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アスリート徐脈の光と影 from Circulation 本総説は、アスリートにみられる徐脈の頻度、機序、潜在的リスクを整理したレビュー。 持久系アスリートでは安静時心拍数 40 bpm 未満が一般的であり、主因は迷走神経緊張亢 進に加え、洞結節の電気生理学的リモデリングである。 HCN4 チャネル発現低下やイオン チャネル変化により内因性洞調律が低下することが示されている。一方、長期高強度ト レーニングは洞結節機能障害やペースメーカー植込みリスク増加とも関連し、ベテラン持 久系アスリートでは洞不全症候群の発症率が一般集団より高いと報告されている。多くは 生理的適応だが、症候性徐脈や伝導障害を伴う場合には病的変化との鑑別が重要とされる 。 興味深いレビューです。運動による心臓リモデリングは基本的には良性適応ですが、長 期の高強度トレーニングでは電気生理学的変化が蓄積する可能性がありそうです。運動習 慣は強力な予防行動ですが、「多ければ多いほど良い」とは限らないのでしょうか。循環 器診療ではアスリートの徐脈を単なる正常変化と片付けず、症状や伝導障害の有無を丁寧 に評価する姿勢が重要ですね。実臨床で意識していきます。 出典: https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIRCULATIONAHA.125.076170