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気管支喘息治療薬一覧 〜喘息治療のフローチャート〜

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イシヤク

薬剤比較

内容

"気管支喘息治療薬に関して、喘息治療ステップ・ACT(Athma Control Test)・喘息治療のフローチャート(成人・小児)、薬効ごとの作用機序や特徴、副作用についてまとめています。

また、各薬効に属する薬剤に関して、専門医コメントを掲載しています。

そのほかの薬剤について専門医コメントをご確認いただきた場合は、医師向け薬剤比較アプリ「イシヤク」(完全無料)でご確認ください。

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本スライドの対象者

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"気管支喘息治療薬に関して、喘息治療ステップ・ACT(Athma Control Test)・喘息治療のフローチャート(成人・小児)、薬効ごとの作用機序や特徴、副作用についてまとめています。

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気管支喘息治療薬一覧 〜喘息治療のフローチャート〜

  • 1.

    気管支喘息治療薬一覧 喘息治療のフローチャート イシヤク

  • 2.

    目次 1. 気管支喘息治療薬一覧 2. 喘息治療ステップ 3. ACT(Athma Control Test) 4. 喘息治療のフローチャート(成人・小児) 5. 短時間作用型β2刺激薬(SABA) 6. 吸入ステロイド薬(ICL) 7. 長時間作用型β2刺激薬(LABA) 8. ロイトコエリン受容体拮抗薬(LTRA) 9. テオフィリン徐放製剤 10. 抗IgE抗体

  • 3.

    気管支喘息治療薬一覧 LABA セレベント オンブレス SABA オーキシス メプチン サルタノール 吸入ステロイド薬(ICL) フルティ フォーム LTRA キプレス/シングレア 抗コリン薬 ビレーズトリ シムビコート アドエア レルベア テリルジー エナジア ビベスピ エンクラッセ パルミコート キュバール スピオルト アノーロ アテキュラ アズマ ネックス ウルティブロ シーブリ オノン テオフィリン製 剤 テオドール スピリーバ ネオフィリン エクリラ オルベスコ アニュイティ 分子標的治療薬 フルタイド ヌーカラ ファセンラ デュピクセント ゾレア

  • 4.

    喘息治療ステップ 長 期 管 理 薬 基本 治療 ステップ1 ステップ2 ステップ3 ステップ4 ICS(低用量) ICS(低〜中用量) ICS(中〜高用量) ICS(高用量) 上記が使用できない場合 以下のいずれかを用いる 上記で不十分な場合に、以下のい ずれか1剤を併用 上記に下記のいずれかを 1剤、あるいは複数を併用 LTRA テオフィリン徐放製剤 (症状が稀なら必要なし) LABA(配合剤使用可) LAMA LTRA テオフィリン徐放製剤 LABA(配合剤使用可) LAMA LTRA テオフィリン徐放製剤 抗IL-4Rα抗体 追加治 療 発作治療 上記に下記の複数を併用 LABA(配合剤使用可) LAMA LTRA テオフィリン徐放製剤 抗IgE抗体 抗IL-5抗体 抗IL-5Rα抗体 抗IL-4Rα抗体 経口ステロイド薬 気管支熱形成術 アレルゲン免疫療法( LTRA以外の抗アレルギー薬) SABA SABA ICS:吸入ステロイド薬、 LABA:長時間作用性 β2刺激薬、LAMA;長時間作用性抗コリン薬 LTRA:ロイコトエリン受容体拮抗薬、 SABA:短時間作用性 β2刺激薬 SABA SABA 喘息予防・管理ガイドライン 2021

  • 5.

    ACT(Athma Control Test) 5つの質問で喘息コントロール状態を点数により客観的に評価 この4週間に、喘息のせいで職場や家庭で思うように仕事がはかどらなかったことは時間的にどの程度あり ましたか? いつも 1 かなり 2 いくぶん 3 少し 4 全くない 5 この4週間に、どのくらい息切れがしましたか? 1日に2回以上 1 1日に1回 2 1週間に3〜6回 3 1週間に1、2回 4 全くない 満点以外は、喘息コントロール状態不 十分と判断される 5 この4週間に、喘息の症状(ゼイゼイする、せき、息切れ、胸が苦しい・痛い)のせいで夜中に目が覚めたり、 ACT コントロール状態 25点 良好 20〜24点 不十分 20点未満 不良 いつもより朝早く目が覚めてしまうことがどのくらいありましたか? 1週間に4回以上 1 1週間に2, 3回 2 1週間に1回 3 1, 2回 4 全くない 5 この4週間に、発作止めの吸入薬(サルブタモールなど)をどのくらい使いましたか? 1日に3回以上 1 1日に1, 2回 2 1週間に数回 3 1週間に1回以下 4 全くない 5 完全にできた 5 この4週間に、自分自身の喘息をどの程度コントロールできたと思いますか? 全くできなかった 1 あまりできなかった 2 まぁまぁできた 3 十分できた 4

  • 6.

    喘息治療のフローチャート(成人) 喘息と診断 ICS/LABA 中用量 コントロール不十分 or 不良 ◻咳、痰 ◻喫煙歴 ◻呼吸困難 ◻増悪 ◻鼻汁・鼻閉 LAMA追加 喘息治療の効果判定は、喘息コントロール指標である ACT(Asthma Control Test)で行う。 ACT3点以上の増加=臨床的に有効 効果が不十分( ACT=20〜24点)もしくは不良( ACT<20 点)な場合は、随伴症状を確認した上で、 LAMAもしくはロ イコトリエン受容体拮抗薬( LTRA)を追加し、それでもコン トロールできない場合に専門医への紹介を考慮する LTRA追加 コントロール不十分 or 不良 ICS増量 コントロール不十分 or 不良 専門医へ紹介 喘息診療実践ガイドライン 2021

  • 7.

    喘息治療のフローチャート(小児) LTRA or ICS コントロール不十分 or 不良 コントロール不十分 ACT=20〜24点 コントロール不良 ACT<20点 ICS/LABA 5歳以上 LTRA or ICS or LTRA and ICS/LABA コントロール不十分 or 不良 専門医へ紹介(生物学的製剤を考慮) 喘息診療実践ガイドライン 2021

  • 8.

    短時間作用性β2刺激薬(SABA) 作用機序 Β2刺激作用により、すばやく気管支を広げ、喘息発作を和らげる。 β2受容体の選択制が高く、心刺激作用は少ない。 使用法 喘息発作やCOPD増悪に対して頓用で用いる。 SABAの使用回数を喘息コントロールの指標として問診し、毎週 1回以上吸入している場合には長 期管理薬をステップアップする。 専門医 コメント 短時間作用型 β2刺激薬(SABA)は気管支喘息の急性増悪(発作)や慢性閉塞性肺疾患の急性増 悪時の治療薬として使用する。効果発現まで数分 ~10数分と即効性があるためレスキューとして 使用されるが、効果は持続しない。気管支喘息で症状を SABAだけでコントロールすることは予後 を悪くしたり、喘息死を増やしたりという報告もあるので、喘息のコントロールには必ず吸入ステロ イドを基本の治療とする。 SABAも頻用していると頻脈や振戦などの β刺激薬としての副作用が出 ることがあるので注意が必要。 (呼吸器内科 キュート先生 )

  • 9.

    短時間作用性β2刺激薬(SABA):サルタノール・ベロテック・メプチン・ベネトリン

  • 10.

    長時間作用性β2刺激薬(LABA):セレベント 作用機序 作用が12時間以上持続し、喘息や COPDの長期管理に用いら れる。 特徴 LABAは抗炎症作用を有しないので、必ず ICSを併用する。ICS を併用していれば、 LABAの長期使用に伴う増悪リスクは増加 しない。 専門医コメ ント 長時間作用型 β2刺激薬(LABA)は気管支喘息や慢性閉塞性 肺疾患(COPD)の安定期・慢性期の吸入剤の治療薬として使 用する。ホルモテロールのように 1日2回吸入するタイプと、イン ダカテロールのように 1日1回吸入するタイプがある。特にインダ カテロールは長時間効果が持続するため「 ultra LABA」と呼ば れている。喘息のコントロールを β刺激薬だけで行うと予後を悪 くしたり喘息死を増やしたりという報告もあるので、喘息のコント ロールには必ず吸入ステロイドを基本の治療とする。 (呼吸器内 科 キュート先生 )

  • 11.

    吸入ステロイド(ICS) 作用機序 気道炎症に対する抗炎症作用を有し、気管支喘息の中心的治療薬である。 副作用 経口ステロイドに比べ、全身性の副作用ははるかに少ない。 副作用として、口腔・咽頭カンジダ症、嗄声、咽頭刺激による咳嗽などの局所的副作用があり、うがいが予 防に有効である。 特徴 吸入器はスプレータイプのpMDIとドライパウダーのDPIに大別される。高齢者や女性などで、吸入流速が低 下している場合は、pMDIの使用を考慮する。 専門医コメ ント 吸入ステロイド(ICS)は気管支喘息や重症・増悪を繰り返す慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対して使用す る。気管支喘息の治療においては、ステップ1-4まで全ての重症度で基本の治療となる。製剤によって1日1 回のものと2回のものがあるので注意が必要。デバイスの違いによって粉を吸入するデバイスは「 DPI」、ミス トを噴霧するようなデバイスは「pMDI」と呼ばれており、患者ごとに使用が容易な製剤を選ぶ必要がある。 ICSも高用量を長期に吸入すると、肺炎や骨粗鬆症のリスクが上がるとも言われているので適応は処方した 後もよく検討する必要がある。 (呼吸器内科 キュート先生)

  • 12.

    吸入ステロイド(ICS):キュバール・フルタイド・パルミコート

  • 13.

    吸入ステロイド(ICS):オルベスコ・アズマネックス・アニュイティ

  • 14.

    抗コリン薬(SAMA):アトロベント 作用機序 アセチルコリンの M3受容体活性化を阻害し、気管支拡 張作用を示す。 特徴 短時間型で、早期の軽い息切れ症状に頓用したり、 β2 刺激薬で効果不十分な呼吸困難時に追加・併用で使 用される。 副作用 副作用として口渇・尿閉・閉塞隅角緑内障に注意する。 専門医 コメント イプラトロピウムとオキシトロピウムが短時間作用型抗 コリン薬(SAMA)として位置づけられている。慢性閉塞 性肺疾患(COPD)治療薬として使用することができる が、臨床の現場では使う機会はほとんどない。いずれ の製剤もミストを噴霧するような「 pMDI」製剤であり、効 果は短時間で限定的。抗コリン薬なので口渇・尿閉・閉 塞隅角緑内障には注意する。 (呼吸器内科 キュート先 生)

  • 15.

    長時間作用性抗コリン薬(LAMA):スピリーバ 作用機序 特徴 アセチルコリンの M3受容体活性化を長時間阻害し、気管支拡張作用を示 す。 COPDの長期管理において、 LABAはLAMAに匹敵する気管支拡張効果を 示すが、増悪抑制効果は LAMAが優れているため、第一選択薬は LAMAと 考えられている。 気管支喘息に対してはスピリーバの有効性が示されており、ステップ 2以上 の喘息長期管理薬として使用できる。 ICS/LABAでコントロール不十分な場 合やLABAが副作用で使用できない場合に ICSと併用して用いる。 副作用 副作用として口渇・尿閉・閉塞隅角緑内障に注意する。 専門医 コメント チオトロピウムとグリコピロニウムが長時間作用型抗コリン薬(LAMA)として位置づ けられています。特に、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の安定期の治療の第1選択薬と して使用します。気管支喘息に対しても吸入ステロイドに上乗せする気管支拡張薬と してエビデンスがある。抗コリン薬なので口渇・尿閉・閉塞隅角緑内障には注意する。 (呼吸器内科 キュート先生)

  • 16.

    長時間作用性抗コリン薬(LAMA):シーブリ・エクリラ・エンクラッセ

  • 17.

    ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA):オノン・キプレス 作用 機序 特徴 専門 医 コメ ント 鼻粘膜の容積血管拡張や血管透過性を抑制し、鼻 閉を改善する。鼻閉に対する効果は、第二世代抗ヒ スタミン薬よりも優れる アレルギー性鼻炎を合併した喘息に効果が高い。 効果発現は内服開始後1週で認められ、連用で改 善率が上昇する。 抗ロイコトリエン拮抗薬(LTRA)はシステイニルロイ コトリエン1受容体を阻害し、気道粘膜の炎症を軽 減する効果が期待できる。鼻炎症状に対しては鼻 汁よりも鼻閉に対して効果が高い。気管支喘息に対 しては、吸入ステロイドに対する上乗せとして使用 することが一般的であり、単独で使用することはし ない。 (呼吸器内科 キュート先生)

  • 18.

    テオフィリン製剤 作用機序 気管支拡張作用と抗炎症作用を併せ持つ。喘息、 COPDに対する抗炎症効果は 5〜10μg/mLで 発現する。 副作用 テオフィリンを主成分とする製剤であり、治療の有効域が狭いため、適切な TDM管理を行い、 20μg/mLを超えないようにする。内服では悪心・嘔吐などの消化器症状が主な副作用である。 テオフィリン徐放性剤は生後 6ヶ月未満の乳児には使用しない。 専門医 コメント テオフィリン製剤は気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患( COPD)に対して、吸入剤の気管支拡張薬 に追加して補助的に使用することがあります。ホスホジエステラーゼを阻害し、細胞内の cAMPを 増加させて、アデノシン受容体を拮抗させたり細胞内カルシウムを調節することにより気管支拡張 作用を示すと言われています。また、低用量のテオフィリンが HDAC(ヒストン脱アセチル化酵素) に作用し、抗炎症的に働くことで COPDでの気道炎症や酸化ストレスを軽減させる作用が言われ ています。気管支拡張作用を示すのに必要なテオフィリン濃度が 5-15µg/mLであり、それを超える と嘔気や不整脈の中毒症状が出ることがあるので、テオフィリンを処方している患者では半年ごと を目安に採血で血中濃度を測定することが一般的である。 (呼吸器内科 キュート先生 )

  • 19.

    テオフィリン製剤:テオドール・ユニフィルLA・ネオフィリン

  • 20.

    吸入ステロイド・β2刺激薬配合剤(ICS・LABA):アドエア 作用機序 抗炎症作用と気管支拡張作用を有する。 特徴 シムビコートは定期吸入に追加して発作時にも使用可能( SMART療法)。定 期使用量が1日4吸入以下の場合は、症状悪化時に 1日合計8吸入まで追加 吸入可能である。 ICS/LABAはLAMA/LABAより増悪抑制効果が弱いとする報告が多い。喘息 ・COPDオーバーラップの場合以外は、 LAMAやLABA、あるいは LAMA/LABAを優先し、増悪が認められる場合に ICSの併用を考慮する。 専門医 コメント 抗炎症作用のある吸入ステロイドと気管支拡張作用のある長時間作用型 β2 刺激薬の合剤。肺機能の改善や増悪抑制効果のみならず、 1度に2種類吸 入できるのでアドヒアランスを保つ意味合いもある。 ICS・LABAをそれぞれ単 独で吸入するよりも効果が高い。「シムビコート」は吸入回数で ICSの用量を 調整するが、吸入回数が増えると β刺激薬も増えてしまうので動悸や振戦に 注意が必要。「レルベア」や「アテキュラ」は ICSの用量ごとに製剤が異なるの でβ刺激薬が増える心配がない。 (呼吸器内科 キュート先生 )

  • 21.

    シムビコート・フルティフォーム・レルベア・アテキュラ

  • 22.

    抗コリン薬・β2刺激薬配合剤(LAMA・LABA):ウルティブロ 特徴 2種類の気管支拡張薬を含有し、 COPDに適応がある。 単剤で効果不十分な際に用いる。スピオルト、アノーロ、ウ ルティブロ、ビベスピの 4種がある。 専門 医 コメン ト 気管支拡張作用のある長時間作用型 β2刺激薬と長時間 作用型抗コリン薬の合剤で 慢性閉塞性肺疾患( COPD)で 呼吸困難の症状が強い、 1秒量が低いような症例に使用す る。それぞれを単独で吸入するよりもアドヒアランスが保た れることから効果が高い。実臨床では製剤ごとの成分の違 いよりも吸入器デバイスがちゃんと患者にあったものを選 択する。 (呼吸器内科 キュート先生 )

  • 23.

    LAMA・LABA:アノーロ・スピオルト・ビベスピ

  • 24.

    吸入ステロイド・抗コリン薬・β2刺激薬配合剤(ICS・LAMA・LABA):テリルジー 特徴 専門 医 コメン ト 3剤配合剤で、喘息と COPDに適応がある。 ICS/LABAやLAMA/LABAより、COPDの増悪抑制効 果が高いことが報告されている。 末梢血好酸球数が多いと効果が高いとされ、目安は 300/μL以上が示唆されている。 吸入ステロイドと 2種類の気管支拡張薬が合わさった 合剤で慢性閉塞性肺疾患( COPD)や喘息に使う。 「ビレーズトリ」は COPDのみに「テリルジー」と「エナ ジア」は喘息のみに適応がある。 COPDに使用する 際には気管支喘息の要素のある「喘息と COPDの オーバーラップ( ACO)」と呼ばれる病態か、増悪を繰 り返すCOPDに主に使用される。実臨床ではトリプル 製剤とか、3成分配合剤とか呼ばれる。 (呼吸器内科 キュート先生)

  • 25.

    ICS・LAMA・LABA:ビレーズトリ・エナジア

  • 26.

    分子標的治療薬:ゾレア 作用機序 IgE, IL-5, IL-4/IL-13の作用を阻害する抗体薬 である。 特徴 ヌーカラやファセンラは、末梢血好酸球数が多 いほど、喘息増悪抑制効果が高い。 デュピクセントは、呼気 NO濃度、好酸球数、 血清IgEが高いほど喘息増悪抑制効果が高 い。 用量 注射間隔:デュピクセント 2週(指導後に自己 注射可能)、ゾレア 2〜4週、ヌーカラ毎月、ファ センラ隔月。 専門医 コメント 鼻茸を伴う副鼻腔炎にも適応あり。 IgEや好酸 球上昇の症例にも有効性はあり。 (膠原病内科 MajorTY)

  • 27.

    分子標的治療薬:ヌーカラ・ファセンラ・デュピクセント

  • 28.

    イシヤク 医師向け薬剤比較アプリ「イシヤク」では、全 薬剤に専門医コメントを掲載しています。 ご興味のある方は、 Appleストア・Googleプ レイで「イシヤク」で検索して是非ダウンロード してみてください。 https://bit.ly/3FJmFc9

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