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認知症フレンドリーテックの可能性について

投稿者プロフィール
内田直樹
Award 2023 受賞者

医療法人すずらん会たろうクリニック

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17

投稿した先生からのメッセージ

GPTsで作成した、Dementia Friendly Tech Advisorのスライドを追加しました。

認知症の人や家族が困り事を相談するとアドバイスしてくれる仕組みです。

ChatGPT Plusを契約されいる方ならこちらから使用可能です。

https://chat.openai.com/g/g-CLcJuw4ul-dementia-friendly-tech-advisor

スライド内でも紹介してますが、認知症フレンドリーテックコミュニティはこちらです。

https://dementia-friendly-tech.connpass.com/

認知症フレンドリーテックについては、これまでエンジニア向けにいくつか記事を書いています。

https://zenn.dev/tarocl/articles/73efb5a39fafba

https://zenn.dev/tarocl/articles/ddce051465a24c

概要

テクノロジーを活用して認知症フレンドリーなまちづくりを推進するために活動を行っています。

この活動に関して第14回全国若年認知症フォーラムin福岡でお話しすることになった際のスライドです。

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医/専門医

参考文献

  • MCI・認知症のリハビリテーション | Assistive Technologyによる生活支援

投稿された先生へ質問や勉強になったポイントをコメントしてみましょう!

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テキスト全文

認知症フレンドリーテックの概要と重要性

#1.

認知症 フレンドリーテックの 可能性について たろうクリニック 内田直樹

#2.

認知症フレンドリーなまちづくりを推進するために、テクノロジーを活用したい。

#3.

認知症とは何か なんらかの脳疾患 認知機能の変化 暮らしにくさ 70個以上 6割は アルツハイマー もの忘れ

認知症フレンドリー社会の実現に向けた取り組み

#4.

なぜ、認知症フレンドリーが重要か

#5.

老化は 認知症発症の 最大のリスク因子 5歳刻みで認知症の有病率は倍になる

#6.

認知症とは何か なんらかの脳疾患 認知機能の変化 暮らしにくさ

#7.

今後、 認知症の人は増え 人口は減る 「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」 平成26年度厚生労働科学研究費補助金研究特別事業より

#8.

つまり、認知症の人が 多数派の社会となる

#9.

これまでは、 認知症対処社会 徘徊するからGPSをつける 車の運転は危険だから免許をとりあげる なったら大変だから予防する 認知症の人を課題を抱えた人と捉え、 課題にどう対処するか考える でも、 それでは成り立たない

#10.

認知症の人が生き生きとして 暮らせる社会を実現するために 私たちの社会のあり方を変える

共生社会の実現と認知症基本法の成立

#11.

人類の歴史 暮らしやすい社会を求めて試行錯誤を繰り返し、社会の多数派が暮らしやすい社会が作り上げられた。

#12.

人類の歴史 暮らしやすい社会を求めて試行錯誤を繰り返し、社会の多数派が暮らしやすい社会が作り上げられた。 アスファルトの道は車輪で走りやすいようになっており、馬は走りにくい。

#13.

認知症の人が多数派の社会となるため、 認知症の人が暮らしやすい社会にアップデートが必要

#14.

2023年6月14日 共生社会の実現を 推進するための 認知症基本法が成立 認知症の人に関する国民の理解の増進等 認知症の人の生活におけるバリアフリー化の推進 認知症の人の社会参加の機会の確保等 認知症の人の意思決定の支援及び権利利益の保護 保健医療サービス及び福祉サービスの提供体制の整備等 相談体制の整備等 研究等の推進等 認知症の予防等 8つの基本施策

認知症フレンドリーシティとテクノロジーの融合

#15.

認知症フレンドリーシティ 2018年2月、福岡市は認知症フレンドリーシティとなることを宣言

#16.

さらに、福岡市はエンジニアフレンドリーシティでもある!

#17.

認知症フレンドリー✖️テクノロジー 認知症フレンドリーテック‼︎

#18.

テクノロジーを活用して、 認知症フレンドリーなまちへ!

#19.

認知症フレンドリー テクノロジーについて 海外にはテキストが あるが日本にはない

#20.

「私たちはテクノロジーをセットメニューや パッケージの一部として提供するのではなく、一人一人のためにパーソナライズすることが 非常に重要であることを学んでいます」 「認知症の人や介護者から、一人一人に合わせた技術のパーソナライズが非常に重要であることがわかっています」

具体的なテクノロジー活用事例とアイデアソン

#21.

1例目:ひとり暮らしの認知症女性で、詐欺や悪徳セールスにだまされた過去があります。 このため、コールブロッカーという登録された電話番号のみがつながる仕組みを導入したところ、迷惑電話がなくなり安心して生活できるようになりました。 2例目:関節リウマチを患う妻と、それをケアする夫のケース。妻が転倒を繰り返しており、特に夜間の転倒は夫にとって負担の大きいものでした。 そこで、転倒検知器を導入して、転倒を検知すると夫に連絡がいきサポートが必要かを確認してくれます。これによって、施設に入らず自宅で過ごすことができました。

#22.

3例目:脳梗塞後もひとり暮らしをしている男性です。夜間のベッド上で排泄をしてしまうものの自力でシーツなどを変えることが困難である一方、毎日失禁するわけではないため毎晩介護士に入ってもらう必要はないという状況でした。そこで、尿検知器を設置して排泄を確認したときのみ緊急で介護士がケアに入るようにしました。 4例目:ひとり暮らしの認知症の状態にある女性です。料理をしていてコンロの火を消し忘れボヤを起こし、パニックとなったため更に状況が悪化し煙を吸いこんで倒れてしまいました。幸い、介護システムと連動した煙探知機がすぐに作動し被害は拡大しませんでした。この方はその後も、ひとり暮らしでの料理を続けています。

#23.

認知症フレンドリー✖️テクノロジー 認知症フレンドリーテック‼︎

#24.

認知症フレンドリーテック これまでの活動 第一回 アイデアソン LGDQ連動 アプリ開発ハンズオン 第二回 ハッカソン 第一回 ハッカソン

特別講演と著者の視点に基づく支援方法

#25.

第一回ハッカソン作品 受賞多数!!

#26.

注目度も 高い

#27.

EFC Award 2022受賞!!

#28.

2023年 8月5,6日

#29.

著者の 安田先生が 特別講演‼️ 書籍の書評

#30.

安田先生特別講演 Youtubeリンク

Assistive Technologyによる生活支援の重要性

#31.

著者の 安田先生が 特別講演‼️ 序文 視力障害、聴力障害、歩行障害がある人に、メガネ、補聴器、車椅子などの補助具を活用して生活の自立を促すのは当たり前のことになっている。 このため、軽度認知障害(MCI)や認知症の人が、主たる症状である記憶障害をおぎなうために記憶補助具(メモリーエイド)による生活支援が必要と考える。 今回、この支援をAssistive Technology (AT)という言葉でまとめた。

#32.

第一部後半 ATによる生活支援について 「これまで認知症に関する対処法の多くは、認知症の症状を介護者に説明し介護者に受容的態度で接することを説くのみであった。 しかし、何度も同じ質問や行動をされると受容できず怒ってしまうのは仕方ない。  MCIや認知症の中核症状は記憶障害で、筆者はこの記憶障害とは情報が覚えられない(蓄えられない)、検索できない、活用できない、などの「情報障害」と考えている。  このため、MCIや認知症支援の原則は情報障害に対し本人が必要としている情報を適宜、速やかに本人に提供することである。  具体的には、トイレに接近したらトイレの場所を知らせる、同じことを聞いてくる前にその情報を事前に知らせる、などである。」

#33.

第一部後半 ATによる生活支援について 「また、情報がなく不安でパニックになっていると効果がないため落ち着いている時に情報を提示する、正しい情報を与えても納得しないことがあるため本人が納得できる情報を提示することが必要である。  MCIや認知症になったからといって急に何もできなくなるわけではない。 残されている能力とATを活用して、軽度の人は仕事の継続、中等度の人は生活の自立、重度の人は楽しみやコミュニケーションを支援する方法を考える。」

#34.

第二部 Low-Tech ATについて 「Low-Techとは、手作り可能で電源不要のテクノロジーのことである。 医師はメモ帳や日記帳を使うことを簡単に勧めがちだが、それらは健常者を想定して作られてきたため記憶障害があると使いづらい。 そこで、以下のLow-Tech ATを活用する。

#35.

第二部 Low-Tech ATについて 新記憶サポート手帳  普通の日記は記憶が保たれている人向けだが、これは記憶障害がある人向けの作りになっていて、今日やることや、覚えておくべきこと、よくなくす物品の置き場所チェック欄などがある。  夜つけようとしても昼間のことを思い出せないため、普段から手帳を開いておき日に何度も書くようにする。」

#36.

第三部 Middle-Tech ATについて ICレコーダー(ICD-PX240)  入力した音声を設定した時間に再生できるためリマインダーとして便利 「薬を飲む時間です」などと録音しておき、薬を飲むべき時間に再生されるように設定しておく。同じ質問を繰り返す人には、答えを録音しておいて一定時間ごとに再生する。  働いている人も、指示を聞きメモをとると同時に音声を録音しておくことで指示を聞き逃さない。

High-Tech ATとスマホ活用の可能性

#37.

第三部 Middle-Tech ATについて 探し物発見器ここだよS  子機が4つついていて、親機のボタンを押すと同じ色の子機の音がなり、場所を知ることができる。

#38.

第四部 High-Tech ATについて 孫エージェント回想法システム  このシステムでは、画面上の孫が祖父母に昔のことを尋ねて回想を促す。  相手の返答音が一定秒数検知できなくなったら次の質問をする。  これまでの仕組みは相手の質問にどう答えるかを前提にしていたが、この仕組みでは相手の残っている記憶を引き出し長く話してもらうことに主眼を置いている。  認知症の人同士の会話だと話題が持たないことがあるが、孫エージェントに司会をさせることで会話が弾む。

#39.

第四部 High-Tech ATについて 認知症支援犬  便利なAT機器があっても持ち歩かない問題がある。  そこで、犬の服にポケットをつけてスマホを入れ認知症支援犬とする。  スマホの音が鳴ったら必要物品をもっていったり、対象者の側に駆けつけてスマホから各種情報提示したりするよう訓練する。  3日ほどで訓練可能とのこと。ロボットを作るより簡単。

#40.

第三部五章 スマホの活用 スマホには、カレンダー、時計、歩数計、乗り換え案内、地図、天気、予定とアラーム、カメラなどよく使う機能が初めから搭載されている。 シニア向けに操作が簡単なスマホが出ているし、一般のスマホにもアプリを入れてシニア向けの画面に変更できる。 TeamViewerというアプリを使えば遠隔画面操作が可能。 iPhoneにはシニア向けの機種はないためAndroidをおすすめする。 本書の中では、そのほかに、服薬と予定管理、会話の録音と音声認識、人名や顔の閲覧、探し物支援、居場所・方向探知、テレビ電話、難聴、その他のアプリについて紹介されている。

各種療法と認知症支援の新たなアプローチ

#41.

第三部六章 各種療法 思い出写真ビデオ  本人の写真50-100枚をビデオに録画し短い共感的なナレーションをつけて3-40分録音したもの。中等度の認知症の人は昨日みたことを忘れるから飽きない。 テレビ電話  テレビ電話でボランティアと会話することが有効。実験の結果、テレビ番組を観ているよりも、テレビ電話で会話をしている方が心理的に安定しているということもわかった。このため、テレビ電話支援会を立ち上げ、ボランティアが会話する仕組みを作った。さらに、認知症の人同士の遠隔会話ができれば良いし、ボランティアが夜間対応難しい件については海外の方と時差を利用して遠隔会話する仕組みが作れれば良いと考えている。

#42.

書籍のまとめ 書籍購入リンク

ハッカソンの成果と認知症の本質について

#44.

第二回ハッカソン作品

#45.

NHKニュースで取り上げられました Youtubeリンク

#49.

認知症とは何か なんらかの脳疾患 認知機能の変化 暮らしにくさ 70個以上 6割は アルツハイマー もの忘れ

#50.

認知症の本質は情報障害にともなう 生活のしにくさ テクノロジーで情報を補えれば 生活がしやすくなる つまり、認知症は治る‼️

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