医師・医学生のためのスライド共有

Antaa Slide
診療科
特集

お知らせ

ログイン
初期研修医~専攻医向け海外渡航者の発熱 各論 L001.png

関連テーマから出会おう。

閲覧履歴からのおすすめ

Antaa Slide
この患者、腎生検しますか?症例でひも解く判断タイミングと考え方/Antaa ウェビナー 2026.05.20

この患者、腎生検しますか?症例でひも解く判断タイミングと考え方/Antaa ウェビナー 2026.05.20

長澤将

続けて閲覧
ベーチェット病を待たずに疑う ~ 発症早期からの診断アプローチ

ベーチェット病を待たずに疑う ~ 発症早期からの診断アプローチ

小澤廣記

続けて閲覧

1/58

関連するスライド

この患者、腎生検しますか?症例でひも解く判断タイミングと考え方/Antaa ウェビナー 2026.05.20

この患者、腎生検しますか?症例でひも解く判断タイミングと考え方/Antaa ウェビナー 2026.05.20

長澤将

11353

62

初期研修医~専攻医向け海外渡航者の発熱 各論

投稿者プロフィール
関川喜之

武蔵野赤十字病院

43

1

概要

海外渡航者における発熱は、輸入感染症によるものであることが多く、特にマラリア、デング熱、腸チフス、渡航者下痢症が主な病名として挙げられます。本レクチャーでは、発熱を主訴に持つ患者の診断基準と治療戦略について詳しく解説します。特に、事例を基にした検査項目や薬物療法、また重症化リスクに関する知見を共有します。医師の皆様がこの重要なテーマに対する理解を深め、臨床に役立てられることを目指します。

投稿された先生へ質問や勉強になったポイントをコメントしてみましょう!

0 件のコメント

コメントするにはログインしてください

関連するスライド

この患者、腎生検しますか?症例でひも解く判断タイミングと考え方/Antaa ウェビナー 2026.05.20

この患者、腎生検しますか?症例でひも解く判断タイミングと考え方/Antaa ウェビナー 2026.05.20

長澤将

長澤将

11,353

62

ベーチェット病を待たずに疑う ~ 発症早期からの診断アプローチ

ベーチェット病を待たずに疑う ~ 発症早期からの診断アプローチ

小澤廣記

小澤廣記

2,253

20

もはや血糖を下げることが糖尿病薬の目的じゃない!?医師・薬剤師のHbA1cの先を見据えたチーム医療

もはや血糖を下げることが糖尿病薬の目的じゃない!?医師・薬剤師のHbA1cの先を見据えたチーム医療

田中慧

田中慧

5,402

4

膠原病に伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)の診療に役立つ身体所見

膠原病に伴う間質性肺疾患(CTD-ILD)の診療に役立つ身体所見

サブスタンスP

サブスタンスP

7,183

65


関川喜之さんの他の投稿スライド

すべて見る


テキスト全文

海外渡航者の発熱各論と症例

#1.

海外渡航者の発熱各論 感染症科レクチャー 2026年 関川喜之

#2.

輸入感染症 BIG4 ①マラリア ②腸チフス・パラチフス ③デング熱 ④渡航者下痢症

#3.

症例 38歳 女性 【主訴】 発熱,悪寒 【現病歴】  受診16日前まで,インド旅行  受診6日前から,仕事中に悪寒(shaking chills)  受診5日前,発熱のため近医を受診       ロキソニン,カロナール,セフゾンを処方  受診当日,発熱が続くため外来を受診 症例

#4.

【既往歴】 なし(入院なし,手術なし) 【常用薬】 なし 【家族歴】 特記事項なし 【生活社会歴】  飲酒なし,喫煙なし  職業:ピアノ講師  両親と3人暮らし 【アレルギー】 薬なし,食物なし 症例

#5.

インド旅行 症例

発熱症例の来院時現症とプロブレムリスト

#6.

Review of systems <Positive>  悪寒戦慄,発熱,蚊に刺された <negative>  頭痛,咳,痰,鼻汁咽頭痛,  皮疹,下痢,嘔気,嘔吐,  排尿時痛,頻尿,残尿感 症例

#7.

来院時現症 【Vital signs 】 BT 38.7 ℃,PR 113 bpm, BP 95/57 mmHg, RR 15 /min, SpO2 97 %(room air) 【身体所見】 明らかな異常所見なし 症例

#8.

プロブレムリスト #1.発熱,悪寒戦慄 #2.インド(アフマダーバード)渡航後 #3.生野菜・果物摂取 #4.蚊刺咬歴あり 症例

マラリアの概要と特徴

#9.

マラリア

#11.

マラリア原虫の種類 ハマダラカが媒介

#12.

マラリア 海外渡航の発熱患者で毎年報告 BIG4の中で致死的疾患 →海外渡航者で見逃してはいけない疾患 東京都感染症情報センター 年別マラリア報告数

#13.

マラリア流行地と症状 マラリア検査治療予防の手引き 第6版 サハラ砂漠以南のアフリカが最も感染しやすい

#14.

日本における輸入マラリア症例

#15.

マラリア症の特徴 発熱(39度以上)と頭痛以外に特徴的症状なし 熱帯熱マラリアでは第3-5病日ころから合併症や死亡例 重症マラリアでは意識障害,黄疸,AKIの頻度高い 帰国後3か月までは発症リスクあり

マラリアの診療ポイントと検査

#16.

マラリアの3大徴候 発熱 貧血 脾腫

#17.

マラリアの3大陰性徴候 リンパ節腫脹 皮疹 関節炎 これらが,もともとある人には注意

#18.

マラリア診療のポイント ①疑ったら,連日3回のギムザ染色   (「マラリア原虫」をクリック) ②熱帯熱マラリアか非熱帯熱マラリアか ③熱帯熱マラリアなら重症か,そうでないか ④休眠体をつくるマラリア(卵形・三日熱)か それ以外か(熱帯熱,四日熱,P.knowlesi)

マラリアの治療とノーベル賞

#19.

最初に行う検査 マラリア検査治療予防の手引き 第6版

#20.

ギムザ染色 マラリア検査治療予防の手引き 第6版

#21.

他院では行える検査 マラリア検査治療予防の手引き 第6版

#22.

マラリアの診断(ギムザ染色で) 重症マラリアの徴候があるかどうかが重要 1つでも見たせば“重症”として治療 マラリア検査治療予防の手引き 第6版

#23.

マラリアの治療 三日熱と卵形マラリアはプリマキンが後療法として必要 マラリア検査治療予防の手引き 第6版

デング熱の概要と流行地域

#24.

2015年ノーベル医学生理学賞

#25.

デング熱

#26.

デング熱 ネッタイシマカ(Aedes aegypti)と ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)により媒介される  デングウイルスにより発症。4種類の血清型がある ヒトスジシマカ ネッタイシマカ

#28.

輸入デング熱の感染国 国立感染症研究所 日本のデング熱症例の動向について

#29.

東京都のデング熱の届出数 東京都感染症情報センター

デング熱の症状と診断

#31.

デング熱 不顕性感染50~70% 潜伏期間は3~7日

#32.

デング熱 別名、Break-bone fever 発熱:5-7日持続 頭痛,眼痛,筋肉痛,関節痛 発疹:病初期に皮膚紅潮 解熱期に点状出血,白い島状に抜ける紅斑 ターニケットテスト陽性 WBC減少,Ht上昇,PLT減少,CRP低値 通常,1週間程度で回復

#33.

Tourniquet test 収縮期血圧と拡張期血圧の中間点で5分間加圧 2.5cm2に10個以上の点状出血で陽性 毛細血管の脆弱性や出血傾向を示唆

#34.

white islands in a sea of red 自験例

#35.

white islands in a sea of red 自験例2

#36.

デング出血熱 解熱傾向の時期に一部がデング出血熱 15歳以下に多い 2回目以降の感染(新生児除く)での発症が多い 不安・興奮状態,四肢冷感 血圧低下,出血傾向(鼻・消化管出血) WBC減少,PLT10万未満,Ht20%以上の増加,Alb<3.5 AST・ALT上昇,低Na,胸腹水 デングショック症候群は放置すると10~20%の死亡率 適切な治療で1%未満に

腸チフス・パラチフスの概要と症状

#38.

診断と治療 【診断】 PCR,血清中ウイルス蛋白抗原(NS1抗原) IgM抗体(ペア血清による陽転化) 感染症科に電話ください 【治療】 支持療法(輸液が重要) 解熱薬はアセトアミノフェンを使用 アスピリンやNSAIDsは避ける (出血傾向やアシドーシス助長)

#39.

参考 節足動物媒介感染症研修会 忽那先生スライドより

#40.

腸チフス、パラチフス

#41.

Enteric fever(Typhoid fever)(腸チフス,パラチフス) Salmonella enterica serovar Typhi: チフス菌  (病名 typhoid fever 腸チフス ) S. enterica serovar Paratyphi A: パラチフス菌  (病名 paratyphoid fever パラチフス ) 他にまれに,Paratyphi B, Paratyphi C など これらのサルモネラ菌種による 全身感染症を総じてEnteric fever

#42.

流行地域 人口10万人あたり。Global Burden of Disease Collaborative Network, Global Burden of Disease study, 2019

#43.

東京における報告者数 腸チフス パラチフス

#44.

感染経路 糞口感染:汚染された水、食事の摂取 不衛生な上下水道の国に多い ヒトにしか発症しない 潜伏期間:6-30日(平均7-14日)

#45.

症状と治療 古典的には発熱,頭痛,腹痛 下痢は50%程度、便秘は10-38% 一過性の体幹部皮疹(バラ疹)が20%程度 重症者では消化管出血や消化管穿孔 発熱は90%以上 診断:血液培養,骨髄培養、便培養 比較的徐脈,脾腫,白血球減少 白血球減少は16~46%.3分の2は好酸球ゼロ 治療:CTRX or AZM (→感受性みてABPC)

渡航者下痢症の原因と鑑別疾患

#46.

Typhoid Mary メアリー・マーロン 1869-1938 世界で初めての無症候性保菌者 14歳からNY州で家事使用人 本人は腸チフス発症なし 1900-1907年 22人の感染者、死亡1人 1915年 25人の感染者、死亡2人 その後、23年間隔離された

#47.

渡航者下痢症

#48.

渡航者下痢症の主な原因微生物

#49.

渡航者下痢症 9月2日の「急性下痢症」を参照 腸管外感染症を見逃さない (レジオネラ、腎盂腎炎、TSS、SFTS、デング熱、マラリアなど) 2~3週間以上つづく下痢は腸管寄生虫症を鑑別に  →便虫卵検査を3回、赤痢アメーバ抗原キットを検討

#50.

プロブレムリスト #1.発熱,悪寒戦慄 #2.インド(アフマダーバード)渡航後 #3.生野菜・果物摂取 #4.蚊刺傷あり 症例

#51.

鑑別疾患 <感染症> 細菌:尿路感染症,感染性心内膜炎,腸チフス・パラチフス,野兎病 結核,レジオネラ,レプトスピラ,ライム病,ツツガムシ病 ウイルス:伝染性単核球様症候群  (HAV,HBV,HCV,CMV,EBV,トキソプラズマ,HIV,パルボウイルス)  デング熱,チクングニア熱 マラリア <非感染症> 悪性腫瘍:悪性リンパ腫 その他:サルコイドーシス 症例

#52.

来院時検査所見 WBC 5400 /μL RBC 465万/μL HGB 14.1 g/dL HCT 40.3% PLT 13.9万/μL Na 135 mEq/L K 4.0 mEq/L Cl 95 mEq/L BUN 5.6 mg/dL Cre 0.78 mg/dL Glu 94 mg/dL T.bil 0.76mg/dL AST 86 U/L ALT 58 U/L LD 521 U/L CRP 4.55 mg/dL 症例

輸入感染症のまとめと重要ポイント

#53.

血培 Salmonella Paratyphi A 好気ボトル 嫌気ボトル →CTRXで治療。ギムザ染色は3日間陰性 症例

#54.

比較的徐脈 症例

#55.

極論!輸入感染症 病歴と身体所見をがんばる。鑑別を頑張って考える Flu&COVID-19検査 マラリア→ギムザ染色3回 デング熱→PLT減少&CRP陰性⇒デング熱抗原キット検討 腸チフス→血液培養 (下痢あれば)便グラム染色&培養

#56.

BIG4のまとめ

#57.

Take Home Message 発熱,皮疹,下痢患者では必ず渡航歴を聴取 病歴が普段よりさらに重要 渡航先,潜伏期間,曝露,予防から鑑別を考える まず,マラリアを始めとしたBIG4を念頭に しかし、Common is common 困ったら感染症科に電話ください

Antaa Slide

医師・医学生のためのスライド共有

Antaa QA

医師同士の質問解決プラットフォーム

App StoreからダウンロードGoogle Play Storeからダウンロード

会社概要

Antaa, Inc. All rights reserved.

Follow us on Facebook
Follow us on Twitter