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初期研修医向けグラム陰性桿菌の基本

投稿者プロフィール
関川喜之

武蔵野赤十字病院

5,511

34

概要

当院で行われている初期研修医向け感染症科レクチャーのスライド

グラム陰性桿菌の基本と見分け方について説明

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医

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テキスト全文

グラム陰性桿菌の基本概念と分類

#1.

グラム陰性桿菌 2026年5月20日 感染症科レクチャー 関川喜之

#2.

スメアで予想できる菌 ブドウ球菌 肺炎(双)球菌 連鎖球菌系 (腸球菌 含む) モラクセラ 髄膜炎菌 淋菌 緑膿菌 大腸菌 クレブシエラ インフルエンザ菌 (注)図の大きさの比は実際と異なります キャンピロバクター 便 10菌種+1

#3.

グラム染色イメージ分類 【その他】 ※あくまでイメージ

臨床でのグラム陰性桿菌の分類と特徴

#4.

グラム染色イメージ分類 【その他】  梅毒  マイコプラズマ  クラミドフィラ  レジオネラ  真菌  結核,非結核性抗酸菌  リケッチア  など ※あくまでイメージ

#5.

臨床でのグラム陰性桿菌の分類 PEK:市中感染で多い、SPACE:院内感染で多い

#6.

もっと簡便に ① 腹腔内・泌尿器系(PEK)    Proteus、Escherichia、Klebsiella ② 呼吸器系     H.influenza、Klebisella ③ 院内感染 (SPACE)    Serratia、Pseudomonas、Acinetobacter    Citrobacter、Enterobacter

腸内細菌目細菌の形態と疾患

#7.

グラム染色での見え方の違い 腸内細菌目細菌: 中型~大型の桿菌、両端が濃く染まることがある ブドウ糖非発酵菌: 細型の桿菌 インフルエンザ桿菌: 小型の球桿菌

#8.

GNRのGram染色による分類

#9.

腸内細菌目細菌(主にE.coli) 形態:中型の桿菌。両端が濃いことが多い       短い場合がある 常在部位:腸管内に 主な疾患 常在部位から:腎盂腎炎 腹腔内感染症(消化管、胆道系、骨盤内) 外部から:旅行者下痢症(毒素原性大腸菌)        HUS(腸管出血性大腸菌) 第一選択薬:CEZ。 感受性良好ならABPC

E.coliとKlebsiella属の基本的な感受性

#10.

E.coliの基本的な感受性

#11.

Klebsiella属 形態:大型の桿菌。E.coliに比べると太い       莢膜がある場合は、白く抜けるものと       ピンク色に見えるものがある 常在部位:ヒトの腸管 主な疾患   腎盂腎炎   腹腔内感染症(消化管、胆道系、骨盤内)   肺炎   高病原性株では肝膿瘍など重篤になる 第一選択薬:CEZ。 ABPCは自然耐性

#12.

Klebsiella属の基本的な感受性

Pseudomonas aeruginosaとHaemophilus influenzaeの特徴

#13.

Pseudomonas aeruginosa 形態:細身で小型 常在部位:水回りの環境(湿潤環境) 好気性(ほとんど好気ボトルで陽性) 主な疾患:主に医療関連感染  VAP、CAUTI、CRBSI  FN 治療薬 CAZ、PIPC   耐性獲得の名手

#14.

緑膿菌の基本的な感受性

#15.

Haemophilus influenzae 形態:球菌か桿菌か迷う       ゴマ粒のように散らばる 貪食されず背景全体に(starry sky) 常在部位:ヒトの上気道 主な疾患:肺炎、喉頭蓋炎、中耳炎、副鼻腔炎、髄膜炎 治療薬:CTRX 感受性良好ならABPC

Campylobacter jejuniの形態と疾患

#16.

BLNAR H.fluはβラクタマーゼ産生の有無とPBP3変異の有無で感受性が変わる

#17.

Campylobacter jejuni

#18.

Campylobacter jejuni

#19.

Campylobacter jejuni 形態:小型GNR、らせん菌      かもめの翼 常在部位:動物(特に鶏)の腸管 主な疾患:感染性大腸炎 治療薬:対症療法 “gull-wing”

その他のグラム陰性桿菌とまとめ

#20.

その他(Acinetobacter)

#21.

その他(Fusobacterium)

#22.

Take Home Message GNRは太さで分類する 市中、院内、その他で覚える 具体的な菌名をグラム染色から想起する

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