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グラム陰性桿菌の基本概念と分類
#1. グラム陰性桿菌 2026年5月20日
感染症科レクチャー
関川喜之
#2. スメアで予想できる菌 ブドウ球菌 肺炎(双)球菌 連鎖球菌系
(腸球菌 含む) モラクセラ
髄膜炎菌
淋菌 緑膿菌 大腸菌 クレブシエラ インフルエンザ菌 (注)図の大きさの比は実際と異なります キャンピロバクター 便 10菌種+1
#3. グラム染色イメージ分類 【その他】
※あくまでイメージ
臨床でのグラム陰性桿菌の分類と特徴
#4. グラム染色イメージ分類 【その他】
梅毒
マイコプラズマ
クラミドフィラ
レジオネラ
真菌
結核,非結核性抗酸菌
リケッチア
など ※あくまでイメージ
#5. 臨床でのグラム陰性桿菌の分類 PEK:市中感染で多い、SPACE:院内感染で多い
#6. もっと簡便に ① 腹腔内・泌尿器系(PEK)
Proteus、Escherichia、Klebsiella
② 呼吸器系
H.influenza、Klebisella
③ 院内感染 (SPACE)
Serratia、Pseudomonas、Acinetobacter
Citrobacter、Enterobacter
腸内細菌目細菌の形態と疾患
#7. グラム染色での見え方の違い 腸内細菌目細菌:
中型~大型の桿菌、両端が濃く染まることがある
ブドウ糖非発酵菌: 細型の桿菌
インフルエンザ桿菌: 小型の球桿菌
#9. 腸内細菌目細菌(主にE.coli) 形態:中型の桿菌。両端が濃いことが多い
短い場合がある
常在部位:腸管内に
主な疾患
常在部位から:腎盂腎炎
腹腔内感染症(消化管、胆道系、骨盤内)
外部から:旅行者下痢症(毒素原性大腸菌)
HUS(腸管出血性大腸菌)
第一選択薬:CEZ。 感受性良好ならABPC
E.coliとKlebsiella属の基本的な感受性
#11. Klebsiella属 形態:大型の桿菌。E.coliに比べると太い
莢膜がある場合は、白く抜けるものと
ピンク色に見えるものがある
常在部位:ヒトの腸管
主な疾患
腎盂腎炎
腹腔内感染症(消化管、胆道系、骨盤内)
肺炎
高病原性株では肝膿瘍など重篤になる
第一選択薬:CEZ。 ABPCは自然耐性
Pseudomonas aeruginosaとHaemophilus influenzaeの特徴
#13. Pseudomonas aeruginosa 形態:細身で小型
常在部位:水回りの環境(湿潤環境)
好気性(ほとんど好気ボトルで陽性)
主な疾患:主に医療関連感染
VAP、CAUTI、CRBSI
FN
治療薬 CAZ、PIPC
耐性獲得の名手
#15. Haemophilus influenzae 形態:球菌か桿菌か迷う
ゴマ粒のように散らばる
貪食されず背景全体に(starry sky)
常在部位:ヒトの上気道
主な疾患:肺炎、喉頭蓋炎、中耳炎、副鼻腔炎、髄膜炎
治療薬:CTRX 感受性良好ならABPC
Campylobacter jejuniの形態と疾患
#16. BLNAR H.fluはβラクタマーゼ産生の有無とPBP3変異の有無で感受性が変わる
#17. Campylobacter jejuni
#18. Campylobacter jejuni
#19. Campylobacter jejuni 形態:小型GNR、らせん菌
かもめの翼
常在部位:動物(特に鶏)の腸管
主な疾患:感染性大腸炎
治療薬:対症療法 “gull-wing”
その他のグラム陰性桿菌とまとめ
#22. Take Home Message GNRは太さで分類する
市中、院内、その他で覚える
具体的な菌名をグラム染色から想起する