テキスト全文
救急外来での7DRUGSの概要と重要性
#1. 7DRUGS 救急外来での7 drugs 急ぐ場面で、迷わず手が動くために presented by 広大救急
#2. 国家試験が終わっても学ばなければ
ならないことばかり… 低Na血症の
補正方法は?? 徐脈ショックの鑑別と
救急外来での対応は?? CVカテーテル留置に必要な準備は? 肩関節脱臼疑いのX-p
オーダーは何方向? スライド画像)広島大学病院 演者作成
#3. ER・急患対応では時に
迅速な判断が要求される… 簡易血糖40でした! アナフィラキシーで
救急コールです! 患者さんが
けいれんしてます! Kが6.9です! スライド画像)広島大学病院 演者作成
気道確保と挿管における薬剤の選択
#4. 『救急外来の薬剤総まとめセミナー』(50分)を15分に凝縮 A 気道 ─ 挿管 ケタミン(鎮静・鎮痛・筋弛緩の3本柱) C 循環 ─ ショック・高K・アナフィラキシー ノルアドレナリン / グルコン酸Ca / アドレナリン筋注 D 意識 ─ 低血糖・けいれん 50%ブドウ糖 / ジアゼパム 心 心停止 ─ ALS アドレナリン 1mg + アミオダロン 「どの場面で、どの薬を使うのか」 場面とセットで覚えましょう 本日のロードマップ ― ABCDと心停止で薬剤を整理 ―
#5. スライド画像)広島大学病院 演者作成 意識レベル低下ショックで
気管挿管します!
#6. 7DRUGS DRUGS01 血圧が下がりそうなら、
挿管は「ケタミン」で
筋弛緩薬の使用と挿管の注意点
#7. 薬剤の使い分け:血圧が下がりそうならケタミン ■ 血圧が低い/下がると予測されるとき
プロポフォール・ミダゾラムは避ける(血圧低下作用)
→ ケタミン を選択(循環抑制が少ない)
■ 血圧低下に備えた「保険」
ノルアドレナリン1Aを生食20mLに溶き、1〜2mLずつボーラス 「効きすぎて血圧が下がる」より「効き足りない」方がよい
少なめから開始し、不十分なら追加投与 参考)『みんなの救命救急科』気管挿管の戦略・準備 p71
#8. 筋弛緩薬と挿管の落とし穴 ■ 筋弛緩薬で挿管条件を整える
ロクロニウム(エスラックス)1.0 mg/kg が目安
リスク症例では拮抗薬 スガマデクス を必ず準備
■ 筋弛緩を使わない選択肢もある
気道確保困難の予測・高度アシドーシス → 意識下挿管を検討 手技は準備が8割。物品・体位・吸引・人員を整えてから始める。 参考)『みんなの救命救急科』気管挿管 p71-82
#9. RSIの3本柱:鎮静・鎮痛・筋弛緩薬 『無理やり1の法則』でざっくり概算
ミタゾラム0.1・プロポフォール1・ケタミン1・エスラックス1 mg/kg
救急では教科書量よりやや少なめ → 不足なら適宜追加 参考)Apfelbaum V, et al. Anesthesiology. 2022; 136: 31-81. 『みんなの救命救急科』p72
ショックの初期介入と輸液負荷の重要性
#11. ショックの初期介入 OMI O O2 (酸素投与)
M Monitor (モニター装着)
I Infusion (点滴) スライド画像)広島大学病院 演者作成
#12. 敗血症性ショック まずは輸液負荷 画像引用)高場章宏 編 レジデントノート 羊土社 Vol.23 No.13 2021 心原性 血液分布異常性 循環血液量減少性 輸液負荷
昇圧薬の使い分けとノルアドレナリンの役割
#13. 初期輸液速度と輸液量
日本版敗血症診療ガイドライン2020 CQ6-5 ●晶質液30ml/kg以上を3時間以内 いつからをカテコラミンを併用するか
明確な基準はない…
➡輸液負荷の害を考慮しつつ遅延なく!
#14. 7DRUGS DRUGS02 ショックの昇圧は
まず「ノルアドレナリン」
#15. カテコラミン受容体の基礎(α/β) α1
血管収縮
→昇圧
β1
心収縮力
心拍数↑
β2
血管拡張 『みんなの救命救急科』カテコラミン p257
#16. 昇圧薬の使い分け:まずノルアドレナリン ノルアドレナリン α1優位+β作用。あらゆるショックの第一選択 ドブタミン 純粋なβ作用。心収縮力低下(心原性)に アドレナリン 強力なα+β。心停止・アナフィラキシーに ドパミン 用量依存(中等量=β/高用量=α) 参考)日本版敗血症診療ガイドライン2020/『みんなの救命救急科』p258
#17. 迷ったらノルアド 慣れた組成を覚えよう 日本版敗血症診療ガイドライン2024/Ballieu P, et al. J Intensive Care Med. 2021;36:101. いつもの組成(広大救急の場合) 3A+生食 計50mL 3〜5mL/h で開始
1〜2mL/h ずつ増減 大急ぎのとき 1A+生食 計20mL 1〜2mLずつ静注 始める前の3つの確認 ● OMI(O2・モニター・点滴) を先にそろえる
● 敗血症なら晶質液 30mL/kgを3時間以内 を並行して
● 末梢からも半日から1日なら 0.2γ程度までは許容 → 肘の近くの太い静脈で CVCを待たず、昇圧を遅らせない。まず始める。
高カリウム血症の緊急対応と治療法
#18. 7DRUGS DRUGS03 高カリウムの
対応はフローがある
#22. 高カリウム血症はエマージェンシー
突然心停止することも…
K>6・心電図変化があり➡治療開始 スライド画像)広島大学病院 演者作成
アナフィラキシーの迅速な対応とアドレナリンの使用
#24. K>6+心電図変化なら、すぐ治療 Gupta AA, et al. Am J Emerg Med. 2022;52./Lemoine L, et al. J Emerg Med. 2021;60(5). 3ステップで、そのまま順番に 守る グルコン酸Ca 1Aを3分以上かけて静注
効かなければ5分おき反復可 すぐ効く。ただしKは排出できない 隠す GI療法 50%ブドウ糖40mL
+速効型インスリン4U 低血糖に注意 → 血糖フォローを 出す ロケルマ/透析 5〜10gを水に懸濁し内服
無効・重症なら透析 体からKを出すのはここ ● 急ぐサイン=テント状T波・P波消失・wide QRS・徐脈(数字より心電図)
● 最多の落とし穴:カルチコールで安心して「体外への排出」を忘れる
● 原因検索もセットで(急性腎障害・NSAIDs・RAS系阻害薬・ST合剤) カルチコールやGIをしつつ「体外に排出する」までが治療。
#26. 7DRUGS DRUGS04 アナフィラキシーは、
迷わず大腿外側に筋注
#27. アドレナリン筋注はスピードが大事 日本アレルギー学会「アナフィラキシーガイドライン2022」 アドレナリン筋注(第一手) 0.01mg/kg(最大0.5mg) 大腿外側 に筋注
体重50kg超の成人は 0.5mg 症状が続くとき 5分おき に追加 2回でだめなら持続投与を検討
β遮断薬内服中 → グルカゴン1mg 緩徐に静注 3つのポイント ● 蕁麻疹がなくても アナフィラキシーはある(曝露後の血圧低下・喉頭症状)
● 抗ヒスタミン薬・ステロイドは 救命の主役ではない
● 改善しても 二相性反応 → 帰宅時の説明とフォローまでが治療 最多の失敗はためらって遅れること。迷ったら、打つ。
意識障害の評価と低血糖の補正方法
#28. 来院前・来院後の簡易血糖➡低値 ●意識障害あり…
➡50%ブドウ糖液 40mlを静注
救急隊の血糖測定:DMの既往+JCS2桁以上
●意識障害なし…すぐに経口!
➡ブドウ糖末10g投与
参考)内科レジデントの鉄則 第3版
#29. 7DRUGS DRUGS05 意識がおかしいと思ったら
まず低血糖を確認して補正
#30. 栄養失調・アルコール中毒・妊婦 etc… ビタミン欠乏
リスク高
➡ チアミン投与
#31. 意識があれば経口、なければ静注 参考)内科レジデントの鉄則 第3版 ほか 意識障害あり 50%ブドウ糖 40mL 静注で。救急隊の血糖測定は
「DM既往+JCS2桁以上」が目安 意識障害なし ブドウ糖末 10g すぐに経口で
静注ルートを待たない 忘れずに:栄養失調・アルコール多飲・妊婦は ビタミンB1欠乏リスク
→ ブドウ糖と一緒に チアミン を Whippleの3徴で答え合わせ ① 低血糖に合う症状 ② 血糖低値 ③ 補正後の症状改善
そろわなければ 他の病態の合併 を考える 「投与して終わり」にしない。なぜ下がったかまで確認しよう。
けいれんの初期対応と治療アルゴリズム
#33. 7DRUGS DRUGS06 けいれんは、ジアゼパムで
早く止める
#34. けいれんの初期対応 低酸素やけいれんによる
二次性脳損傷を最小限に防ぐ
#35. まずはABC確認
用手的気道確保
BVM準備
OMI実施
#36. ①ABCの安定化
②低血糖の否定
③けいれんの停止
#37. すぐに停止させるべきけいれん ①初回
②普段と様式が異なる(てんかん患者)
③バイタルが不安定(ABCDアプローチ)
④5分以上続く
ERで見るけいれんは積極的に停止を検討
すべきものが多い
参考)てんかん診療ガイドライン2018
#38. けいれん性発作の重積治療アルゴリズム 引用) Hospitalist内科エマージェンシー7巻4号 2019
#39. けいれん治療は、時間との勝負 てんかん診療ガイドライン2018/『みんなの救命救急科』p356-358 3段階を、時間で区切って動く 1次 ジアゼパム 1A 静注 小柄なら0.5Aから・反復可
呼吸抑制に注意 ルート難 → ミダゾラム筋注 2次 ホスフェニトイン 22.5mg/kg(体重換算表)
NS100mLに溶解・15分で 止まらない前提で並行準備 3次 持続鎮静+挿管 プロポフォール等の静脈麻酔
人工呼吸管理が前提 発作開始60分までに決断 ● 止めるべき発作=初回/普段と違う/バイタル不安定/5分以上
● 薬の前に ①ABCの安定化 ②低血糖の否定。それから③停止
● ジアゼパム15〜20mgで止まらなければ、早めに次の段階へ ①ABC → ②低血糖の否定 → ③けいれん停止 この順で。
心停止時の薬剤投与のタイミングと注意点
#41. 7DRUGS DRUGS07 心停止の薬は
「タイミング」を知っておく
#42. チェックのタイミングで薬剤投与
思考回路がシンプルに PEA
Asys 時間経過(分) 0 2 4 6 8 10 Ad 1mg IV
#43. チェックのタイミングで薬剤投与
思考回路がシンプルに pVT
VF 時間経過(分) 0 2 4 6 8 10 アミオダロン 300㎎ 150㎎
#44. 薬は「サイクル」を意識して JRC蘇生ガイドライン2025/各薬剤添付文書 アドレナリン(すべての心停止) 1mg を3〜5分ごと リズムチェックの直後に
PEA/Asysなら いますぐ1回目 アミオダロン(VF/pVTのみ) 300mg → 150mg 3回目の除細動後に300mg(2A)
以降は150mg(1A) 3つのポイント ● 大事なのは 質の高い胸骨圧迫
● 投与後は 外液で後押し
● 漏れ腫れはない?クローズドループコミュニケーションも大事! 薬も大事だが、まずはしっかり胸骨圧迫と除細動
#45. もっと深く 救急を学びたくなったあなたへ 参加申込は
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