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麻疹について最低限・大人のワクチン接種など

投稿者プロフィール
野田幸治

国保北山村診療所

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0

概要

麻疹について

2026年は流行の年となっています。

日常診療で遭遇することは少なく、私自身も遭遇したことはありませんが、外来で心配してワクチン接種など相談される場面がありました。

そこで今回は、麻疹についての概要、麻疹ワクチンについての考え方、臨床的に疑ったときの対応についてまとめました。

感染症の専門医ではないので、自らの勉強目的として、できる限り理解しやすく、どう対応するかについて考えて、まとめました。

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医

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テキスト全文

麻疹の概要とワクチン接種の重要性

#1.

麻疹対応まとめ @Dr_kojiro (診療所医師が自分の勉強のためにまとめた資料感染症の専門家ではないので、間違いは指摘してもらえると幸いです)

#3.

本日の到達目標 1. 麻疹の概要を説明できる 2. ワクチン接種について説明できる 3. 疑い/診断例への対応を説明できる。

2026年麻疹再流行の疫学的現状

#4.

2026年麻疹再流行: 医療者が知っておくべき臨床的概要

#5.

I. 国内の疫学的現状 2026年春:排除状態維持の危機

#6.

報告数と主要発生地域 299例 2026年累計報告数(4/21時点) 主要報告地域 ※2020年以降で最多のペースで推移 東京都 愛知県

麻疹の臨床的特徴と感染力の強さ

#7.

感染者の年齢層分布

#8.

II. 臨床的特徴と診断 典型的な経過と、注意すべき「修飾麻疹」

#9.

典型的な麻疹の臨床経過 診断のポイント:カタル期の終わりに頬粘膜に出現する「コプリック斑」および「発疹」の見極めが身体所見上の特徴。ただし、発症してから数日経ってからになるため、まず疑うにはシックコンタクトの病歴聴取であろうと思われる。 潜伏期 10〜12日間 (最大21日間) カタル期(2〜4日) 38℃前後の発熱、咳、鼻汁、結膜充血。感染力最強 。 発疹期(5〜6日) 39℃以上の高熱と紅斑。耳後部から全身へ広がる 。 回復期(1〜2週間) 解熱し発疹は消退。 色素沈着を残す。

#10.

極めて強力な感染力:空気感染 最強の伝播力 空気感染、飛沫感染、接触感染。免疫がない者が曝露した場合、ほぼ100%発症 。 R0 = 12〜18 基本再生産数(R0)は12-18に達し、インフルエンザ(約1〜2)の10倍以上 。 対策の限界 手洗いやサージカルマスクでは防ぎきれない。空気感染対策(N95マスク等)が必須 。

修飾麻疹と重篤な合併症のリスク

#11.

修飾麻疹(Modified Measles) 全報告例の約3割が「非典型」 ワクチン接種歴があり、免疫が不十分な者に発症。2026年の報告100例中29例がこのタイプ 。 ※軽症でも感染源となるため、院内二次感染の原因となる 。 • 潜伏期間の延長:14〜21日と長い傾向 • 軽度の症状:高熱が出ない、発熱期間が短い • 診断困難:コプリック斑が出ないことが多い https://www.ac-illust.com/より

#12.

重篤な合併症と致死性 先進国であっても致死率は約0.1%(1,000人に1人)*。 麻疹肺炎 乳幼児および成人の死亡原因の多くを占める 。 麻疹脳炎 1000〜2000人に1人が発症。重篤な後遺症のリスク 。 SSPE 数年〜十数年後に知能・運動障害が進行する予後不良の全脳炎 。 *https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkakukansenshou/measles/index.html

#13.

主要な感染症との感染力比較(R0) 結論:麻疹の感染力はインフルエンザの10倍、新型コロナウイルスの数倍に達し、同一空間にいるだけで感染するリスクが極めて高い。

#14.

まとめ 第2部「ワクチン接種と疑い患者への具体的対応」へ続く 1. 臨床的警戒:「典型例ではない」修飾麻疹を常に疑う。 2. 行動歴の確認:発熱・発疹患者には渡航歴・流行地滞在歴を必聴。 3. 即時の隔離:空気感染を前提とした動線分離を徹底する。 4. 報告義務:五類感染症全数把握対象。疑い時点で保健所へ連絡。

麻疹ワクチンの有効性と接種の必要性

#15.

麻疹(はしか)ワクチン 接種のご案内 あなたと大切な人を守るための確実な予防

#16.

なぜ今、 ワクチンが必要か

#17.

最強の感染力 麻疹は「空気感染」をします。マスクや手洗いだけでは防げません。免疫がない人が同じ部屋にいるだけで、ほぼ確実に感染します。 大人の重症化リスク 大人がかかると肺炎や脳炎を合併しやすく、入院が必要になるケースも多いです。1,000人に1人が命を落とす、非常に重い病気です。 麻疹(はしか)の脅威

#18.

麻疹ワクチンによる有効性は 1回目:約93% 2回目:約97% 麻疹を確実に防ぐには、2回のワクチン接種が必要です。2回受けることで、生涯にわたる強固な免疫が作られます。 【現在の標準】 現在はMR(麻疹・風疹混合)ワクチンを2回受けることが国の制度となっています。 ワクチン2回接種の有効性

ワクチン接種履歴の確認とアクション

#19.

生まれ年でわかる! あなたの接種履歴

#20.

年代別:ワクチン接種の変遷

#21.

具体的なアクション

#22.

母子手帳を確認 「麻疹」または「MR」のスタンプが2個あるか探してください。 記録がなければ接種 記録がない・不明な場合は、速やかな接種を推奨します。 医療機関へ電話予約 ワクチンの在庫を確認するため、事前にお電話をお願いします。 今すぐ確認すべきこと

麻疹疑い患者への初動対応とトリアージ

#23.

スピード:検査結果を待つ数日の間に感染するリスクを回避できます。 コスト:「検査費+接種費」を払うより、直接打つ方が安価に済むことが多いです。 副作用リスク:軽症では2〜3割に発熱、1〜2割に発疹、そのほか鼻水、咳、注射部位の発赤などが1割弱。重篤なものはアナフィラキシーや脳炎、血小板減少性紫斑病など0.1%未満とされている。 検査より「接種」を勧める理由

#24.

MRワクチン:麻疹単独のワクチンより供給が安定しており、風疹も同時に予防できます。 副反応:接種後5〜14日後に発熱や発疹が出ることがありますが、通常1〜2日で治まります。 禁忌:妊娠中、免疫抑制、同ワクチンにアナフィラキシーの既往がある方は接種できません。 発熱時は:すでに発熱がある場合は、直接来院せず、必ず事前にお電話でご相談ください。 接種に関する注意点

#25.

麻疹が疑われる 患者さんが受診されたら 初動トリアージから行政連携、免疫管理まで

#26.

1. 受診前のフロー:電話相談の徹底 「まず電話」を周知する 発熱、発疹、カタル症状がある患者に対し、来院前の電話相談を徹底します。 電話トリアージ:予約外の突発的な来院を防ぐ。 事前確認:渡航歴、接触歴、ワクチン歴を電話口で聴取。 診察時間の指定:一般患者との時間的分離を指示。

院内感染防止と行政連携の重要性

#27.

2. 直接受診の厳禁:院内感染防止 待合室を感染源にしない 麻疹は空気感染をするため、免疫のない患者が待合室に数分滞在するだけで二次感染を引き起こします。 COVID19の際も同様と思いますが、発熱、咳、咽頭痛などの症状がある方は、直接来院せずに、受診前に電話連絡いただくように指導しておく。加えて、クリニック入り口に視認性の高い警告板を掲出し、発熱症状の患者さんはまずは電話相談いただくように告知しておく。 直接の来院・入室は厳禁

#28.

3. 到着時の指示:車内待機と連絡 駐車場・屋外でのトリアージ 患者が診療所に到着した際、入室させずに以下の手順を徹底します。 車内からの連絡:駐車場到着時に電話で報告してもらう。 動線誘導:スタッフがN95マスク着用の上で、専用入り口から隔離室へ直接誘導。 滞在最小化:隔離室内で全ての受付・診療・会計を完結。

#29.

4. 臨床的評価:詳細な問診項目 4つ聴取事項 渡航歴:直近3週間以内の海外および国内流行地への移動。 接触歴:既知の患者や同様の症状を呈する者との接触(Sick Contact)。 免疫歴:ワクチン接種回数(母子手帳での確認)、抗体陽性歴。 症状推移:カタル症状(咳・鼻汁・結膜充血)から発疹への移行。

#30.

5. 行政連携:疑い時点での相談 保健所とのリアルタイム連携 臨床的に強く疑った時点で、確定診断を待たずに行政へアクセスします。 即時電話相談:検査のタイミングと検体搬送について保健所と協議。 発生届の作成:直ちに五類感染症全数把握の届出を完了する。 疫学調査協力:院内接触者の把握について保健所の指示を仰ぐ。

確定診断とスタッフの感染防護対策

#31.

6. 確定診断:PCR検査(3点採取) 行政検査(PCR)の実務 保険診療ではIgM抗体が主ですが、確実な診断には行政検査が必要です。 ※保存方法や容器の種類については、必ず保健所との事前相談内容に準じてください。 【検体採取3点セット】 1. 咽頭ぬぐい液 / 2. 血液(全血) / 3. 尿

#32.

7. スタッフ防護:N95マスクの着用 標準予防策 + 空気感染対策 医療従事者の感染はクリニックの機能停止に直結します。 N95マスク必着:サージカルマスクでは空気感染を防げません。 PPEの徹底:ガウン、手袋、アイガードを含めた標準予防策を励行。 対応者の限定:対応は「2回接種済み」かつ「抗体陽性」のスタッフに限定。

#33.

8. 接触者への対応と健康観察 【健康観察期間の妥当性】 免疫が一部ある「修飾麻疹」や曝露後対応後は潜伏期間が延長することが知られており、曝露後21日間(3週間)は発症しないか経過を見ることが望ましい。 72時間以内 緊急ワクチン接種 発症予防を検討 10〜12日間 典型的な潜伏期間 発熱・カタル症状に警戒 3週間 健康観察の終点 修飾麻疹も含め観察完遂 72時間以内に麻疹ワクチンを接種することで、病気の発症を防ぐ、あるいは症状を軽減できる可能性がある。* *Strebel PM, Orenstein WA. Measles. N Engl J Med. 2019;381(4):349-357.

#34.

9. スタッフ管理:集団免疫の維持 2回接種でも残るリスク ワクチン2回接種を行っても、1〜3%は抗体がつかない(Non-responder)が存在します。 集団免疫の壁:スタッフ全員が免疫を持つことで個々のリスクをカバーする。 曝露回避:抗体がないとわかっているスタッフは、流行期に疑い患者への接触を避ける。

麻疹の予防と臨床的対応のまとめ

#35.

まとめ(勉強してみての感想) 麻疹は、感染力が極めて高い、低確率ではあるが重症化する可能性がある感染症である。 予防が最も効果的な対処法である。 プライマリ・ケア医としては、やはり予防接種を推奨していくという立場になるであろう。 予防接種に関しては、生年月日が客観的にわかりやすいが、いずれの場合でも母子手帳で ワクチン接種状況をまず確認し、1回接種の場合は、2回目接種を行う。抗体検査の要否については 希望するかにもよるが、いずれも自費で検査に必要な費用や日数を鑑みれば、現役世代にそれを両方強いるよ抗体検査をせずに、2回目の接種を推奨するのがリーズナブルではないかという考えに至った。 また不明な場合にも抗体検査をすべきか、年代で判断して、1回接種が予想されるなら2回目接種のみ行うというのでも良いのではないかと思った。 麻疹を臨床的に疑う場合には、シックコンタクトがないか、流行状況を把握しておくことが肝要であろう。 流行状況等で拾い上げできなければ、発熱+皮疹orコプリック斑の時点で鑑別にあげ、保健所と 相談しながら検査、届出を行い、対処療法で経過を見ていくということになろうか。 同居家族がいる場合は換気を徹底し、極力の接触を控えるとともに、ワクチン接種歴や乳児、妊婦や免疫不全者の有無を確認して、いるようであればしばらくは生活環境を離していただく等の工夫が必要かもしれない。

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