#4.
妊娠中のスタチン使用と先天奇形リスク from EHJ ノルウェー全国レジストリを用いた 2005 〜 2018 年の妊娠80 万例超の観察研究。妊娠初 期のスタチン曝露群( 283 例)、妊娠前後で中止群( 1255 例)、非曝露群( 803830 例) を比較し、全先天奇形、主要・軽微奇形の発生を評価。調整後オッズ比では、いずれの比 較でも有意なリスク増加を認めず(スタチン曝露対非曝露:全奇形 OR 1.30 、 95%CI 0.81 –2.09 、主要奇形 OR 1.15 、 95%CI 0.61 –2.19 )、メタ解析でも主要奇形リスクの上昇 を示さない結果から、妊娠初期スタチン曝露が先天奇形の主要な危険因子ではないと結論 づけた研究 。 重要な結果です。従来、妊娠中のスタチンは動物実験の知見を背景に一律禁忌とされて きました。本研究から少なくとも妊娠初期曝露が先天奇形リスクを大きく高める可能性は 低そうです。もちろん観察研究であり、弱いリスク増加を完全には否定できないことから、 意図的な投与というより「うっかり曝露」時のリスク評価に主な意義があると考えます。 高リスクの家族性高コレステロール血症などでは、妊娠計画時のスタチン中止のタイミン グや代替療法を含め、個別にリスク・ベネフィットの検討が必要ですね。 出典: https://academic.oup.com/eurheartj/article/47/3/318/8239200