CI 0.37-3.81, p = 0.77
#34.
Fisherの正確検定 独立性検定※のこと (カイ二乗検定を正確にしたもの).
※独立性検定 (簡易): 2つのデータが関連しているかの判断.
前頁のようなクロス集計表において行と列に関連があるかを検証する.
†パラメトリック:
パラメトリック:解析の対象データが何らかの分布に由来すると考える
ノンパラメトリック:解析の対象データに一切の分布を仮定しない
§対応:
あり: 2つの集団(2群)の比較で,同じ集団について測定したデータ
なし: 2つの集団(2群)の比較で, 異なる集団について測定したデータ https://nishi2.info/py_r_stats/statistical_test/fishers_exact.html
#35.
オッズ比, 95%信頼区間 (CI) オッズ比: ある因子と病気などの原因との関連の強さの指標.
95%CI・統計的に有意:
95%CIはオッズ比などが95%の確率で存在する範囲を示す.
下限値が1を下回るとき「関連性が有意でない」, 1以上であれば「関連性が有意である」と判断する.
信頼区間の幅が狭いほど, 推定値の精度は高い.
https://nw.tohoku-epco.co.jp/electromagnetic/research/epidemiology/odds.html
#36.
プログラム §1 § §2 §3 Introduction Methods Results §4 Discussion
#37.
Discussion①: 本論文のまとめ・立ち位置 本研究ではAPLA陰性で, 腎炎の合併のないSLEのAPOにおいて, LDASA投与の影響を評価した.
⇒つまり既報の結果も合わせることで”SLE合併妊娠すべてにLDASAを投与すべきか”を検討したことになる (筆者ら).
本研究の集団ではLDASA投与の有無はSLEにおけるAPOの転帰に影響を与えないことが分かった.
#38.
Discussion②:既報との比較 PROMISE3) (Predictors of Biomarkers in Antiphospholipid Antibody Syndrome and Systemic Lupus Erythematosus):
活動性腎炎, PSL20mg以上を除いた安定SLE患者.
APOの有無に関わらずLDASA使用率に差はない.
本研究や既報の結果を合わせると非高リスク患者集団におけるLDASA投与はAPOの発生に有意な影響を与えない可能性がある.
#39.
Discussion③:Limitation (筆者) サンプルサイズ不足 LDASAによる妊娠高血圧症候群の相対リスク減少は緩やかである25).
またベースラインの個々のリスクに強く関連している
→合併リスクの低い患者集団においてLDASAの有益な効果を証明するにはサンプルサイズが相当数必要となる. 選択・情報バイアスの存在 少なくとも医師の判断によればLDASAは妊娠合併症のリスクが高い患者に投与された.
外的妥当性の低下 (コホート研究の長所の喪失)
#40.
Discussion③:Limitation (筆者) 試験デザイン (後ろ向き) 治療薬 (LDASA)使用の判断に関して医師の強い主観が介在する.
→欧州各地での多施設研究にすることで, バイアスの介入を極力排除しようと試みた.
#41.
[参考]サンプルサイズの設計と検出力不足 31-6. サンプルサイズの設計と検出力分析
https://bellcurve.jp/statistics/course/12769.html
#42.
肯定的・批判的吟味: バイアス:
選択バイアス: 医師の主観(LDASA処方はリスクの高そうな患者に行われている傾向. 本文にも記載されている.)が反映されている.
情報バイアス: 危険因子はマスキングされていない.
→outcomeの診断は明瞭・明確であり, 危険因子の有無が 評価者にとって既知であるかは評価に影響を与えにくく,
マスキングの有無は影響しないかもしれない.
追跡期間は妊娠~出産までの評価であり, 十分である.
追跡率は100%.
交絡因子はロジスティックモデルで調整されている.
#43.
[参考]後ろ向きコホート研究 (1) 概要:
予後, 病因, 危険因子, 予測ルールを調べるのに適したデザイン.
治療や予防, 診断を扱う場合は適切なデザインではない.
治療, 予防: RCT, SRが有用. 診断: 横断研究
事前に危険因子が測定されているコホートを研究者の手で何ら介入を加えることなく, 一定期間に渡って追跡観察してoutcomeの発生を見るというデザイン.
Outcomeが発生した後に研究計画が作られ, 改めてデータの収集が行われるもの. 行うには既存のコホートを利用することが条件となる.
目的:
①発生率を調べ予後を明らかにする.
②因子と結果の間にある関連性の有無を分析.
③因子別の予後を明らかにする.
コホート研究トライアルシートより抜粋
#44.
[参考]後ろ向きコホート研究 (2) コホート研究トライアルシートより抜粋 バイアスに関して
選択バイアスを制御できることがコホート研究のメリットである.
一般的な患者の予後を検討する場合はRCTよりもコホート研究の方が有用.
ただし危険因子検討する場合いは交絡因子に注意する必要あり.
#45.
今後の展望: LEGACY試験 現在SLE合併妊娠におけるAPO, とその予測因子, およびLDASAの予防効果を評価する国際的な前向き研究が進行中.
“The Lupus prEGnAnCY Cohort (NCT03746028)”
#46.
結語 APLA陰性, 腎炎の合併のないSLE合併妊娠に対するLDASAの投与はAPOの転帰に影響を与えない.
つまりSLE合併妊娠においては高リスクとされる集団にのみLDASAは投与の効果が期待される可能性がある.
現在LEGACY試験と呼ばれる前向き大規模試験が進行中である.
#47.
参考文献 (1) Tani C, Zucchi D, Haase I, et al. Impact of low-dose acetylsalicylic acid on pregnancy outcome in systemic lupus erythematosus: results from a multicentre study. Lupus Sci Med. 2022 Jun;9(1):e000714.
Smyth A, Oliveira GH, Lahr BD, et al. A systematic review and meta-analysis of pregnancy outcomes in patients with systemic lupus erythematosus and lupus nephritis. Clin J Am Soc Nephrol. 2010 Nov;5(11):2060-8.
Buyon JP, Kim MY, Guerra MM, et al. Predictors of Pregnancy Outcomes in Patients With Lupus: A Cohort Study. Ann Intern Med. 2015 Aug 4;163(3):153-63.
Rolnik DL, Wright D, Poon LC, et al. Aspirin versus Placebo in Pregnancies at High Risk for Preterm Preeclampsia. N Engl J Med. 2017 Aug 17;377(7):613-622.
Radu A, Dudu SC, Ciobanu A, et al. Pregnancy Management in Women with Antiphospholidic Syndrome. Maedica (Bucur). 2019 Jun;14(2):148-160.
Andreoli L, Bertsias GK, Agmon-Levin N, et al. EULAR recommendations for women's health and the management of family planning, ass
#48.
参考文献 (2) Giles I, Yee CS, Gordon C. Stratifying management of rheumatic disease for pregnancy and breastfeeding. Nat Rev Rheumatol. 2019 Jul;15(7):391-402.
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