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筋萎縮性側索硬化症(ALS)~見逃してはいけない診るべきポイント~前編 L1.png

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)~見逃してはいけない診るべきポイント~前編

投稿者プロフィール
エスディー@脳神経内科

総合病院

232,343

80

概要

本スライドで学べること

・ALSを疑うべき筋肉のぴくつき方がわかる。

・脳神経内科に紹介する前にすべき問診、診察がわかる。

◎目次

・こんな患者さん、けっこういます。

・こんな患者さんには次の3つのことを確認してみましょう。

・筋肉のぴくつきの違い

・ALSを疑うときにすべき問診と診察

・脳神経内科に紹介する前に調べる2つのこと

本スライドの対象者

研修医/専攻医

参考文献

  • 令和2年度スポーツ庁調査結果改変

投稿された先生へ質問や勉強になったポイントをコメントしてみましょう!

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テキスト全文

  • #1.

    筋萎縮性側索硬化症 Amyotrophic Lateral Sclerosis (ALS) ~見逃してはいけない診るべきポイント~ エスディー@脳神経内科 日本神経学会専門医・指導医 総合内科専門医 日本認知症学会専門医 前編

  • #2.

    本シリーズの全体像 前編 生 理 的 な 筋 け い れ ん 後編 筋肉のぴくつき 持続的 疲労時 1か所 ①頻度 ②誘因 ③場所 間欠的 安静時 複数箇所 線 維 束 性 攣 縮 さらに問診 筋力低下 なし 経過観察もしくは 脳神経内科紹介も可 体重減少 A L S や 筋 疾 患 の 可 能 性 上肢の筋力低下 なし あり あり あり 脳神経内科紹介 神経診察、MRI、筋電図検査など ①感覚障害 ②Split Hand ③頚部筋力 低下 あり なし なし 頚 椎 症 な ど 他 疾 患 も 考 慮

  • #3.

    本シリーズの目標 (前編) • ALSを疑うべき筋肉のぴくつき方がわかる。 • 脳神経内科に紹介する前にすべき問診、診察がわかる。 (後編) • ALSと頚椎疾患の鑑別に重要なサインがわかる。

  • #4.

    こんな患者さん、けっこういます。 「最近、足の筋肉がぴくぴくして止まらないんです。わたし、 ALSじゃないかと思って心配になって受診に来ました・・・」 何か元気そうだし、大丈夫に見え るけど、ALSじゃないとも言い切 れないし・・・どうしよう?

  • #5.

    こんな患者さんには次の3つのことを 確認してみましょう。 ① そのぴくぴく、どのくらいの 頻度で起こりますか? ② 運動時と安静時、どちらに起こ りやすいですか? ③ 場所は1か所だけですか?

  • #6.

    筋肉のぴくつきの違い ① ALS (線維束性攣縮) 間欠的に起こる (数秒に1回とか、1分間 に1回のレベル) 生理的な筋けいれん 持続的で頻度が速い ② 安静時に起こる 運動後や疲労した時 に起こる ③ 複数箇所に起きること がある 1か所だけ起こる もちろんこれだけでALSを完全に否定できません。次の問診、診察もしてみましょう。

  • #7.

    ALSを疑うときにすべき問診と診察 脳神経内科に紹介する前に次の2つのことを確認しましょう。 それは (1)筋力低下があるか (2)体重減少があるか

  • #8.

    脳神経内科に紹介する前に調べる2つの こと 具体的には (1)筋力低下があるか とりあえず握力検査をする。 できれば徒手筋力テストをする。 (2)体重減少があるか

  • #9.

    脳神経内科に紹介する前に調べる2つの こと • 握力検査 • 徒手筋力テスト 以下の全国平均値を参考に判断 下記に従って力比べをする。三角筋、上腕二頭 筋、大腿四頭筋、前頚骨筋などを調べる。 男性 (kg) 女性 (kg) 30~39歳 45.8 28.6 40~49歳 45.3 28.3 50~59歳 45.2 27.4 60~64歳 42.4 26.6 65~69歳 39.7 25.0 70~75歳 38.4 23.9 75~79歳 35.2 22.6 (令和2年度スポーツ庁調査結果改変) 「5」が正常なのでそれ以下なら筋力低下を疑う。 5 強い抵抗を加えても 負けない 4 抵抗を加えても負けない 3 抵抗がなければ重力に 逆らって動かせる 2 重力を除去すれば動かせる 1 筋の収縮がわずかに 認められるのみ 0 筋の収縮が全くない 右三角筋を診る場合

  • #10.

    脳神経内科に紹介する前に調べる2つの こと 具体的には (1)筋力低下があるか (2)体重減少があるか ここ半年で5㎏以上の体重減少があるか問診 もしあれば内科的な原因検索を可能な範囲でしておこう。 (とりあえず腫瘍マーカーや腹部US, 単純CTだけでも可)

  • #11.

    ここまでをまとめると・・・ 1. 筋肉のぴくつきの性状と分布を確認する。 2. 筋力低下がないかを確認する。 3. 体重減少とその原因検索をする。 1,2でALSが疑われれば脳神経内科紹介を考えてよいです。 3は紹介前に検査オーダーだけでもしておくと診察がスムーズに行えます。

  • #12.

    でも、ALS患者がみなさん筋肉のぴくつきで受診されるわけでは ありません。 臨床上問題になるのは、頚椎疾患との鑑別が必要な場合です。 そのちょっとしたコツを後編で勉強しましょう。

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