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糖尿病Case vol.1 ~悪いのは医療者だったかも…?~

投稿者プロフィール
木村朗子

ともともクリニック

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投稿した先生からのメッセージ

血糖コントロール悪化したとき、医療者はつい身構えてしまいます。そして、意識せずに、「医療者が何か見つけられていないかも」という視点よりも、「患者さんがなにか原因を隠している」という視点を持ちがち、です。

でも、本当は患者と医療者の目標は同じはず。一緒に疾患を上手にコントロールし、疾患が人生の邪魔をしないようにしていくことです。同じ目標に向かっていくために、医療者が考えるべきポイントを私に教えてくれたcaseをご紹介します。

概要

学びが深まる糖尿病caseを紹介します。コントロールがうまくいかない原因は、実はいろいろありまして・・・。

本スライドの対象者

医学生/研修医/専攻医

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テキスト全文

糖尿病Case Vol.1の概要と学び

#1.

悪いのは医療者だったかも…? ~学びを深めたCase Vol.1~ ともともクリニック 木村朗子 2023/04/18

#2.

学びを深めたCase集 • 糖尿病に関連するcaseを提示します • 患者個人情報はすべて仮のものです • 今回紹介するどのcaseも、 私の学びを深めてくれました 感謝

50代男性Aさんの糖尿病と認知症の経過

#3.

50代男性 Aさん 糖尿病 脂質異常症 肥満症 いつも予約の日に来院しない。 薬が切れてしばらくしてから来院する。独居。 HbA1c 8-9% 「あれー、予約日過ぎてたっけ?」 「薬たくさん余ってるからいらないです」 「働きたくないから、早期退職した」 「好きな映画を見てお菓子を食べている」 「運動はしたくない」

#4.

50代男性 Aさん 糖尿病 脂質異常症 肥満症 ある日胸痛を訴え、救急外来受診 急性心筋梗塞の診断で入院加療となった 入院中につじつまの合わない発言が続き、精査 したところ若年性認知症の診断となった 内服や通院の忘れ、退職は 認知症によるものだった

糖尿病患者における認知症のリスクと影響

#5.

糖尿病と認知症 • 糖尿病患者を糖尿病がない人と比較した場合すべて の認知症の相対危険度は1.47(95%CI 1.25-1.73) Diabetes Care. 2001;24:1069–78. • うつ病患者の糖尿病発症率は 相対危険度1.15(95%CI 1.02-1.30) Diabetes Care. 2008;31:2383–90. 内服・通院の忘れが続くときは 疾患が隠れていないか確認する

#6.

20代男性 Bさん 糖尿病 肥満症 中学生のころから検尿で引っかかり、 糖尿病指摘されていた。 近医内科通院していたが、通院は不定期 で内服も飲んだり飲まなかったり HbA1c 8.0% BH 170cm BW 95.3kg 糖尿病合併症なし BMI 32.9

20代男性Bさんの治療経過とSGLT2阻害薬の効果

#7.

20代男性 Bさん 糖尿病 肥満症 SGLT2阻害薬内服開始。 頻尿はあるものの、生活への支障は それほどでもなく継続できた 体重が6kg/3ヶ月程度減少 同時期に栄養士から食事療法の指導を うけ、前向きに治療継続していた BW 89.0kg(ー6.3kg /3ヶ月) BMI 30.8

#8.

栄養相談 • (栄養士さんがいれば)栄養指導もいいですよね • 食事記録アプリ:いろいろありますが・・・ ex) あすけん カロミル・・・ • Mobile Devices (NEJM, Sept.5, 2019) まずは、自分で体験 してみるといい スマートウォッチの 支援も効果的

#9.

SGLT2阻害薬 DPP4阻害薬と同等以上のHbA1c低下 DPP4阻害薬にはない体重減少効果 日本臨床74巻 増刊号 新時代の糖尿病(上) 2016

#10.

SGLT2阻害薬の内服指導 排尿時痛やおりもの の変化を確認 SGLT2阻害薬単独で はほとんど心配なし 水を1ℓ/日 余計に飲む 皮膚の保湿を 励行 シックデイ の時は休薬 日本臨床74巻 増刊号 新時代の糖尿病(上) 2016

GLP-1受容体作動薬の使用とその効果

#11.

20代男性 Bさん 糖尿病 肥満症 半年ほど体重維持できていた。 HbA1c 6.0% SGLT2阻害薬内服中止希望あり、中止 しばらくして、大阪に転勤となり転医 その後徐々に体重増加していった 1年後に戻ってきた際には、 HbA1c 8.0% BW 109kg BMI 37.7

#13.

GLP-1受容体作動薬とその仲間たち • 注射薬;リラグリチド エキセナチド リキシセナチド 1日1-2回 または 週1回 皮下注 • 内服薬;セマグルチド (リベルサス®) 1日1回 空腹時に内服(30分食事しない) • オートインジェクター製品も増えています (デュラグルチド(トルリシティ®) 週1回皮下注) • GLP-1/GIP受容体作動薬も、 体重減少・血糖コントロール改善効果あり (チルゼパミド(マンジャロ®) 週1回皮下注)

バリアトリック手術の効果と適応

#14.

Bariatric surgery(Metabolic surgery) 体重減少率 26%↓(Roux-en-Y gastric bypass) 18%↓(vertical-banded gastroplasty) VS 13%↓(adjustable gastric band) HbA1c低下率 2.5- 3%↓(Metabolic surgery) 1%↓(control) JAMA. 2012 Jan;307(1):56-65. VS 1-1.5%(内服) JAMA. 2020;324(9):879. 癌も?! 9.1%/1000人年 Cleve Clin J Med. 2017;84(7 Suppl 1):S47. VS 14.1%/1000人年(usual care) (p=0.008) Diabetes Care 2022;45:444–450

#15.

Bariatric surgery(Metabolic surgery) 著しい体重減少効果 加えて、血糖コントロール改善 脂質異常症、 動脈硬化性心疾患、 睡眠時無呼吸症候群、 関節痛も改善 BMI 35以上の糖尿病患者かつ 通常治療でコントロールに難渋して いる場合には、検討すべき

70代女性Cさんの糖尿病と認知症、膵癌の診断

#16.

70代女性 Cさん 糖尿病 認知症 他科から依頼 もともと糖尿病内服少量でコントロール安定 認知症で内服ができていなかった 満腹感がなく、目に入るものを有るだけ食べて しまうことが増えた。 血糖上昇あり。体重減少4kg/2ヶ月。 夫と来院。残薬がある様子。

#17.

70代女性 Cさん 糖尿病 認知症 HbA1c 12.5% 尿Ket+ Glu/Cペプチド 356mg/dl / 0.9ng/ml 口渇はっきりしない 多尿はありそう 夫は仕事で忙しい 取り急ぎ、少量でもインスリン補充 する必要あるかな・・・

#18.

70代女性 Cさん 糖尿病 認知症 精査で膵癌見つかり、 消化器内科受診となった 血糖高値は 膵癌による ものだった

糖尿病と悪性疾患の関連性

#19.

糖尿病と悪性疾患 • 空腹時血糖値、HbA1cの上昇は、胃癌の優位なリスク Diabetes Care 28: 789-794, 2005 Gastroenterology 136: 1234-1241. 2009 • 胃癌以外にも、肝臓癌、胆管癌、膵臓癌、大腸癌、 腎臓癌、 膀胱癌、乳癌、子宮内膜癌のリスクが有意に上昇 Cancer Sci 104: 9-14.2013 誘因がはっきりしないHbA1c上昇は悪性疾患を疑う

#20.

糖尿病と悪性疾患 Cancer Sci 104: 9-14.2013

医療者の視点からの患者へのアプローチ

#21.

pearls 患者さんを責める前に、見逃している病態が ないか、探す(認知症 悪性疾患 甲状腺疾患・・・) 肥満症の治療について、偏見なく話しあう (患者さんは本当に困っている) 予告 糖尿病Case vol.2に続きます!! Coming soon!

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