医師・医学生のためのスライド共有

Antaa Slide
診療科
特集

お知らせ

ログイン
筋萎縮性側索硬化症(ALS)  ~見逃してはいけない診るべきポイント~後編 L1.png

関連テーマから出会おう。

閲覧履歴からのおすすめ

Antaa Slide
内科的脳梗塞診療の基本を押さえる。

内科的脳梗塞診療の基本を押さえる。

山本大介

続けて閲覧
子癇について、なお語るべきこと。

子癇について、なお語るべきこと。

山本大介

続けて閲覧

1/13

関連するスライド

多職種のための認知症の診断と治療

多職種のための認知症の診断と治療

近藤敬太

59616

166

筋萎縮性側索硬化症(ALS) ~見逃してはいけない診るべきポイント~後編

投稿者プロフィール
エスディー@脳神経内科

総合病院

79,185

80

概要

本スライドで学べること

・ALSと頚椎疾患の鑑別に重要なサインがわかる。

前編はこちら

https://slide.antaa.jp/article/view/22c9817cb2b7452b

◎目次

・こんな紹介もよくあります。

・頚椎疾患との鑑別~とりあえず確認すべき3つのポイント~

・Split Handを診る時にチェックすべき筋

・頚部筋力の診かた

・最終的な判断は脳神経内科医にまかせよう

本スライドの対象者

研修医

投稿された先生へ質問や勉強になったポイントをコメントしてみましょう!

0 件のコメント

コメントするにはログインしてください

関連するスライド

多職種のための認知症の診断と治療

多職種のための認知症の診断と治療

近藤敬太

近藤敬太

59,616

166

【デキレジ】脳梗塞③頭部CT/MRIの画像読影

【デキレジ】脳梗塞③頭部CT/MRIの画像読影

やまて 

やまて 

455,513

1,708

プラクティカルな脳卒中後てんかん診療 ー患者さんと一緒に治療を選択するー

プラクティカルな脳卒中後てんかん診療 ー患者さんと一緒に治療を選択するー

山本大介

山本大介

19,844

61

【デキレジ】脳梗塞⑧NIHSSの覚え方・つけ方

【デキレジ】脳梗塞⑧NIHSSの覚え方・つけ方

やまて 

やまて 

481,019

1,334


エスディー@脳神経内科さんの他の投稿スライド

すべて見る


テキスト全文

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の概要と目標

#1.

筋萎縮性側索硬化症 Amyotrophic Lateral Sclerosis (ALS) ~見逃してはいけない診るべきポイント~ エスディー@脳神経内科 日本神経学会専門医・指導医 総合内科専門医 日本認知症学会専門医 後編

#2.

本シリーズの全体像 前編 生 理 的 な 筋 け い れ ん 後編 筋肉のぴくつき 持続的 疲労時 1か所 ①頻度 ②誘因 ③場所 間欠的 安静時 複数箇所 線 維 束 性 攣 縮 さらに問診 筋力低下 なし 経過観察もしくは 脳神経内科紹介も可 体重減少 A L S や 筋 疾 患 の 可 能 性 上肢の筋力低下 なし あり あり あり 脳神経内科紹介 神経診察、MRI、筋電図検査など ①感覚障害 ②Split Hand ③頚部筋力 低下 あり なし なし 頚 椎 症 な ど 他 疾 患 も 考 慮

#3.

本シリーズの目標 (前編) • ALSを疑うべき筋肉のぴくつき方がわかる。 • 脳神経内科に紹介する前にすべき問診、診察がわかる。 (後編) • ALSと頚椎疾患の鑑別に重要なサインがわかる。

頚椎疾患との鑑別ポイント

#4.

こんな紹介もよくあります。 開業医の先生からの紹介 “手の力が入らなくなったと受診した患者さんです。頚椎ヘルニア を過去に指摘されていますが、整形外科では問題ないと言われてい るそうです。何か内科的な疾患はないでしょうか?” 脳神経内科医に診てもらう前に、少し自分で評価してみましょう。

#5.

頚椎疾患との鑑別 ~とりあえず確認すべき3つのポイント~ (1)まずは感覚障害の有無を確かめる。 (2)解離性小手筋萎縮 “Split Hand”を確かめる。 (3)頚部の筋力の低下を調べる。

#6.

頚椎疾患との鑑別 ~とりあえず確認すべき3つのポイント~ (1)まずは感覚障害の有無を確かめる。 感覚障害はALSの陰性症状の1つです。 頚椎神経根症でよく認める片側頚部痛や肩甲骨周囲の 痛みなど感覚障害はALSでは認めません。 (2)解離性小手筋萎縮 “Split Hand”を確かめる。 (3)頚部の筋力の低下を調べる。

Split Handの特徴と診断

#7.

頚椎疾患との鑑別 ~とりあえず確認すべき3つのポイント~ (1)まずは感覚障害の有無を確かめる。 (2)解離性小手筋萎縮 “Split Hand”を確かめる。 ALSでは短母指外転筋と第1背側骨間筋の萎縮が目立つのに 対し、小指外転筋が比較的保たれるという特徴的な分布を 示します(場所は次のスライドで確認!)。 (3)頚部の筋力の低下を調べる。

#8.

Split Handを診る時にチェックすべき筋 (この写真は正常です) 第1背側骨間筋 (ここはやせる) 小指外転筋 (ここは保たれる) 短母指外転筋 (ここはやせる) 小指外転筋 (ここは保たれる)

#9.

頚椎疾患との鑑別 ~とりあえず確認すべき3つのポイント~ (1)まずは感覚障害の有無を確かめる。 (2)解離性小手筋萎縮 “Split Hand”を確かめる。 (3)頚部の筋力の低下を調べる。 頚椎症では上位頚髄は障害されないため、頚部筋は保たれ ますが、ALSでは筋力低下をきたします。

最終診断と重要なメッセージ

#10.

頚部筋力の診かた ① ベッド上に横にさせる。 ② 頚部を前屈させて、 頭が持ち上がるかをみる。 頭が持ち上がらなければ頚部の筋力低下 頚椎症では持ち上げられる。

#11.

最終的な判断は脳神経内科医にまかせよう 診断には ・髄節性分布と筋萎縮の分布の確認 ・深部腱反射亢進(特に下顎反射は重要)や病的反射の確認 ・針筋電図や神経伝導検査などの電気生理検査 ・頭部・脊髄MRI などが必要です。

#12.

Take Home Messages(前・後編) ・筋肉のぴくつきは頻度と起こる状況を確認する。 ・筋力低下と体重減少をチェックする。悪性疾患の除外も念頭に。 ・感覚障害、Split Hand、頚部筋力低下のチェックは頚椎病変と の鑑別に有用。 ・最終診断には神経学的診察による評価、針筋電図などの電気生理検 査やMRIが必須。少しでも引っかかる所見があれば迷わず脳神経内 科に紹介しよう。

Antaa Slide

医師・医学生のためのスライド共有

Antaa QA

医師同士の質問解決プラットフォーム

App StoreからダウンロードGoogle Play Storeからダウンロード

会社概要

Antaa, Inc. All rights reserved.

Follow us on Facebook
Follow us on Twitter