テキスト全文
入院患者の発熱と感染症専門医の役割
#1. 入院患者が発熱したら 感染症専門医
Dr. snow
#2. 入院患者の発熱は 入院患者の発熱は、外来患者の発熱より考える疾患が少ない
「5大医療関連感染症」と「7Ds」の疾患がないか考える
約80-90%の症例でこれらに当てはまるだろう
入院患者の発熱に関連する5大医療関連感染症
#3. 5大医療関連感染症 CAUTI (Catheter Associated Urinary Tract Infection
:カテーテル関連尿路感染症)
CRBSI (Catheter Related Blood Stream Infection
:カテーテル関連血流感染症)
CDI (Clostoridioides Difficile Infection:CD腸炎)
SSI (Surgical Site Infection:手術部位感染症)
VAP/HAP (Ventilator Associated Pneumonia/ Hospital Acquired Pneumonia
:人工呼吸器関連肺炎/院内肺炎)
入院患者が発熱したら,
以下の5つの感染症を必ず考える!
#4. 5大医療関連感染症 CAUTI :高齢者ならFoley留置中がなくても疑う
CRBSI :CV、PICC、末梢カテでも疑う
CDI :腸内細菌叢が破壊されるときに疑う
SSI :外科医が違うといっても一度は疑う
VAP/HAP :誤嚥性肺炎も含めて疑う 入院患者が発熱したら,
以下の5つの感染症を必ず考える!
7Dsに基づく発熱の原因と注意点
#5. 7Ds CPPD: 結晶性関節炎(痛風,偽痛風)
DVT: 血腫も含めて覚える.PEも
Drugs: 薬剤熱
Devices: CRBSI, CAUTI, VAP, NG sinusitisなど
Debris: (無石)胆嚢炎,胆管炎
Deep abscess: 深部膿瘍
Decubitus: 褥瘡.SSIも含めて覚える