末梢性顔面神経麻痺を初期診療する可能性のある総合診療医、内科、救急科、皮膚科、眼科、耳鼻咽喉科の先生および研修医を対象に、末梢性顔面神経麻痺の鑑別方法と、適切な治療法についてまとめました。重症度の評価や予後推定の方法、早期に耳鼻咽喉科へ紹介する重要性に加え、一般的な治療法から手術加療や後遺症の治療まで包括的な顔面神経麻痺の治療法について習得することを目標としたスライドです。
◎目次
・自己紹介
・スライドの対象者と習得できる内容
・初期診療から治療までのフローチャート
・まずは末梢性と中枢性を確実に鑑別しよう
・ベル麻痺とハント症候群以外の末梢性顔面神経麻痺
・末梢性では予後の悪いハント症候群をしっかり鑑別しよう
・表情筋だけではない、意外に多い顔面神経の支配領域
・重症度を評価する柳原法は、予後推測にも有用
・海外ではHouse-blackmann法が主流
・簡単にできて予後判定に有用なアブミ骨筋反射
・誘発刺激筋電図(Electroneurography: ENoG)で予後を予測できる
・診断・治療のタイムライン:ゴールデンタイムを逃すな!
・治療の基本は発症早期のステロイド全身投与
・注意すべきステロイドの副作用
・抗ウイルス薬はハント症候群と重症例で早期に投与
・全例で必要な補助的介入:目の保護と顔面マッサージ
・神経を開放し自己絞扼を解除する顔面神経減荷術
・後遺症とそれぞれへの治療・介入方法
・顔面神経麻痺が初期症状とは限らない=とにかく疑うことが大事
・顔面神経麻痺の初期症状かも、と疑うべき症状とは?
・よくある紹介状…書くべきポイントがぼやけています
・デキるコンサルテーションはこう書く!
・Take Home messages
・よかったら他のスライドも見て下さいね!