#4.
高尿酸血症の治療指針 UA>7.0mg/dL 痛風関節炎または 痛風結節 あり →治療開始 ・UA≧8+合併症 →治療開始 ・UA≧7+痛風発作の既往 →治療開始 ・それ以外 →生活習慣改善を中心として経過観察 なし UA<8.0mg/dL ・UA≧9 ※腎障害、尿路結石、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病、メタボリッ クシンドロームなど (腎障害と尿路結石以外は尿酸値を低下させ てイベント抑制を検討した大規模介入試験は未施行) UA≧8.0mg/dL 合併症※ あり なし UA<9.0mg/dL UA≧9.0mg/dL 生活指導(アルコールの摂取制限を含めた食事指導) 薬物治療 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版 2019年より作成
#5.
高尿酸血症治療薬の作用ポイント DNA, RNA 尿酸生成阻害薬 アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタット ヒポキサンチン 阻害 キサンチンオキシダーゼ キサンチン 腎の 近位尿細管 尿酸排泄促進薬 ベンズブロマロン、プロベネシド 阻害 尿酸 尿酸トランス ポーター1 (URAT1) 血中へ再吸収 尿酸生成阻害薬は、プリン代謝の最終段階におけるキサンチンオ キシダーゼを阻害することで、尿酸の生成を抑制する 尿酸排泄促進薬は、 URAT1を阻害し、尿酸の排泄を促進させる 尿酸排泄(〜10%)
#6.
尿酸生成阻害薬 作用機序 体内でプリン体から尿酸を生成する酵素を阻害し、尿酸生成を抑えて高尿酸血症を改善したり、 痛風発作などを予防したりする。 特徴 アロプリノールについては腎機能低下例では最大用量調節が必要である。 禁忌 痛風発作時は原則として尿酸治療薬は投与しない。発作・疼痛が収まってから使用を開始しな いと、関節炎が増悪する可能性があるためである。 専門医コメント 薬価や豊富なエビデンスにはアロプリノールに、尿酸降下作用にはフェブキロスタットに、たんぱ く尿減少期待にはトピロキソスタットに、それぞれ軍配が上がる。そういった特色を踏まえ、患者 に合わせ使い分けることも多い。(腎臓内科 アイジュ)
#7.
尿酸生成阻害薬:ザイロリック・フェブリク
#8.
尿酸生成阻害薬:ウリアデック
#9.
尿酸排泄促進薬 作用機序 尿細管での尿酸の再吸収を抑え、尿酸の尿への排泄を促進し高尿酸血症を改善する。 特徴 尿酸排泄促進薬は投与初期から短時間で強力な尿中尿酸排泄作用を示す。そのため、常に尿路結石 が発症するリスクが存在する。 禁忌 痛風発作時は原則として尿酸治療薬は投与しない。発作・疼痛が収まってから使用を開始しないと、関 節炎が増悪する可能性があるためである。 専門医コメント 非常に古くから存在する薬剤。尿のアルカリ化剤の併用・飲水量を増やす指導などにより比較的安全に 使用できるが、結石症・慢性腎臓病stageG4以降では原則禁忌であり、結石症を懸念して避ける先生も 多い。(腎臓内科 アイジュ)
#10.
尿酸排泄促進薬:ベネシッド・パラミヂン
#11.
尿酸排泄促進薬:ユリノーム・ユリス
#12.
痛風発作寛解・予防薬:コルヒチン 作用 機序 特徴 副作用 専門医 コメント コルヒチンは、微小管を安定化することで好中球の遊走能を強く抑 制し、痛風の発作を抑制する。 痛風発作には、コルヒチン、 NSAIDs、経口ステロイドが使われる。 NSAIDsが使用不可・無効の場合や多発性の関節炎では経口ステ ロイドを投与する。 ベーチェット病などの膠原病疾患や急性心膜炎・再発性心膜炎へ の治療・予防として、適応外使用ではあるが使用されることがあ る。 コルヒチン大量投与による副作用:腹痛、下痢、嘔吐、筋痙攣な ど。 コルヒチンは痛風発作に非常に有効であるだけでなく、 膠原病疾 患の治療や心膜炎の予防など抗炎症作用による効能 が注目され ており、適応外使用での処方も多い。(腎臓内科 アイジュ)
#13.
尿酸分解酵素薬:ラスリテック 作用機序 尿酸をアラントインという物質に変換、体外へ排 泄する作用により、腫瘍崩壊症候群により引き起 こされる高尿酸血症を改善する。 特徴 癌化学療法に伴う急激な高度の高尿酸血症(特 に腫瘍崩壊症候群)に使用できる 専門医 コメント 化学療法に伴う急激な高尿酸血症に対して使用 される。過剰な尿酸結晶が腎臓(尿細管)に沈着 した結果生じる急性腎障害(AKI)を防ぐ。なお、 フェブキロスタットにも腫瘍崩壊症候群に対する 適応がある。(腎臓内科 アイジュ)