テキスト全文
在宅医療におけるAIの活用と背景
#2. 11 AI活用の背景 A I 活 用 の 背 景
AI技術の進化と実績
#4. ChatGPT OpneAI社が開発したAIで 2022年11月に一般公開され、 その後、様々な分野で AIが活用されるきっかけとなった。
#7. AIが得意なこと 01 02 03 生成 変換 推論 文章、画像、音楽、動画など、 要約、翻訳、文体変換や、 アイデアの壁打ちや、相談、 新たなものを生成する ファイルの変換を行う 言葉や事象の解説を行う
#8. 当法人でのテクノロジーの活用について 2016年にオンライン診療の実証実験に参加 オンライン診療が保険適応となる2018年に先立って行われた福岡市での実証事業に参加。 日本で初めてのオンライン服薬指導を行なったのは当院患者。 2022年10月にモバカルへ電子カルテを切り替え。 もともと他社のクラウド電子カルテを使用していたが、同カルテはAPI公開がなかった。 CrossLogの開発に関わるにあたり、APIを公開し連携しているモバカルへ切り替え。
APIの役割と重要性
#10. API ってなに? API は Application Programming Interface の略で、 ソフトウェアが外部とやりとりす る窓口のこと。 「APIを公開する」とは、外部ア プリと連携できるようにすること です。
#11. 当法人でのテクノロジーの活用について 2016年にオンライン診療の実証実験に参加 オンライン診療が保険適応となる2018年に先立って行われた福岡市での実証事業に参加。 日本で初めてのオンライン服薬指導を行なったのは当院患者。 2022年10月にモバカルへ電子カルテを切り替え。 もともと他社のクラウド電子カルテを使用していたが、同カルテはAPI公開がなかった。 CrossLogの開発に関わるにあたり、APIを公開し連携しているモバカルへ切り替え。 2024年8月からTukusi AIの利用を開始 Tukusi AI開発者の石川さんからの声かけをきっかけに利用を開始。 毎週ミーティングを重ねながら様々な機能の実装を進めている。
Tukusi AIの機能と活用事例
#12. 22 当院でのAI活用 当 院 で の A I 活 用
#14. FAX自動振り分け送信 01 02 03 FAX OCRと内容判別 LINE Works送信 FAXが届くと、 FAX新規ファイルを ファイルの種類に合わせ 特定のパソコンのフォル Tukusiが検知したら、 て、「採血結果」「疑義紹 ダにFAX内容がアップロ OCRして中身を判別。 介」「訪看報告書」な ードされる。 (cc 採血結果、疑義照 ど、LINE Worksの各ルー このフォルダをTukusi AI 会、診療情報提供書、訪 ムへ送信。その際、患者 が監視。 看指示書) 名や医師名も抽出。
#15. はじめてのカルテ記事作成 01 02 03 04 サマリー作成 診療録生成 診療録の修正 診療録登録 Tukusi AIがモバカルから 作成した患者サマリーと Tukusi AIが生成した診療 Tukusi AIより、モバカル 患者情報や過去3年分の 診療時の音声データをも 録を診察医のLINE Works に診療録を登録。 診療録を取得し、患者サ とに診療録をTukusi AIが DM送信。医師が文章の マリーを作成 生成。 修正を行いWF実行。
診療録作成とAIの支援
#17. 2回目以降のカルテ記事作成 01 02 03 診療録作成 診療録の修正 診療録登録 04 AIアドバイス Tukusi AIにあるサマリー Tukusi AIが生成した診療 Tukusi AIより、モバカル 本日作成した診療録と診 と診療時の音声データ、 録を診察医のLINE Works に診療録を登録。 察時の音声データをもと 過去1ヶ月のモバカル診 DM送信。医師が文章の にTukusi AIが診療に対す 療録をもとに新規診療録 修正を行いWF実行。 るアドバイスを診察医へ をTukusi AIが生成。 LINE Works DM送信。
#18. 過去1ヶ月の経過まとめ 01 日時指定 02 患者情報取得 03 LINE Works DM Tukusi AIのフォームから 指定日に同医師が診察予 指定日に診察予定の患者 医師が日時指定。 定の患者について、過去 それぞれについて、過去 1ヶ月の診療録情報をモ 1ヶ月の経過まとめを医 バカルからTukusi AIが取 師のLINE WorksへDM。 得し、過去1ヶ月の経過 まとめを作成
#19. 非主治医版の治療経過まとめ 01 患者指定 02 患者情報取得 03 LINE Works DM Tukusi AIのフォームから 指定された患者につい 作成した治療経過まとめ 医師が患者指定。 て、最大過去3年間の診 を医師のLINE Worksへ 療録情報をモバカルから DM。 Tukusi AIが取得し、経過 まとめを作成
#20. Tukusi AIへ質問 01 質問 Tukusi AIのフォームから 患者を選択し質問。 「 ( 睡眠薬の変更履歴につ いて教えて」 「入院歴を教えて」 「採血結果から処方をど うしよう」など) 02 患者情報取得 03 LINE Works DM 指定された患者の過去診 AIが生成した回答を医師 療録を最大3年分取得し のLINE WorksへDM。 Tukusi AIが把握。その上 で、質問に対する回答文 書をAI生成。
新規患者受付と情報管理
#21. 画像共有と登録 01 画像送信 Tukusi AIのフォームから 患者情報や画像を送信。 02 03 LINE Works 画像登録 Tukusi AIがLINE Works 送信された画像をTukusi のルーム「画像外部連 AI上に保存し、モバカル 絡」に入力された情報と の該当患者のメモ欄に画 画像を送信。主治医が反 像リンクを登録。 応し対応。
#23. 新規患者受付 01 02 03 患者情報登録 新規患者シート作成 LINE Works DM 新規患者依頼者が、 Tukusi AIが、入力された Tukusi AIのフォームから 情報と書類情報をもとに 新規患者の情報入力と書 新規患者受付シートに情 類登録。 報入力。 新規患者情報を院長へ LINE Works DMし、検討 後に初診日を決定。
AI利用時の注意点と法的配慮
#25. 33 AI利用の際の 注意点 A I 利 用 の 際 の 注 意 点
#26. 医療においてAIを活用する際の注意点 ハルシネーション 個人情報保護
#27. AIによるハルシネーション対策 AIはハルシネーションを起こす (ミスをする)という前提で仕組 みを設計する。 人もミスをするので、その前提で 仕組みを設計するのは同じ。
#28. noteリンク 患者データは「要配慮個人情報」に該当し、氏名を伏せても匿名化にはならない ため、ChatGPTへの入力は個人情報保護法に抵触する。 OpenAIは米国企業であり、個人情報保護法第28条により、本人同意なしに要配 慮個人情報を海外に提供することは禁止されている。 本人同意を得たとしても、同意の撤回権に対応することが現実的に困難であるた め、患者データの入力は避けるべきである。
データ管理と法的要件
#29. noteリンク 患者データ(要配慮個人情報)をChatGPTに直接入力することは、個人情報保 護法第27条および第28条に抵触する可能性がある。 Azure OpenAIを利用すれば、データを国内サーバーに保存し、適切な委託契約 を締結することで、法的要件を満たすことが可能。 これにより、患者データを安全にAIに入力し、医療現場での生成AIの活用が現実 的となる。
#30. Tukusi AIはガイドラインに準拠して運用 バックエンドアプリはGoogle Cloudと Microsoft Azureにより構成。 Google Cloudはバックエンドのサーバ機 能・認証機能・データ管理機能・タスク管 理機能・AI機能を担い、Microsoft Azure はAI機能のみを担う。 Google Cloudで管理されるデータは日本 リージョンに保存。
AI活用の未来と展望
#31. 学習で保存しないのと 情報を保存しないのは 別であり、結局不透明
#32. 44 AI活用の今後 A I 活 用 の 今 後
#33. カルテ文章生成の内容など精度が物足りない部分もあるが、AIの進化は著しく、 AIが賢くなるほど生成物の質が上がっていく。 今までは医師である演者からみえる範囲の実装をすすめてきたが、次のステップ として事務業務をAIに任せることを考えている。 AI導入の過程で作業の見直しを行なっている。今の仕事にAIを当てはめようとせ ず、作業自体を見直しどこにAIを活用するか見極めることが重要である。
#34. Tukusi AI ともにAIの活用を、 すすめましょう!
AIの進化と実践的アプローチ
#35. AIの進化 01 02 03 04 文書生成 検索 エージェント ロボット