#4.
❶⾃分が受験した時の印象・感想 割と定番︕︕︖ 真新しい問題はあまりなく、決まったテーマからの出題が多そうです。 プール問題をチョコチョコ問い⽅を変えてくるような感じでした。
#5.
❶⾃分が受験した時の印象・感想 Ø 出題範囲が狭い分野で、真新しい問題は少なかった Ø 範囲が狭い分、問われる内容が細かい問題もあった 次スライドから予想例題 (類題)の掲載になります 他の分野と⽐較すると出題範囲が限られており、⽐較的解きやすいと思います。しかし、範 囲が狭い分細かいところや、問われ⽅が変わります。しっかり⾒て対策をしておくこと、ま たアップデートされた内容も⼤事です。とはいえ、毎年複数必ず出題される、本試験の重要 な得点源ではないでしょうか︕
#6.
❷予想例題 Q︓アレルギー性⿐炎の治療のうち、正しいのはどれ︖ a 点⿐⾎管収縮薬を過剰に使⽤すると、⿐閉症状が増悪する b 妊娠中に点⿐薬は⼀切使⽤してはいけない c 治療は第⼀世代抗ヒスタミン薬が第⼀選択である d ステロイドの点⿐は即効性があり有効である A︓a アレルギー性⿐炎 点⿐⾎管収縮薬は名前の通り⾎管収縮︕ 即効性があり⿐閉症状の改善を認めます。しかし、過剰使⽤によって効果が徐々に減少します。これには受容 体のダウンレギュレーションが推測されております。また、過剰に⾎管収縮を起こすことにより粘膜炎症を引 き起こし、浮腫から⿐閉症状がかえって悪化することがあります。 点⿐⾎管収縮薬は効果的ではありますが、使⽤にはしっかりとした説明や注意が必要ですよ︕ また、 ・即効性のある・・・・抗ヒスタミン薬、⾎管収縮薬 ・即効性の乏しい・・・ステロイド点⿐薬 という点もおさえておきましょう
#7.
❷予想例題 Q︓30代の男性、アレルギー性⿐炎で⿐閉感が強く受診した。検査ではダニアレルギーを認める。 治療⽅針として不適切なものはどれ︖ a 抗ヒスタミン薬 b ロイコトリエン受容体拮抗薬 c 減感作療法 d オマリズマブ e 点⿐ステロイド薬 A︓d アレルギー性⿐炎 アレルギー性⿐炎でオマリズマブを使⽤できるのは、重症の季節性花粉症です。ダニに対しては使⽤できないため不 正解となります。 ダニの除去が⼤事ですが、⿐アレルギー診療ガイドラインでは以下のような対策を明記しています。 ・掃除機は吸引部をゆっくり動かし、1畳あたり30秒以上時間をかけ、週2回⾏う ・布張りのソファー、カーペット、畳はできるだけやめる ・布団は週2回以上⼲す ・部屋の湿度を50%、室温を20-25℃に保つ ・シーツ、布団カバーは週に1回以上洗濯する 1)⿐アレルギー診療ガイドライン2016
#8.
❷予想例題 アレルギー性⿐炎 通年性アレルギー性⿐炎の治療について、ガイドラインの表を載せてお きます。⼀度は⽬にしておきましょう。 また、アレルゲンが明確である場合には、当然抗原除去・回避を⽬指す ことが⼤事です。 よく問われる⾆下免疫療法をおさえておこう!! 適応:スギ、ダニ いつやるの?:アレルギーのシーズンになる前 治療期間:3-5年 <適応除外基準> ・β阻害薬を使⽤ ・治療開始時に妊娠している ・不安定な重症喘息がある ・全⾝的に重症な疾患を有する ・全⾝ステロイドや抗がん剤を使⽤している ・急性感染症に罹患している 1)⿐アレルギー診療ガイドライン2016
#9.
❷予想例題 Q︓40代の男性。蜂に刺された後息苦しさと嘔気症状があり救急外来へ搬送された。アナフィラキ シーショックと診断し、アドレナリンの筋注を2度施⾏したが反応が乏しかった。βブロッカーを 服⽤していることが判明した。次の対応で正しいのは︖ a アドレナリン0.3mgを筋注する b グルカゴンを静注する c アドレナリン0.3mgを静注する d 抗アレルギー薬を使⽤する A︓b アナフィラキシーショック アナフィラキシーショックでおさえておくこと︕︕ ・第⼀選択はアドレナリン筋注︕︕ ※成⼈は最⼤0.5mg/回投与︕ ⼩児は最⼤0.3mg/回です︕ ・βブロッカー使⽤中でアドレナリンに抵抗性の場合はグルカゴンの投与を︕ アドレナリンはβ受容体に働きかけてcAMPを産⽣し、β1(陽性変⼒作⽤)・β2(気管⽀拡張・⾎管透過性低下作⽤)受容 を刺激します。初期のアドレナリン筋注で反応が乏しい場合にはアドレナリンの追加投与を⾏いますが、βブロッカー 内服している場合は、β受容体を介さずにcAMPを上昇させるグルカゴンの使⽤を考慮します。 2)アナフィラキシーガイドライン2022
#10.
❷予想例題 アップデートをみておく! アナフィラキシーショック ・アナフィラキシー治療の第⼀選択薬は︖ →アドレナリンを推奨する。 ・アドレナリンの最適な投与タイミングは︖ →アナフィラキシー症状を認めた・疑われた場合に早期に投与されるべきである。 ・アドレナリン投与の最適経路は︖ →初回は筋⾁内投与が推奨。静脈投与は熟練者が使⽤する周術期を除いて推奨しない。 ・アドレナリン筋⾁内投与の⾄適量は︖ →12歳以上では0.5mg、6-12歳では0.3mgで⾏うべきである。また国際的なガイドライ ンで は、 ⼩児の投与量は0.01mg/kgを臨床的な反応に応じて投与する。 ・アドレナリンによる初期治療抵抗性のアナフィラキシーに対して、アドレナリンの追加投与は有効か︖ →5分おきにアドレナリンを投与すべきである。2回投与しても反応が乏しい場合には、静脈投与 を⾏うべく緊急に専⾨医に応援を求める。 2)アナフィラキシーガイドライン2022
#11.
❷予想例題 Q︓ラテックス・フルーツ症候群について正しいものはどれ︖ a 天然ゴムに対するⅣ型アレルギーである b ラテックスに対する特異的IgE抗体の陽性率は低くない c 診断にプリックテストは全く有⽤でない d バナナと交差反応を⽰さない e 加硫促進剤によるⅣ型アレルギーは関与しない A︓b? ラテックスフルーツ症候群 ラテックスアレルギーは即時型反応でⅠ型アレルギーです。また、交差反応のハイリスクな⾷品は「バナナ、 クリ、アボカド、キウイフルーツ」があげられます。 以下は、「このような部分まで問われる可能性があります」ということで載せております。 b)ラテックス特異的IgE抗体の測定は保険収載されております。感度特異度はわからないですが、偽陰性偽陽 性もあるようです。 e)ラテックスでは細胞性免疫で起こるⅣ型アレルギーも引き起こし、特に加硫促進剤による接触性⽪膚炎が提 起されております。ラテックスフルーツ症候群の説明としてどうなのかはわからないです。
#12.
❷予想例題 Q︓10代の男性。パンを⾷べた後に部活でバスケット中に蕁⿇疹が出現し呼吸苦となった。今まで運 動した際にこのようなことはなかった。今後の指導として正しいものはどれ︖ a 今後の運動は禁⽌する b 今後の⼩⻨摂取は禁⽌する c ⼩⻨摂取後の運動は控えるよう勧める d エピペンを持つように指導する A︓c 運動誘発性アナフィラキシー アレルゲン 摂取 運動 アナフィラ キシー 定番!!! と、反射で運動誘発性アナフィラキシーの診断に気付けるかと思います。頻出と思われます︕︕ ⼩⻨摂取のみではアレルギー症状は出ておらず、運動でも症状は出ておりません。よって⼩⻨摂取後の運動を控え るよう指導すれば良いです。特に追加解説はないですが、⼩⻨といえばω-5グリアジン(⼩⻨タンパクのコンポー ネント)を暗記しておきましょう。
#13.
❷予想例題 Q︓20代の⼥性。頭痛があり鎮痛剤を内服した後から喘息発作が⽣じた。過去にも同様のエピソード がある。⽿⿐科で副⿐腔炎と診断され、篩⾻洞に液体貯留を指摘されている。この疾患について 正しいのはどれ︖ a 強いアトピー体質を認める b コハク酸エステル型ステロイドを使⽤する c COX1阻害剤の使⽤を控える d 抗菌薬で⼗分な症状の予防ができる A︓c アスピリン不耐症 割と問われやすいアスピリン不耐症についてです。 アスピリン喘息は、 ・成⼈喘息の10%ほどを占めるといわれ、⼥性に多い ・⿐茸、慢性副⿐腔炎、アレルギー様の慢性⿐炎の合併が多い ・好酸球性中⽿炎(30%)、好酸球性胃腸炎(10-20%)、好酸球性肺炎(10%)の合併 ・⾮アレルギー性の喘息である(※⼀部アレルギーを合併する例もある) ・コハク酸エステル型ステロイドは控え、リン酸エステル型ステロイドを使⽤する あたりは問われやすそうなので、おさらいしておきましょう︕ 3)⾕⼝正実, NSAID不耐症の病態と治療.⽇本内科学会誌 ,95;1;148-157.2006
#14.
❷予想例題 Q︓気管⽀喘息に対して使⽤される製剤で、不適切なのはどれ︖ a 抗IgE抗体製剤 b 抗IL-5抗体製剤 c 抗IL-4/13抗体製剤 d 抗TSLP抗体製剤 e 抗IL-6抗体製剤 A︓c 気管⽀喘息に対する⽣物学的製剤 毎年出るであろう、気管⽀喘息についてです。特に⽣物学的製剤も種類が増え、問いやすいので、⼀度ここでまとめ て理解しておきましょう。使⽤される製剤は以下です。 ・抗IgE抗体製剤 ゾレア ・抗IL-5抗体製剤 ヌーカラ ・抗IL-5α抗体製剤 ファセンラ ・抗IL-4/13抗体製剤 デュピクセント ・抗TSLP抗体製剤 テゼスパイア
#15.
❷予想例題 Q︓40代⼥性。近医で喘息の治療を受けているが、コントロールが不良であった。次第に茶⾊の痰が 出るようになり受診した。CTでは気管⽀内に粘液栓を認める。診断のために必要な検査で誤りは 次のうちどれ︖ a 喀痰での真菌培養 b アスペルギルス抗原検査 c ⾎中好酸球数 A︓b アレルギー性気管⽀肺アスペルギルス症(ABPA) 難治性喘息では、ABPAの鑑別を⾏います。CT画像の粘液栓からABPAの診断をつけるような問題にも対応できるよう にしておきましょう。いやらしい選択肢を並べました。 喀痰真菌培養でのアスペルギルス菌の証明は診断基準に⽤います。アスペルギルス「抗原検査」でなく「抗体検査」 であれば使⽤されます。また、「⾎中好酸球数」は診断に使⽤しますが「喀痰好酸球数」は使⽤しません。 細かいところまで把握しておく必要がある、いやらしい問題でした。 治療はプレドニゾロン投与、難治性である場合には抗真菌薬投与も検討します。
#16.
❷予想例題 アレルギー性気管⽀肺アスペルギルス症(ABPA) 臨床診断基準を⾒て おさえておきましょう!! 4)浅野 浩⼀郎,アレルギー性気管⽀肺真菌症の診療の⼿引き .アレルギー,69;1;164-168.2020
#17.
❹ まとめ︓内科系専⾨医試験 Ø 出題範囲が狭い分野で、真新しい問題は⽐較的少ない Ø 得点源にしたいので、アップデートされる内容を含めて細かい部分も覚えておく Ø 対策(過去出題内容も踏まえて) ・「公式発売されている過去問」「セルトレ」「問題集の解説」で⼗分対策する ・アナフィラキシーガイドラインが新しくなっているので⾒ておきましょう 最後まで読んでいただきありがとうございました。 これから受験される先⽣の勉強に少しでも役⽴てば嬉しいです。