#4.
喘息・COPDの定義 って似てるよね ▶喘息 :気道の慢性炎症を本態とし、変動性をもった 喘鳴・呼吸困難などの気道狭窄や咳で 特徴づけられる疾患。 どっちも 咳・息切れ が特徴 ▶COPD :タバコなどの有害物質を長期に吸入する ことにより気流閉塞を示し、進行する 労作時呼吸困難や慢性の咳・痰が特徴の疾患。 喘息予防・管理ガイドライン 2018 COPD診断と治療のためのガイドライン第5版 2018
#5.
喘息・COPD 鑑別で注目すべきポイント 喘息 COPD 発症年齢 全年齢 中高年 要因 アレルギー・感染 タバコ・大気汚染 アレルギー/家族歴 あることもある なし 気道炎症細胞 Eos・CD4+Lym・マスト細胞 Neu・CD8+Lym・Mφ 症状 日内変動・発作性 緩徐進行・持続性・労作性 気流閉塞・形態変化 なし・リモデリング 気腫・肺胞破壊・細気管支線維化 気流閉塞の可逆性 あり なし~あり 気道過敏性 あり なし~あり 肺拡散能 正常 ↓ CT上 低吸収域 なし あり 喀痰中細胞 好酸球 好中球 末梢血好酸球 ↑ 正常 呼気NO ↑ 正常 ステロイド反応性 良好 なし アレルギー▶喘息 タバコ▶COPD 問診 変動ある症状▶喘息 持続性の症状▶COPD 好酸球炎症▶喘息 好中球炎症▶COPD 画像 採血 画像で異常なし▶喘息 気腫化・線維化▶COPD 喘息とCOPDのオーバーラップ診断と治療の手引き 2018
#6.
喘息っぽさ・COPDっぽさを意識せよ X線で肺炎像はなさそう… 起坐呼吸や下腿浮腫はないので 心不全でもなさそう… 咳 痰 息切れ やっぱ 喘息かなぁ・・・COPDかなぁ… 喘息・COPDで悩んだ時 呼吸器内科医が 意識しているポイント 喘息っぽさ ①変動性(日内・季節) ②発作性の呼吸器症状 ③小児~青年期の喘息既往 ④呼気NO>35ppb ⑤通年性アレルギー性鼻炎 ⑥気道可逆性 ⑦末梢Eos>5% 、>300/μL ⑧IgE高値 COPDっぽさ ①喫煙歴 ②CTで気腫性変化 ③肺の拡散能障害(%Dlco≦80%) 喘息 と考えて治療開始 鑑別に大事な 問診・検査を 押さえよう! COPD と考えて治療開始
#7.
喘息の治療 と COPDの治療 喘息は抗炎症が最重要! 喘息 だと考えたら 喘息の治療 ①吸入ステロイド(ICS) ②長時間作用型β刺激薬吸入(LABA) ③長時間作用型抗コリン薬吸入(LAMA) ④ロイコトリエン受容体拮抗薬 COPDの治療 COPD だと考えたら COPDは気管支拡張が最重要! ①長時間作用型抗コリン吸入(LAMA) ②長時間作用型β刺激薬吸入(LABA) ③吸入ステロイド(ICS)
#8.
喘息・COPD 両方が合併していることも ▶ACO:Asthma and COPD Overlap 「えーこ」って呼ぶ 慢性の気流閉塞があり 変動する症状もあるし… 気腫もあるし… 喘息・COPDの それぞれの特徴を 併せ持つ疾患 アレルギーもあるし… タバコも吸ってるし… 喘息 ACO COPD 治療は「抗炎症」「気管支拡張」 いずれも大事 じゃあどのような場面で ACOを疑うの? 喘息とCOPDのオーバーラップ診断と治療の手引き 2018
#9.
喘息フォロー中にACOを疑う状況 喘息としてフォローしている方で… ①慢性の呼吸器症状:労作時呼吸困難・咳・痰 ②喫煙歴(10pack-year以上)・大気汚染曝露 ③1秒率 <70% ④肺拡散能障害(%Dlco<80%、%Dlco/VA<80%) COPDに特徴的な症状・検査があれば 「ACO」を疑う
#10.
COPDフォロー中にACOを疑う状況 COPDとしてフォローしている方で… ①変動性(日内・季節など)・発作性 ②40歳以前の喘息既往・通年性アレルギー性鼻炎 ③アトピー性疾患の既往 ④気道可逆性(FEV1>12%かつ>200mlの変化) ⑤呼気NO>35ppb 喘息に特徴的な症状・検査があれば ⑥末梢血Eos↑・IgE↑ 「ACO」を疑う
#11.
Take Home Message 咳・痰・息切れの症状で 喘息・COPD・ACOの鑑別には 問診・採血・画像が大事