#4.
肺癌診療ガイドライン掲載の主な試験
日本承認・申請済、申請予定 IB~Ⅲ期切除可能 NSCLC Update全体像 未承認 Update 未承認 (T≧2cm・腺癌) UFT JIPANG (PD-L1+)IMpower010(日本承認済) CheckMate816(日本申請済) PEARLS/KEYNOTE091(日本申請予定) (EGFR+)ADAURA(日本承認済) AGEARN(日本申請予定) ChEST INT0139
(N2) 日本承認薬 日本未承認薬 Data Update New Data NAC におけるケモラジ+Nivolumab+Ipilimumabの
有効性と安全性は? NACにおけるプラチナダブレット+ニボルマブの病理学的特徴と
有効性の関係は? アジュバントにおけるCDDP+PEMとCDDP+VNRの長期成績は? 承認 Update アジュバントにおけるペムブロリズマブのPD-L1別の有効性は? 未承認 Update アジュバントにおけるオシメルチニブのUpdate結果は? 承認 Update
#5.
Key Points NACにおけるプラチナダブレット+ニボルマブの病理学的特徴と有効性の関係は? ・LN転移の病理学的の有無にかかわらず、ニボルマブ+プラチナダブレットは、プラチナダブレットに比べ EFSおよびpCRを改善した。
・LN転移のある患者において、原発巣とリンパ節の両方で残存腫瘍病変0%の場合、EFSが最も長かった
・ニボルマブ+プラチナダブレットはプラチナダブレットに比べより高い退縮率*と残存腫瘍病変割合の改善が認められた 切除可能NSCLCのNACにおけるNivolumab+プラチナダブレットの病理学的特徴と有効性:CheckMate816 事後探索的解析 LBA50
ChackMate816 IB~Ⅲ期切除可能 NSCLC Update全体像 ESMO2022 LBA50より作成 太字:主要評価項目 *免疫介在性の腫瘍クリアランスの面積割合
#6.
Key Points IB~Ⅲ期切除可能 NSCLC NAC におけるケモラジ+Nivolumab+Ipilimumabの有効性と安全性は? ・主要評価項目であるpCR率、MPR率は63%、79%と良好な結果で事前設定された閾値を達成した
・忍容性も確認され(治療関連有害事象 Grade3/4:67%、Grade5:0%)、 治療関連有害事象による手術不能例は確認されなかった 切除可能・ボーダーライン NSCLCにおけるケモラジ+Nivolumab+Ipilimumab⇒手術:単群PhaseⅡ INCREASE試験 *Historical control pCR 30%に対して、pCR 60%を閾値に設定 両側検定、検出率90%
・治療関連有害事象 Grade3/4:67%、Grade5:0%
・免疫治療中止につながる有害事象:0%
・手術の不能につながる有害事象:0% 950O
INCREASE ESMO2022 950Oより作成 太字:主要評価項目
#7.
Key Points アジュバントにおけるCDDP+PEMとCDDP+VNRの長期成績は? ・主要評価項目であるRFS中央値は37.5か月 vs 43.3か月 HR=0.95、5年RFS率は51.0% vs 51.6%と CDDP+VNRとCDDP+PEMで同等であった
・OS中央値は両群未到達、HR=1.03、5年OS率は75.6% vs 75.0%であった
・脳転移はEGFR変異に関わらず、2-30%で確認された 切除された非扁平上皮のNSCLCにおけるCDDP+PEM vs CDDP+VNR:
PhaseⅢ JIPANG試験の最終解析 ・RFS フォローアップ期間中央値:72.7か月
・EGFR変異陽性例が24.1%、24.9%登録 931MO
JIPANG IB~Ⅲ期切除可能 NSCLC Update全体像 ESMO2022 931MOより作成 太字:主要評価項目
#8.
Key Points IB~Ⅲ期切除可能 NSCLC アジュバントにおけるオシメルチニブのUpdate結果は? ・事前規定されたDFS Maturity 50%における解析アップデートの報告
・主要評価項目であるStageⅡ-ⅢAにおけるDFS中央値65.8か月 vs 21.9か月 HR=0.23、4年DFS率 70% vs 29%
・StageIB-ⅢAにおけるDFS中央値65.8か月 vs 28.1か月 HR=0.27、4年DFS率 73% vs 38%
・アジュバントケモの有無など、いずれのサブグループにおいても一貫した有効性が確認された 切除可能StageIB-ⅢA NSCLCにおけるアジュバントのオシメルチニブ:
PhaseⅢ ADAURA試験のUpdate LBA47
ADAURA ESMO2022 LBA47より作成 太字:主要評価項目 ・DFSのMaturity:52%(Maturity50%で解析が事前規定)
オシメルチニブのフォローアップ期間中央値:44.2か月 ・アジュバントケモの有無などいずれのサブグループでも一貫した有効性を確認
#9.
Key Points アジュバントにおけるペムブロリズマブのPD-L1別の有効性は? ・PD-L1≧50%集団において、1-49%集団や<1%集団よりもDFSの改善が確認された(3年DFS率:65.9%、54.6%、55.5%)
・想定とは異なり、プラセボ群においてPD-L1≧50%集団では1-49%集団や<1%集団よりも3年DFS率が良好だった
・全体集団と、PD-L1≧50%集団で、患者背景や有害事象に差はなかった StageIB-ⅢA NSCLCの切除後のペムブロリズマブ vs プラセボ PD-L1発現別のアウトカム:PhaseⅢ PEARLS/KEYNOTE-091試験のサブグループ解析 ・フォローアップ期間中央値:35.6か月
・全体集団と、PD-L1≧50%集団で、患者背景や有害事象に差はなかった 930MO
PEARLS/KEYNOTE-091 IB~Ⅲ期切除可能 NSCLC Update全体像 ESMO2022 930MOより作成 太字:主要評価項目
#10.
ESMO2022 IB-III期切除可能NSCLC ・肺がん切除後のNon-Sqに対するアジュバント治療としてのCDDP+PEM vs CDDP+VNRを比較した第Ⅲ相試験。
・Primary endpointの無再発生存期間RFSは37.5カ月 vs43.3カ月で差を認めなかった。
・単剤でのエビデンスの少ないVNRをフロントラインで使用し、再発後や後治療にPEMを残していく方が臨床の現場では好まれそうだが、両群の5年生存率も75.6% vs 75.0%なのでそれほど大差ないと捉えるべき。 ・IB-IIIA期の切除後アジュバントとしてのオシメルチニブの効果を見た第Ⅲ相のupdate。
・Primary endpointのDFS中央値はHR 0.23で大きな差をつけている。
・ただオシメルチニブ完遂時の3年DFS率が84%であるが、4年DFS率が70%とオシメルチニブを止めた後1年の間に再発する群は一定いるようである。
・サブ解析を見るとIIIA期の方が、IB期よりも術後オシメルチニブの恩恵が大きいことは既存の報告と同様である。 キュート先生 Pick! ・IB-IIIA期の切除後アジュバント治療としてケモ±ペムブロリズマブの効果を見た第Ⅲ相試験。
・PD-L1高発現群において3年DFS率が高いことが示されたが、プラセボ群でも低発現群や未発現群に比べて結果が良好であったことは注意が必要である。
・PD-L1高発現群でのDFSのHR 0.82なのに対し、低発現群 0.67、未発現群 0.78であることを考えると術後のぺムブロリズマブの上乗せ効果は限定的かもしれない。
#11.
Ⅳ期 NSCLC ICI±α、ケモ Update全体像 LBA: Late Breaking Abstract OA:Oral MO: Mini Oral P: Poster
#12.
日本承認薬 Ⅳ期 NSCLC ICI±α 1st Line Update全体像 1st lineにおけるDur+Tre+ケモの4年Updateの成績は? 肺癌診療ガイドラインに掲載の主な試験 日本未承認薬 Data Update New Data プラチナダブレット不適症例の1st lineにおいてアテゾリズマブ単剤とケモ単剤はどちらが優れるか? 1st lineにおけるNIVO+IPI+ケモのPD-L1<1%における組織型や脳転移有無による有効性は? 扁平上皮の1st lineにおける プラチナ+PTX/nab-PTX+ペムブロリズマブの5年Update成績は? 非扁平上皮の1st lineにおけるプラチナ+PEM+ペムブロリズマブの5年Update成績は?
#13.
Key Points プラチナダブレット不適症例の1st lineにおいてアテゾリズマブ単剤とケモ単剤はどちらが優れるか? ・主要評価項目であるOS中央値はアテゾリズマブ単剤で有意に改善(10.3か月 vs 9.2か月、HR=0.78, P=0,028
2年OS率 24.3% vs 12.4%)
・PS、組織型、PD-L1などいずれのサブグループでもOSはアテゾリズマブが良好
・アテゾリズマブ単剤の忍容性も確認された(治療関連有害事象 Grade3/4:16.3% vs 33.3%) プラチナ製剤不適格のNSCLC 1st lineにおけるアテゾリズマブ単剤 vs 化学療法単剤:
PhaseⅢ IPSOS試験 LBA11
IPSOS Ⅳ期 NSCLC ICI±α 1st Line ESMO2022 LBA11より作成 アテゾリズマブ単剤 vs VNR/GEM
・奏効率 :16.9% vs 7.9%
・DoR中央値:14.0か月 vs 7.8か月
・PS、組織型、PD-L1などいずれのサブグループでもOSはアテゾリズマブが良好
・治療関連有害事象 Grade3/4:16.3% vs 33.3%
Grade5 :11.7% vs 8.8%
・治療中止に至った有害事象 :13.0% vs 13.6% 太字:主要評価項目
#14.
Key Points 非扁平上皮の1st lineにおけるプラチナ+PEM+ペムブロリズマブの5年Update成績は? ・プラセボからペムブロリズマブへ57%がクロスオーバーしていたにも関わらず、プラチナ+PEM+ペムブロリズマブのOS、PFSのベネフィットの維持が確認された(5年OS率19.4% vs 11.3%、5年PFS率7.5% vs 0.6%)
・ペムブロリズマブ35サイクル完遂例(N=57)の72%が3年生存していることを確認した 非扁平上皮 NSCLC 1st lineにおけるプラチナ+PEM+ペムブロリズマブ vs プラチナ+PEM:PhaseⅢ KEYNOTE189試験 5年Update 973MO
KEYNOTE-189 ESMO2022 973MOより作成 ・フォローアップ中央値 64.6か月
・クロスオーバー率:57.3% 太字:主要評価項目 Ⅳ期 NSCLC ICI±α 1st Line
#15.
Key Points 扁平上皮の1st lineにおける プラチナ+PTX/nab-PTX+ペムブロリズマブの5年Update成績は? ・プラセボからペムブロリズマブへ50.9%がクロスオーバーしていたにも関わらず、
CBDCA+PTX/nab-PTX+ペムブロリズマブのOS、PFSのベネフィットの維持が確認された
(5年OS率18.4% vs9.7%、5年PFS率10.8% vs3.5%)
・ペムブロリズマブ35サイクル完遂例(N=55)の69.5%が3年生存していることを確認した 扁平上皮 NSCLC 1st lineにおけるプラチナ+PTX/nab-PTX+ペムブロリズマブ vs
プラチナ+ PTX/nab-PTX :PhaseⅢ KEYNOTE407験 5年Update 974MO
KEYNOTE-407 ESMO2022 974MOより作成 ・フォローアップ中央値 56.9か月
・クロスオーバー率:50.9% 太字:主要評価項目 Ⅳ期 NSCLC ICI±α 1st Line
#16.
Key Points 1st lineにおけるNIVO+IPI+ケモのPD-L1<1%における組織型や脳転移有無による有効性は? ・PD-L1<1%集団の探索的解析において、組織型や脳転移の有無にかかわらずニボルマブ+イピリムマブ+ケモの 有効性が示唆された NSCLC 1st lineにおけるニボルマブ+イピリムマブ+ケモ vs ケモのPD-L1<1%の結果:
PhaseⅢ CheckMate9LAの探索的解析 1049P
CheckMate 9LA ESMO2022 1049Pより作成 太字:主要評価項目 Ⅳ期 NSCLC ICI±α 1st Line
#17.
Key Points 1st lineにおけるDur+Tre+ケモの4年Updateの成績は ・4年フォローアップ解析においてDurvalumab+Tremelimumab+ケモ のOS中央値14.0か月、HR=0.75(vs ケモ)、 4年OS率20.7%とベネフィットが確認された
・ Durvalumab+Tremelimumab+ケモのサブグループ解析において、非扁平上皮癌の方が扁平上皮癌より良好な結果が 示唆された(OS中央値17.2か月 vs 10.4か月、4年OS率25.1% vs 13.1%) NSCLC 1st lineにおけるDurvalumab+Tremelimumab+ケモ:
PhaseⅢ POSEIDON試験 4年Update *ケモ群に対するハザード比
・フォローアップ期間中央値:46.5か月 LBA59
POSEIDON ESMO2022 LBA59より作成 太字:主要評価項目 Ⅳ期 NSCLC ICI±α 1st Line
#18.
Key Points 2nd lineにおける高齢者へのDTX+RAMに予防的PEG-G-CSFを追加することの有効性と安全性は? ・主要評価項目である奏効率は38.9%と、事前設定の閾値20%を達成した
・予防的PEG-G-CSFによって発熱性好中球減少症のの発症を低率に抑えらえた(1.9%)
・忍容性も確認された(間質性肺炎:9.3%(Grade5:1例)、Grade4以上の非血液毒性は発現無し)
高齢 NSCLC におけるDTX+RAM+予防的PEG-G-CSF:
単群PhaseⅡ DRAGON(WJOG9416L)試験 1025P
DRAGON(WJOG9416L) Ⅳ期 NSCLC ケモ ESMO2022 1025Pより作成 *奏効率の事前仮説設定:閾値20%、期待値35%、検出力80%
・発熱性好中球減少症:1.9%
・間質性肺炎:9.3%(Grade5:1例)
・Grade4以上の非血液毒性は発現無し 太字:主要評価項目
#19.
ESMO2022 IV期 NSCLC ICI±α Update ・高齢またはPS不良な進行NSCLCに対するアテゾリズマブ単剤とケモ単剤を比較した第Ⅲ相試験。
・主要評価項目のOSは 10.3カ月 vs 9.2カ月で有意にアテゾリズマブ単剤が良好な結果が示された。
・OS中央値では絶対値で約1か月の小さな差のように見えるが、2年OS率となると24.3% vs 12.4%とおよそ倍の違いを認める。
・ケモ単剤群はVNRやGEMであり、DOCやnabPAC、PEMが対象群ではないことは差し引いて考える必要があるが、プラチナ不適例でも可能であればICIを検討すべきと考える。 ・進行NSCLCにおけるニボルマブ+イピリムマブ+プラチナ併用化学療法のPD-L1未発現症例での探索的解析。
・症例数は限られているものの、扁平上皮癌や脳転移例に対しても一定の効果が示された。 キュート先生 Pick!
#20.
LBA: Late Breaking Abstract OA:Oral MO: Mini Oral P: Poster Ⅳ期 NSCLC EGFR遺伝子変異陽性 Update全体像
#21.
1st lineにおけるリキッドバイオプシーモニタリングによるゲフィチニブ⇒
オシメルチニブは有効か? 1st lineにおけるオシメルチニブ+Bevはオシメルチニブにより優れるか? オシメルチニブ抵抗性MET増幅例に
Tepotinib+Osimertinibの有効性と安全性は? 肺癌診療ガイドライン掲載の主な試験 New 承認 承認 未承認 放射線未治療例の脳転移に対する
オシメルチニブの有効性は? Ⅳ期 NSCLC EGFR遺伝子変異陽性 Update全体像 日本承認薬 日本未承認薬 Data Update New Data 未承認 New
#22.
Key Points 1st lineにおけるリキッドバイオプシーモニタリングによるゲフィチニブ⇒
オシメルチニブは有効か? 太字:主要評価項目 LBA51
APPLE(EORTC1613) Ⅳ期 NSCLC EGFR遺伝子変異 ESMO2022 LBA51より作成 ・主要評価項目である18か月PFS率は67.2%と、事前設定した閾値を達成した
・ctDNA群では17%(8例)が画像PDの前にctDNAで増悪を確認し、オシメルチニブにスイッチした
・18か月OS率は87% vs 77%であった EGFR変異陽性 NSCLCにおけるT790Mのリキッドバイオプシーモニタリングによる
オシメルチニブ:ランダム化PhaseⅡ APPLE試験 *18か月PFS率が60%以上であればさらなる検証へ進み、40%なら試験を中止、検出力92%
・17%(8例)が画像PDの前にctDNAで増悪を確認し、オシメルチニブにスイッチした
#23.
Key Points 1st lineにおけるオシメルチニブ+Bevはオシメルチニブにより優れるか? 太字:主要評価項目 982P
WJOG9717L ESMO2022 982Pより作成 ・主要評価項目であるPFS中央値は22.1か月 vs 20.2か月、HR=0.86(0.549-1.359)と未達であった
・OS中央値は両群未到達だがHR=1.271、3年OS率は57.1% vs 65.0%とオシメルチニブ+Bevで不良な傾向であった
・ベースライン時のTP53変異の有無に関わらずPFSに有意な差は認められなかった EGFR変異陽性 NSCLC 1st lineにおけるオシメルチニブ+Bev vs オシメルチニブ:
ランダム化PhaseⅡ WJOG9717L試験 最終解析 ・期待PFS中央値27か月、HR=0.67
片側検定 α=0.2、検出力80% Ⅳ期 NSCLC EGFR遺伝子変異
#24.
Key Points 太字:主要評価項目 990P
OCEAN
(LOGIK 1603/WJOG 9116L) ESMO2022 990Pより作成 放射線未治療例の脳転移に対するオシメルチニブの有効性は? ・主要評価項目である脳転移奏効率は76.9%と事前設定した閾値を達成した
・脳転移PFS中央値22.0か月、PFS中央値11.5か月、OS中央値23.7か月であった 脳転移を有するEGFR変異陽性 放射線未治療例のNSCLCにおけるオシメルチニブ:
2コホートPhaseⅡ OCEAN試験(LOGIK1603/WJOG 9116L) *脳転移奏効率の閾値55%、期待値80%、片側検定 α=0.05、検出力80%
・*****f
・***** Ⅳ期 NSCLC EGFR遺伝子変異
#25.
Key Points オシメルチニブ抵抗性MET増幅例にTepotinib+Osimertinibの有効性と安全性は? 太字:主要評価項目 LBA52
INSIGHT2 ESMO2022 LBA52より作成 ・初回報告において有望な有効性を示した(TBx FISH陽性/9か月以上フォローアップの奏効率:54.5%)
・425例のプレスクリーニングで153例(36%)のオシメルチニブ抵抗例かつMET増幅を検出した
・FISHによるMETコピー数≧5、MET/CEP7比2以上をMET増幅のカットオフとすることで臨床的有用性を示すことができた
・忍容性も確認された(Grade3以上の治療関連有害事象:23.9%、治療中止に至る有害事象:6.8%) EGFR変異陽性 オシメルチニブ抵抗性でMET増幅を有するNSCLCにおける
Tepotinib+Osimertinib:INSIGHT2試験 初回報告 *425例のプレスクリーニングで153例(36%)のMET増幅を検出、100例が治療を受けた
中央判定による腫瘍検体でMETコピー数≧5、MET/CEP7比以上2をTBx FISH陽性と定義
中央判定による腫瘍/血液検体でMETコピー数≧2.3をLBx NGS陽性(Archer)と定義
・Grade3以上の治療関連有害事象:23.9%
・治療中止に至る有害事象:6.8%
・主な有害事象は消化器症状(下痢、悪心、嘔吐、食欲減退)、末梢浮腫であった Ⅳ期 NSCLC EGFR遺伝子変異
#26.
肺癌診療ガイドライン掲載の主な試験 未承認 Update 承認 未承認 プラチナ製剤抵抗性のEGFR exon20挿入変異におけるMobocertinibの2年フォローアップの有効性は? Ⅳ期 NSCLC EGFR エクソン20挿入変異 日本承認薬 日本未承認薬 Data Update New Data
#27.
Key Points プラチナ製剤抵抗性のEGFR exon20挿入変異におけるMobocertinibの2年フォローアップ有効性は? 太字:主要評価項目 988P
PPP Ⅳ期 NSCLC EGFR エクソン20挿入変異 ESMO2022 988Pより作成 ・主要評価項目である奏効率は28%、PFS中央値は7.3か月、DoR中央値は15.8か月、OS中央値20.2か月と
有効性を示した
・EGFR-TKIの治療歴有無や、免疫療法の治療歴有無などのいずれのサブグループでも有効性が確認された
・忍容性も確認された(Grade3以上の治療関連有害事象:52%、治療中止に至う有害事象:18%) EGFR ex20挿入変異陽性 NSCLCにおけるMobocertinib:
PhaseI/Ⅱ試験のPPP(プラチナ製剤治療歴有り集団)コホート ・フォローアップ期間中央値:25.8か月
・dose-escalation and expansion cohorts (n=28)and from EXCLAIM (n=86)
・78%で腫瘍の縮小が確認された
・EGFR-TKIの治療歴有無や、免疫療法の治療歴有無などのいずれのサブグループでも有効性が確認された
・Grade3以上の治療関連有害事象:52%、治療中止に至う有害事象:18%
#28.
ESMO2022 IV期 NSCLC EGFR陽性 Update ・EGFR陽性肺癌に対しゲフィチニブ治療中にT790Mリキッドバイオプシーをモニタリングとしたゲフィチニブ・オシメルチニブのシーケンス治療を評価した第2相試験。
・主要評価項目である18カ月PFSは67.2%で有意差こそなかったものの、リキッドモニタリングが功を奏しているように捉えられる。
・ただリキッドでT790Mが検出されるということは、ctDNA検出という意味でそもそも予後不良の可能性もあるため評価の解釈は難しい。 ・EGFR陽性非小細胞肺癌に対しオシメルチニブに対しベバシズマブの上乗せ効果を評価した第2相試験。
・主要評価項目のPFSは22.1カ月 vs 20.2カ月と有意差つけることができなかった。
・本邦で行われた『WJOG8715L試験』(JAMA Oncol 2021)でもT790M陽性肺癌に対するオシメルチニブ+ベバシズマブは良好な結果を残せなかった。 キュート先生 Pick! ・放射線未治療の脳転移を有するEGFR陽性非小細胞肺癌に対するオシメルチニブの効果を評価した第2相試験。
・主要評価項目である脳転移に対する奏効率は76.9%と高い効果が報告された。
・通常、肺癌で脳転移が指摘されると放射線照射を検討するが、オシメルチニブは効果が期待できるため場合によっては治療効果を待ってから放射線を検討する場合も実臨床の現場ではあるのだろう。
#29.
Ⅳ期 NSCLCドライバー変異陽性 Update全体像 LBA: Late Breaking Abstract OA:Oral MO: Mini Oral P: Poster
#30.
日本承認薬 肺癌診療ガイドライン掲載の主な試験 Update 承認 Update 承認 New 承認 Update 未承認 日本未承認薬 Data Update New Data Ⅳ期 NSCLCドライバー遺伝子変異陽性 New ALK+ 1st Lineにおけるロルラチニブのアジア人集団での有効性と安全性は? ALK+ 1st Lineにおけるロルラチニブの
長期での頭蓋内の有効性と安全性は? ROS1融合の1st lineにおいてBrigtinibの
有効性と安全性は? 承認 New KRS G12C陽性 2nd line以降において、
ソトラシブとDTXはどちらが優れているか? Update 承認 RET融合にセルペルカチニブの増悪後継続投与
の有効性は? 未承認
#31.
Key Points ALK+ 1st Lineにおけるロルラチニブのアジア人集団での有効性と安全性は? 太字:主要評価項目 Ⅳ期 NSCLC ドライバー遺伝子変異陽性 ・アジア人集団におけるPFS中央値は未到達 vs 11.1か月(HR=0.40,95%CI 0.23-0.71)、奏効率(78% vs 57%)、 頭蓋内奏効率(73% vs 20%)、頭蓋内3年TTP率(98% vs 42%)とロルラチニブの有効性が確認された
・アジア人集団においても新しい安全性シグナルは確認されず、全体集団と一貫した安全性プロファイルが確認された
(Grade3以上の有害事象:80% vs 60%、治療中止に至った有害事象:8% vs 13%) ALK融合 NSCLC 1st lineにおけるロルラチニブのアジア人集団の有効性と安全性:
PhaseⅢ CROWN試験 Update ロルラチニブ vs クリゾチニブの有害事象
・Grade3以上の有害事象:80% vs 60%
・治療中止に至った有害事象:8% vs 13% 992P
CROWN ESMO2022 992Pより作成
#32.
Key Points ALK+ 1st Lineにおけるロルラチニブの長期での頭蓋内の有効性と安全性は? 太字:主要評価項目 Ⅳ期 NSCLC ドライバー遺伝子変異陽性 14% 5% 9% 5% 1% 11% 4% 3% 4% 0% 4% 2% 2% 1% 1% 3% 0% 2% 2% 0% 認知 気分 言語 精神 ・脳転移有り集団(ロルラチニブ群37例、クリゾチニブ群39群)における、頭蓋内TTP中央値は未到達 vs 7.3か月
HR=0.1(95%CI 0.04-0.27)とロルラチニブ群で頭蓋内有効性が確認された。
・ CNS有害事象の発生率は3年間で減少する傾向が確認された
・ CNS有害事象に対する忍容性も確認された(CNS有害事象によるロルラチニブ投与中止:2名) ALK融合 NSCLC 1st lineにおけるロルラチニブの長期の頭蓋内有効性と安全性:
PhaseⅢ CROWN試験 Update ・CNS有害事象:103件
・CNS有害事象によるロルラチニブ投与中止:2名
・61件のCNS有害事象のうち、32件が自然に治癒し、 1件が改善、28件が治癒しなかった 979P
CROWN ESMO2022 979Pより作成 棒グラフ左から6か月以内、6か月-1年、1-2年、2-3年、3年以上
#33.
Key Points KRS G12C陽性 2nd line以降においてソトラシブとDTXはどちらが優れているか? 太字:主要評価項目 LBA11
CodeBreaK 200 ESMO2022 LBA11より作成 Ⅳ期 NSCLC ドライバー遺伝子変異陽性 ・主要評価項目であるPFS中央値は5.6か月 vs 4.5か月、HR=0.66,P=0,002とソトラシブの改善が確認された
・OSについては両群の差は確認されなかった
・ソトラシブの忍容性も確認され、Grade3以上の有害事象はDTXよりも少なかった(33.1% vs 40.4%) KRAS G12C変異陽性 治療歴有りのNSCLCにおけるソトラシブ vs DTX:
PhaseⅢ CodeBreaK200試験 ソトラシブ vs DTXの有害事象
・Grade3以上の治療関連有害事象:33.1% vs 40.4%
・治療中止に至った有害事象:9.5% vs 11.3%
#34.
Key Points ROS1融合の1st lineにおいてBrigtinibの有効性と安全性は? 太字:主要評価項目 977P
Barossa ESMO2022 977Pより作成 Ⅳ期 NSCLC ドライバー遺伝子変異陽性 ・クリゾチニブ未治療コホートにおける主要評価項目である奏効率は67.9%と事前設定された閾値を達成した
・安全性プロファイルは既存の報告と一貫していた ROS1融合 NSCLCにおけるBrigtinib:
PhaseⅡ Barrosa試験コホート1 *期待値75%、閾値50%、片側検定 α=0.05、検出力80%
・フォローアップ期間中央値:9.3か月
・Grade3以上の肺臓炎:3例(11%)
・Grade5の治療関連有害事象は確認されなかった
・治療中止に至った有害事象:50%
#35.
Key Points RET融合にセルペルカチニブの増悪後継続投与の有効性は? 太字:主要評価項目 980P
LIBRETTO-001 ESMO2022 980Pより作成 Ⅳ期 NSCLC ドライバー遺伝子変異陽性 ・主要評価項目であるセルペルカチニブ増悪後の治療期間央値は10.9か月と臨床的な有用性がが示唆された
・進行性病変への局所治療を受けた40例では、PD後の治療期間中央値が5.4か月と、局所治療を受けなかった群3.56か月より
長い傾向が示唆された RET融合 NSCLCにおけるセルペルカチニブの増悪後の継続投与:
PhaseI/Ⅱ LIBRETTO-001試験の事後探索的解析 ・40例が進行病変に対する局所治療を受けていた(36例が放射線治療を受けた)
・40例のPD後の治療期間中央値は5.4ヶ月であった
・放射線治療を受けなかった84例のPD後の治療期間中央値は3.56ヶ月であった
#36.
ESMO2022 IV期 NSCLC ドライバー変異陽性 Update ・ALK陽性非小細胞肺癌のアジア人集団でのロルラチニブの効果を解析した第3相試験の結果。
・アジア人集団においてもPFS中央値は未到達で3年PFSが61%と3年以上の効果が報告された。
・頭蓋内奏効率も73%と高い効果が示されているし、治療中止に至った有害事象も8%となっている。
・実臨床ではアレクチニブを1次治療に使用することが多いと思うが、ロルラチニブも治療選択肢の一つと捉えてもよいだろう。 ・KRAS G12C陽性非小細胞肺癌の2次治療以降においてソトラシブ vs ドセタキセルの効果の効果について評価した第3相試験
・『CodeBreaK100試験』(NEJM 2021)ではソトラシブの奏効率が37%と単アームの第2相試験で過去に報告されている。
・今回の報告では全例2次治療以降で奏効率は28.1%ではあるがPFS5.6カ月、HR 0.66とドセタキセルに比べて有意差をつけている。
・今後、KRAS変異陽性肺癌の治療戦略ではドセタキセルよりもフロントラインでソトラシブが選択されるべきと考える。 キュート先生 Pick!